また来て三角   作:参号館

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新たなる80話です。
間に1話入れ忘れました。
ごめんなさい。


80

イタチは、サクヤの覚悟に、敬意を称して全て話すことを決意した。

 

「サクヤさん…いや、コマさん。」

 

「あ、お前のあれやそれは、実はなんとなく全容は知ってるから、私の話す内容に誤差が無いかとか、継ぎ足す事とか頼む。」

 

 

「俺の覚悟を返して!!」

 

 

 

 

キャラ崩壊も激しい所であるが今さらである。

これからもしかして更に顔面崩壊を起こす君が恐ろしい

サクヤはイタチの覚悟をよそに、のんきに話し出す。

 

「取りあえずクーデターの方からな。

うちはとしては、里での待遇が変わらない限りクーデターを起こす気満々。

現在元々過激派だったマダラの系譜と、それに若い衆が合わさって約半数以上がクーデターに賛成になっている。

穏健派が多く占めていたそれまでは、クーデター反対というか、話し合いでの解決を主に進めていたが、九尾事件にて、里の上層部からの疑惑がいつまでも晴れないのもあってか話し合いは難航していた。

そして時間が経つにつれ、穏健派から、中間の派党が出てきたと。

これにより意見が三分し、数的には過激派に傾く事になっている。若い衆も元々はこのどっちにもない中間にいた者が多い。

私調べによると、『現状に満足は出来ないが、クーデターと言うまでも無いんじゃないか?』と思っていた連中が軒並み過激派に移動している。

この認識で間違いないな?」

 

「何処からそんなことを…いや、もう好きにしてくれ…

序にいくつか情報を足すならば。シスイが身投げしたことによって穏健派までもが腰を上げ始めている。今の状態はそう長くはもたないだろう。」

 

サクヤのあまりの独断専行ぶりにイタチは頭を抱えた。

というか、こんなに状況を把握しているならもっと早くに手を打てたのではないのかとか、なぜ今さらになってこうも話が早く進むのかとか、様々な事が頭を巡るが、イタチはそのどれにも答えを出せなかった。

取りあえずサクヤがやる気になってくれたのなら…少しは事態が好転してくれるだろうと、イタチは思う事にした。

 

「私達の目標としては何がしたいのか、ここで確定しておこう。

このクーデターを止めることを第一として、最終的にはイタチはどうしたい?どうなりたい?」

 

イタチは不謹慎にも、サクヤの言った『私達』と言う言葉に感動していた。

ここ1年、様々な任務を共にやって過ごしてきたが初めて、サクヤがイタチを仲間として認識した瞬間でもあった。

サクヤは、イタチと共に有ってくれると言うのだ。

 

「俺に…どうなりたいという何かはない…。

世界が、とは言わない。ただ、…そう。

うちはの未来であるサスケが、平和であればいいと思う。」

 

「…そうか。

お前…結構強欲だよな。」

 

「なっ、そう言うコマさんはどうなんです!!」

 

「私は、取りあえず木の葉の内に戦争が起きなければいい。

真の目の者が死ななければもっといい。」

 

「そう、変わらないじゃないですか…。」

 

 

「お前の愛が重いって言ってんだよ。」

 

「俺は規模の話をしてるんです。」

 

ぎゃいのぎゃいの話す2人は何時かの木陰より、賑やかであった。

 

 

 

 

 

「まあテンの愛が重くて彼女にフラれる話は置いておいて」

「うるさい!!そんな話してないでしょう!?」

 

「その木の葉の結界に侵入していると思われる奴は気になるな。」

 

「……俺も調べていますが、逃げ足が速いのか、形跡が丸でない。

詳しい事は接触しなければ出てこないと思います。」

 

「接触は最後の手段に取っておきたいけど…内乱の内に動かれる事必須だから、そうも言ってられなくなりそうだし…」

 

「同時に解決すればいいんですが、いや、同時とはいかないけれどクーデターは最優先に阻止したい…そして腰を据えてこの問題には取り組むべきだと俺は思ってる。

あとクーデターの方にダンゾウが身を乗り出していまして、

狙っているのは目です。

シスイの目が一つ奪われました。」

 

「成る程、そう言う事ね…。」

 

 

眉間に親指を当てじっくりと考えるサクヤ。

 

「取りあえずお疲れとでも言っておくよ。」

 

「いえ、コマさんの方も、まさかそんなことになっていようとは…」

 

形だけのお疲れにイタチは反射的に言葉を返すが、サクヤも似たようなこと(血)に悩まされ、似たような厄介(写輪眼を巡る云々)に苛まれていたのを思い出す。

重い溜息が出てくる。

 

「一応の目標はうちはを止める。又はダンゾウを止めるところからだな…」

 

 

もう手遅れな気がしなくもない。

という言葉を飲み込んでイタチは前向きな言葉を返す。

 

「ああ、そのためにはうちはと木の葉のこじれを如何にかしないとならない…コマさんは何か手、思い付いたか?」

 

「んや、全然。ダンゾウ暗殺計画を練ってるけど。全然無理だ。」

 

「おいまて、何故そっちに行く。」

 

「私、ダンゾウ怖い。テン、ダンゾウ邪魔。合理的な答えだと思うけど?」

 

時々出てくるサクヤの突飛な言葉にイタチは突っ込むのを諦めた瞬間であった。

その後も色々策を練っては崩しを繰り返し、昼飯であるそうめんを腹に突っ込んで、蔵にこもり、イタチはさらに呆れる事になる。

 

 

 

「コマさん…

あんたどんだけ情報隠し持ってんだよ!!」

 

「えへ?」

 

あさっての方向を向いて舌を出す姿は可愛いとは形容できず

獲物を前に舌なめずりする獣のそれだった。

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