リメイクペースを上げようと思っているのに中々進まない…!笑
ではどぞー!!
1時間程経ち、一台の車が明貴とレティシアの前に止まった。
「お待たせいたしました」
車から降りて来たのは星導館学園の生徒会長のクローディア・エンフィールド。序列2位の実力者である。
「こんなことになってしまい、すいません…」
明貴はクローディアを見るなりすぐに頭を下げた。
「クローディア!今回は特別に注意で終わらせただけですわよ!」
「貸しを作ってしまいましたね」
ドヤ顔で言うレティシアに対して、笑顔で対応するクローディア。
──生徒会長さんなんか笑顔が怖いタイプだね…。
「そうですわよ!それと来年の
「来年こそは勝たせて貰いますよレティシア」
──おお、なんか凄いライバル感あるセリフ…。俺もこういうのやってみたい!
「では参りましょうか大薙くん」
クローディアは車の扉を、開けて明貴を誘導する。
「はい…」
──って名前バレてる!!
「次からは気をつけるんですわよ!」
「──以後気をつけます」
──俺を利用したこと許さないから!レティ!!
「今回は迷惑かけてすいません」
車に乗り込み、明貴は再びクローディアに頭を下げる。
「注意だけで終わったんで気にしてないですよ。それと大薙くんとも話しをしてみたかったので丁度よかったです」
──丁度よかったってなんか呼び出しとかするつもりだったのか…?
「明貴でいいですよ、生徒会長さん。話しをしたかったとは俺に何か用があったんですか?」
明貴はクローディアには問いかける。入学早々のことで、面識もない相手何より生徒会長に用があると言われても思い当たる節がなかった。
「私の事もクローディアで構いませんよ、それと同じ歳なので敬語もいらないですよ、明貴。話っていうのは入学式で早速寝ている問題児さんってことで注目しておりまして」
──もうやめて!入学式の話はやめて!!入学式寝てただけで…酷い!俺の隣の子も寝てたよ!!
「そして、その次の日に歓楽街で補導です。これは話しをしなくてはいけないと思いまして」
クローディアは口に手を当てながら少し楽しそうに明貴に答える。
「返す言葉もございません」
──入学早々問題児認定された…。不公平だよ!!俺より悪いことしてる人絶対他にいるよ!!
「素直なんですね」
──否定できないよ!事実だから…。
「てかクローディアって同い歳なの?」
「そうですよ、子供っぽく見えましたか?」
──いやいやいや…誰が見ても子供っぽくは見えないよ!
「先輩なんだと思ってましたよ」
「そんなに老けて見えましたか…とても残念です」
クローディアは落ち込んだ振りをして明貴の顔を見つめる。
「美人で大人っぽいな、と思いますよ?」
「嬉しいことを言ってくれるのですね」
──今の言わされた感半端ないんだけど!この腹黒め…!
明貴はクローディアに学校へ着くまで終始この様なやり取りが繰り広げられていた。先程のレティシアで疲れ、更にクローディアにも疲れさせられて学校へ着く頃にはクタクタになっていた。
「明貴、ユリスのことをよろしくお願いします」
学校へ到着し、明貴は帰ろうと車を降りた時クローディアが少し真面目な表情で明貴に話しかけた。
「よろしくお願いしますとは?」
「ユリスは周りの人達と距離をとってしまっていまして…友人として心配なんです」
──確かに、クラスの反応を見る限りでは仲が良いとは言い難いよね。俺も仲良い人まだ居ないからあれなんだけどね!
「挨拶もしてなかったみたいだね。それに関しては怒っといたよ!」
「仲が良いんですね。羨ましいです」
──羨ましいって言うならクローディアももっと仲良くしたらいいのに…。
「俺は偶々、孤児院の時に半年くらい遊んでただけだよ」
「あの孤児院の出身の方でしたんですね」
──孤児院の存在は知ってるんだ。
「何も言わずに出て行っちゃたけどね」
「そうでしたか。でもユリスは明貴を大切に思っています。──どうかあの子が無理をなさらないようお願いしたいのです」
クローディアは本気でユリスを心配している様子であった。
「了解。ユリスに言っても無駄そうだから力付くで止める展開になりそうだけど」
「ありがとうございます。それと来週の序列戦楽しみにしてますので頑張ってくださいね」
──序列戦の情報まで知ってるのか…。生徒会長ってやっぱ凄い人がなるんだね。
「序列1位になって問題児疑惑撤回しないとね!」
「ふふっそうですね」
「じゃあそろそろ帰るよ」
明貴はそう言ってクローディアに手を振りその場を後にしようとする。
「ええ、くれぐれもあまり問題を起こさないようにお願いします、では」
──問題児扱いされすぎでしょ…さすがに落ち込む…。
「心得てます…」
クローディアと別れ、明貴は寮へと真っ直ぐに帰宅した。既に日が落ちていたので、夜ご飯を食べようと冷蔵庫を開けると…。
「あっ…買い物いくのすっかり忘れてた」
明貴は買い出しついでに外に出掛けた事をこの時思い出した。
「はぁ…。レティの所為だ!次会った時絶対許さない!…ソフィ姉に食材売ってる所聞こっと」
端末を取り出して、ソフィアに通信をした。すると3コールもしない内に通信は繋がった。
「明貴くんどうしましたの?お姉ちゃんが恋しくなったんですの?」
──色々突っ込みたいんだけど…。とりあえずご飯!お腹空いた!!
「今日朝会ったからまだ大丈夫だよ…。実は買い物忘れててどこか空いてるところ知らないかなって…」
「今からわたくしの寮に来なさいな!?ご飯くらいいくらでも作りますわよ!」
ソフィアは即答で明貴に答えた。
──クインヴェールの寮とか恐れ多すぎるよ!……でもシルヴィもいるんだよね。それにルサールカの人達も……。
「流石にクインヴェールの寮に侵入する勇気はないよ…」
「そうですわね。もし、ルサールカのメンバーと会ってしまいましたら、ルサールカが解散する運命にありますわね。──ここならまだ空いてますわよ」
──えっ?さりげなくルサールカ壊滅させる宣言しちゃったよ?ソフィ姉??
「ありがとう!今から行ってくる!」
明貴は突っ込んではいけないと思い、ソフィアにお礼を言うだけにした。
「気をつけて行くのですわよ?わたくしも行きましょうか?」
「買い物くらい1人で平気だよ!じゃあまたね!」
「かしこまりました。また明日ですわ!」
流石に夜も遅かったので、ソフィアは無理にでもついて来ようとはしなかった。
ソフィアに教えて貰った商業エリアの店で適当に食材を買い、今日は遅いのもあったので夜ご飯は弁当にした。
弁当を完食し、一息ついている所で明貴の端末が鳴った。
「やっほーあきくん!」
通信の相手はシルヴィアであった。既に部屋着を着てリラックス状態な様子であった。
「やっほーシルヴィ!どうしたの?」
明貴もシルヴィアと同じテンションで応答し、通信の理由を問いかけた。
「2ヶ月後に欧州ツアーあるんだけど来てくれる?」
──二ヶ月後か…。確かアスタリスクって外出許可、長期連休以外はあまり下りないんだよね…。
「2ヶ月後?ちょっと予定見てみないとわからないからまた今度でも大丈夫?」
明貴はまだシルヴィアにアスタリスクに来ている事は秘密なので、とりあえず序列戦が終わるまでは待って貰おうと思い提案した。
「大丈夫だよ!来週くらいまでなら待ってもらえるから!詳しくはまたペトラさんに聞いとくね」
──ギリギリ間に合うかな?ってまだ序列1位なれるって決まってないけど…。負けたらどうしよ………。
「了解ー」
「ところで高校はどうなの?」
「順調だよ?」
「そうなんだ!てっきり入学早々に問題起こしてるのかと思ってたよ!」
──流石、シルヴィ…。なんか見透かされてる感が半端ないよ!まぁシルヴィだから良いんだけどね。
「さ、流石にもう高校生だからね?落ち着くよ…シルヴィはどう?」
「私は今までと変わらないかな?欧州ツアーが控えてるから少しバタバタしてるけどそれ以外はいつも通りかな」
──普段多忙なシルヴィがバタバタしてるって相当だよね…?俺なら過労で倒れてる!
「無理しないようにね!」
「ならあきくんがマネージャーとして私のところに来てくれてもいいのにー」
頬を膨らませながら明貴をマネージャーとして雇いたいと申し出るシルヴィア。
「俺がマネージャーしたら問題ばっかり作るかもよ?」
「目に見えるように想像できるのがすごいね…」
──いやいや…。シルヴィでも酷くない?俺多分結構頑張っちゃうよ?
「そんなに信用ない??」
「まず、寝坊をします、遅刻します、忘れ物をします、…………」
シルヴィアは明貴が問題を起こしそうな事を次々と上げる。何一つ言葉に詰まらずに。
「すいません俺が悪かったでございます…」
「あきくんのことならもっと言えちゃうよ?」
──もう許して!シルヴィに言われるのが1番ダメージが大きいから!!
「流石シルヴィだね!俺のことなら何でも知ってるね」
「私のこともあきくんが1番知ってるからね」
「もちろん!シルヴィのことなら任せなさい!」
この後、シルヴィアと明貴は日が昇る少し前まで仲良く通信を楽しんでいた。
そして翌朝…。
明貴の部屋に通信の音が鳴り響いていた。
「起きた!お、おはようあきくん!ごめん寝坊しちゃった!」
シルヴィアは慌てた様子で通信を掛けてきた。どうやら昨日の夜更かしが原因で珍しく遅刻をしてしまったらしい。
「おはようシルヴィ…今何時…?」
明貴は半目状態でシルヴィアの通信に応じる。
「7時半だよ!すぐ行かないと遅刻しちゃうからまた後でね!明貴くんも急いでね!」
「やばい!起こしてくれてありがとう!用意してくる!」
すぐに通信を切り、明貴とシルヴィアは大急ぎで各自学校へ向かっていった。
学校には何とか間に合い、時は放課後になっていた。昨日約束していた、ユリスの校内案内をしてもらう為にユリスと行動を共にしていた。
「ユリス!今日はよろしく!」
「ああ!任せておけ」
校内案内が始まった。ユリスは各主要施設を完璧に覚えているのではないかと言うくらい詳しい説明をしてくれていた。
校内もかなり広いが、ユリスが段取り良く案内をしてくれていたみたいで案内はあまり時間がかからなかった。
「ユリスかなり詳しかったね」
「当たり前だ!自分が通うところはちゃんと覚えておくべきだ!」
誇らしげにユリスは明貴に答える。恐らく此処まで学校を紹介出来るのは、それこそ生徒会長くらいだと明貴は思っていた。
「ユリスの場合、新しい場所でついつい張り切って覚えたんだろうね」
「そ、そんなわけないだろ!たかが学校だぞ?私が張り切ってなんてことはないぞ!」
顔を真っ赤にして明貴に否定をするユリスであるが、その態度こそが答えと言っても過言ではなかった。
「お陰で、校内のことは大まかに把握出来たよ。ありがとう、ユリス」
「気にするな。このくらいして当然だ」
校内案内を終えて、明貴はユリスにお礼を兼ねて何処かで軽く食事をすることになり歩いていた。
「ねぇ、ユリス。オーちゃんには何処に行けば会えるの?」
明貴は唐突にユリスに問いかけた。
「すまないが、私にはわからない」
「そっか。それなら仕方ないね」
──オーちゃん俺のこと覚えてるかな?忘れられてても仕方ないくらい会ってないからね。
「覚えてるかな?俺のこと」
「それなら心配ないと思うぞ?オーフェリアはお前に対して1番感情を表面に出して接していたからな」
オーフェリアと明貴は孤児院にいた頃は、凄く仲が良かった。ユリスと3人でよく一緒にいたが、ユリスと知り合うまでは2人でいることがほとんどであった。
「それなら嬉しいんだけど…って、これは…」
明貴は足を止めて地面を見つめた。そこには枯れた花があった。
「どうしたのだ?」
「ん?この花って自然に枯れたものではないよね?」
急激に枯れた花に少し違和感を覚えた明貴はユリスに問いかけた。
「──ッ!!!」
ユリスは目を見開いて、すぐに枯れている花を頼りに走って行ってしまった。
「ちょ、ちょっとユリス!」
明貴は慌てて走ったユリスを少し遅れて追いかけた。
「オーフェリア!!」
ユリスの大きな声が響き渡った。
明貴がユリスの元に急いで駆け付けるとそこには、レヴォルフ黒学院序列1位、
次回!オーフェリア・ランドルーフェン!!
明貴…死す!