また来て三角   作:参号館

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サザミが死んだおかげで私に万華鏡写輪眼が回ってきた

わけではない

うちは抹殺前にかくかく云々ありまして…

 

 

正確には、サザミが生きている状態で写輪眼をもらった。

ただ、サザミは

渡すのはいいが、自分が暗部に戻ることで、サザミがまだ写輪眼を持っている状態に見せた方がいい(囮になる)と言うので大喧嘩した。

 

そりゃもう大喧嘩した。

 

大喧嘩(森が少々吹っ飛んだ)の末、私が負け(サザミっょぃ)

サザミがピンポンを持ち、契約は続行。写輪眼本体のピアスだけは私が持つこととなった。

駄菓子菓子、私はサザミを暗部(囮)にするのではなく只の忍びにする事を条件に、私は封印をそのまま、ダンゾウに間接的に、写輪眼を渡す(悪い顔)

出来れば警務部隊とかに放りこんでほしい。

 

表側(3代目側)の理由としては

サザミの暗部復帰は難しいだろうという体で

 

裏側(ダンゾウ側)は

サザミが写輪眼をまだ持っているという嫌疑晴らしに

 

が、あの強さでは無理だろう事はなんとなく察している。(サザミっぉぃ…)

 

 

 

ダンゾウは疑い深い奴だ。

私が『うちは抹殺』の手助けしたと疑っているし

イタチが弟を見張る人員として私を残したと思ってるし

間接的に連絡を取れる状態にいると考えているだろう

まあ実際は殆どそうだけど

 

ココで作間の写輪眼の位置をハッキリさせとかないと、疑いというか疑念?

まあ、言うこと聞かない真の目の力削りたいっていうダンゾウの思いは晴れない。

最悪私は拷問部屋から出れなくなる(ペンは強し…)

だから3代目に作間の写輪眼を渡した。

きっと何かしらの方法で、その情報ないし、モノホンを手に入れるだろう、とダンゾウの頭の良さを信じて。

序にダンゾウも忍びの端くれ、私が封印を解かなければ向こうも封印を解けないなどというジレンマにすぐ気付くだろう。

此れにて双方安心できる状態が保たれるのだ。

 

中々どうして、父の写輪眼は面白い封印をしていて。

この目はどうやら使用者を選ぶようになっているようだった

だから私はダンゾウに渡す事ができたし。安易に取引を持ちかけれたのだ

流石にあんなタダ同然みたいな条件じゃやんねぇよ

そしてこの巻物に実は2対の写輪眼が入っていることに気付いた

あまり触ると複雑なプロテクトが取れてダンゾウに渡している方に何かあったら困るので触っていないが

 

 

 

年の暮れ、サザミが死んだ瞬間自動的に、ピンポンの契約者が私にすり替わり

それと同時にサザミがぼかした紆余曲折の部分が、明かされることになった。

どうやらピンポンの契約がカギとなっていたようだ。

サザミがピンポンの契約を渡さなかった理由もそういう事だろう

道理でサザミが狙われたはずだよ。

 

サザミがぼかした紆余曲折は、写輪眼に刻み込まれていたらしく、契約と同時に幻術が発動、記憶ともいえる膨大な情報が私に詰め込まれた

あの懐かしい、前世ダイジェストを彷彿させる情報量だった。

白い扉も、知恵熱も出なかったが、血涙と絶叫はでた。

前回よりひどいとは言わんが

まあ、自分の記憶ではなく他人の記憶なので仕方がない…

 

 

 

 

父作間は自分の父親『2代目火影千手扉間』に、無理やり写輪眼を移植させられていた。

そして2代目亡きあと千手に幽閉され

うちはの者が父を見つけなければ、一生そこから出ることは叶わなかっただろう。

 

それまでの父は千手では落ちこぼれと通っていた

生まれた時扉間が「なんだ、写輪眼ではないのか。」と言ったらしく、そのことでも卑屈になっていたし、私なら笑いごとだが、その卑屈さにあの変化の呪いはキツイだろう…

親兄弟に似ず、忍術は得意では無かった作間は、カラクリにのめり込んだ。

戦争が始まっても、兄弟が死んでもカラクリにのめり込む姿に一族の者は、よく後ろ指をさし「あの落ちこぼれにはなるなよ」と聞かしたという。

そんな作間に何を思ったのか、扉間は無理やり作間に写輪眼を入れ、自分は戦場で散った。

 

 

父はうちはの告発により千手から逃れ、3代目の恩情にて保護されることになったが

それと同時に、ダンゾウと大蛇丸に目を狙われていることに気付き、ある日下手人に追われ、咄嗟にやぶの中に逃げ込んだそうだ。

そこがちょっと厄介な結界の内で、真の目の結界だったのだ

 

真の目の結界の中では血を流す事ができない

別に普通に過ごすには何ら問題ない只の結界なのだが、事戦闘をするには厄介な結界

血を流すと一定の時間その場から動けなくなるという、ちょっと変な結界だ

だがそれは騒ぎを聞き駆けつけるには十分な時間なのだ。

血を流さないと父の目は抉り出せない。

子供とて、無血で捕えられる程、父は弱くはなかった。

 

真の目の結界の中に運よく逃げ込めた作間は、そのまま真の目の棟梁に会い、真の目に組み込まれることとなった。

そこで出会ったのが母さんで

まだ、真の目ではない母さんたちが戦火を逃れ木の葉に移住してきたところ

じゃあ真の目においでよ最悪俺の嫁さんにすればいいし、と言い真の目に入ったそうだ

幸いその時は嫁にはならず済んだのだが、後日母さんからプロポーズしてた。(ここだけ映像がめちゃくちゃ鮮明だった)

 

真の目に入った後、父は真の目で大工を学び、アカデミーに行かなかったのだが

12を超えた頃、第2次忍界大戦がはじまり、里の上役の総意によって無理やり忍びにならされ

その顔を嫌忌され、暗部で狛犬をすることとなる。

それと同時に、自分の目を、つぼみが閉じる様に一枚一枚封印していき、今の形に落ち着いた。

 

私が生まれた頃には、もう殆ど見えておらず。メガネをかけている姿をよく見たが、私の顔も判別できていたか怪しかったらしい。(ゆうて自分と同じ顔だが)

確かに父さんはよく人を間違えていた。

 

 

二対の目、

一つは渡りにわたって父に行きついた隙間の目

もう一つは祖母うちはニヒトの目であった。

 

私の父作間、の母、

ええっと…私にとっての祖母

は、うちはではそこそこ名の通った人だったらしい

まあ、サザミがマダラの右腕とか言ってたし、そうだろうなとは思っていたが

だが万華鏡写輪眼を開眼していたとは知らなかった。

 

 

アニメ見たとき2代目がやけに写輪眼に詳しいなと思ったがどうやら彼は自分の妻をも手にかけていたらしい。

いや、もしかしたら長男と次男も手にかけている可能性も…

卑劣様などと言われてはいたがここまでとは…

堕ちたな…

 

ピンとポン曰く

残念ながら、作間はんの体は燃やせてないんやわ~

殺した輩の警戒具合から言ってどっかに死体は持って帰ってそうだがなガハハハハ!!

だそうだ。

せめて父と母と、同じ墓に入れてやりたいな。とあの空の棺桶を思い出した。


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