フェアクロフ家の末っ子(リメイク)   作:丹下

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雨が凄いですね…。



ではどぞー!


孤毒の魔女

明貴が目にしたのは昔の頃とは髪の色から何まで変わり果てたオーフェリアがいた。

 

「オーちゃん!」

「ま、待て!明貴!」

 

明貴がオーフェリアに向かって駆けつけようと前へ進むとユリスが襟を掴んで無理矢理止めた。

 

「ぐぇ!な、何をするんだよユリス!」

「今のオーフェリアに近づくのは危険なんだ…」

「ごめん…」

 

明貴はユリスが必死に止めて来たのでその場に踏み止まった。

 

「……あーくん」

 

オーフェリアは目を見開いて驚いているのがわかったが、何よりとても悲しそうな表情をしていた。

 

「久しぶりだね!オーちゃん!覚えててくれて嬉しいよ」

「……やはり来てしまったのね」

 

オーフェリアに会えて凄く嬉しそうな明貴に対して、オーフェリアは明貴に会えたことがなにやら嬉しそうではない反応を返した。

 

王竜星武祭(リンドブルス )見たよ!おめでとう」

 

オーフェリアの反応を無視するかの様に明貴は言いたかったことを伝えた。

 

「……誰も私の運命を覆せなかっただけよ」

 

──怒ってるのかな…。もしくは俺に会いたくなかったとか…?それは悲しすぎるよ…。

 

「オーフェリア!私がお前を「…無理よ」ッ!!」

 

明貴とオーフェリアの会話に割って入ってきたユリスであったが話の途中でオーフェリアに遮られてしまった。

 

「……ユリス。貴女の小さな運命では私の運命は覆せない」

「やって見なければわからないだろ!決闘だオーフェリア!」

 

──えっ?此処で戦うの…?それは流石にマズイでしょ!!

 

「ユリス!やめなって!」

 

明貴はユリスを止める為、声をかけるがユリスは既にやる気満々な様子であった。

 

「……何度やっても同じよ」

 

オーフェリアはユリスの挑発に乗ってしまったのか、大量の星辰力( プラーナ)を練り始めた。

 

「──ユリスもオーちゃんも落ち着いて?!」

 

──戦わせちゃいけない!

 

「……あーくん。私は貴方を此処から追い出すわ」

 

オーフェリアは突如、明貴にそう告げた。

 

「追い出すってどういうこと?」

「……言葉通りよ。私の運命がそうしろと告げているの」

 

オーフェリアは明貴をアスタリスクから追い出すと言っている。冗談や虚言ではなく、本気で言っていると、明貴は理解した。

 

「それはいくらオーちゃんの頼みでも聞けないかな」

「……なら力づくでも追い出すわ」

 

オーフェリアの星辰力( プラーナ)の量が桁違いに膨れ上がった。

 

「明貴、下がっていろ!咲き誇れ─六弁の爆焔花( アマリリス)

 

ユリスは即座に魔法を使用してオーフェリアに攻撃したが、その攻撃はオーフェリアの星辰力( プラーナ)のみで防がれてしまった。

 

「……ユリス。貴女のか弱い運命では私を止めることは出来ないわ」

「ッ!!!」

 

ユリスはオーフェリアに星辰力(プラーナ )のみで防がれた事に表情を歪ませていた。

 

「……塵と化せ(クル・ヌ・ギア )

 

オーフェリアから大量の毒手が出て来たと思えばそれが一つになり、巨大な腕へと変貌し凄まじいスピードでユリスへと攻撃を仕掛けた。

 

「──だから!喧嘩するな!!!」

 

オーフェリアが繰り出した巨大な腕が、電撃で弾き飛ばされ消え、2人の間に明貴が立ち塞がった。

 

「明貴!邪魔をするな!」

「ユリス?今助けなかったら負けてたのユリスの方だからね!」

 

怒るユリスに対して、明貴はユリスの目の前まで行き文句を言った。

 

「ッ!別に助けて欲しいなんて言ってない!余計なお世話だ!」

 

ユリスは邪魔をされたことが相当頭に来たのか、冷静になれていなかった。

 

「……動き出した運命を止める事なんて出来ないわ。それはあーくんでも同じよ」

 

オーフェリアは無数の毒手を練り出して、言い争いをしている明貴とユリスに攻撃を仕掛けた。

 

「──だったら俺が止める!オーちゃんは俺が倒す!」

 

明貴は純星煌式武装( オーガルクス)を取り出した。

 

「──解除」

 

明貴の言葉と共に、純星煌式武装(オーガルクス )が展開された。二つの黄色のコア光が眩しく刀身の色もコアと同じ黄色の明貴専用の純星煌式武装(オーガルクス )である。

展開と同時に2本の刀身の形状が変わり、オーフェリアの攻撃を防ぐ盾となっていた。

 

「──なっ?それは…」

 

ユリスは明貴が展開させた純星煌式武装( オーガルクス)を知っているのか、かなり驚いている様子であった。

 

「──雷槍( らいそう)

 

盾になっていた刀身が明貴の言葉と同時に無数の槍へと変化し、オーフェリアへと攻撃をした。

 

「……ッ!」

 

オーフェリアは槍を毒手を使い防御したが、一撃だけ槍をかすめてしまった。

 

「今の攻撃で擦り傷だけなのか、オーちゃんの星辰力(プラーナ )硬いな…」

 

逆に言えば、ユリスの攻撃を真正面から星辰力( プラーナ)のみで受け止めたオーフェリアに擦り傷を負わせた明貴の攻撃がそれほど強力であったことがわかる。

だが、擦り傷を負ったオーフェリアは余裕の表情を見せていた。

 

「──あれ…」

 

明貴はフラついてしまった。

 

「……塵と化せ( クル・ヌ・ギア)

 

オーフェリアはフラついた明貴に向けて再び毒手を纏め巨大な腕に変えて攻撃を仕掛けた。

 

「──すまないね。こういう場面を見てしまうと、止めない訳にはいかないのでね」

 

オーフェリアの放った攻撃は明貴に直撃する前に、綺麗に斬られていた。

 

「──アーネスト兄」

 

明貴はアーネストの姿を認識すると意識を手放してしまった。近くにいたユリスもいつの間にか意識を失っていた。

 

「此処は引いてくれるかな?ミス・ランドルーフェン」

 

アーネストは鋭い眼差しをオーフェリアに対して向けた。

 

「……アーネスト・フェアクロフ。弟を助けに来たのね」

「──ッ!」

 

アーネストはオーフェリアからの不意打ちの言葉に驚愕した。まさかその事をオーフェリアが知っているとは思ってもいなかった。

 

「……いいわ。でも私の運命は誰にも変えられない。あーくんを此処から必ず追い出して見せるわ」

 

そう言い残してオーフェリアはその場から立ち去って行った。

アーネストはオーフェリアの後を追いかけることはしなかった。

 

「明貴!ユリス!」

 

クローディアが慌てて2人の元へ駆けつけて来た。

実は、アーネストがクローディアに用事があり星導館の近くで話をしていた際に、停電が起きてその原因を知る為に2人で調査をしていた所であった。

アーネストは停電した瞬間に犯人がわかってしまったので、内心慌てていた。

 

 

 

 

☆☆☆

 

 

「知らない天井だ…」

 

目が覚めた明貴は天井を見つめながら言葉を漏らした。

 

「──明貴くん!」

 

明貴に抱きつくソフィア。明貴が眠っている間ずっと付き添ってくれていたのであろう。

 

「──ソフィ姉」

「目が覚めてよかったですわ…心配したんですのよ」

 

ソフィアは泣きながら、明貴を力一杯抱きしめた。

 

「ごめんね、ソフィ姉」

「お兄様から連絡をもらった時は心臓が止まるかと思いましたのよ!」

 

──そっか。アーネスト兄が助けてくれたんだっけ…。何故かあの時いきなり動けなくなってやばいと思ったらアーネスト兄が目の前に立ってたんだよね。

 

「ユリスは?」

「彼女でしたら、隣の病室にいますわよ。明貴くんよりは瘴気に当てられいなかったみたいで先程、目が覚めたと報告がありましたわよ」

 

明貴はユリスが無事とわかり少し安堵した。

 

「そっか。無事ならよかったよ」

「それにしても、無茶をするのは禁止した筈ですわよ!それに純星煌式武装( オーガルクス)まで使ったと聞いてますわよ?」

 

ソフィアは本気で怒っている様子であった。

 

「……ごめんなさい。でも…」

「わかっているならいいんですわ。また後日お兄様を含めてお話ししますわよ?」

「うん…」

 

明貴は凹んでいた。オーフェリアに負けたことではなく、ソフィアやアーネストに心配をかけ、ユリスを守ってあげられなかったことが悔しかった。

 

「街灯は壊れ、ちょっとした停電もあったみたいですわよ?」

 

──ちょっと派手に能力使っちゃったからね…。

 

「…ごめんなさい」

「その辺の事後処理はエンフィールドさんがうまくやってくれたみたいですわよ」

 

クローディアはあの後の治療院の手配や、壊れた街灯などの復旧を迅速に対応しあまり事を大きくせずに計らってくれていた。

 

「クローディアには感謝だね」

「クローディア?エンフィールドさんと随分仲良くなっているみたいですね明貴くん?」

 

──えっ?!名前呼びまでダメなの?ソフィ姉がどんどん厳しくなっているような…。

 

「クローディアでいいって言われたから…」

「モテモテですね、明貴くん」

 

──目が笑ってない笑顔で言わないで!凄く怖いよ!!

 

「ごめんなさい…。てかここにいたらバレない?」

「実は…エンフィールドさんには事情が事情でしたのでお兄様と相談して話すことにしましたの…ごめんなさいですわ…」

 

クローディアに、明貴がフェアクロフ家の人間だと話をした様であった。

 

「悪いのは俺だしソフィ姉は気にしなくていいよ!」

「エンフィールドさんも驚いていましたわ…。入学早々問題をよく起こす生徒がフェアクロフ家の子だったんですねって言っておられましたわよ?」

 

──ま、まさか…!!!クローディア!??

 

「問題起こしたくて起こしたわけでは…」

「それに昨日歓楽街にいたみたいですわね!!レティシアさんに補導されたと聞きましたわ!」

 

──やっぱり言ってた!!そこは色々空気を読んで喋らない様にしてくれるとこでしょ!!クローディアさん…!

 

「ごめんなさいソフィ姉…昨日は道に迷って…」

「わたくしを誘いなさいな!明貴くんを1人にしたわたくしが馬鹿でしたわ!もう1人行動禁止にしますわよ?」

 

──それは流石にマズイよ…。自由が…。

 

「1人行動禁止は流石に…」

「この件に関してはお兄様と相談致しますわ!」

 

──アーネスト兄なら…許してくれる筈…1人行動禁止は流石に…。

 

「う、うん…」

「レティシアさんもレティシアさんですわ!まずわたくし達に連絡するのが普通ではなくて?明貴くんが口止めしてるのかもしれませんがレティシアさんは明貴くんに甘すぎますわ!まったく…」

 

ソフィアはレティシアに対しても御立腹の様であった。

 

「レティには口止めしちゃった…その前の日に説教受けてたから…」

「レティシアさんの件に関してはお兄様が今頃こってり絞っておられますので、わたくしからは何もいいませんわ!」

 

──oh…レティごめんね!

 

「歓楽街には本当に迷い込んだんですわね?」

「うん…」

「次からは迷ったりしたらわたくしに必ず電話してきなさいな!」

 

──これからは何かあったら全力で逃げないと…。現行犯じゃなければ言い訳出来る!

 

「わかったよソフィ姉」

「今日は色々お話を聞かせてもらいますわよ!」

「なんでも答えるからどんどん聞いて…」

 

──これは逃げられないかな…。病人とか気にしてくれそうな気配がない…。あんまりしんどくないから大丈夫なんだけどね!

 

明貴はソフィアに詰め寄られ、場所が病院ということもあり逃げられない状況になり話さなければならない雰囲気へとなっていた。

 

 




戦闘シーンが難しい…、もっと上手く書けるようになりたい…!
今回の話はリメイク前と大幅に内容変更してたりします!


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