【ネタ】転生特典はFateの投影だった   作:機巧

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一応忘れてる方もいらっしゃると思うので、まとめです。


●前回までのあらすじ

ダンまちの世界に転生したエミヤ・アーチャーは、転生特典の【投影】というスキルを手に入れるが、それは「Fateのアニメの投影」というものだった。がっかりするエミヤだったが一晩で立ち直り、オラリオにFateを布教することに決める。
こうして、英雄オタクのベル・クラネル監修のFGOのアニメが始まり、暇な神様たちのガチャ(カードゲーム)への投資もあり、ヘスティア・ファミリアの借金はほぼ完済される。
そして、その過程で様々な人が影響を受けまくったり、沼に落ちたりしていた……

現在ダンまち本編の2巻。Fateのアニメは一部二章の途中。



●影響を受けた人物、変更点(抜粋)

ベル
ステイタスを犠牲に一時的に英霊の武具を手に入れるスキルを発現。ハードワーク修行漬けの日々を送る。なんかハーレムに興味なくなってマシュ(アイズ)推しになった模様。間違いなく人生を一番楽しんでる。声優はフジマル・立花役。

ヘスティア
ジャガ丸くんのバイトはやめたが、FGOの小物作りの内職で忙しい。ジャンヌ役。

アイズ
自分のあり方について思案中。最近考え事をしながら、オラリオの燕を絶滅一歩手前に追い込んでいるかもしれない。最近ヘスティアファミリアと仲がいい。マシュ役。

ミアハとナァーザ。
借金完済。

アスフィ・リヴェリア
沼に落ちた。アスフィは魔道具を提供し、リヴェリアはアルトリア役を務める。

ヴェルフ
村正に憧れ、原作より早く壊れない魔剣という着想に至る。あと心境が色々変わったらしい。

リリとモルド
FGOカードゲーム上級者。大会で出会い、親子のように仲良くなる。なお、モルドはリリを預ける男としてベルを鍛える。さらにカードゲームに夢中だが、リリの制止もあり、ガチャで爆死はするもののカジノよりは散財しなくなったらしい。

アミッド
過労

カジノ
商売上がったりだと思いきや、FGOカードゲームまで賭け事の対象にする始末。むしろ売り上げは上がっているらしい。

冒険者
FGOを真似て無茶をするものも増える。だが、全体の死亡率は下がったらしい。『「来週の金曜までは絶対死なない」という気持ちが生きることにつながった』と、怪我したとある冒険者は語る。

神様たち。
Fateオタクとなる。ファミリアのお金を散財する神もいるらしい。ガチャのカードの所有権をめぐる小規模の戦争遊戯(と言う名のカードゲーム対決)が各地で起こっているらしいが……。
毎週水曜の定期メンテが憎いらしい。

ウラノス
一体全体、何が起こっていると言うのだ……。(困惑)

FGO
少し現地にそったように改変(英雄オタクのベルのおかげで矛盾点はほとんど存在しない)されている。例えば、ケルト系は小人族となっている。主人公の藤丸立香も、ヤマト・命のように、東方の名前としてフジマル・立花となっている。

FGOアニメ
アニメはバベルの壁に写す形で毎週金曜に放送中。放送が始まってから、どのファミリアも遠征に出ていないらしいが……?FGOを見逃したくないために数ヶ月かかる遠征は行わないとの噂も。ちなみにリヴェラの町で見かける人の数が少ないという噂もFGOと関係あるらしい。

FGOカードゲーム(詳しい設定は初出)
トレーディングカードゲームに近いが、アーケードの要素も入っている感じである。
個人端末に登録されたマスターデータをオラリオ中に散らばっている設置端末にかざすことで、周回ないしは再臨、礼装の限凸などが可能になる。(流石にアーケードと違って周回するのはタダである。個人端末が年会費のような形)
ガチャで出たカードだけでカードゲームすることは可能であるが、再臨できないので少し不利になる。だが、黎明期と言うこともあり、この時は最終再臨なんてみんなできないのであんま差はない。むしろカレスコかジャンヌ(最終再臨割と容易)持ってるものがフレンドに重宝されるゲーム。(なお、フレンド枠はクラスごとに分かれていない模様)




そして今回……

えうえう(ダンまち)参戦!





ハロウィンイベント「自分が触媒教って最早なにがなんだかわかんねぇな」

 

 

「あぁぁ──────────っ! もうっ !不幸だわっ!」

 

オラリオにおいて、2章ピックアップ──つまりステンノのピックアップが開始された日。

1人の小柄な女神が、般若の表情をした3桁を超える神に追いかけ回されていた。

 

「ぜぇ、待てや! ステンノぉ!」

「だからステンノじゃない! エウリュアレよぉ!」

「嘘をつきなさい!」

「あんたがそうやって入れ替わるってのをこの前の騒動でみんな知ってるんだからね!」

「……うぅ……聞く耳を持たない……あぁ、空はこんなに蒼いのにお先は真っ暗闇ね……」

 

裏道から裏道へ、バベルへと続く大通りを横切りながら、真横に見えるバベルに恨めしそうな顔を向けるエウリュアレ。かれこれ追いかけ回されること数時間。その前に起きたことを思い出すと、こうだ。

 

 

 

……

 

 

 

楽しく神友(しんゆう)と一緒にバベルの上階で買い物していたエウリュアレは、御目当ての服を購入し、一息ついたところで下の方が騒がしいことに気がついた。

 

どうやら張り紙を見る限り、新しいピックアップが始まるということだった。ここ最近の神の嗜みとして、FGOカードゲームをそれなりにやり込んでいる二神(ふたり)は、時間に余裕があったこともあり、ガチャコーナーに行ってみたのだ。

お金も服のお釣りが少し余っていたので、何回かガチャを引いてみようという気すらあったくらいだ。

 

神友と一緒にガチャコーナーの近くに着くと、近くの陰に金色の髪が見えた。少し近づくと、それは最近色々なものを放ってガチャコーナーに通い詰めているというディオニュソスだった。声をかけて次のピックアップについて語ったこと以外で特筆すべきことはなかったが。

 

 

そして始まったピックアップは実の姉だった──ところまでは、まぁ、よかった。

 

ピックアップガチャを引く気がかなり失せて、苦い顔をしていたエウリュアレを見かねてか「帰ろう」と神友が提案してくれた……その後が、本当の問題だった。

 

とぼとぼと帰ろうとするエウリュアレたちの後ろに群がる人だかりの中心あたりが騒がしくなったと思ったら、人混みの中、自分と瓜二つの女神(・・・・・・・・)がこう叫んだのだ。

 

 

「ーーだ、か、ら! 私はエウリュアレ(・・・・・・)よ!」

 

 

 

 

「ぅへ?」

 

思わずエウリュアレは変な声が出た。

だって自分(エウリュアレ)はここにいる。

状況が飲み込めないでぽかんとしているエウリュアレだったが、ギロッと多数の視線が自分に向いたのが分かると、その驚きは恐怖へと転じた。

 

その視線に共にガチャコーナーに背を向けて帰路についていた神友も気づいたのか、くるりとたくさんの神がいる後ろに向き直り、エウリュアレに背を向けて、

 

「……行きなさい」

「え……でも! スカジ……貴女は⁉︎」

「いいから! ここは私が食い止めておくから、早く!」

 

後方から見る神友の顔はエウリュアレにはよく見えなかったが、覚悟が決まっていることだけは伝わってきた。

 

 

そうなれば取るべき答えはひとつだった。

 

 

 

………

……

 

 

 

 

「はぁ、はぁ……」

 

エウリュアレは裏道から裏道へ。しかしダイタロス通りのような袋小路には迷い込まないように大通りから着かず離れずの位置を逃げ回っていた。

 

そして、とある角を曲がろうとした時、目の前に急に出てきた人影にぶつかってしまった。

 

「あっ……」

 

エウリュアレの前に立っていたのは2人の人族の少年だった。位置関係からして、白髪の少年ではなく、オレンジに近い髪色をした少年の方にぶつかったのだろう。

 

「大丈夫ですか?」

 

白髪の少年が倒れたエウリュアレに手を差し伸べてくる。どうやら赤銅色とでもいうのだろうか、もう片方の少年は前がほとんど見えないような機材の横から頭を傾けてこちらを見て謝罪してきた。

 

「──すまない。む……貴女はステンノ神か?」

 

その瞬間、大丈夫です、と言おうとしていたエウリュアレの口は爆発した。正確には爆発はしていないのだが、音爆弾と言われても納得するような声量だった。

 

 

「──誰がステンノよ! 」

 

 

我慢ならなかった。他の誰と間違われるのは許せても、少なくともその女神だけはダメだった。既に逃走中は三時間を経過していた。その原因だ。許せるはずもなかった。

 

「あんな性悪女と一緒にしないでもらえる? 私はエウリュアレよ!……痛っ……逃げなきゃいけないのに……」

 

半ば魂の叫びというべき大音量で抗議した結果、エウリュアレは自分が怪我をしていることに気がついた。先程大丈夫だと思っていたが、どうやら怪我をしていたらしい。

 

エウリュアレは絶望した。この痛みを抱えたまま、あの神の濁流(比喩にあらず、それだけの神がいる)に耐え切れるはずもない。涙さえ出てくる。

 

そんなエウリュアレを見かねてか、赤銅色の髪の少年は機材の中から白いツルツルとした布を取り出して、もう1人の白髪の少年に渡した。

 

「ベル、この布を」

「はい、わかりました! アレですね?」

「きゃっ……何なのよこれ!」

 

すっかり涙を拭うためのハンカチだと思っていたその白い布を、いきなり頭にかぶせられたエウリュアレはあわや誘拐かと、びっくりして暴れようとするが、赤銅色の髪の少年は存外落ち着いた声で。

 

「ああ、こちらに害意はない。いいから、被ってそのままじっとしていて貰えると助かる」

 

エウリュアレは神ゆえに、子供達の嘘がわかる。その害意はないという言葉と、それを発した少年の目を見たエウリュアレは、一応黙って従うことにした。

 

そうして大人しく被った瞬間、静かな路地裏は一気に騒がしくなった。

 

 

 

「「「そこかぁ!」」」

 

 

 

神供が乱入してきたのだ。気配で感じるだけでも凄まじい数。エウリュアレは絶望を深めた。この2人が庇ってくれるにしても、誰か1人くらいは気づいてしまう、そんな神の数だ。ましてや自分は白い布を被っただけ。誤魔化しようもない。

 

「あれ?こっちで女神を見なかったか、そこのお前!」

「あちらの方へ行ったが……」

 

庇ってくれるものの、こんな白い布なんて怪しすぎる。かなり近くまで来て、絶体絶命。そう思った瞬間だった。

 

「待てやおら!」

「待てヤァ」

 

神の大群は、少年の言った方向に走っていった。

 

「へ?」

 

呆けているエウリュアレは、周りにもう誰もいないことを確認した赤銅色の少年によって布を取られた。

 

「大丈夫か?」

「今の何?」

 

お礼を言う前にエウリュアレの口から出たのは純粋な疑問だった。あの状況、確実に布を取り払われたりして、エウリュアレ(神にとってはステンノ)がここにいると発覚していたはずだ。

 

それに答えたのは、白髪の少年だった。

 

「こちらのエミヤさんのスキルです。こうやって、白い布にですね」

 

横のショルダーポーチにくくりつけてあったナイフに小さめの白い布を被せ、エウリュアレに渡してきた。それに赤銅色の髪の少年が何やら呟いて手をかざすと……なんと言うことだろう。

 

剣が炎を纏った。

 

慌てて布が燃えると布を取ろうとしたエウリュアレは、熱くないことに気がついた。ふと赤銅色のエミヤと呼ばれた少年の方を向くと、エミヤはしたり顔で、

 

「こうして、幻影を映し出せる訳だ。先程は失礼ながら被させていただいた布に別人の幻影を映したということだな」

「その進化したスキル、本当に便利ですよね。体格とかは誤魔化せないですが、リリのスキルを使えばほぼコスできない人なんていないんですから!」

 

なるほど、白い布を透けた布のように見せて、中に別の髪色の神がいるように見せたのだろう。エウリュアレの髪色は特徴的だ。髪色が違うだけで、完全に意識外となるだろう。助かったと言う安堵とともに、ふと息をつくと、先程から礼を言っていないことに気がついた。

 

 

「その………………ありがと」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで何で追われていたんですか?」

 

白髪の少年、ベルがそう尋ねてきた。当然の疑問だ。巻き込んでしまったのだから、その疑問には答えるのが誠意というものだろう。

ここで、誠意というものを持ち出したりするのが、エウリュアレがオラリオで神格者(じんかくしゃ)と言われる所以でもある。

 

「それは……」

 

こうなった理由を最初から話すと、2人はなんとも言えない表情をした。何やら心当たりみたいなものがあるのかもしれない。ステンノとあったことがあるのだろうか、と考えていると、少し間を置いてエミヤは気難しい顔をしたまま、言葉を発した。

 

「私たちもステンノ神とは多少交流があるのでな。こちらからも見かけたら注意しておこう。それはそうと、この状況では本拠地(ホーム)までの道中も危険だろう。ベル、エスコート頼めるか?」

「は、はい、大丈夫です。……立てますか?」

 

どうやらやはり、ステンノと交流があったらしい。エウリュアレは絶対に報いを受けさせると、決意しながら、ベルの差し出した手を取ろうとする。だが。

 

「あ、あの……腰が抜けちゃって……立てないかも……」

「……え」

「だから、私を抱っこする栄誉を貴方たちに与えるわ……そ、その、送って下さらないかしら……」

「む、無理ですぅうううう!」

 

ベルは叫んだ。

 

「……」

「すまないが、この通りベルは純情なのでな。身内以外の女性にあまり触れたことがないので勘弁してやってほしい」

「わ、分かったわ」

 

そんなに拒否られるほど、私ダメかしらと一瞬思ってしまったエウリュアレだったが、どうやら違うようだ。少し安心して、許しを与える。

 

「と、いうことなので申し訳ないが私が送ろう」

「た、頼みます」

 

そういうとエウリュアレの近くにエミヤは近づいてきて、

 

「エウリュアレ神、失礼する」

 

と言って抱え上げた。少年にしては意外と安定感のある腕で、軽々とエウリュアレをかかえ、そのまま他愛のない話をしながらエウリュアレの本拠地へと無事送り届けた。

ついたときに一悶着あったが、エウリュアレの言葉もあり、騒動は収まった。

 

 

こうしてヘスティア・ファミリアとエウリュアレ・ファミリアの交流は始まったのだった。

この数週間後、エウリュアレは別の意味でオラリオ中の注目を浴びるのだが、それはまた別のお話。

 

 

 

 

 

 

 

───

 

 

 

 

 

 

今日も今日とてバベルに映し出されるFGO。

 

レフに新たに呼び出されたのは赤髪の少年だった。そして黒い長髪の男もいる。

 

「1人は孔明なのはわかるが?」

「あの使えないやつな!」

「赤毛、マジ誰?」

「うっ…………ひっく、ひっく」

「おいどうした!」

「お前らzero読めよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!読んでないから泣けねぇーんだよほら泣けよ!」

「いや、急に言われても……」

 

 

 

 

 

 

一方ネロの状況が説明される。

 

「今、敵の首都に進撃中なのか!」

「ふっ、有利だな!」

「ロマン、マシュに戦記のような日記を書けと言うとか、余裕ありすぎぃ!」

「ロマン勝利の美酒は良いとか……現代人のくせに草。冒険者には見えないし、どうせカジノで勝った時の酒みたいな感じだろ笑」

「呂布とスパルタクスが誘導されそうになってるのも止められたし、あと問題は新しい英霊だな!」

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで、連鎖召喚と言うものをされたらしいダレイオス3世登場。

 

「へ?赤毛と黒髪じゃないの?」

「え?なんで黒いの?」

「え?なんで変な乗り物に乗ってるの?」

「真っ黒すぎなんで?」

「連鎖召喚というと、この前のジークフリートとファブニールとかと同じ?」

 

 

 

 

 

 

 

相手をしている間に奇襲を受け、呂布とダレイオス離脱。そしてブーディカは囚われてしまう。取り戻すために砦に行くと、そこには赤髪の少年。赤毛の名はアレキサンダー三世、黒毛はエルメロイ二世というらしい。

 

「アレキサンダー?」

「え? アレキサンダー? アレキサンダーなんで?」

「CMで出てきたやつやんけ! でも違う? なんで?」

「なんで?」

「全盛期で召喚されるということは、これが全盛期ということ?」

「へ?」

「いや、なんか特殊と言ってるし……」

「どうせレフの召喚失敗やろ」

「「「それだ!」」」

 

 

 

 

 

 

 

アレキサンダーはどうやらネロと話したいだけだったようだ。積極的に敵対する気はないとのことらしい。

なぜ戦うのかと問うアレキサンダー。アレキサンダー曰く、連合に協力してそのうちの1人になれば、この戦いは起こらなかったと。そしてローマは続くと。

 

「確かにな。今現在、ローマ帝国は滅びている。ネロが連合に入っていたら、きっとフジマルにとっては不利だろうが、それでもローマは生き残るわけだ」

「なるほどな」

「じゃあなんで?」

「王様としては連合に入るのが正しいんじゃ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

だが、その言葉をネロは跳ね除けた。今この時、皇帝として立つ存在は、ネロ・クラウディウスただ独りと宣言する。

それにアレキサンダーは、満足げに、その答えが聞きたかったと語る。キミは皇帝たる資格を持っている。きっと魔王にだってなれると語り、だが気に入ったがゆえに立ち塞がる。

 

「そうか。連合に入ってしまったら、その時点で王ではない。その矜持こそが、英雄たる所以ということか」

「アレキサンダーかっこいいじゃん」

「……なんでこれがアレになるんだ?」

「どうした?」

「なんでもない。というかはよゼロ読め」

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして、アレキサンダーに打ち勝つ一行。その誇り高さは尊いものだが、危険なものでもあるはずだとアレキサンダーは言い残す。そして、開けるは首都への道。目指すは王宮。ロマンはレフがいるかもしれないという。

決戦に向け、出陣する一行の前に立ち塞がったのは……

 

 

『ローマである!』

 

 

神祖ロムルス。ローマそのもの、ローマ建国王、ロムルス。ネロは動揺し、うろたえる。

 

『ロムルスは、ローマを作った英雄で、神の力(アルカナム)による恩恵の前身となるような加護を纏っている!もはや半分神と言っても良いほどの神の力だ!』と叫ぶロマン。

ロムルスに加護を与えているのは軍神マルスらしい。

 

 

「マルス?」

「え?」

「……」

「「「「「「「「…………」」」」」」」」

「「「アレスの野郎だああああああああああああああっ!」」」

「ふざけんなあいつ」

「ざけんじゃねえ!」

「次きたらぶっ潰す!」

「むしろこっちから打って出るか?」

「バーロー! 一週間でいってこれねーだろうが!次回見逃すつもりか!」

 

 

 

 

 

 

 

ネロは、アレキサンダーに見栄を張ったが、今神祖に下りたくて仕方がないという。だがそれでも、神祖は間違っているというネロ。だってついてくる民が誰1人笑っていないのだから。

 

「よく決心したネロ!」

「勇気を褒めたい」

「アレキサンダー……ぐずっ」

「いつまで泣いてるつもりだ……わかった首絞めるな読むから許して」

 

 

 

 

 

ロムルスと決戦する一行。

 

「何そのポーズ」

「Vの体勢を取れ!」

「ローマ!」

「ローマ!」

「ローマ!」

「ローマ!」

「お前ら立って変なポーズするんじゃない!見えないんだよ!後ろのやつが!」

 

 

 

 

ロムルスを倒す一行。ロムルスはローマをネロたちに託すと言って、ローマは永遠だという。

 

「そうだ。ローマは永遠なり……」

「「「「「「ローマッ!」」」」」」

「だから見えないのよ!」

 

 

 

そして最後かと思ったら……

 

 

 

 

レ    フ    登    場 

 

 

 

 

「「あぁあぁああああああああああああああああああああッ!」」

「諸悪の根元きた!」

「やーい、召喚失敗野郎!」

「所長を返せよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

「ここで終わりとかないだろうがああッ!」

「タヒねレフ」

「くたばれ」

「マナプリになれよレフ」

「とっとと消えるんだな。ぶっ飛ばされんうちにな」

「数週間……ぶりだな」

「この腐れ緑が!」

「消えろ」

「オメェ一番ローマじゃねぇ!」

「いま良いとこだったろ、空気読め!」

「ろーまのちから、くらええええええ」

「フジマルぶちかませ!」

 

 

 

 

 

最後に、イベント開催情報と、マップが映し出される。エリちゃんのイベントで、星4配布。しかもゲリラクエストがあるそうだ。

 

「あれ?なんかマップに数字書いてない?……はっ、まさか!」

「本当だ! これは!」

「「ゲリラクエストの時間か?」」

「「「「「「「ダニィ!」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●おまけ

 

「時間は分かってもどの端末かはわからない! みんなで手分けして見張っておくんだ! 分かり次第すぐに伝えること! 遠征の経験を生かすときだ、みんな!」

「分かりました団長!」

「しかし、リヴェリアはどこにいるんだ?」

 

「エミヤさん……僕はここまでみたいです……ゲリラクエストを、よろしくお願いします……」

「べ、ベル!! しっかりしろ! くそっ、ベルが人混みに押しつぶされた! しかもサーバーが落ちた! このままでは人が多すぎてゲリラクエストどころではないぞ!」

「……ベルくんが! エミヤくん、こうなったら仕方ない。……………………メンテしよう」

 

「ゲリラクエストだと思ったら、げりらめんてだったでござる」

「詫び石今回どのくらいだろうな」

「おいはやくあけろよおら」

「仕方ない。障子(しょ◯じ)のコラでも作るか」

「そうだな」

「いいの待ってる」

 

「私だってクエストしたいのになんでサーバーの強化なんてしなくてはならないんですか……」

「頑張れアスフィー、君の手にオラリオの明日がかかっているよ」

 

「星4サーヴァント配布!ハロエリゲットだぜ!え、この無辜の怪物スキル強ない?防御下がるどころか回復してんだけど!」

「アルトリアリリィの星4(笑)とは違う完全なる星4しかも宝具5確定」

「むしろバスター全体キャスターとか強すぎ乙。星五の孔明食ってるどころか、明らかに上」

 

「え?この四章で出てくるっていう先行実装の玉藻の前って強くね? ジャンヌと組み合わせたらかなり強い」

「寧ろ火力補助なのでは?」

「いや、強すぎやろ!完全に孔明よりは上だな!」

「孔明新実装の2人に完全に負けてて草。しかも片方配布星4だし笑。つまり孔明はアルトリアリリィと同じく実質星3.5」

 

「ハロウィン・プチデビルつええええええええええええ!」

「いや寧ろ、ハロウィンプリンセスやろ!限凸でNP 50に宝具威力アップやぞ! 今まで限凸龍脈、カレスコ、虚数くらいしかまともなチャージ礼装ないんやから、ここで 50……しかも配布はデカすぎる!」

「どこで手に入るのそれ? 交換しても一枚足りんやけど」

「どこって……? それはなぁ、周回に決まってるだろ!」

 

「アミッド様!急患です!」

「分かりました。準備してすぐに向かいます。人数はどのくらいでしょうか?」

「そ、それが今回はいつもの倍くらいで……」

 

「交換アイテムはなぁ!第一に未実装素材ら!第二に種火が鉄板なんだよおおおおおおおおおおおたおおおおっ!」

「種火は集まりにくいからな」

「私としてはシロウが再臨に未実装素材を使うのは本当に謎だな」

「おまえだれ?」

「私か?私は謎の美魔女Lとでも名乗っておこうか」

「こいつ、話しながらも、歯車を狂ったように集めてやがる……」

 

「ヴラドがハロプリ落とすらしいぞ!」

「落とせえ!」

「落ちない!」

「落ちんぞ!」

「落ちん!」

「この障子のコラ画像を触媒に!……落ちるわけがなかった……」

「こいつこのドスケベ礼装大事に抱えてやがるな!」

「こいつ大公なんだろう?なら、ドスケベ公だな!」

「まさにふさわしい呼び名であるな!」

 

 

 

 

「ここまでエリちゃんのハートフルなハロウィン・ストーリーを誰も話題にしてないの草」

 

 

 

 

 

 

●おまけのおまけの次回予告

 

憧れの人(アイズ)に修行をほっぽらかしにされたレフィーヤは、助けを借り、なんとか平行詠唱を成功させる。

協力してくれた《27階層の悪夢》の唯一の生き残り、フィルヴィスをお礼にと、映画(アイズからのお詫びチケット)に誘うのだが……。

 

「楽しみですね!」

「相手は逃げないのだから、そんなにはしゃぐな、……レフィーヤ」

「今公開されてる前編のみならず、後編の試写会まで見れるんですよ! まとめて見ちゃいましょう!」

「……わかったから落ち着こうか」

 

 

『俺は何の為に、お前は何の為に、あの地獄を生き延び──そして、見送られたのか……』

 

 

劇場版Fate/stay night [unlimited blade works]後編 理想の果て(答え)

 

 

 

 

 

 

えうえうのイメージ

(あくまで自分の想像です。あなたの心で思い描いたえうえうが貴方のえうえうであることを忘れないでください。)

 

 

【挿絵表示】

 

 

えうえうの噂

数週間後、ツインテール以外は認めないと言う同調圧力によって常時ツインテールになるらしい。

 

 

 

 

 







本日の一曲
〈kaleidscope〉
プリヤ映画の主題歌も同じ曲名で良い曲だが、今回オススメしたいのはそちらの方ではない。vita版 stay nightの主題歌アルバム、ARCADIAについてくるearthmindのkaleidscopeである。個人的に六章のベティにとても合う曲だと思っていて、めっちゃ好きです。


そう言えば、前書きのメモでケルトは小人族といったな!
つまりメイヴはロリだ!

追記。
えうえうのことを尋ねられた時、なんでエミヤが嘘をつけたのかという質問がありましたので、エミヤは嘘をついていませんと答えておきます。特定の個人について聞かれたわけではなかったというのがミソですね。人名を出されていたらアウトでした。

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