また来て三角   作:参号館

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最近日課のフィールドワークをしていると、ちらちらと黒髪の少年が現れるようになった。

どこの誰か存じませんが、あまりこうゆうジジ臭いことする奴には関わりたくないので(ブーメラン)見つけたら退避したり隠れたりしていたが、ひと月の攻防の末、今日ついに捕まってしまった

いや、師匠の言ってた訳が気になってだな…その、どうしても、もう一度原文そのまま読みたくてだな…

ぶつぶつとイマジナリーフレンド(ポン)と話してたら声をかけられた。

 

「僕を弟子にしてください!!」

 

「あ、拙者弟子は取らない主義なんで」

 

しつこかった

粘りに粘られた

私の師匠ともいえるホドキ師匠を紹介すると言っても聞かなかった。

格好を見るにうちはに間違いなさげなので、あまり関わりたくなかったのだ

名乗られると名乗らなければならない真の目の仕来り?があるので、

(どういう仕来りだよと無視したらかっちゃんに拳骨喰らったので律儀に守っているが、決して拳骨に負けたわけではない。決して。)

何とか名乗らせずに(名乗らずに)済んだ

しかしこの少年、マジしつこい

 

「わかった、」

 

その言葉に少年はハッと顔を上げほころばせるが

残念だな、師匠にはならん

 

「等価交換だ。」

 

びしっと指を向けた先

推定4歳の少年は等価交換の意味を知らないようで首をもたげる

 

「私は、お前に古代言語、暗号の解き方、を教えよう。

代わりにお前は私に何を教えてくれる?」

 

悪魔の契約はしたくないがこっちが悪魔なのも嫌なんだ

 

「私に何をくれる。」

 

頭一つ分ちがう少年に目線を合わせて言葉を突き付けた。

 

「僕は、…」

 

唾を飲む少年は顎を引いて覚悟したようだ

 

「僕は貴方に、うちは固有忍術を教える!!」

 

……。

ん?

それって写輪眼じゃないの?

私写輪眼持ってないんだけど?

知って意味あるのか?

相手の思惑が分からず私は少年を見つめるだけになる

 

「うちはの固有忍術は知っての通り、血系限界の写輪眼、写輪眼にも3巴の写輪眼があれば、万華鏡写輪眼なんてものまであり、人によって能力が違うものまである。

他にもうちは固有の火遁も…

俺はそのすべてをあなたに教えましょう。」

 

おっ重

対価がでかすぎる…

つか、これって見方によってはうちはの危機じゃね?

 

「…それは君がうちは一族を裏切るのと同じだ。

私はそれを受け取れない。

そして私の条件に対して等価とは言えん。あんたのが重すぎる」

 

「じゃあ、おつりはその時々にもらいます。

僕にあなたの持ちうる知識を教えてください。」

 

こやつ…かしこい

ズルが付くほど賢い…

私にうちはの機密情報をくれてやる代わりに私の持ちうる知識を全てよこせと言っているのだ…

 

『はぁあああああああ』と長く思いため息を吐いた

今すぐこいつとの交渉を打ち切っても何ら問題ないだろう。

こいつは、この交渉()諦めるからだ。

 

…新たなるカードを持って現れた場合、私は面倒くさい事に巻き込まれる事必須だ……。

最悪うちはの連中に目を付けられる可能性が無きにしも非ず…

なんたってあの二代目の孫だからな…

里の隅に追いやった人間の孫がうちはの少年誑かして今度は何をおっぱじめようとしてんだとか

これ以上付きまとわれて、変な噂を立てられるよりはいいか…、

 

画して、私はその交渉を飲んだのだった

 

 

 

 

 

「一つ!!」

「等価交換の期間は僕がアカデミーに入学するまで!!」

 

「二つ!!」

「どちらかの不利になる情報は渡さない!!」

 

「三つ!!」

「この関係は生涯口にしない事!!」

 

「以上を厳守することでこの関係は成立する!!」

「了解であります!!」

 

なにか制限でもつけないと際限なく付きあわなければならなくなりそうなのでこの等価とは言えない等価交換に制限を設けた。

3ヶ条を飲み込ませるのは一苦労だったが、まあうんちく色々立てて飲み込ませた

これは私と、延いては少年を守る3ヶ条でもあるのだ

 

 

 

 

「じゃあさっそくコードネームでも考えるか。おい、ポン出てこい」

 

「ガハハハ!!呼んだカー!!」

 

 

突然現れた狐に、少年は驚く

その顔にしたり顔してやったら睨まれた

「こいつはポン、他にもピンって奴もいるが、基本お前に会うのはポンだけだろう。私の…なんだ?」

 

「あ?ん~そうだナ、口寄せじゃないしナ…まあ友達ってとこカ?」

 

「じゃあ友達で

で、こいつが基本私の周りにいるので、私の近くに来たらこいつが基本案内してくれる。」

 

「待ち合わせはしないんですか?」

 

「誰かに連絡取ってる姿を見られるのは私的に困る。

お前と私は偶然会った、そういう事だ。ポンの声が聞こえたらその方に進め。教材はこれら石碑、紙と鉛筆があればどうにでもなる。」

 

頷く姿は可愛い推定4歳だ

あの賢さが無ければ可愛い4歳…

 

「で、『お前』とか『おい』とか呼ぶのめんどいからコードネームを決める。

何がいい?」

 

「えっ急に言われても…」

 

「…まあそうだよな。

ポン、なんかあるか?」

 

「んー俺たちゃピンポンだシ、2文字が良いナ。呼びやすイ。」

 

「…。じゃ、おまえテン、私マルで。」

 

「どうゆう選び方だヨ」

 

「なんとなく。ダメか?」

 

「…丸はさすがにダセーからコマにしとけヒヒヒ」

 

コマも大概だろと言い合っていたが。

ぽかんと私とポンのやり取りと見つめていた少年は徐々に顔をほころばせていき

 

「全然いい!よろしくコマさん!!」

 

私と友人になった

あ、ちょっと待ってコマさんて何かに引っ掻かったりしね?

 

 

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