ナルトのお守りは圧しに押し切られ
「むりむりむりむり!!」
と言いながら火影にナルトくんの家まで引きずられ
「うずまきなると!!5歳だってばよ!!」
と元気よく片手をパーにして自己紹介をされ
「真の目…サクヤ…だってばよ…」
自己紹介せざるをえなくなった
経緯は
ナルトくんのお世話係はちゃんといたのだが色々あって(まああれですからね)
解雇せざるをえなくなり
丁度アカデミーになれた頃だし一人暮らしでもさせてみるか、とさせているのだが心配なのでちょくちょく様子を見てくれというお達を私が受けたということだ。
そういうのは縁が深そうなカカシ先生とかにやらせろよとか思ったが、私はしがない中忍暗部、そして親の七光り…火影の言うことを大人しく聞くしかないのである
取りあえずその日はナルトくんとご飯を作り、三代目も一緒に食べ、今日アカデミーで何やったとか、修行はどんな感じだとかの話を聞きお開きとなった。
さすが5歳で独り暮らしさせる気になる子供、包丁は使える様だったのでナルト君宅にある大人用包丁ではなく、私が使っていた子供用包丁を譲ることを約束した。
あれから数日、何といって何もなくナルト君の家に顔を出しては
「部屋が汚い!!掃除しろ!!」
としかり
「なんで野菜買わないんだ!栄養バランス考えてご飯を食べないと忍びなんか夢のまた夢だぞ!!」
と脅し
「はぁ?バケモノって石投げられた?!どこのどいつだその馬鹿は!!私が滅してやる!!」
と怒ったりと色々あったがそこそこ仲良くやっている
ナルト君には「ねえちゃんこえーってばよ…」と引かれることが多いが
躾けのなってない子供が嫌いなだけだ。
持論だが躾には痛みが…とは言わんがまあ、一定の恐怖は必要だと思っている。
最近はそんな事より修行だってばよ!!と突っかかられることが多いが(多分私が忍びだとバレたのが大きい。)
今日の晩御飯何しようかな~とか言うだけでころりと変わるので良いように転がして自分だけの修行時間を伸ばしている。
火影にばれたらやばいので、なんちゃって忍者修行は見てやっている。
しかし、こうやって里の平和な部分を見ているとなんだか自分が置かれている暗部という部分が途轍もなくブラックに見えて仕方がない。
さっき人を殺した手で幼いナルト君にご飯を作っていると思うと病みそうだ。
もちろん手は洗ったし、今更PTSDのようにフラッシュバックはないが少し落ち込む。
「サクヤ!!サクヤ姉ちゃん!!今日のご飯何だってばよ!!」
帰ってくるとき家の電気がついているのが嬉しいのかナルト君は不定期で来る私の来訪をとても喜んでくれる。
「帰ってきたらただいま!!そして手と喉と…風呂に入ってこい。」
どろどろのナルト君が嬉しそうにただいまと声を上げる
お風呂に向かう姿は何時かの私のようなのだろう。
母に呆れられた風呂場の修行を思い出す。
親になるには早いが姉のように私は思っている。
ナルト君の声が耳について離れない
私はそれを大事に、大事に、持っていたいと思う。