私がせっせと暁対策していると、やはり何を嗅ぎ付けたかダンゾウに呼び出された
3代目が亡き今は、もう狛犬ではないので、任務突っぱねたら職務放棄になりかねん…
ヤバシ…
サクヤぴーんち
「最近うちはサスケが大蛇丸を倒したらしい…お前イタチに何か聞いておらんか」
はいきたー
この手のひっかけねー
良くある引っ掛けだかんなー
テストに出るから気を付けろよー
「うちはイタチは抜け忍ですし…
過去戦闘した報告は上げましたがなんとも…。
うちはサスケがどうとかも私の立場では全く情報入ってきてないですし、端的に言って私に聞く理由が分からないっすね。何かあるんですか?」
そう、
私はサスケに会ってなければ
イタチが里抜けした理由を全く知らない設定なのだ。
だから私がイタチと連絡を取っていたなんて過去は全く持ってない。
無いったら無い。
あったら尋問拷問部屋行き直行便だ。
上忍という立場もあり、色々私の方で情報操作もできる位置にいるので
ダンゾウがお前何か隠してることはねェよな…と疑ってきているのは以前からだったがまさか露骨に聞かれるとは…
亡き三代目がなにか零したか、それだけうかつに手を出せなくなってきたのであろう。
フンッと話を切ったダンゾウは私に、ちょっとお使いにでもと言うようにサスケ暗殺を命じる
そう来たか
「私、上忍にもなって年もたってますし、流石にダンゾウ様の私兵にはなりえません。」
(私にも立場ってもんがあるんだよ)
「ほう、任務を断ると…」
(今お主の上司は火影ではないはずだが任務断れる立場にあると…?)
「うちはサスケは火影の意向で、生きて捕獲と命が出ています。それにナルト延いてはカカシ上忍が黙っていません。」
(そもそも里の規約で暗殺無理って言ってんだよ。)
「…うむ…火影から命が出ればいいのだな…?」
「出るものならば。」
にっこりチャーミング(笑)な笑顔を付けて言ったらダンゾウの横二人の殺気が増した。
「よい」の一声で消えたが、単細胞ピンがいつ飛び出すかとひやひやしてしまった
「必ずや火影から許可を取るとしよう。
しからば先んじて、サスケの居場所を突き止めて置け。
まさか出来ないなどと申すなよ?」
げ、めんどいの任されたな…
まあ、位置ぐらいなら…いや、でも私が追いかけんといけなくなるな…時間がな…
「まず火影の許可を先にとっていただきたいものですが、いいでしょう。
その任務請け負いましょう。
うちはサスケの位置を報告すればいいんですよね?」
「…ああ、期待しておる。」
今は、『むやみに里外に出ても怪しまれずに済む』という利点を取るとしよう。
それにサスケ君の位置は随時探すとしても、火影の許可が出てから報告すればいい。
まあ、出るわけなかろうが
頑張って5代目で止めるであろう。
だって愛しのナルトの友達だし。
一応コールタールの恩もあるので5代目にこのことを報告しておいた
「また次から次へとおおおおお!!」と筆を折っておられたので、私は静かに部屋を去った。
さーおっしごと、おっしごと~
後日嫌がらせの様に渡された任務書類の束は殆どが国外任務で目が死んだ。
以前からドンのインカム方法に悩まされていた私だが
もう、素直に棟梁に聞く事にした。
夕飯後なのか縁側でお茶を飲む棟梁に屋根裏から近づいて上から登場したら呆れた顔をされた。
「管狐ってーのは、分裂させた時点での記憶は全て受け継がれるから、分裂させた先でもう一度分裂させ、その分裂させた個体を消せば全体に情報が行きわたる。
それの繰り返しだ。
本体は常に自分に付き添わせ、分裂体を出したり消したりすることが肝になる。」
「…もうちと優しく説明すると?」
全然わからん。
自分の理解力の無さに、冷や汗と苦笑いを付けて聞くと、棟梁の右手が私の頭蓋骨を鷲掴む。
「ぁでででででで!!割れる!!割れるよ!!おやっさん!!」
「こっんの!!図体だけ大人になった猿共め!!
良いか!!よく聞けよ!!」
曰く
管狐の増える能力は結構稀な能力らしい
大体の管狐が2体から多くて10体位に増えるのに対して、増える能力が得意な管狐は単位が一気に『千』に上がる。
だから棟梁や、長など上につく人間に受け継がれるようになっているのだとか
よって、ドンを持っている限りかっちゃんに今いってる『長』権利がもしかして私に転がり込んでくる可能性があるという事である…
一瞬ドンを手放すことを考えてしまうあたりホント真の目に染まっている。
インカム使用の方法は影分身と似たような感じであった
分裂した時本体をA、分裂体をaとする
Aを棟梁、aを私に付ける
この時点ではまだどちらの管狐の記憶は同じである。
そこで棟梁が出先でa(私)に用がある時
Aは分裂してA’とゆう新たな分裂体を作って消えてもらう
するとA’の記憶はAにもaにも届き情報が共有されるのだ。
これはA個体とB個体の間では共有は出来ないが
Aの分裂体であれば全員に届く。
個人のやり取りは難しいが、事大工のインカムにとっては便利なものである
「お前の管狐はすでに、俺の分裂体ネットワークから外れてしまってるから、ドン本体が消えない限り俺のところには連絡はこねぇ。機密情報とかもあるだろうし安心して使え。」
と太鼓判を頂いたのでちょっと張り切って
序に各国に散らばる真の目に頼んで、主要地点にドンの竹筒を置いてもらうことで私のチャクラをつなげ、万華鏡写輪眼の中継地となるようにした。
意外とこれが使えて
国外任務が続く私は、ゲームのワープポイントの如く使わせていただいている。
ピンポンドンの竹筒には避雷針の術式も入れ込んでおいたので目を多用せずに済むし
もし竹筒に何かあったらドンが知らせてくれるし。
まずまずな出来である。
たしかなまんぞく。