また来て三角   作:参号館

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怪我も治り、里も落ち着いてきた頃、3代目にナルトの序にサスケも見てくれと頼まれた。

全然ついでじゃねえよ!重さがちげえ!!と文句を垂れたが火影の腕は結構現役らしく、私はうちはサスケの家に引きずられていった

 

「…うちはサスケだ。」

 

「…真の目…サクヤ」

 

記憶の彼方で私の事を思い出しているのか、なんなのか、ずいぶん高圧的に自己紹介をされた。

取りあえずその日はサスケ君とご飯を作り、共に食べサスケ君の就寝と同時に帰った。

 

「あんた、強いのか?」

 

「ふつう。」

 

等会話もあったが

話が弾まな過ぎてナルト君が恋しくなった。

 

未だサスケ君は悪夢にうなされるらしく、任務帰りの夜中に、サスケ宅へ寄ってみると魘されていた

うんうんうるさいので、丁度出ていたデコをデュクシと突いてみたら止まった。

うん、何時も隠れているものが出てると突きたくなるよね…え?そんなことない?いやいやいや…

 

…これ死んでないよね?

 

あまりにも静かに、微動だにしなくなったので流石に焦り、急いで耳を顔に近付けたらスースーと音が聞こえたので多分生きてる。

良かった。夢の中で額をやられたと感じてショック死したかと思った…

なんせ幻術で死ぬ世界である

夢で死んでもおかしくない。

危うくイタチに殺されるところだった、ふー、せふせふ。

 

 

サスケ君は強くなりたいのかなんなのか私に良く勝負を持ちかけてくる

サスケ君は容赦がないのでマジ痛い蹴りを繰り出してきてホントマジ許せん

それに感化されたのかなんなのかナルト君も最近修行修行と煩くなってきたのでここでいっちょ二人を会わせてみることにした

 

「はい、こちらうちはサスケ君」

 

「んで、こちらうずまきナルト君」

 

二人同時にそっぽ向くところは仲がいいのだが

そっぽ向いてる時点でこりゃダメかと勝手に自己紹介を済ませ修行内容を話すことにした

 

「では、君たちに修行を課す。」

 

修行という言葉に両者反応を起こすが大した修行ではない

只の丸太倒しだ

 

「この丸太を二人で倒してね。方法は何でもいいから」

 

ドンっと置いた丸太は丁度ナルト君とサスケ君の身長と太さだ。

そこに私がチャクラを流し込むと

あら不思議

ちょっと(体術)やそっと(忍術)じゃ倒れない魔法の丸太の完成だ

序に二人分の力が加わらないと倒せないよう調節もしておく

真の目流チャクラコントロール会得方法だ。

この話を聞いたのは私が鯉のように滝を上っているときだった。

おせぇ…もっと早めに知りたかった。

 

「じゃあ私そこで寝てるから倒したら起こして。」

 

「ふん、こんなもの一人でできる!!ナルト、お前は下がってろ。」

 

「なにぃ?!俺だって一人でできるってばよ!サスケはそこで見学でもしてろってばよ!!」

 

仲良く喧嘩している姿を見るとこりゃ今日中には無理だなと寝る体制に入った

後ろで私にぎゃいぎゃい何か言ってる気がしなくもないが無視だ無視。

私は貫徹して眠気マックスなんだほっといてくれ。

 

「あ!!サクヤ姉ちゃん本当に寝るなってばよ!!」

 

「そいつに話しかけてる暇があるならさっさと攻撃したほうがいいんじゃないか?」

 

「何をおおおおおお!!」

 

 

 

 

 

西日が顔に当たって目が覚めた

どうやら二人は未だ倒せていないらしくぎゃいぎゃいわいわい騒いでいる

 

原作でチャクラコントロールが苦手らしい描写があったがどんだけ苦手なんだよ

すこし配分間違えたかな…と思考をめぐらし

ホイットな

と地面を蹴り、その勢いでとび蹴り、丸太を倒し二人の喧嘩を止めた

 

「今日はここまで。じゃあまた今度な」

そう言ってさっさと帰ろうとすると二人に道をふさがれる

 

「まままま待つってばよ!!もうちょっと!!もうちょっとで出来そうだからさ!!さ!!」

 

「まだ修行は出来るはずだ!!それに明日はアカデミーは休みだ!!時間は十分にある!!」

 

二人の言い分に私は呆れるしかない。

 

「あのねー君たち。君たちにアカデミーは無くても私に仕事はあるんだよ。

それに修行のやりすぎは良くない。見たところチャクラも尽きたようだし?これ以上何やっても無駄だよ。そんな事より次回に向けて体を鍛えるとか、英気を養うとかした方が得策だと私は思うけどね。」

第一に、そんなに私は君たちの修行を見られるわけではないのだ

 

呆れた視線を二人に向けると、正論だからか「うっ」とひるんだが、サスケ君の一言で、落ちついた火は再熱する

 

「それじゃあ、あんたがいない間の修行メニューをよこせ!!」

 

「そうそう!!そうだってばよ!!師匠のねーちゃんいなきゃ修行もなにも無いってばよ!!」

 

何時私が師匠になった…

白目向きたいのを我慢して眉間に親指を当てる

私今なら白眼開眼できそう…

 

重い溜息と共に私はちょいちょいと二人を招きよせる

二人が『?』を頭につけて寄ってくるので

ズビシッっという音と共に、私の突きは見事額にヒットした

二人とも相当痛かったのかひっくり返っておでこを押さえている。

ナルト君なんか若干涙目だ

 

「私は弟子を取らない主義だ!!

修行内容は自分で考えろ!!それも修行だ!!

相談はアカデミーのイルカ先生が乗る!!

今日は解散!!

各自家に帰り風呂に入り飯を食い英気を養え!!

以上!!」

 

そういうとサクヤは瞬身の術でその場を去り

後に残った二人は顔を見合わせ、ふんっとそっぽを向きそれぞれ駆け足で家に戻ったとかないとか。


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