また来て三角   作:参号館

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3歳になったので少し一人歩きが許された。

公園で遊んでらっしゃいと御見送りされるが公園にいる奴らの飯事に巻き込まれるのはちょっとご遠慮いただきたいので(精神年齢的に)

本当は最近習った文字をマスターするため家にある巻物と本を片っ端から読みたかったが

ちょっとひねって公園にある石碑巡りでもしようと思う

 

まあいつの時代も遺跡あるところは広く間が取ってあり

不思議と公園や広場となることが多いので母さんの心配する事とはならないだろう

それに石碑の文字を読むのはそこそこ楽しい

木の葉はまあまあそこそこ歴史が浅いのでまだまだそういう所は少ないがあのちょろちょろと伸びる文字になれるにはちょうど良かった

ビバ文字の虫!!とかやっていたらお迎えに来たサザミに

 

「お前…友達作れよ」

 

と胸に痛いお言葉を頂いた

うるせぇ!!俺にはまだ早いんだよ!!もうちょっと論理的思考が出来るようになってから出直せ!!

とは言わなかったが

 

「んー合わなかった。」

 

とだけ返しといた

適当に誤解してくれんだろ。(他力本願)

まあ適当に誤解して微妙な顔を返されたが。

 

まあそんな日々を続けていたらサザミに木の葉図書館なるものを教えてもらった

待ってた

これを 私は 待っていた

 

喜び勇み図書館に飛び込み私は朝から晩まで入り浸っていたらそこに勤める司書の忍者と友人になり「いまちょっと暗号にハマってんすよね~」なんて話しながら毒物全集で木の葉新聞の事件記事で明らかになった新種らしき毒物の確認していたら

 

「じゃあ、僕が教えようか?」

 

と話をくれた

師匠!!

と飛びつきその日から私の師匠は木の葉図書館司書、兼、暗号部班長、紐縄ホドキさんの弟子になった。

ホドキさんは忍びの暗号解読はもちろん各地に散らばっている遺跡研究の方にも手を伸ばしており、「任務で鉄の国付近でうちはの石碑とか発見したときはつい発狂してしまったよ~」

それで敵に見つかっちゃってね~

なんてちょっとやばそうな話をしてくれているが

一応この人も忍者やってんだな…と、ほわんほわんしてるホドキ師匠に手ほどきを受け、フィールドワークと称して今まで行った事の無い遺跡や、神社、仏閣、石碑を解説付きで共にめぐってくれたりと、中々のナルトライフを楽しめた。

 

 

母さんは長の仕事が板についてきたらしく、私が木の葉を網羅するころにはやっさん所とやまちゃんところが喧嘩してるから止めてくれなんて駈け込んで来たかっちゃんに引きずられていったり

近所のおばあの葬式の喪主をしたりと忙しそうに、楽しそうに笑っていた

 

サザミ叔父さんは相変わらず任務に出たり、私に構ったり、母さんを手伝ったりとのんびりしてる

 

そうやって4歳の頃には里外でも火の国の中だったらある程度の出歩きは許された

里外の遺跡は木の葉とは少し違って、封印が良くされていることが多かった

そこで役に立つのが封印術の知識!!

 

持ってない!!

 

いや、大工の真の目ナメンナ?

大工ぞ?我の一族大工ぞ?

封印術なんてあるわきゃねえだろ!!

 

だがわたしは知っている。

前世知識で知っている!!

この鳥居や石碑に良くついてるグルグル模様は渦巻一族らしいと!!

石碑を読み解き、暗号?なのか?まあ暗喩をマスターした私にはわかる!!

グルグルしてるのは大方渦巻一族の封印術だと!!

 

流石におおよそ多分きっとメイビー封印掛けた本人(赤き血潮のハバネロ)に解き方教えてとは言いにくいので私は自分の家の蔵を漁ることにした。

つい数年前だが、父がその手の封印術の巻物を扱っているのを見ていたのだ。

そして発見、今日は母さんは真の目の会合(またの名を飲み会)でいないし、サザミは任務で数日帰ってこないし部屋でゆっくりと巻物の写しを作ることができる

ニシシシシシ…

 

リビングで父が残した封印術のうつしを作っていたのだが

どうやらこれもなにか封印されているらしく、最初は口寄せなのかなともおもっていた私は、うつていく文字が物騒になってきたところで

グルグル系はやはり封印と再認識した

そして、これ全部写すとやばいものが召喚される可能性が出てきたことに気付き

私は筆を止めた

 

 

 

 

 

 

「どうした、もうそれ以上は写さないのカ?」

 

「怖気づくにはまだ早いで?」

 

 

 

 

 

 

自分の背後で何かが喋っていた

確か今日は誰も来ない、誰もいない日

集中しすぎて訪問に気付かなかったのか

いや、でも

 

「ほれほれ、さっさと写しなさいな」

「そうじゃそうじゃ、その知識の強欲さに負けてしまエ。楽になろうて。」

 

「「さあ、さあ、」」

 

「どっどなたでしょうっ」

 

ひゅっと息を吸って出た声はかすれ声で

しかしこの背後で私をそそのかす奴らには聞こえた

こいつらはこれをすべて写し終えればきっと封印されるが

その前に封印が解ける仕様になっている

姿は無く声だけが聞こえるのはその証拠だ

 

「そんなんそこに書いとるやろ?読めへんのか?詠んだろか?」

「そのちっぽけな脳みそで、よく見て声に出しんしゃい。読めるだろう?詠めるであろう?」

 

ああ、詠めた、読めた、ただこの名を私が呼んではならない

それは契約になってしまう

求まれるは臓の腑か、魂か、私は何も手に入れられず弄ばれる

母は家にいないし忍びじゃない、サザミは今は里外任務で数日は帰らない

 

「とうさん…」

 

次いで出た言葉は、この封印術を書いた、封印した、父だった

軽率だった、軽く物事を考えて、写しぐらいどうってことないだろうと高をくくっていた

忍びの父を、軽視していた

 

「助けて!!」

 

 

 

 

 

「良く言えました。」

 

その声と共にやってきたのは父でも母でもなく

サザミだった。

 

「たっく、蔵をあさるなって言ったろ。興味があるなら俺か母さんに許可取って、扱い方を知ってからなさい。」

 

そう言ってサザミは一瞬で写しを燃やし、床に散らばる巻物をしゅるしゅると片づけていく。

 

「さっきのは…」

 

「ああ、ピンポン?」

 

「ぴんぽん?」

インターホンの事か?と訝しく腰の抜けた私はその言葉を繰り返す

 

「あれ?お前知らなかったっけ?ピンとポン。俺の管狐」

 

そう言ってサザミは腰にぶら下げている丈筒の栓を抜いた

 

「はーい御呼ばれしたピンです~」

「ガハハハ!!わしゃポンじゃ!!怖かったろウ怖かったろウ!!」

 

「きっキツネ?」

 

きゅるきゅるとした音と共に

先程の物々しさは何だと言う程に煩い狐2匹が栓を尻尾に巻き付け私の周りをぐるぐるとまわる

 

「ああ、正確には管狐、真の目の使い魔?口寄せ?みたいなもんだ。真の目で忍びになるやつは大体持ってるし、大工の棟梁も持ってるぞ。」

 

曰く、増える、化ける、燃やす力を持っているらしい管狐

九尾とは比較にならない程よわっちい生き物らしいが生命力と繁殖力だけは無駄にあるので絶えることはないそうだ。

 

そうして、勝手に蔵をあさりあまつさえ巻物持ち出して封印解ける寸前だったところをピンとポンに灸を据えられた私は、その後大人しく母さんとサザミに怒られた

 

 

 

どうやら私にはいつもピンポンの分裂体、どちらかがついていたらしく

今まで3歳で公園に放り出されていた理由をやっと理解した

 

そりゃお守りついてりゃほいほい、家の外、況してや里外まで出しても如何にかなるわ

まあ、私が早々危ない事をする人間ではないのは分かっていたらしく、今回も巻物を写す、なんてことをしなければピンポンは表に出ることさえしなかったろう

 

サクヤは ピンとポンを てに いれた!!

レベルが 10 あがった!!

 

1でも3でもなく10な理由は察しの通りピンポンは口うるさくあれど優秀な忍びの口寄せ?だったと言うことだ

扱う方が馬鹿なので今のところおやつの偵察と、道案内、状況整理したい時のイマジナリーフレンドぐらいにしか使っていない。

 

ピンは垂れ目で、ポンは吊り目

ピンははんなりしてて、ポンはガハガハしてる

そしてピンは攻撃専門で少し馬鹿、ポンは罠を張る方専門で炎より頭の方が使える、だそうだ

普通反対だろ

とは言わなかった

ピンポンにはお世話になっているのでこの2匹がどれだけ強いのかよく知っているからだ

 

他にも管狐には種類があるらしいが、未だ棟梁の管狐にしか会った事はない

管狐はパートナーのチャクラを食べて生きるらしく、性格も違ってくるらしい。(棟梁の管狐は1匹で、モジモジしてた)

竹林に囲まれている真の目一族は、竹筒を使って主に管狐を収容している

竹筒は結構な頻度で替えるが吉だそうだ

以前任務で1か月変えずに使ったら家出をされたらしいサザミが言っていた

 

ワシらは増える

増えた姿は見せませんえ~

 

この管狐中々に使える。

 




何弁かは突っ込むな
強いてゆうなら気分だ
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