【ネタ】転生特典はFateの投影だった   作:機巧

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この話は始めは18分、2回目は2分限定で公開する。喜べ少年、見れた君は運がいい。(限定公開、伝説の18分と奇跡の2分は終了しました)


緊急メンテナンス終了のお知らせ。

本日17時から行なっておりました断続的な緊急メンテナンスは終了しました。
今後とも『Fate/Grand Order』をよろしく御願い致します。





初回スペシャル「アニメってのは1話の出来が大事だよなぁ」

 

ティオナ・ヒリュテにとって、これから始まるというFate/Grand Orderとやらは俄然として興味の的だった。

だからこそ、こうなることは当然とも言えよう。

 

 

「チケットをちょうだい!ロキ!」

「イヤや!ウチはアイズたんと見るって決めてるんや!」

 

 

本当ならアイズたんと一緒に見る予定だったのに、という主神から、隠していた特等席チケットをもぎ取ってその座席番号の場所に向かうことにしたティオナ。

 

このチケットとやらは1日前に先行販売されていたもので、ロキがラウルに無理やり買わせに行かせたものだ。

ロキ1人分のお金なら普段世話になっている主神用のお金から出すことは皆、了解していた。……のだが、この主神はあろうことか、先程本人も言っていた通り、2人分買っていやがったのだ。

……ファミリアからくすねたお金で。

 

どうやらアイズとFGOデートする予定だったらしい。

……くすねたお金で!

 

だが、当のアイズはダイダロス通りでモンスターがいるということを聞いて、すぐさま向かっていったらしく見当たらず、チケットが無駄になってしまう。だからせめて有効活用しようと、ティオナはロキからチケットを奪い取ったのだった。

戻って来てこそいないが、そのモンスターは倒されたようなので問題はないだろう。

 

そんなこんなで、アイズは見たかったのかどうか聞けなかったが、結局、主神とティオナが席に向かうこととなった。

 

「ティオネはいいの?」

「私はそんなに英雄譚が好きなわけではないし。別にいいわよ。楽しんできなさい」

「……わ、私は遠くから見ます……別に特等席でなくても見れるみたいですし……」

「そっか、じゃあ、見てくるね〜!」

 

アイズたんと呪われた呪文のように連呼するロキの首元を引きずり、席に向かおうとしたティオナだったが、そこである人影を見つけた。

 

「あ、フィン」

「だ、団長? ……どうしたのですか?」

 

そう聞いたティオネにフィンはバベルを指すことで答える。持っているチケットを見るに、どうやらフィンも特等席チケットを買った上で見にきたみたいだ。

それを理解したティオネは、一瞬でティオナのもとに移動し、鬼気迫る表情でティオナにその要求を告げる。

 

 

「……ねぇ、ティオナ。それ頂戴」

 

 

その姉《ティオネ》の要求に、ティオナはえぇ……という顔をして。

 

「いやだよ! 私見たいもん!」

「姉のいうことが聞けないっての?」

「さっき別に見たくないって言ってたじゃん!」

「さっきはさっき、今は今なの!」

 

一触即発。

フィンと一緒にいたい姉と、純粋に英雄譚を見たい妹のぶつかり合うべくして決闘と相成ったこの闘争は、純粋な気持ちを貫いた妹の勝利となった。

 

 

 

 

 

そんなこんなで特等席の場所に着いた3人。(うち神1柱)

ちなみにティオネは、レフィーヤとともに普通に見ることにしたみたいだ。どうやら話だけでも把握して、フィンとの会話の材料にしたいとのことである。

 

「おーっ! 前から三列目の席! ラウルやるねーっ!」

「そうだね。前の方ほどチケットを手に入れるのは難しかっただろうに、彼はよくやってくれたよ」

 

そんなことを言いつつ、ロキとティオナの隣に座るフィン。どうやら彼もラウルにロキと同時に買わせに行かせたようで、番号的に隣になったようだ。

 

「アイズたん……」

 

愛しのアイズの名を呟いて、未だに落ち込み続けるロキ。そんなロキを見かねたのか、叱責が横から入る。

 

「ロキ、シャキッとしなよ……そんな表情では買ってくれたラウルに申し訳が立たなくない?」

 

その言葉に対し、ロキが何か言おうとする前に再びその横からよく知った声が割り込んできた。

 

「いや、そんなことないっすよ」

「えっっ? リヴェリアとラウルっ? どうして?」

「簡単なことだ。私もラウルに頼んだのだ」

「チケット買うだけ買って自分が見れないとか嫌っすからね」

と、口々に理由を告げるロキ・ファミリアの面々。

 

特にラウルは遠い目をしている。さすがの【超凡夫】と言われる彼でも、前夜から並ぶのはきつかったのだった。余談ではあるが、転売防止に1人分五枚まで(同じファミリアのみ)という制限もあったが、ちょうど5人なので問題なかった。

 

そして、集う面々にショックを受けたのは他の誰でもない、ロキだ。

 

 

「結局、どうあがいても、ウチとアイズたんの2人っきりデートにはならなかったちゅうんか、ボケ!」

 

 

と空に向かって罵声を浴びせるロキ。

と、そこでようやく顔を上げて前を見たロキは、あるものが目に入った。

それは二列先、一番前の席。ラウルですら手に入らなかった特等席中の特等席。

 

そこに揺れる、黒髪ツインテールッ!!! そして謎の青い紐ッ!!!!

 

 

 

 

「なんでドチビそこにおるんじゃボケェッ!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、その神、ヘスティアは振り向いて、そこでようやくロキの姿を認めたのか、こう言う。

 

「あぁ、ロキ。君もいたのか。それにしても、そんな後ろでかわいそうに……ぷぷぷ」

「おいそこ代われェ!!!!!!」

「イヤだね〜〜!」

 

そのドヤ顔を見た瞬間、ロキは空へと舞い、ヘスティアに向かって放物線の軌道を描いて飛んでいく。そして……。

 

「か、神様っ?」

「おいドチビ、どんな手を使いおったんじゃ!」

「ふふん、関連グッズはボクんちに委託されているのさ! その特権だよ」

「と、とりあえず取っ組み合いはやめてください!神様!ロキ様!」

 

芸術的なヘッドロック。取っ組み合い。

ヘスティアと一緒にいたベルは、突然空から来襲したこの神様による騒ぎを見て、始まる直前にこの騒ぎはまずいかもしれないと止めようとするが、いかんせん二神(ふたり)とも、話を聞かない。

 

そんな時、救世主が現れた。

 

「……ロキ、人前で喧嘩はいけない」

「アイズたんっ⁈」

「ヴァレン何某っ⁈」

 

救世主こと【剣姫】アイズ・ヴァレンシュタインは、一発でふたりに正気を取り戻させると、ベルがヘスティアを、リヴェリアがロキを宥めて、喧嘩は収まった。

 

 

 

 

 

数分後……。

 

「それにしてもワクワクするね!」

「あまり高ぶりすぎるなよ……大声を出したら迷惑なのだから」

「うん、リヴェリア。気をつけるよ。でも、仕方ないじゃん! イスカンダル――アレキサンダー大王が乗っていた馬の掛物にちゃんとブケファラスって書いてあったり、ちゃんと英雄譚にのっとってるんだもん」

「ほう、そうなのか」

「そして、小人族の持っていた槍……あの朱色と黄色の槍はきっと――」

 

「――ゲイ・ジャルグとゲイ・ボウですよね」

 

そこに先ほどロキが喧嘩していた神の眷属であろう少年がそういった。

 

「おっ! 君わかったんだ!」

「……はい」

 

微妙な顔をして答える白毛の少年であったが、少し自信がないのか、少し遅れて答えていた。

 

「あれ、すごいよね!きっと作っているのはよっぽど英雄譚に詳しい人だよ! ねぇねぇ、君も知ってるってことは詳しいよね!質問いい?」

「は、はい」

 

 

そんなこんなで、これがティオナにとって、英雄譚について唯一対等に語れる、そんな一生の友となるベル・クラネルとの出会いだった。

 

 

 

 

 

 

 

ちなみにアイズとロキはその時。

 

「なんでアイズたん、一番前の席に――しかもどチビの隣に座っとんのや!」

「……チケットをもらった」

 

 

 

 

 

◾︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『―――塩基配列 ヒトゲノムと確認

 ―――霊器属性 善性・中立と確認』

 

機械的な声。ただ女性であることしかわからない、そんな声が、CMの後に辺りに響いた。

 

『ようこそ、人類の未来を語る資料館へ。ここは人理継続保障機関 カルデア』

『指紋認証 声帯認証 遺伝子認証 クリア。魔術回路の測定……完了しました。登録名と一致します。貴方を霊長類の一員である事を認めます』

『はじめまして。貴方は本日 最後の来館者です。どうぞ、善き時間をお過ごしください』

 

そして、いきなり始まる様々な戦士、魔術師による戦い。それら全てが英雄であると、誰しもがわかった。誰しもが一騎当千。そんな英雄が互いに戦っている。

そして、その戦いが終わった後、とある少年が目を覚ましたところで物語が始まる。

 

 

「今ので練習用プログラムとか」

「本番とかどんなんなんだよ」

「というか、生体認証とか、このカルデアとかカッコ良すぎィ!」

 

 

そして、少年は、フォウと呼ばれる謎の可愛い生物と、マシュと言われる薄紫色の髪を持つ少女と、レフと呼ばれる教授に出会う。

 

 

「レフさんかっこいいダンディ」

「マシュちゃんか……なんか聞き覚えが」

「俺がガネーシャだ」

「可愛いフォウ」

 

 

そして、所長、オルガマリーに出会い居眠りでミーティングから追放される主人公、フジマル・立花。

自室に戻った彼を待っていたのはピンク色の髪をしたダメそうな男性だった。

 

 

『はーい、入ってまー―――って、うぇええええええ!? 誰だ君は!?』

 

『ここは空き部屋だぞ、ボクのさぼり場だぞ!?誰のことわりがあって入ってくるんだい!?』

 

『所長に“ロマニが現場にいると空気が緩むのよ!”って、追い出されて、仕方なくここで拗ねていたんだ。でも、そんな時にキミが来てくれた。地獄に仏、ぼっちにメル友とはこのコトさ。所在ない同士、ここでのんびり世間話でもして、交友を深めようじゃあないか!』

 

 

「なんだこのダメな大人は……」

「あなたが言いますか、ヘルメス」

「にしても、英霊とはそういうものなのか」

「英雄達の影法師……興味深いな」

「ここで説明が入って助かった」

 

 

 

 

そして、謎の爆破。その場に向かった立花が見たのは瀕死のマシュだった。

 

『…………いい、です……助かりません、から。それより、はやく、逃げないと』

 

 

「マシューーーーーーッ!」

「あの血の量、だと流石に」

「――あれはダメだよ……助からない」

 

 

 

 

『観測スタッフに警告。カルデアスの状態が変化しました。シバによる近未来観測データを書き換えます。近未来百年までの地球において――』

 

『人類の痕跡は 発見 できません』

 

『人類の生存は 確認 できません』

 

『人類の未来は 保証 できません』

 

そうして、真っ赤に映し出されるカルデアス。それを見て、下界に降りて来た時に見たこの星の姿と、その姿を神々は照らし合わせて戦慄する。

 

『レイシフト 定員に 達していません。該当マスターを検索中……発見しました。適応番号48 フジマル・立花をマスターとして再設定します』

『アンサモンプログラム、スタート。霊子変換を開始、します』

 

 

 

『…………あの……………せん、ぱい……手を、握ってもらって、いいですか?』

 

 

 

人間味のないアナウンスが流れる中、主人公は強くマシュの手を握った。それを見た――肌で感じたマシュは少し微笑んだような気がして――

 

 

『レイシフト開始まで、あと3』

 

     『2』

 

     『1』

 

『全工程、完了。ファーストオーダー、実証を開始します』

 

 

 

 

 

瞬間、唐突な変化。

異様な色彩を示す光の通り道を通り抜けて。

 

そして立花は、謎の炎上している都市、オラリオに立っていた

彼は早々に謎の骸骨に襲われる。それを助けたのは……。

 

 

 

「マシュ、だと」

 

「生きてたーっ!」

「なにその格好っ!」

「力を貸した英雄、よくやったぞ!」

「あんな盾振り回せるのすごいなぁ」

 

「ここが、オラリオだって?」

「というか、オラリオってなんだよ!炎上してるじゃねぇか!」

「ファミリアはどこ行ったんだ……」

 

「これが、歴史の破壊というやつなのか……人理焼却……」

 

 

 

 

 

 

そして所長と合流し、謎の黒い人型と戦うマシュたち。そこに現れたのは、青い髪の小人族だった。

 

 

「わかったぞ!この物語は所長とマシュのダブルヒロインなんだ!」

「所長がツンデレ枠」

「マシュが後輩枠ということだなわかります」

 

「謎の小人族かっこええ――――あ、名前バラしやがった!謎じゃなくなってもうた」

 

 

 

 

 

 

そして、宝具をマシュが開放するシーン。

 

『――宝具。仮想展開します!』

 

 

「やれい、マシュ!」

「……人は、大切なものを守ろうとするとき、本当の意味で強くなれる……か」

「おおっ!発動したァ!」

 

 

 

 

 

そして、サーヴァントと戦いつつも、聖杯の元へとたどり着く。そして、セイバーと呼ばれる英霊――アーサー王を倒し、全てを解決する主人公たち。

 

そこに現れたのはレフだった。

 

 

「兄貴かっこよかったなぁ!」

「火の巨人っ!」

 

「よかったレフ生きてた」

「イヤな予感がする」

「えっ、オルガ所長……」

「なにやってんだよ、所長ォ!」

 

 

 

 

 

 

 

『まだ、私は誰にも認められてないの!』

 

そして、カルデアスに吸い込まれる所長。

 

 

 

「……」

 

「……」

 

「……」

 

「……」

 

「……」

 

「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、帰ってきた立花とマシュに、ロマニが告げる。グランドオーダー。その内容を。

そして、やるという立花。それを受けて、近くで守るというマシュと、全力でサポートするというロマニ。

 

 

『作戦名は…、人理守護指定“グランド・オーダー”!』

 

 

そして、その歴史の旅に、立花とマシュの2人は出るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、終わり。

歌が流れ始めた。それはCMにも流れていた歌。

 

どこともしれぬ場所。そこに蝶が舞い、タイトルロゴが白い文字で映し出される。

そして、旗を1人で振る金髪の少女、炎の街にいるマシュ、先ほどとは雰囲気の違う、剣を拭くアーサー王。

今までのCMで出て来た英雄達が次々と映し出される。

 

先ほどの3人が、歩き出し、集う。

3人は、丘を同時に駆け出す。

 

ラスボスのような王気を放つ金色の鎧を持つ騎士が一瞬だけ映し出された後、剣戟が始まる。

 

そして、様々な英雄たちの激突。

情報が飽和する。そして、マシュが傾いて倒れかけたところで、ロゴと、その後ろに異質な光輪を浮かべた空が見える。

 

そして、何カットか入った後、蝶が飛んでいき、歌とともに1話は終了した。

 

 

 

 

 

……イラストガチャという爆弾を残して。

 

 

 

 

 

「次回はどうなるんだ!」

「第一の特異点ってなんなんだ!」

「歴史を変えるのか?いや、元に戻すのか!」

 

「ガチャやろうぜ」

「爆死した」

「あぁ、安心した」

 

「マシュ、頑張れよ、立花も」

 

「所長」

「所長」

「所長」

「所長」

「所長ォ!お前は私の光だった!」

 

「爆死したのだけど」

「心配するな、俺もだ」

 

「「「次の金曜日早くきやがれ!」」」

 

 

 

 

 

 

●おまけ

 

「わたし、ティオナ。よろしく!」

「べ、ベル・クラネルです」

 

「ドチビ、泣かす」

「ふん、やってみるんだね」

 

「アイズはどうしてここに?あまり興味ないと思ったのだが」

「……貰ったから……」

 

「このレフ人形にあいつの名前書いた紙を入れて……」

「人形に釘を打ち付けるとか、おやめください!神様!」

 

「これ、イラストガチャ……やってみようかしら」

「……優雅たれ?この出たやつなんですかね」

「龍脈ってのがでた」

 

「ジャンヌ出た」

「神かっ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

「神だっ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

「孔明出た」

「クソじゃん」

「この、マナプリ?とかに交換すればいいんじゃね?」

 

「なぁ、なんか、サーヴァント出ないのだが」

「なんだ……って、か、かれいどすこーぷ……いらね、捨てよう」

 

「なにこれカレイドスコープ?」

「おい、サポーター、サポーターってのはゴミでも拾うのか?」

 

 

 

●おまけのおまけ

バイト中のヘスティア(35年ローン)とヘファイストス

「最近事業を始めて思ったんだ」

「何? ヘスティア」

「働くの楽しいなって」

「(ベルサイユのばらの白目)」

 

 

 

 

 

 

 




リリがガチャ富豪になる予感……。リヴェリアはアイズの様子に少し疑問を抱いたようだ。

み、みんな見てくれてありがとうなんて、思ってないんだからね!これっぽっちも。これっぽっちも、思ってないんだからね。……本当よ? 本当なんだってば! えっ、伝説の18分と奇跡の2分なんて再現しなくてもよかった?……ぅぁ、……ば、バカぁっ! もう知らないんだからね!
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