女王へと   作:ARice アリス

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女王修正二話


ここは、目覚める彼女

彼は火砕流に飲み込まれ。奇跡的な状態で現地の盗掘員に発見された

 

 

古い火山の活動跡

 

大規模な地殻変動の兆候である地震が起き

 

その火山跡プレート境界の隆起により、地層から彼は発掘された。

 

 

 

発掘業を生業とする現地の男が彼を現地人が見つけ

 

西洋で人気のミイラの粉末に加工しようとしたその時

 

 

 

彼が彼女を見つけたのだった

 

 

「それ、欲しい。金、いくら でも ある」

 

この現地語だけで彼を救った(買った)

 

現地価格それぞれヤギ・牛 百頭だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ボクとしては君の様な(孤児)子は当時珍しくはないとはいえ、日常的にひどい怪我を負っていたようだ」

どうしてカナ?

 

薄暗い部屋に割れた私の入っていた割れた瓶。

 

その白衣の彼女は数人のメイドたちを後ろに控えさせていた

 

 

「おあ"。わ、…………う"っ」

 

ひさびさの会話だが、喉の奥から吐き気がたまらず、私は血を吐き出した。

 

 

赤黒い血だった

 

 

私は床に落ちたその当然の血の色を見て声にならない獣の叫びのような呻き声を上げる

 

だらんと垂れた腕は手を上げる力もないが頭を上に向けて叫ぶ

 

「ううーーーっ!うううぇぁああ"ーーあ!」

 

周りも見ずにひとり、はしゃいだ

 

 

 

 

 

 

 

「博士、彼女は…」

 

「正気だよ、喜んでいるんだ」

 

彼女は、あの行為は彼女の中では笑っているんだ。と博士は優しく静かに微笑んだ

 

「力尽きるまであの子は笑うだろう。だから彼女に温かいベッドとシチューをだしてやってくれ」

 

「具材はどろどろにして煮込めよ。コンソメスープでもいい」

 

 

「おい、ガヴ。シフウ、お前たちは彼女のお付きだ、ガラスに頭をぶつけないよう頼んだぞ」

 

「うええ、あたし!?」歌謳いのガヴ、彼女は詩人のメイド

 

「はい、ますたー」宵闇妖精のシフウ、彼女は妖精のメイド

 

「あとはメイド長の三人以外は解散、以上」

 

メイドたちは騒めいている。さて

 

「あなたたち、今日はもう解散!急いで仕事に戻りなさい!」手を叩いて急かす

 

 

メイドたちは、はーい。と気の抜けた返事で急いでゆっくり出て行った

 

「それで、博士?」

 

「ああ、彼女。相当不味い立場だったらしい」

 

またコイツとんでもない地雷を…と私は思わず半目で博士を睨むと

 

「明日には彼女も普通に会話できるだろうね」

 

そう言うと肩をすくめて歩いていった

 

 

「彼女は衰弱していて動けないから、ガブ、まだ壊れやすいから。やさしくね。頼んだわ」

 

 

「シフウは遠くで見ていないで床の掃除」

 

 

「うぇえ、コイツ大丈夫かな…コイツ軽い!生きてんのかー?」

若干引き気味のガヴ、ガラスが飛び散ったフラスコを跨ぎ、横抱きで彼女を取り出した

 

 

「はいですっ」

ガラスの掃除に担架の組み立ては素早くできたようね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「静かになってきましたけど…この子」

 

「…眠っているわ。安心なさい」

不安げな表情のガヴ、シフウは後ろから担架を持っているので眠っているのは分かっている

のだが、階段上りで殆ど居眠りとは…いい根性ね?

 

二階に到着するとジェーンとメアリーがジェーンはお湯をたっぷり淹れたタライを持って待っていた

 

 

「あらら、ジェーン。珍しいね?怖がりのあんさんにしては」

 

「うっさい。この子にちょっと悪いことしたかなって…反省してんの…!」

 

「ジェーンがデレたー!」

 

「ウルサイ!それとも、お湯ぶっ掛けられたいの?」ジェーンとガヴのコントに付き合っている暇はない

 

「メアリー、服は?」

 

手早くこちらに、とシーツと彼女の替えの服を持っている

 

 

結構と彼女が前を持ち、私が後ろを持つ。シフウはうつらうつらと舟をこぎながら着いてきている

 

 

 

窓を見ると陽気な日和とは一変肌を刺すような冷たい雨が、外で降っている

 

「到着しました」

 

 

 

 

部屋の前の番号を確認し、部屋の入り口の扉の前の檻の鍵を開けるとぎいと重い音が響いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、さ…あさ、朝?」

 

ボクは一体…あの日から目が覚めても視界の色形は霞んで…それから…?

 

 

「『あさ』、『こんにちわ』分かるかしら?」

突然の日本語、あさ、こんにちわ…でも、ここは…日本ではない?

 

「え、あの…?」

 

金髪紅眼の美人さんがボクのベッド横に座っていた

 

彼女との合間にベッドから周囲には檻が隔てていたが

 

 

「ええ、出ていいわよ。鍵はかかっていないわ」

 

檻から出ようとベッドから体を起こして体勢で自然に腕が目に入る

 

それは細く枯れて血管が浮き出た老人のような腕であった

 

「そうだ…ボクは何故生きているんですか!ボクはあの日、母さんと父さんを殺されて!」

 

ボクもッその先は口から紡げなかった

 

頭痛がひどくなって、意識は暗くなっていった

 

 

 

 

 

「ローゼットくん、ちょっっとお遊びが過ぎるんじゃありませんか?」

牢屋に入れるなんてさあ

 

「はぁ、シフウが首掴まれて死にかけてガヴは腕が折れたんですよ?」

 

「キミだって、興味あるだろ?この被検体のコト」

 

彼女の検査結果がタイプライターから吐き出される

 

「彼女は心臓。脳。肺以外の内臓がないね。どうやって生きてんのやら」

 

「それで、今日は大丈夫だろ?」

 

 

「はい」

 

 

 

灰色の空に瘴気を放つ黒々とした山

 

毒を放つ汚泥でできた土壁で出来た家

 

幼い子供にも労働を強いる貧乏な村

 

私も例外に含まれず、狩りを生業としていた

 

獲れると言っても小さな蟲、よくってドブネズミがいいところ主な食糧元

 

わたしがこの村に拾われたのは山賊に両親が襲われ、そこを助けられたそうだ

 

いつも村人から虐待を受け、切り傷も絶えない

 

だが、今日は信じられない程運が良い日だ!

 

ついに右足が壊死してこの地獄の様な場所を追放になったのだから

 

 

村長が旅立つ前に言い放った

 

お前の家族を襲ったのは俺達だ

お前は高く売れると思っていたのに

お前が来てからこの豊かな山だった場所は僅か一年でこんな有様だ!

"呪い"のせいで俺達はこの村を抜け出せない!

お前なんか死ね!死んでしまえ!

 

 

文字通りの疫病神だったらしい

 

死ぬ場所は自分が決めるさ

 

 

 

しばらく山を歩いて荒野に出た。見る限り焼け焦げた枯れ木も生えない

故郷と同じ黒い土が広がっていて、安心した

 

 

その荒野では所々何か黒い塊に火が起っている

 

煙が収まってうず高く山になっている黒い何かをよく見ると

ところどころピンク色のぶよぶよがこぼれていて、よく見ると人の顔だった

 

お腹がとても減っていて何か口に入れたくて土しか口にしていない

 

黒い顔をさわると少し削れたので少しつまんで齧ったけど苦かったのですぐ吐き出した

 

もう疲れきっていたけど、歩かなければならない。何故ならお腹が減ったから

 

歩いているのかもう、どこにいるのかわからないけれど気が付いたのは今まで以上に

腐臭がする穴の中に私は落ちたってことが次に起きるときにわかった

 

 

くさくて目がさめた

 

 

食物と…なにかの匂いここはゴミすて場だろうか?

 

 

いや、目の前のぜつぼうした顔でわかった

 

死体捨て場だ

 

大量の死体の中でめのまえにあった半分やけこげた眼鏡のおとなに視線が合っている

 

わたしの上におとなの死体が積まれている

 

くるしい、くさい、息ができない

 

穴のうえから兵士がおしっこしてるくさい

 

はきけがする。でも、もどしたらぜったい呼吸ができない

 

たすけて

 

「おい、  だ」

 

「はあ?この  で たか?」

 

「みまちがいか」いかないで、たすけて

 

わたしの上のしたいが。なにかはきだした。大量の紙だ

 

何かの音がする

 

くさい、おさけ?

 

マッチ…もやされる?

 

しにたくない

 

しにたくない

 

あついよ、わたしの皮が剥がれてきた、いたいみずかゆいたすけてみず

 

 

 

ゆかかたい、ここどこ

 

「みましたか?あれ、せんそうこじですって」

 

「ええ、なんでいきているんでしょうね」

 

「みせものにされて、かわいそう」

 

 

 

みずだ、おちてきている

 

まわりのひと、いなくなった

 

みずはすきだ

 

 

ここは?

 

孤児院だよ!

 

しすたーがえほんをよみましょう

 

「円卓   精霊の12の   こうして   架け橋に…  悪の   」

 

 

 

――――ロ ヒ  リ そう名乗りなさい

 

 

 

気が付くと牢獄の中で、起き上がると見えた小窓の外には月の光が満ちていた

 

「ここは?」

あの白衣の人が居ない?

あたたかい、ボクは誰かに抱かれている?

後ろを見ると

 

「酷い、人達はもう居ないから…」メイドさん、なんで泣いているの?

 

 

 

彼女は二日目に己の境遇を話し始めた

 

それは子が親を亡くし、外道に拾われ、病に侵され

戦場の野をさまよい。死体遺棄場で燃やされ

酷いやけどを負いながらも孤児院に拾われ

 

この子は相当ひどい目に遭った それの反射反応だろうと

彼女のシスターの話を始めたあたりから

博士のメスによって切り取られた背後から幻のように現れた

何かを掴もうとする光る左手を持ちながら

 

 

ケラケラと博士は嗤っていた

 

 

 

私は哀れに思った

歪んだ運命から生まれた私も博士に見つかった彼女も

 

 

 

 

あの、あの。メイドさん…?

 

「ローズよ」私はぶっきらぼうに返してしまう

 

彼女はとてもカワイイ、虚ろなタレ目気味の瞳を俯かせておどおどしている

 

「ここはどこですか?」

 

 

 

 

 

「ここはリスレイの村、大樹の国」

 

 

 

 

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