魔法科高校の大罪人〜その身に背負うは傲慢の罪〜   作:zaurusu

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さぁ、身をもって償わせてあげよう。心を弄んだ大罪を!!


第1話

「……………………!!」

 

その日は嵐だった。

 

あたりは豪雨で雷雲に覆われていた。

 

「…………………!!」

 

正直、この嵐のせいでその女性が何を言ってるのかはわからない。

 

ただ、なにかを必死で訴えかけている。

 

はっきりと聞こえたのはボートに押し付けられた時の一言

 

「何があっても、私は………様の味方です」

 

それだけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「また、あの夢か……」

 

小学校の途中から突然、見るようになった謎の夢。

 

必死に自信を逃がそうと庇うあの女性の姿がずっと頭の片鱗に残っている。

 

彼女が一体何者なのかはわからない。

 

ただ、分かるのは、この夢を見ると必ずなにかが起こるということだ。

 

それが、良いことなのか悪いことなのかはわからない。

 

これから、晴れて高校生活がスタートするというのに、朝一からこれでは鬱になりそうだ。

 

幸いなのは、時間通りに起きれたことだろう。

 

少し汗をかいてはいるが、濡れタオルで拭けば問題はない。

 

ベットから降りて、タオルで全身を拭いた後、クローゼットを開ける。

 

そこにはこれから通う高校の制服が掛けてあった。

 

 

「ふむ、これが第一高校の制服か……」

 

 

かなり、厨二くさいが着てみると案外悪くはない。

 

サイズもぴったりだ。

 

ちょうど、腹の虫も鳴ったので眼鏡をかけ、一階に降りるとキチンの方から何かを焼く音と鼻歌が聞こえた。

 

どうやら、今日の朝食当番は母さんか。

 

塩と砂糖を間違えなければいいが……

 

と思っていると、向こうもこちらの足跡に気づいたのかこちらに振り返った。

 

「おはよう、ヒカリ。もう少しで、朝ごはん出来るから、コップとお皿並べといて」

 

「ん、わかった」

 

言われた通り、テーブルにコップと皿を並べることにした。

 

「よし、それじゃー、お父さんを起こしてくるから、ヒカリは先に食べててね。今日は入学式なんだから!」

 

と言ってた母は未だ爆睡しているであろう父のいる寝室へと向かう。

 

入学式までは3時間もあるのだから、そこまで急ぐ必要はないのだが、母の言う通り、温かいうちに食べる事にした。

 

ちなみにメニューはトーストにベーコンと目玉焼きを乗せた物に牛乳とインスタントのオニオンスープとシンプルなものだ。

 

「……いただきます!」

 

両手を合わせて挨拶をする。

 

そして、ヒカリは一足早めの朝食をとった。

 

 

 

 

 

 

「あはよう……ヒカリ」

 

「あはよう父さん」

 

しばらくすると、パジャマ姿で父が現れた。

 

ただ、腹をさすりながらの登場となると、母さんのアレを食らったのだろう。

 

「まったく、今日はヒカリが魔法科高校に入学して、独り立ちする日なんだから!!」

 

「母さん大袈裟すぎ。それに独り立ちじゃなくて、居候でしょ?」

 

ヒカリは国立魔法科大学付属一高校に通うに当たって、交通の便が不便とあって、父の幼馴染の家に居候することになっていた。

 

向こうの娘さんも第一高校に入学するらしいから、仲良くしろよと父は言った。

 

ついでに、母から「手を出しちゃダメよ?」と注意された。

 

そんな度胸はない。

 

「それにしても、ヒカリがもう高校生活か……時が経つのは早いな」

 

「ええ、そうね。しかも、魔法科高校に受かっちゃうなんてね……」

 

「覚えてるか?ハイハイしたかと思ったら、いつの間にか、歩けるようになって……」

 

「ええ……あなたこそ覚えてる?幼稚園の頃にあなたがお気に入りのおもちゃを壊したときの?」

 

「ああ、覚えてるよ。1ヶ月口を聞いてくれなかったもんな……」

 

「そうそう!で、あなたが同じおもちゃを買って期限を直そうと思ったんだけど……」

 

「ああ、微妙に違ってたんだっけ?額におもちゃを投げられて、余計険悪になって……」

 

「うんうん、それと小学の時……」

 

朝食を食べ終わった時、ふとヒカリの制服を見た2人は何故か追憶モードになった。

 

直ぐに終わると思って、無視していたが、徐々にエスカレートして、聞いていて恥ずかしくなったので……

 

子供の成長は早い!

 

という結論で強制的に終わらせた。

 

まったくと呆れていると父が「あ、そうだ!」何かを思い出したかのように部屋へと戻ると、なにかの小包を掲げて戻ってきた。

 

「はい、これ、ちょっと早いけど父さんと母さんからの入学祝い」

 

と渡された小包を丁寧に開ける。

 

「これって、CAD!?」

 

中から出てきたのは、携帯端末型のCAD。

 

それも、前から欲しかったエキスパート使用の高級品。

 

「ああ、でも、本当にそれで良かったのか?店員に聞いたが、それは旧式だって……」

 

「気にしなくてもいいよ。それに父さん言ってたじゃん? 「いくら優れた道具を持っていても使いこなせなければゴミに過ぎない」って。最新だろうが旧式だろうが使い手に合ったものが大切だとぼくは思うよ?」

 

「それも、そうだな」

 

「喜んでもらって良かったわ〜」

 

そんなヒカリをみて、両親は微笑んだ。

 

「それはそうとヒカリ」

 

「何父さん?」

 

先程の空気が一般、父が真剣な表情になる。

 

体調(・・)はどうだ?」

 

「別に普通だよ。ただ、少し元気すぎる(・・・・・)……かな?」

 

「そうか。ならその眼鏡は買い換え時だな、仕事帰り、業者に頼んでおくから、新しいのが出来るまでそれまではそれで我慢してくれ。わかってると思うが……」

 

「わかってるよ父さん。何があっても、日中はこの眼鏡を外さないよ」

 

「一応学校には霊子放射光過敏症対策って事で許可をもらったから問題はないはずだ」

 

ヒカリは特別な事情によって、普段から特殊な眼鏡をかけて過ごしている。

 

これがないと日常生活に著しく欠陥が生じてしまうからだ。

 

一種の封印のような事をしている。

 

普通の眼鏡をかけるのは校則違反ではないが、こう言った特殊な術式が埋め込まれた眼鏡や服装などは許可が必要なのだ。

 

理由は、試験での不正をふせいだり、危険な術式によるテロを防ぐためなんだとか。

 

 

ヒカリの眼鏡は霊子放射光過敏症対策用眼鏡よりもかなり強力な術式が埋め込まれているが、違法性はなく問題ないとされたようだ。

 

「そもそも、自分では外せないようになってるから大丈夫だと思う」

 

「それな」

 

「おーい、ぼさっとしてないで、早く写真撮るわよ!!」

 

しんみりしたのもつかの間、母からの鶴の一声で先程の雰囲気が嘘のように軽くなった。

 

父は「やれやれ」と言った表情で席を立ち、母の元へ向かう。

 

それには、ヒカリも同情した。

 

しかし内心、2人とも微笑んでいる事にこの時は気づいていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




アニメも原作もエスカノールはもはや、チートでしたね。

神斧リッタてどれくらい重いのか?
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