タイトルが…なんか変な気がするんですけど…
許してください!!笑
ではどぞー!
明貴の一言にしばらく放心していた2人。
あまりにも衝撃的だったのだろう。
「シルヴィアさんと明貴くんが知り合い?どこで知り合ったんですの…?」
先に再起動したのはソフィアであった。半信半疑そうに明貴に問いかけた。
「俺がフェアクロフ家に来てから1年くらいしてからかな?シルヴィって結構近所に住んでたんだよ?」
明貴はソフィアの質問に正直に答えた。シルヴィアはフェアクロフ家が住む近くに住んでいたのだった。
「──シルヴィ??明貴くん?シルヴィアさんと仲が良いみたいですが…まさか明貴くんお姉ちゃんに黙って彼女を作っていたんですの…?」
──えっと…まずそこから突っ込んでくるんですね。色々と経緯を聞かれるかと思った…。
「シルヴィはまだ彼女じゃないよ!仲が良いのは事実だけど…」
──ウルスラにも、それで恋人じゃないとかおかしいってよく言われてたな…。
「
──はっ?!しまった!ソフィ姉にこんな事言うべきじゃなかった!!!
「ソフィア、その話は後にしないかい?」
話が脱線していたのを、いつの間にか再起動していたアーネストが指摘した。
──アーネスト兄!!イケメン過ぎ!!大好き聖騎士様!!
「で、ですが……はい…わかりましたわ!明貴くん?後でたっぷりお話ししますわよ?」
ソフィアは不服そうであったが、アーネストに従って話を戻すことにした。
「わかったよ、ソフィ姉」
──助かったけど、後が怖いなあ…。
「世界の歌姫と知り合いとは明貴もすごいね、向こうにいた時の知り合いってことは明貴がフェアクロフの人間だと知っているのかい?」
──ぐはっ!アーネスト兄鋭い!話の本題の的を射てきたよ…。
「──そのことなんだけど。実は秘密にしてるんだよね…。あの時はもうフェアクロフって名乗ると良いことなかったから…言えなかったんだ…」
明貴はフェアクロフと名乗ると良いことはなかった。トラウマになる程の嫉妬や怒りを当時幼かった明貴は全て受け止めてしまっていた。
貴族の人間からは、素性の知れない子供を引き入れたフェアクロフ家に異議申し立てはもちろんのこと、明貴に対しての嫌がらせが酷かった。
近隣住民や近くの貧困街の人間からは、妬まれていた。
「あの時なら名乗れなかったのも無理はないね。私達が力及ばず明貴には辛い思いをさせてしまっていたからね」
「明貴くん…」
アーネストとソフィアは表情が曇り、あの時のことを思い出していた。
だが、フェアクロフ家は常に明貴の味方として前に立ち庇ってくれていたので明貴は感謝しかなかった。
「あの時にソフィ姉、アーネスト兄、お父様、お母様が俺を庇ってくれて本当に嬉しかった。ずっと一緒に居たいって思ったんだよ!」
──フェアクロフ家の人達にはたくさん迷惑をかけたし、感謝しかないよ。本当に。
「それなら結果的にはそれでもよかったのかも知れないね」
「お兄様がおっしゃる通りですわ!」
アーネストは珍しく冗談混じりに明貴に答えた。ソフィアもアーネストの意図を汲み取って頷く様に言葉を続けた。
「で、相談なんだけど…シルヴィにフェアクロフ家の人間だって言いたいんだけど…協力してくれないかな…?」
明貴は恐れていた。アキ・フェアクロフとシルヴィアに打ち明けることによって、今まで築いていた関係が崩れるかも知らない。
実際の所、シルヴィアの口からフェアクロフ家の養子の話題が一度でたことがあった。大した内容ではなかったが、それを聞いて明貴は更にシルヴィアに伝えることが出来なくなっていた。
「協力するのは構わないが…大丈夫かい?明貴からすれば取り返しのつかないことになるかもしれないよ?彼女なら大丈夫だと思うけどね」
アーネストは協力的な姿勢ではいるものの、最悪の展開を危惧してくれていた。
「もしそうなったとしてもシルヴィにはちゃんと本当のことを言いたい!」
──嫌われたくないけど、シルヴィにずっと嘘をついているのが嫌だった。本当はシルヴィが此処に旅立つ前に言いたかった…。けど俺には勇気がなかった。
「明貴くんがそこまで言うなら…協力しますわ!けどシルヴィアさんとの交際は認めませんわよ!」
ソフィアも協力してくれることとなった。だが、それと交際はまた別の話の様で警戒心は全く緩いではいなかった。
「ソフィ姉…娘を嫁に出したくない父親みたいになってるよ…」
「ソフィアを認めさせるのは一体誰なんだろうね」
アーネストは明貴のボヤいた一言に笑いながら突っ込みを入れた。
「いませんわ!」
──いやいや、ソフィ姉…俺ずっと独り身ですか?それはちょっと勘弁して欲しいかな!
「ソフィ姉…ずっと独り身にするつもり??」
「わたくしがいますわよ!明貴くん!」
「もし独り身の時はよろしくお願いします…」
──でもまぁ、ソフィ姉に彼氏はあんまり考えたくないよね…。
「で、彼女にはすぐに言うのかい?こっちに来てることは知ってるのかい?」
アーネストはシルヴィアにすぐに伝えるかと問いかける。協力するからには色々と準備が必要と思ったのだろう。相手は仮にも世界の歌姫で日々多忙で走り回っている人である。
「初めての序列戦で1位になってシルヴィをびっくりさせたいなって思ってるんだ!だからその後がいいかなって…」
──絶対シルヴィ驚くよね?星導館の序列1位がいきなり俺になったら…。楽しみだ…。
「明貴はもう1位になる気満々だね…そう簡単に行くのかな?」
アーネストは明貴に問いかける。序列1位とはその学園で1番強いとされる人であり、アーネストもその1人であることから生半可な気持ちでは通用しないと遠回しに言っていた。
「もちろん、簡単には行く訳ないと思ってるよ。
明貴は雷や電気を操ることが出来る
実の母親の能力をそのまま受け継いでいた。
「明貴…本当にいいんだね?明貴の能力は利用する人によってはかなり危ないこともできるんだよ。明貴なら大丈夫だと思うけど利用しようと近づいてくる人もいるんだよ?」
明貴の能力は攻撃手段としての役割だけではなく、電子ネットワーク内に侵入してハッキングも容易に出来る能力を有していた。
そのことが外部に漏れると確実に明貴を求める人が増えてしまう。アーネストはその事を危惧していた。
「うん…わかってる…利用なんて絶対されないししたくないよ!でも、ここに来たらそんな甘いことこと言ってられないかなって…。それに此処には守りたい人達がいっぱいいるから…。お父様、お母様を説得して了承は貰って来たんだ!」
実は明貴はアスタリスクへ来ることを猛反対されていた。それを明貴は1年以上かけて説得して、それに見合う力を両親に見せてようやく許可が出た。
「そこまで言うなら私も許可せざるを得ないかな」
アーネストは両親が折れて許可を出したのなら、止めることは出来ないと判断して折れることにした。
「わたくしは反対ですわよ!」
だが、ソフィアは断固反対の姿勢でいた。
「ソフィ姉…」
「明貴くん!わたくしは認めないですわよ!もし明貴くんの身にまた何か起きたらわたくしは……」
過去に起きたことを思い出して泣いてしまったソフィア。
ソフィアは明貴が
「ソフィ姉の言いたいことは身に染みてわかってる…。みんなを守りたい…助けたい…自分にできることはすべて出してやらないとできることもできない…そう思ってるんだ…それに前みたいに暴走は絶対にしないから」
明貴は過去に一度だけ能力の暴走を引き起こしてしまっていた。その時に明貴は大怪我をして、ソフィアは精神的に大きなダメージを受けていた。
「明貴くんは
ソフィアはそれでも認めたくはなかった。本気で明貴の身を案じて引き止めていた。
「ソフィ姉…前みたいな事は絶対起きないようにするから…だからお願いします」
明貴は深く頭を下げた。
「ソフィア…言いたい事はわかる…私も2度とあんなことをしたくないしさせたくないよ。けど明貴がここまで言ってるんだ、信じてあげないか?」
アーネストもソフィアを説得した。ソフィアの気持ちがわからない訳がないが、明貴やソフィアを過去に縛り付けておくのは良くないと判断した結果であった。
「明貴くん…お兄様…次は絶対ないですわよ…。でも危険な能力の使用はダメですわ!これは守ってもらいますわよ?」
アーネストの後押しのお陰かソフィアは許可を出した。
「うん…ありがとうソフィ姉、アーネスト兄。無茶なことはしない…約束するね」
明貴はもう一度深く頭を下げた。
「なら認めますわ!くれぐれも無茶をしないようにですわよ!」
──よかった…。アーネスト兄には感謝だね。
「ところで明貴、魔術師の力を使うということはあの純星煌式武装は使うのかい?」
「うん。でも、極力は使わない様にするつもりだよ…あれを使えば俺の素性もすぐにバレると思うから」
明貴は母親から受け継いだ
「あれは強力だからね…。でも
──アーネスト兄も四色の魔剣の一つ持ってるのによく言うよ!!相手が
「出し惜しみなんてしないよ!それで負けたらカッコ悪すぎるよ…」
「──どうしましょう…。明貴くんが注目されすぎて悪い虫がつかないか心配になってきましたわ…」
明貴とアーネストの会話を聞いて、ソフィアは重大な事実に気がついてしまっていた。
この場には関係はないが、ソフィアにとってはそれが最重要案件であった。
「悪い虫なんてつかないよ!」
「さて!いい時間だね、そろそろ帰ろうか」
明貴とソフィアが言い合いになりそうだったのでアーネストは少し強引気味に帰宅を提案した。時間は既に22時を過ぎそうになっていた為、解散となった。
「シルヴィアさんの件はまた聞かせてもらいますわ!」
アーネストに寮の近くまで車で送ってもらった瞬間、ソフィアは満面の笑みで明貴に告げて帰っていった。
──忘れてた…。にしてもソフィ姉とシルヴィの関係ってどんな感じなのかな…?
明貴の純星煌武装のルビが思いつかなかった…。笑