なにかって言うと呼び出される人がいる
その人は2代目と顔がそっくりらしいが、俺らの世代的には知らない奴らの方が多いので、あの顔はその人のモノになっている
だが上は、無駄に年食ってるやつらが多いからか、上に行けばいくほどその重圧は凄いらしい
「この、精一杯の主張が分からんかな5代目は…」
とまた上層部会議に呼び出されたのか、館内放送がかかり、ぼやいてた。
その時は会議開始から30分は経っていたはずだが、この人は本当に上忍として自覚があるのだろうか…
そう言えばと思い返すと、俺が中忍になったときも、館内放送で呼ばれ、この人は遅れて来てた。
アカデミーを3年で卒業、1年で下忍中忍暗部と移動して、最近やっと、いよいよ、しぶしぶ上忍になったらしい
3代目の時から、上忍推薦はあったらしく、3代目はもちろん、親父や、カカシ先生、アスマに、暗部の上忍も何人か、あと上役もさっさと上忍にしろと煩かったらしい
ただ、2代目の威光も大きく、下忍になって初っ端の中忍試験、試験途中で騒ぎになったので遁走という珍事も起きたらしい。
九尾の襲撃の後などで中忍班に補充されていた為、中忍になったのも、中忍試験で正規で合格したわけではなく、班員が死亡、上忍師が怪我で引退。で、解散の形になり、補充要員として中忍みたいに扱われていた上での中忍移動らしく、今のネジに近い。中忍にあがったと同時に暗部に人がほしいからという理由で暗部にも行ったらしいがそこでの記録は俺の権限では覗けなかった
俺の中で中忍ってーとこの人だった
可もなく不可もなくどこにでも入る事ができるオールマイティーな使える駒だろう。
その内情を見るまでは。
まず、性質変化5つってなんだよ。
そして良く見てみたらC、D任務が2桁(ギリギリ中忍試験が受けられる数)に対しA、B、が全部3桁中盤ってどういうことだよ。
そしてSが2桁…
この人確か今年で20だったよな…忍び歴が長いってのもあるんだろうが
この年でこの数字はよっぽど優秀でないと無理だ…
イルカ先生と比べるとその優秀さがよく分かる…
オヤジの将棋の相手やその他ボードゲームをやっていてそこそこ頭は悪くねェとは思っていたが…
この人は器用貧乏なんて言葉で片付けられる人じゃない
これだけ使えたら、そりゃどこにでも入れられるし、馴染みもするだろう…
オヤジに「中忍になったなら、サクヤの情報だけは見ておけよ」
と言われてめんどくせーと思いつつなんとなく眺めていたが
任務達成率、生還率が他の忍びに比べて2倍以上違う
『絶対帰ってくる伝書鳩』などと揶揄られているが。名に恥じない
いや、名前以上の忍びだ。
数字だけ見れば全てカカシ先生の劣化版のような数字だが
あのカカシ先生より高い、班員生存率96%が異様に目に残る。
サクヤの任務報告書は暗部履歴がほとんどで、俺が見れる任務内容なんかこれっぽっちもないがどれも見る限りサポートに徹している
俺は、中忍になったからには隊長を担う気概でいたがこれは考えを改めた方がいいかもしれない…
「こんなとこで何やってんの?」
急に背後から掛けられる声に驚き、勢いをつけて資料を閉じたせいでホコリがバンッっという音と共に舞った
それを勢いよく吸ってしまい俺はむせる
「え?どうした?シカマル?大丈夫か?
あ、もしかして好きなこの写真でも見てた…?
ごっごめんお楽しみタイム邪魔して…」
無駄に変な方向に思考を移動させているサクヤに待ったをかけようとするが、むせて何もこたえられない
誤解そのまま出ていこうとするので腕をつかんで止める
「まっごほっ、ち、とまっっっげほげほっっ」
ありったけの力を籠めて腕をつかんだので止まってくれたが凄い気まずい勘違いをしているのか微妙な顔で俺の背中をさするので右足を勢いよく踏んでおいた
「っっっった―――――!!」
取りあえず誤解は解けそうだ