ふえーん雷影が睨みつけてきて怖いよ~
僕棄権するよ~
もー!まったくサクヤ君は!すぐそうやってぼくの力に頼るんだから!
とりま、雷影がめっちゃ怖いので棄権した
さっきので足くじきました~とか何とか嘘言って棄権した
これ以上私は用はないので丁度近くに来ていたサザミ班と合流してさっさと里に帰った
サザミも別に今回合格させようとは思ってはいなかったらしい
インパクトあるやつ一発ぶちかましてくれればあとはこっちでどうにかすんべと3代目から言われていたらしい
まあこれも戦争の縮図、致しかたなかろう。
私はこの貸しを3代目が死ぬその日までに使うことにならない事を祈った
ダンゾウとかダンゾウとかダンゾウとかで使うとなると1つじゃ足りないからだ
木の葉に戻り、すぐさま任務を与えられたサザミ班は里外に出ては入ったりを繰り返していた
おやすみ?
あるわけないでしょ
九尾事件が終わって1年半、未だ後片付けに追われている木の葉
私が中忍試験に駆り出されたのもこれを隠すためだ。
雷の里が中忍試験をしたのは只の挑発、その後の戦力調査だし。
私の後続の実力を、私の血の後光で隠すための一発は入れたが、私が何やっても、不安定な事実は変わらない。
それでも任務はやって来るしお片付けは終わらない。
一応イタチという優秀な駒が後ろで控えているが、うちはである、それもうちはの族長の第一子、丁重に育てられるだろう。
そんなこんなで下忍のまま中忍に混じって任務をしていたら
お前、もう中忍で良くね?みたいな扱いになってた
流石に隊長を務めることはないが
体術、忍術、幻術、どれをとってもそこそこの成績を持つ私の使い勝手の良さに色んな班に組み込まれ、たらいまわしにされた
あれ、これサザミ班の意味あんの?
「あ?元々、中忍昇格までが上忍師の仕事だ。お前もう中忍みたいな扱いだし、別に俺の班にこだわる必要ねえんだよ。第一、お前補充要員だから。
どっかの知らねえ下忍突っ込まれるよか、お前入れた方が変なの引かずに済むから入れただけだし。」
サザミ乙なんて思った過去の私死ね
そんなこんな、色々な班に補充要員として放り込まれ、知り合いが増え私は2代目の威光と父の強さと序にサザミの性生活のだらしなさを実感した
サザミはホント一回後ろから刺されるべきだと思う
誰だよっておねえさんにすっげえ突っかかれるし、サザミ上忍の甥っ子さんですか~とか知らねえ人に話しかけられるし
家に持ち帰ってこないだけまだましだが
ホントいつか後ろから刺されて死ね
つか殺す。
何故か木の葉で私がサザミの親戚で広がってるのは許そう。
だが私は姪(女)であって甥(男)じゃねえ!!
姪っ子だ!!
ほんと失礼しちゃう!!
どうやら中忍試験で少年と勘違いされたらしく
確かに、この父さん似の顔はどちらかと言えば男性的だが!!
確かに邪魔だから伸ばすのはやめとことか思って髪の毛は適当だが!!
私は女だ!!
こんな一人で怒ってても仕方がないが誰にこれをぶつけるべきかも、訴えるべきかもわからん私は久しぶりに会ったサザミ班の面々に愚痴っていた
「まあまあ、相手が油断してくれるし良いじゃん。二つ名が付いたみたいなもんでしょ?」
「サザミの甥っ子とか!!2代目の孫とか!!全然二つ名になりえねえよ!!何だよこの親の七光り具合はよぉ!!
もっと私っぽいの付けろよ!!」
「いや、サクヤ、オールラウンダーすぎて、なんか、特徴なくて…端的に言って、無理」
「器用貧乏だよねサクヤは」
マシロ君の端的に言って無理も刺さるが一番刺さるのは器用貧乏だカンヌこの野郎ちくしょう
「でも、私、得意な術とか無い…」
「そこだよねーなんか無いの?千手の血系忍術とか。あ、木遁とか!!」
「いや、カンヌ君。木遁は初代火影しか使えない固有忍術だから、血系限界とは少し勝手が違うから…」
「サクヤは…今のままで、いい。サクヤの、頑張りは、俺たちが、知ってる。それに、このまま頑張っていれば…端的に言って、最強になる」
「あ、そうだよね。オールマイティーなんだから、オールマイティー突き詰めるとどんな術でも使える3代目みたいになるよね…
そうじゃん!!サクヤ!!このままのサクヤで十分だよ!!目指すはプロフェッサーだよ!!」
「マシロ君…カンヌ君…」
私はこの班員の優しさがとても痛い。
「それができたら器用貧乏なんて言葉は生まれねぇよ!!バカ!!」
とても痛い…