よろしく、おねがいします…ね
『その赤子
白き鳥騎にまたがりて、荒野を駆け
西の荒れ地を緑水生い茂るに豊かな土地に変えん…』
とある裏路地の道端の老婆が胸を抑え、倒れる前に
甲骨文字から読み取った占いである
それを偶々見ていた者がどのような者かは
神が知るすべは無かったのだろうか…
二人の男女が吹き抜ける風と共に夏緑の草原を駆ける。
彼らが丘を登った場所、そこには
切りたった山々の高山の崖のように高く
何物をも通さぬと述べるかの様な頑強な灰色の重石造りの城壁
その足元には急いでいる旨を伝える海からの魚を満杯した馬荷の商人や
馬車を見て判別され素通りする貴族
橙色の伸び往くノッポなレンガと木材の街並みが眩しい太陽を照らす
そして遠くからも目に入る
街の中心に聳える荘厳な印象を与える白い白亜の城。
湖に浮かぶ巨大な
かつての弱小国家とまでされた『聖フェイ王国』
その王国を数年にして富を築いた一人の少年
『エヴァ・マリエル』
『
『ね!こー■な、す■いモノをき■が造■たの?』
ノイズが酷い
「ウルサイ」
『そうだよ!ぼ■がつくっ■んだ!』
『きっと、パ■ モ、マ■も褒めてくれる!だから!もーっとがんばるんダ!』
「もういい、やめろ」
『すてき!おおきくなったら』
『 さんになる!』
視点は切り替わり、舞台の幕は切り替わる。
長く続く酸性雨に黒く、くすんだレンガの街並み、暗雲、常闇が覆う世界
俺は親の言う通り金銀財宝を生み出し、それらは次第に価値を失っていった
築いていった要塞も人手不足
そんな遺産物を造り上げても構わない近隣の巨大国家にどこかに縛り着けておけ
と警告される始末
そして、その煽りを受けた俺は見た目の良さで
前々から晩餐会や社交界で怪しい視線で見られていたが
国中が欲しがっていた
両親がいつか取り返してくれる
そう 願っていたのに
勇者を選ぶ神々の宮殿に
「気持ちの悪い、さっさと帰りなさいよ!二度と目に入らないでッ!」
「おまえは。いいこだ、な?わかるだろう?大人の事情さ、さ。元の場所へおかえりよ」
生まれ変わって、ボクは初めて逃げ出した
世界が変わっても
『金の価格が暴落だ!』『懸賞首の
『隣国が勇者を召喚したそうだ、ヤツもお終いさ』
『遠目に見たけど、気味の悪い男だったよ』
目の前の幼い勇者、キミが一人目の犠牲者
『おまえ、■■■、だろう、わるいが、しんでもらう』
戦闘で街一つ犠牲にするとは、この世界の英雄とやらは正気なのか
市民及び兵士への情報操作…
検問での幾度か浴びれば軽く致死に至るほどの強力な検知魔術道具の使用…
『パパとママは此処に居るわー!助けてちょうだい!エルー…』
拡声器で流されるわざわざ棒読みなのか
俺のチカラで私腹を肥やし、肥え太ったクソ共の鳴き声
もう、いいだろう
国中を
【繁栄を誇った王都】ここに全て、思い出が詰まっている
「待たせたな」
『さて、疾く死合おう!さあ、さ!用意はしておいた!』
『コレで~?心残りなかろう?』
『勇者』 がゆっくりと巨大なクレイモアを引いていくと
恐怖の色を残したまま
「キミが不死だということは、これまでで分かった」
「そうさ!
『
「最初から極大魔法だ、これで
不死の勇者が死す
「アア、なるほど、これで、私は…終わるのか…」
「ああ、それがお前の終着駅だ」
勇者の身体の内側から透過する光の粒が巻き起こる
それに少しアレンジを加え、彼は自らを喰う
だが。俺の身体もボロボロだ…もう、持たない…
これまで、何をやって来た…?
この国は…もう
それまでに得たものは。なんだろう……
憎い…憎い…
愛していた
寂しい…
求めていた
悲しい…
無くなった
虚しい…
何もかも終わった
もう、
そして、…それから…自壊したはずのボクの意識が浮かんできた
どこかの山のふもとの大きな街に転がっていた
これは昔のバックアップの身体のようだ…うまく機能しない…
だれも、親族も、友人も…だれも居ない、朽ち行くからだ
どこにでも、何処にも見える希望のある日常を失い
彼らは
そのボクの造り上げたもの
その恩恵を受け、発展してきた。
が、今は蝕月のようにどこも闇に包まれた国だ
常に犯罪が起こり。誰も彼もが傷付け。誰かを陥れるそんな腐った世界だ
変わる。そんなタイミングが掴めない…それだけなのだろう。
幾億もの人々を殺めた魔王である私からの招来する
これで、だれもがきっと、
それに気がつける。
しかし、彼らはその力を争いにより自らが傷つけた大地から吹き出す
それから一万幾晩年もの時が流れ……
大規模な地殻変動の兆候である地震が起き
境界のプレートの隆起により、地層から彼は発掘された。
発掘業を生業とする現地の男が彼を現地人が見つけ
西洋で人気のミイラの粉末に加工しようとしたその時
彼が彼女を見つけたのだった
「ソレ、欲シイ。金、イクラ デモ アル」
この現地語だけで彼を
現地価格それぞれヤギ・牛 百頭だった