フェアクロフ家の末っ子(リメイク)   作:丹下

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リメイク作業が順調過ぎて怖い!!
65話までリメイクするのって大変ですね…笑





ではどぞー!


兄のお説教。

 

 

ソフィアと明貴はアーネストとの待ち合わせの場所に到着して、少し待っているとアーネストが車で2人を迎えに来た。

 

「明貴、ソフィア待たせてすまない」

 

──流石、アーネスト兄だね。登場の仕方がイケメン過ぎる…車で颯爽と登場とか予想してなかったよ。

 

「そんなのことありませんわ!わたくし達も先ほど来たところですわ!」

「アーネスト兄忙しいのにありがとう!」

 

2人はアーネストにお礼を言い車へと乗り込んだ。

 

「明貴の入学祝いだからね、このくらいどうてっ事ないさ」

 

──あれ?アーネスト兄なんか普通だよ?もしかしてこれはあれですよね…。怒られないパターンきたかな?

 

怒っている様子に見えない明貴はアーネストは許してくれたと内心ホッとしていた。

 

「さっ、そろそろ行こうか」

 

無事に出発し、商業エリアから少し離れた一軒の高級料亭に到着した。流石はフェアクロフ家というのだろうか…。

店は個室でアーネストなりに明貴の秘密を考慮して店選びをしたのは明白であった。

 

「お兄様!聞いてくださいませ!今日明貴くんを迎えに行ったのですがその時に明貴くん華焔の魔女(グリューエンローゼ )と仲良さそうに歩いてたんですわ!」

 

店に入るなりソフィアは変装を解いてアーネストに今日の出来事を早速アーネストに報告した。

 

「ふむ、明貴は華焔の魔女(グリューエンローゼ )と仲良くなったのか?噂によると誰も近寄らせないとか聞いていたのに、何かあったのかい?」

 

超興奮状態のソフィアに対してアーネストは冷静に明貴に問いかけた。興味があるのはソフィアもアーネストも同じだが、温度差がかなり激しかった。

 

「実は……」

 

明貴は先程ソフィアにも説明した事と同じ内容をアーネストに伝えた。流石のアーネストも驚きを隠せてはいられなかった。

 

「明貴がまさか華焔の魔女(グリューエンローゼ )孤毒の魔女(エレンシュキーガル )とそんな繋がりがあったとはね…。ウチに来る前に孤児院にいたことはお父様から聞いていたんだけどこればっかりは予想外だよ」

 

明貴が孤児院から引き取られていたことは既に、ソフィアやアーネストも把握していた。だが、その辺の交友関係までは流石に把握していなかった。

 

「まさか俺もこっちにユリスがいるなんて思いもしなかったからびっくりだったよ」

 

──流石に一国の姫様がアスタリスクにいるなんて思いもしないしね。

 

「でも明貴くん?孤児院にいた時の話なんでしてくれなかったのですか?」

 

ソフィアは疑問に思っていた。仲が良かった人がいるなら疎遠にならずとも会いに行けばよかったのではと考えていた。

 

「──それは聞かれなかったからだよ?」

「せっかくお世話になったんですわよ?仲が良かった子がいるならお礼くらいしないといけませんわ!」

 

ソフィアの意見にアーネストは頷いていた。

 

「──もし、俺が孤児院にいた事が他の家の人に漏れたらみんなに迷惑がかかるでしょ?それに今の現状よりも酷くなるのは避けたかった。お母様とお父様もお礼はすると言ってくれてたんだけど、それも俺がとめちゃったんだ」

 

明貴は地元の人間や、名家の人達からは酷く嫌われている。その為、明貴は表に出ずに日々を過ごしてきた。地元を歩くと何もしていない明貴に物が飛んでくることなど普通にあった。

だが、明貴はその事に腹を一切立てずに全てを受け入れていた。フェアクロフ家の人間としていつか認めてもらえる日が来ると信じての行動であった。

 

もちろんそれに対してフェアクロフ家は明貴に危害を加える人達をどうにかしようと乗り出したが、明貴の説得でフェアクロフ家が動くことはなくなった。

 

「全く、明貴はいつも自分で抱え込んでしまうね。それは悪いこととは言わないけど、家族としてはもう少し頼って欲しいかな?」

 

アーネストは明貴を本当に心配しているそんな表情をしていた。

 

「──明貴くん?お兄様の言う通りですわよ?!お礼くらいわたくし達にもさせてくださいまし!」

 

──本当にこの人達に拾って貰えて良かった。お母さんには感謝しかないよね…。

 

明貴はフェアクロフ家の人達が本当に大好きであった。元々は実の両親とフェアクロフ家の両親が仲が良かったのが引き取って貰えたので、本当に感謝していた。

 

「──ありがとう。色々ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします」

 

明貴は2人に感謝の意を決して頭を下げた。

するとソフィア、アーネストは満足そうに笑みを浮かべた。

 

 

 

「──でも明貴もフェアクロフ家の人間として入学式で寝るような事はいけないよ?」

 

アーネストがタイミングを見計らっていたかの様に今日の話題を出してきた。

 

──忘れてなかったんですね…。ソフィ姉がアーネスト兄に言わなければ怒られなかったのに!!ソフィ姉なんかドヤ顔してるし…ちくしょー!!

 

「えっと…ですね。その件に関しては弁解の余地なしでございます」

 

明貴は諦めて素直に入学式の時に寝ていた事を認めた。

 

「まず、朝ソフィアに起こして貰うまで起きなかったみたいじゃないか…前から言ってると思うが朝はちゃんと自分で起きれるようになってもらわないと、遅刻なんてしたと耳に入れば流石の私でも怒るからね。中学の時も遅刻が多かったみたいだし、どうしたら治るのかな?お母様にもよく怒られたと聞いていたよ、これから頑張って起きるようにね」

 

──なんだと…!朝の話までしてたのかソフィ姉!!でもまぁ…明日からはシルヴィとソフィ姉が起こしてくれるから遅刻の心配はないかな?

 

「朝の件はソフィ姉にも怒られました…。明日からはしっかり起きるようにします…」

「それならその言葉を信じるよ。ところでソフィア、明貴を朝起こしてあげるとか言ってないかな?」

 

アーネストの矛先は明貴の隣でドヤ顔していたソフィアにまで飛び火した。

 

──ま、マズイ!ソフィ姉のモーニングコールがなくなりそうな予感…!

 

「えっと…申し訳ありませんわお兄様…。明日から通信して起こす約束をしていましたわ…。ですがいきなりだと明貴くんも大変ですので…」

 

ソフィアはアーネストに詰まりながらも明貴を起こす経緯を説明した。

 

「ソフィアは昔から明貴に甘すぎるっていつも言ってるだろう…?だからいつまでも明貴が朝弱いままなんだよ?その辺わかっててやってもらわないとね、明貴が可愛いのはわかるけどそこは姉としてしっかりしないとね」

「そうですわね…。──明貴くん明日からの朝の電話はなしですわ…しっかり起きるようにしなさいな…」

 

ソフィアは撃沈してしまい、テンションがかなり下がっていた。

 

「わかったよ…ソフィ姉…」

 

──ソフィ姉のモーニングコールなくても…シルヴィがいる!俺にはシルヴィしか居ないんだ!!愛してるよ!シルヴィ!!

 

明貴は表面上は残念そうにしているが、内心はシルヴィアが通信してくれる為なんとかなると余裕を見せていた。

 

「明貴にも頼ってもいいと言ったけど甘えると頼るはまた別だからね、これを履き違えないようにしてほしいね」

「はい…朝に関してはこれから精進していきます」

 

──でも朝弱いのはなんとかしないとね…。でも朝だけは無理なんだよ…本当に。

 

「じゃあ本題の入学式の話をしようか」

 

──そういえば入学式の話が本題でしたね。もう帰りたいんですけどいいですかね…?

 

「はい…」

 

明貴はまだ終わらない説教に項垂れていた。

 

「入学式に寝るとはあってはならないことだよ…話してる方に失礼だよ、寝てる人がいればすぐにわかってしまうよ?ガラードワースの今日の入学式では私の話の時は誰1人寝ていなかったよ?ガラードワースの子達にできて明貴ができないはずがない、私やソフィアの弟なんだから気を引き締めて何事にも取り組むようにしてほしいね」

 

──流石ガラードワース…誰も寝てないとか…確認してるアーネスト兄すごい…。

 

「わかりました…少し気が緩んでいました…気をつけます」

 

その後も、アーネストは明貴とソフィアに淡々と説教し気付けば2時間以上時が進んでいた。

 

「さて、説教はここまでにしとこうか」

 

スッキリした表情を見せ、アーネストは2人に告げた。

 

「「はい(ですわ)」」

 

2人はようやく解放されたと安堵して即答で返事をした。

 

「それと明貴、孤毒の魔女( エレンシュキーガル)に何かするならレヴォルフの生徒会長ディルク・エーベルバインには気をつけておきたまえ、後レヴォルフの諜報機関 黒猫機関(グルマルキン )には充分に気をつけるように…あまり無茶なことはしないでほしいって言うのが本音だけどね…」

 

アーネストは真剣な表情で明貴に注意するようにと伝える。兄として、出来る限りの情報を与えているのだろう。

 

「はい、無茶は極力しないようにする!レヴォルフは危ないのはここに来る前に2人から散々言われたからわかってる」

 

明貴は元々レヴォルフに入学したいと申し出ていた。理由はオーフェリアがいたからであるが、その提案は家族全員に却下されていた。そして仕方なく星導館へと入学することにした。

 

「明貴くん、前みたいな無茶は絶対しないでほしいですわ…」

 

ソフィアは心配そうな表情で明貴に伝えた。前とは昔に起きた事件のことを言っているのだろう。

 

「わかってるよ、ソフィ姉。前みたいに無茶な事はしない、約束もしたしね」

 

明貴は笑顔でソフィアに答えた。

 

「頑張って助けてあげてくださいな…わたくしもできることは手伝いたいと思いますわ」

「私もできることは、ほぼないかもしれないが…協力できるなら協力するよ」

 

ソフィアとアーネストは明貴のことを本気に心配していた。

 

「ありがとうソフィ姉、アーネスト兄」

 

──オーちゃんは必ず取り返す…。

 

「後、2人にひとつだけ言っておきたいことがあるんだけど…いい?」

 

明貴は少し遠慮気味に、2人に問いかけた。

 

「どうしたんだい?」

「改まってどうしたんですの?」

 

話してごらんと言わんばかりに2人は笑顔で明貴を見つめる。

 

「実はユリスやオーちゃんの他にもここの学生にもう1人知り合いがいるんだよね」

 

──まぁ。タイミング的に今言っておくのがいいよね。ソフィ姉怖いけど、アーネスト兄いるし。

 

「えっ?他にも知り合いがいたんですの??」

 

ソフィアはかなり驚いていた。それもその筈で、明貴は地元では交友関係を持っている人が居なかった。いや、出来なかった…。

 

 

「シルヴィア・リューネハイムがもう1人の知り合いなんだよね…。アハハ」

「「へっ?」」

 

明貴は苦笑い気味で2人に答えた。

シルヴィア・リューネハイム、クインヴェール女学院の生徒会長にして世界の歌姫の彼女と知り合いだと言われた2人は間の抜けた顔をしていた。






明貴の過去に関しては過去編で明らかになります!
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