【ネタ】転生特典はFateの投影だった   作:機巧

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この前のメンテで連続ログイン切らして抜け殻になってた。





2章1話「ローマ、ローマ、ローマっ!(ゲシュタルト崩壊)」

 

 

 

ここ最近、ベルの成長が著しい。

それをヘスティアは、スキルの効果によるものであると思って嫉妬心を強めていたが、別の要因も大きかった。

 

その要因とは何か。

ここで、ベルのとある1日を見てみよう。

 

 

 

 

 

ベル・クラネルの朝は早い。

 

起きて最初にすることといえば、印刷機の起動だ。『英雄王のプレゼント』のために大量の金カードが必要になったので刷らなければいけないのだ。この前までは、夜中に起動していたのだが、寝ぼけて操作を間違ってしまったので、活動時間中にするように変えたのだ。

夜という有り余る時間が使えないのは印刷としては非効率であるが、この前のような勿体無いことをするよりマシとの合意に至ったのである。

 

そして、早めの朝食(エミヤが作ってくれた)を食べ、オラリオの外周の壁の上へと向かう。食べる間、何か良い英雄のことについて思いついたら設定をメモっておいたりもする。

 

「行ってきます」

「行ってらっしゃいだ、ベル。気をつけろ」

 

 

 

 

 

 

そして、出かける。ここで、注意したいのが、とあるエルフの存在だ。何やら自分を敵視して来て、追いかけてくるのだ。この早朝の訓練については秘密なのでバレるわけにはいかない。故に、なんとかして撒くしかないのである。

 

「まちなさ───い!」

「はぁ、はぁ、……ま、待てません!」

 

そうしてなんとかしてかなり息切れした状態で外壁の上にたどり着く。

 

ここで、ベル自身は気付いていなかったが、後衛職とはいえ、レベル3の冒険者に追いかけられ、それをかわして来たことから、俊敏性がかなり上昇していた。

 

 

 

 

 

 

そして、アイズとの訓練が始まる。

 

「……じゃあ、行くよ」

「お願いしますっ!」

 

この訓練は、ある時、アフレコに来ていたアイズに強くなりたいと頼んだのが始まりだ。ベルの知らないところでエミヤが『訓練するとベルは気絶しなくなるかもな』と言ったり、アイズ自身ベルの成長の速度に興味を持ったことも訓練が行われている要因でもあろう。

だが、ここで考えて欲しいことがある。アイズ・ヴァレンシュタインとは、天然であるのである。

 

天然であるのである。

 

故に、エミヤの言っていることは達成されなかった……いや、達成されたのだが、達成されなかった。

簡単に言うと、アイズに膝枕等されていても気絶はしなくなったものの、アイズの手加減下手の訓練による気絶がベルに待っていたのである。

 

「ひでぶっ!」

「あひでっ!」

 

そんな奇声をあげて気絶するベルであるが、なんと、それすらも許されない。

 

「回復しよう」

「………………はっ」

 

そこにいるのは、リヴェリア・リヨス・アールヴ。

気絶したベルを回復魔法で回復させ、起こすことをしている。もっとも彼女自身、なんでこんなことをしているのかと言うと、この訓練が他人にバレないよう見張る役目と、アイズを見ておく役目………………などは建前であり、この訓練中だけ貸し出されるextra(携帯端末の試作品)が目的である。

 

ちなみに間違えて最初に狐耳の女性を選んでしまい、無銘の男性を選ぶために周回プレイを目指しているとか……もっとも、キャスターを選んでしまったせい(難易度高い)で時間だけが過ぎ去って行っているようであるが。

 

そんなこんなで、実戦形式の体で覚えさせられる訓練→気絶→回復→訓練のループが続き、日が昇る頃、早朝の訓練は終わる。

 

ここでもベルは気付いていなかったが、ここでは全体的なステイタスの底上げや、戦闘におけるカンのようなものや、格上に対する戦い方、覚醒直後(平衡感覚がないとき)の状況把握能力などが大きく鍛えられていた。

もっとも体に覚えさせるような強引なやり方であったが。

 

 

 

 

 

 

 

 

ロキ・ファミリアの面々と別れを告げ、疲れた体で謎のエルフから逃げ切り、ヘルメス・ファミリアの裏手の酒場に顔を出す。

 

「これがエミヤさんに渡された契約金で、こちらが例のものです」

「……確かに、受け取りました」

 

ローブを深く被り、顔を隠した人物にものを渡してお使いを済ませる。この人物について、ベルが知ることは少ない。知っていることといえば、ヘルメス・ファミリアの団員で個人的に契約してくださっていて、青系統の髪色であると言うことだけだ。

そんな人物に例のもの──シロウのタペストリーを渡し、その場を去るベル。

 

こんなことをしているのは、早朝訓練場所からバベルの途中にヘルメス・ファミリアのホームがあることから、お使いを頼まれているのだ。

用事を済ませて大通りに出たベルは偶然出勤中であったシルと暫しの会話をしてバベルを目指す。

 

そして、ダンジョン前の広場に着いたベルはここ数日、サポーターとして契約している少女の元へと向かう。

 

「あれ?ベルさん、疲れてませんか?」

「うん、リリ、少しね……」

 

ちらほらと通りに出てくる人も増えて来た時間帯、2人はダンジョンへと潜り始める。

 

 

ここでもまたベルは気付いていなかったが、疲労した時にどうして戦うか、バッドコンディションの時の戦闘の方法を学んだり、適度に力が抜けていたこともあり、学んだことを実践に活かしたりもできていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では、ベルさん。私はこれで」

「ありがとう、リリ」

 

そうして夕方近くになって来た頃、ベルとサポーターの少女は地上へと戻る。ドロップアイテムの換金が済んだあと、2人は別れる。

そうして遠くなるリリの後ろ姿を見送ったベルに声がかかる。

 

「おい、外壁行くぞ」

「……、は、はい」

 

そう声をかけて来たの強面のごつい男性だ。名をモルドという。彼との出会いはリリと出会った2日後だ。どうやらリリの保護者みたいなものらしく、リリを預けるに足りるよう、鍛えてやると有無を言わさず連れてかれ、訓練をされられているのだ。

 

「違う!槍は突くもんじゃねぇ!薙ぎ払うもんだ!そりゃあ、レベルが上がれば別だが、突いたら攻撃が点にしかならねぇだろうが!」

「はい!」

「いいか! 大剣ていうのはな、それ自体に重量がある。それを叩きつけるだけでもそれなりの威力は出るが、それだけじゃあ、それまでだ! 体の使い方を覚えろ!そんなんじゃ、リリを預けらんねぇぞ!」

「はい!」

 

そうして、色々な武器の経験に基づいた各武器の扱い方を覚えさせられるベル。モルド曰く、武器はいつ壊れるのかわからないのだから、仲間の武器を使うこともある。故に一応あらゆる武器を扱えるようにしておかねばならないらしい。

 

「ぜぇ、ぜぇ……」

「よし、今日はここまでだ!」

 

ここでもまたまたベルは気付いていなかったが各武器の特性などを学んだことにより、武器の活かし方を学ぶことができていた。

また、才能は無くとも苦労してきた先輩の言葉には一定の説得力と、才能を埋める理論があり、ベルの糧となっていた。その前の疲れにより、力が抜けていて、物事を吸収しやすくなっていたのも良かったのであろう。

 

図らずもこれから英雄の武器を扱う時に色々な形状の武器を扱うことになるベルにとって、うってつけの訓練であったことがのちに判明する。

 

これのせいでのちに戦争遊戯を仕掛けたファミリアがかなり痛い目にあうことになるのだが、それは別の話だ。

 

 

 

 

 

 

 

そうして身が食われ、大根の芯だけになってしまったようなベルはホームへと帰る。そこに待っていたものとは……

 

「よし、ベル! 冒険者たるもの、食生活についてはバランスよく食わねばならない! バランスについては私が考えて作っておいた!お残しは許さんぞ!」

「美味しいので大丈夫です!」

「エミヤくんのは絶品だからね!」

 

ここでもベルは気付いていなかったが(もっとも気付けるわけがないのだが)、聞きかじっただけとはいえ現代栄養学を知っていたエミヤの栄養バランスの取れた食事により、ベルの肉体は内側から変化していた。

 

 

 

 

 

 

そうして夕食を食べ終え、ベルは印刷していたカードの枚数数えを行う。丁寧に仕分けをして、確認したあと、印刷機の停止を行う。

 

「にしても、エミヤさん。真昼間から投影お疲れ様です。バベルで召喚されるカードに合わせて召喚演出をガチャの箱に投影しているのですよね」

「あぁ、ベル。問題ない。ただ神々が、いつくるかもわからんから、迂闊に休憩できないだけの話だ。ここ最近、君こそ無茶のしすぎではないのかね? ステイタスが空中浮遊しているとヘスティア神が言っていたぞ」

 

カードなどの元絵や設定画を書きつつ、円卓会議(2話参照)を行う。絵については祖父が絵本作家だったこともあり、すぐに馴染むことができた。このとき注意したいのが、会話をしつつ、カードの描く絵はエミヤのいう、マルチタスクの要領で行うことだ。これが時間短縮につながる。

 

ここでもまたまたベルは自覚していないが、複数の敵を相手にした時の処理能力や、繊細な絵を描く時の器用さなどが鍛えられていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうしてようやく就寝の時間──ではない。

 

SNのお時間である。

 

いつも寝落ちするまでやるが、体は疲れているため、規則正しい時間帯に就寝していた。ベルは気付いていなかったが以下略、耐久値が爆上がりしているのだった。

 

「ふっ、鉄心エンドか」

「どこで僕は間違えたんですか!教えてくださいエミヤさん!」

「人生に攻略本なんてものはないのだよ……」

 

 

 

 

 

 

◾︎

 

 

 

 

 

オープニング曲の前のアバンタイトルでマシュと同じ夢を見た立花。契約しているとそういうこともあるらしい、そして明かされる特異点。

 

────ローマ。

 

「キタキタキタキタ───ッ!」

「ローマだぞう!」

「いったい誰がでてくんだ」

「終わったらガチャ突撃な!」

「無論だ」

 

 

 

『第二の聖杯 薔薇の皇帝

   AD.0060 永続狂気帝国 セプテム

             人理定礎値 B+』

 

 

フランスの空と同じ光の輪。それはローマにもあった。調査を開始し、何やら音がする方へ向かう2人。大部隊と小部隊の争いがそこにあった。

小部隊を率いているのはどことなくジャンヌに似ているとマシュが言う若い女性。

その女性は、愛しき妹の子と呼びかけられる。叔父上と言った男性を、カリギュラと呼ぶ。だが、彼女は人間で、カリギュラはサーヴァントらしい。

 

 

「サーヴァントと血縁関係だと……」

「というか話きかねぇなこいつ」

「寝ろおおおおおおおおおおおおっ!ってどんだけ眠いんだこいつ」

「目が充血してるもんな」

「むしろ白目黒いもんな」

 

 

 

 

なんとか2人の協力もあり、カリギュラを倒す。落ち着いたところで、女性と話す。

女性は曰く、真のローマを守護するもの、ローマを再建する者、ローマ帝国第五代皇帝、ネロ・クラウディウス。

 

『って、ええええええええっ? ネロは男のはずだぞう!』

『……男装の女性が男としてのちに伝わることもあると教えてくれたのはDr.ロマンだったような気が……』

『……あ、うん。確かにボクはそんなこと言ったかも』

 

 

「あ、寝ろってネロだったのね」

「把握」

「…………じゃあなんで目が充血してんのさ」

「え、ネロはサーヴァントじゃないの?」

「Dr.ロマン痴呆症疑惑」

 

 

 

 

 

ローマは、この時代の世界の中心で、世界そのもの。故に敵がいないはずなので、本来ならば首都が脅かされるわけがない。聖杯の影響と考えた2人とカルデアは、ローマ帝国の崩壊を防ぐことイコール時代の修正になると結論を出した。

 

 

「なるほどなぁ」

「ひとすじのこうめいがみえてきたぞ!」

「そうと決まればやっちまえ!」

「……まずは味方を増やさないとだろ?」

 

 

 

 

ネロを助けた2人は館へ招待される。

そこで明かされる今のローマの状況。

突然現れた、ネロではない複数の皇帝が統べる連合──連合ローマ帝国は、帝国の半分を奪っていった。

皇帝を名乗る大逆者の一人が先ほどのカリギュラ──すでに死んだはずのネロの叔父であった。

皇帝の誰かが聖杯を手にしている可能性が高いため、ネロとの協力の提案を立花は受け入れ、総督となった。

 

 

「アレスよりきっと強い」

「アレス涙目」

「ネロかわいい」

「いきなり総督とか笑」

「というかローマ皇帝とか強すぎね?」

 

 

 

 

 

 

ターミナルポイントの作成のため、ネロの許可を得て、エトナ山へ向かう2人。

霊脈に巣食う悪霊を倒し、当初の目的の1つを達成した2人は召喚を行う。

 

『──おれはしがねぇ鍛治士だ。よろしく頼むよ、マスター』

 

 

「おおっ! CMに出てたサーヴァントだ! 」

「一体誰なんだ」

「一体何ッゾなんだ」

「早く真名あかせよ」

 

 

 

 

 

戻った2人はネロとともにガリアへの遠征に向かう。その時、兵士たちに檄を飛ばすネロ。民衆は皆、ネロを慕っていることが読み取れる。

 

 

「カリスマぱない」

「アレスよりは上」

「四アレスくらいじゃね?」

「百アレスは硬い」

「アレスってなんだろう(哲学)」

 

 

 

 

 

 

遠征軍の将軍のブーディカ、はぐれサーヴァントのスパルタクスが現れる。前者はブリタニアの元女王。彼女は、生前の経緯から、ネロとローマを許せないみたいであるがしかし、連合に侵略されていくローマを見ていたら、勝手に体が動いたとのことだ。

2人とブーディカは協力して敵を撃退する。また、マシュが気に入った様子のブーディカはいう。

 

『まぁ、妹みたいなものだよ』

 

 

「マシュの中の英霊って、一体誰なのかって話だよな」

「アッセイ」

「アッセイ」

「汝を抱擁せん!」

「ヤメロォ!」

「つーか、バーサーカーって、言葉通じないんだなホント。ランサーあたりを召喚したいぜ」

 

 

 

 

 

カ エ サ ル 登 場。

 

「「太っ!」」

「うん。太いな」

「えぇ……」

 

 

 

 

 

 

カエサルと対峙するネロたち。死んだ者が現れているのは本物だと言われる。聖杯は連合帝国首都の城にあり、宮廷魔術師が保持しているようであるという情報も得る。

倒されたカエサルはあの御方という謎の言葉を残して逝く。

 

そしてカットが変わり、あの御方が登場する。そして宮廷魔術師、レフが隣にいるのが見える。

 

 

「レフよ死すべし慈悲はない」

「というかあの方、両手ずっとあげてたような……」

「バカいうな、なんか背負っていたものがシルエットだったからそう見えただけだよ」

「そうだな。そんなわけないよな!」

 

 

 

 

 

 

 

そしてエンディングの後、視点は戻り、地中海のある島に古き神が現れたと言う噂が。

 

それと同時にカットインが入る

 

 

『次回、あの「神」が特異点に登場⁉︎』

 

 

「……いつから神がFGOに出ないと錯覚していた……?」

「なん……だと」

 

 

その日、オラリオは悲鳴をあげた。無事だったのは普段から奇声を聴き慣れている図書館の職員くらいだった。

 

 

 

 

 

 

 

●おまけ

 

「クラネルさんはどこに向かうつもりなんでしょうか」

「……さぁ? どうなんでしょう」

 

「ネロよこい!」

「金回転!(エミヤの投影)」

「デオン……だと」

 

「リリ坊、この金で一回回すといい」

「(ガチャガチャ)」

「……虹回転(エミヤの投影)……だと」

 

「ツバメ……帰ってきて……」

「……うーん、そうして待ってる限り帰ってこないんじゃ」

 

「アミッド様、急患です。どうやらアッセイとかいう人にやられたらしく……」

「……今行きます」

 

「遠征に行こうにもいけないね……」

「フィン、こんなものが張り出されているのだが」

「限定的な再放送……だって?」

 

「うーん。このタペストリーどこがいいかしら」

「また団長が部屋にこもっています」

「魔道具がなかなかできないのでしょう」

 

「シンジになかなか勝てない」

「キャスターを育てるしかないさ」

 

「衛宮さんちの今日のごはんを参考に作るのはかなりいいかもしれないな」

「エミヤくん、追加頼む」

 

 

●おまけのおまけ

 

1週間後、とあるモンスターと戦い、大手ファミリアの団員によってダンジョンから運び出されたベルを見舞いに来て、その生活を聞いたミアハは、こう言ったと言う。

「ベルよ……君は修行僧にでもなりたいのか?」

 

 

 

 

 

 




エミヤによる現代栄養学(聞きかじり)による内側からの肉体改造。
アイズ(天才)による戦闘のカンを鍛える戦闘技術。
モルド(ベテラン)による経験と理論に基づいた武器を扱う方法。
絵を描くことによる器用さの上昇、マルチタスクの技術。
毎日修行前にレフィーヤに追いかけられたことによる俊敏性の上昇。
ゲーム耐久による耐久の上昇。

友達に最後がおかしいと指摘されたがおかしくないよなぁ(錯乱)


今週の一曲
「ARCADIA」
vita版stay nightのFateルートオープニング。UFOの映像の出来に感動したことが印象的に覚えている。個人的にはイントロと三番あたりがお気に入り。桜ルートのオープニングが一番好きだが、それはのちにとっておく。


そ、その……時間通りに投稿できなくてごめんない……うっ…………ひっく…………本当に……。……でも、四半期三位はとても嬉しかったわ……ありがとう…………。
…………。…………っ!べ、別にただ感謝してるだけで他意なんかはないんだからね!
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