彼は鏡、彼は袋。彼は、宙
その日はくもり。
「しすた、あのおはなし」
少し強い風になびく灰色の雲に白い服、シスターの洗濯物干しが終わった 頃合いを見ておとぎ話をせがんだ
「ええ、よろしいですよ」相手を思いやる慈愛の笑顔、なんて美しいんだろう。心からそう思った
「 め!」「 できては!」「このままでは 」焦る老人たちの声
いやだ!
「そう、最初の開拓者、聖泉の乙女はその名の通り泉を中心としてこの世界を回ったのです」
わたしの。私自身の血で、燃えるカーペット
せまい"せかい"も、いまでは燃え尽きている
---ああ
のぞまれまいと。 あいされたかった
私は知っている。この狭い世界が、すべての世界と呼ばれるものではないと
―兵隊さんのお人形、くまのぬいぐるみ、どこかからやってきた壊れたドール
でも、ここが。わたしのせかい
―空は青く、どこまでも澄み渡っていた
「円卓の六人、それぞれ、生まれは三人は貴族、二人は貧民、一人は罪人の子でした。あるとき…」
「ねえ、ねえ!!分かるわよね!?」
「ねね、ちょっとお、もうちょっとだあら。」
『~~~~----だ-よーー』
いたい
「罪人の子は町はずれの険しい崖の途中に住んでいました」
「貴族は城下町の豪邸に住んでいました」
「貧民は路上で暮らしていたり、いらねーだろ。おや『オラ、くび××んべ 』の『…ウケル!』あい、をうけていました」
「そうして、彼らは世界を救うことになるのです。たったひとりの犠牲を生みながらも」
おびえた目、こわそうに、ないている。ごめんって、つらかったんだね
『「どうにかできなかったんですかねえ むりでしょう」』このひとたちそれしかいわない
「く っ!まーただ」「んねえ」
ああ、このひとも、最後まで悲しかったんだ
「 まいて、ヒ、つえで」
おかあさん、くるしいよ、
そんなとこにいたら。うーーーーんん!!!あしが、上がらない!
だれか!こえもでない。
しろい、しろい
ふたりとも、だまったまんま
すいどう、でないから。かわいたぱすた
おかあさんのおちたあたま××××××で、くちびるもむしさん、たべないで。
てをつないでね。ほねがふたつ、あとなんにち
おそとにあかいはながさいて、さけんでる
たのしそうに
まばゆいひかり、せかいがくずれた
はいいろのそらほねがたくさん
しろいかいだんそらからしろいのが
きっと、かみさま
かみさま、おかあさん ください
「きみは… そうだね。僕たちにはその"せきにん"がある」
「きみののぞむ かたちをつくろう 」
「きみ の なまえ を おしえておくれ」
「イヴ、なら」
「白い、白い雲の中
薔薇の地面に
大樹の枝に歩いて登りついていた林檎をかじった
半分は投げて捨てた」
「凄い!凄い!凄い!凄い!凄い! 創世記だ!世界の!旧世界の神話の一部だ!」
「白い人は天に昇って彼方へ、私は分かれてこの地を歩くことにした」
「力の制御ができなくて、はじめは大きなものができた」
「後からできた小さな繊細なものをいじめるので、私は悲しい、と述べるとわたしの子は力をふるい
私は力を奪った」
「成れの果ては、大地となり小さなものを育む」
『「見守ったんだよ、ニンゲン」』
「彼女を返して、ここなら大丈夫よ」
「『いくらか、見られたが、まあいい。
しかし、どうだろうねえ、この神降し子。こちらでひきとってもいいんだぜ』」
「『人造兵士なんてもんを開発している連中が神造されたこの子をどう扱うかは
そこのイッテる馬鹿見りゃあ、一目瞭然』」
「何者?」
「っぁ…イッ"…っふう、オイオイ、私が拾って修理したんだ、持ってくなら見合った慰謝料をおくれよ」
「…ア"ァ"?『世界樹の蛾の目』をパクっておいてそりゃないんじゃね?」
「ふーん」博士はメスを取り出すと
「それなら、君をせちゅじょ、」空気が死んだ
「君をーー!切除!しー!よー!じゃないか…」
「言い直したな」「言い直しましたね」
「とーにーかーく!君は今日から大事な検体Bくんだ!」
メスを三本試験管を二本、人差し指から挟んで腕を交差、顔前にそろえる
「ああ?ナメてっと腹裂いて
彼女は三又槍を二本、切り取られた腕以外を一本剣を持ち、構えている
「戦りあうつもりか」
「アア"?ダレだオッサン」
「食事をしよう、チャーハンだ」
「ウッセ、今それどこじゃ」
「豚肉が入っている。角肉ごろごろ、だ」
「ワオ」
「本来ならネギだがとある香味を利かせている」
「アンタ、名前は」
「しがない、父親さ」
父、以来家族に望まれず、息子に望まれる。
世界に招かれた、彼の歪んだ姿は、現実なのか。