【ネタ】転生特典はFateの投影だった   作:機巧

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予告メンテは開けた。だが、それ(投稿時間)が延長しないなど、誰が決めた?

……あうおが悪い。





三百万ガチャ記念「あうおが何かくれるそうですよ」

 

 

「……ベル・クラネル被告。君の部屋から押収されたものがこれらだ。──弁明はあるかね?」

「……ありません」

 

古びた教会の懺悔室。少し前までは薔薇が茂ると言ってもいいほど荒れ果てていた部屋だが、ここ1ヶ月のエミヤの懸命な掃除によって多少は見れるようになっている。

そんな風に、ついこの前まで植物の肥やしにしかなっていなかった部屋が今日、久方ぶりに本来(?)の用途で使われていた。

 

そこの部屋にいるは、2人の人間族の男。名をベル・クラネル、エミヤ・アーチャーと言った。

懺悔するは白髪赤目の少年、ベル。その眼前には、

 

「一体全体、どうしたらこうなるんだね……」

 

──四千枚に及ぼうとする金色のカードの山があった。

 

 

 

 

 

エミヤとベルがこうしている事の発端はこうだ。

総枚数、3893枚もの金カード。しかも同じサーヴァント。

 

その名は、「ヘラクレス」。

(下界を混迷に陥れることしか考えていなかった頃の)神々による12もの試練を【恩恵】もなしに乗り越えた、迷宮神聖譚の英雄。

そのカードが、そこらへんにある書類のように乱雑に積まれるようになる程、ベルが刷ってしまったのだ。おそらくボタンの押し間違いか何かだと思われる。

別にその内刷ることになるだろうし、ちびちび出していけば問題ないと思う、というベルであったが、それがエミヤのある琴線に触れてしまったのだ。

 

それすなわち、日本人に宿る勿体無い精神。

 

「──だからな、多少儲かったからと言って驕ってはいけないのだ、紙の無駄使いなど、勿体無いにもほどがあろう」

 

かれこれ数時間に及ぶ懺悔室での問答の後、すっかりと自分の中に勿体無い精神を宿してしまったベルは、エミヤの声を遮るように言った。

 

「あっ、エミヤさん」

「なんだね、ベル。言い訳なら後で聞こう」

 

別に言い訳をするつもりなど、ベルにはなかった。なぜなら、ベルにはすでに自身のやったことが勿体無いことだと理解していたからだ。

だから、問題はそうではない。

 

「そうじゃなくて……玄関鳴っているようです」

 

玄関に俗に言うピンポンをつけたのはエミヤだ。店ではよくベル(人間の方ではない)をつけているが、エミヤにとってこっちの方が馴染み深かったので、魔道具として作って貰った。まぁ、そのピンポンが設置された後、数枚のシロウという英雄のタペストリーの試作品が教会の中からその姿を見せなくなっていたが、それは瑣末なことである。

 

なぜベルではなくピンポンにしたかというと、今の教会には機密事項が多すぎるのが理由の1つでもある。

ベルでは入った後にしかならないが、ピンポンであるならば入る前に人物を確かめられる。そんなこんなで入る人を厳重に選んでいるのであった。

そんなわけで、今日誰かが来るかといえば、1人しか思い浮かばない。なんたって今日はアフレコの日なのであるから。

 

「ふむ、そんな時間か。ではこれまでにしよう」

 

そうしてエミヤはドアへと近づいて、レンズから金髪の髪の少女、アイズ・ヴァレンシュタインであることを確認。ドアの中から返事をした。

 

「今開けます」

 

だが、この時ベルへの説教で気がそれていたのがいけなかったのであろう。いつもは確認していた別の人物がいるかどうかを忘れていた……。

 

そう。扉の前には2人いたのだ。

 

「……ごめんなさい、つけられてたみたいで……」

 

その名は──

 

「リヴェリア・リヨス・アールヴっ!???」

 

いつしかのベルの如く、エミヤは叫ぶのであった。

 

 

 

 

アイズとリヴェリアがこうしている事の発端はこうだ。

近頃時々いなくなることが多いアイズに不信感を持ったリヴェリア。

最初はツバメを探しにいっているのかと思っていたものの、バベルでの番組の前後で少しずつその不信感は育ち、ついに今日つけることにしたらしい。

 

そんなリヴェリアの誤解を解くため、制作場所を見せる。というのも中途半端にしておくとどんどん変な方向に行くような気がしたからである。それよりも協力者になって貰った方がいいとヘスティアファミリア三人は考えた。

 

「ふむ、その声優とやら、私にも興味があるな」

「ならばやります?報酬もお支払い致します。……まぁ。守秘はしてもらいますが」

「いいだろう」

 

そして、数日後、なし崩し的に何処かのブリテンの王様役をやることになったリヴェリアはというと。

 

 

 

 

 

 

「『──別に、アレを倒してしまっても構わんのだろう?』」

「きゃあああああああああああああああああああああああっ!!」

 

──貰った台本をそこらへんに放り投げ、stay nightを遊んでいた……。

 

 

 

 

 

 

数ヶ月後、バベルに貯金を切り崩してコルキスの王女を当てた緑髪のエルフは、その美貌とは裏腹に、こう叫んだという。

 

「キタ─────────っ!」

 

幸運にも、その変装と叫び声から、まさかな、と思われるくらいで個人は特定されなかったようであるが。

 

 

 

 

 

 

 

◾︎

 

 

 

 

オルレアンに進撃する一行。

その行く手には竜の魔女や、黒龍といったものが立ちふさがっている。

だんだんと絆を紡いだ仲間が、敵を足止めするために、立花を先に進ませるために、減っていく。

 

「マリーーーーーーーーーーーーーーーーー!」

「死んじゃいやあああ!」

「……ぐずっ」

「なんて、気高い……」

 

 

 

 

そして対面するジャンヌとジャンヌ。

そして、ジャンヌは気づく。それは、ジャンヌではないと。

 

『では、幼い頃のことは覚えていますか』

『……そんなこと……。…………ッ!』

 

 

 

 

 

それと同時にジークフリートは黒龍と戦っていた。

 

「ジークフリート……」

「やりやがった……影とはいえ、黒龍を」

「すげぇ」

 

 

 

 

 

そして、ジャンヌを倒す主人公達。

そこに現れたのは、前にその生前とあった、ジル・ド・レェであった。ただ、その姿は、立花達の知っているものとは違っていた。

 

『ジャンヌは、恨んでいたはずなのです!』

『いいえ』

 

「……正しくはない」

「だが、人間らしくはあったのだ……今は怪物だけど」

「人間なら仕方ない……今はギョロ目だけど」

 

 

 

 

 

『定礎復元』

 

そして、人間らしくあったが故に、聖女を人間が見てしまったが故に狂ってしまった男を倒し、聖杯を手に入れ、第1の探索は終わった。

 

 

「よくやった!」

「やったぞ!」

「1個目終わったああああああああ」

「ジャンヌ……」

「ジャ↑ンヌ↓」

「ピックアップ来てるかもしれないな!」

「「来週が………………………………っ⁈」」

 

 

 

 

だが、そんな余韻に浸る暇などなかった。

急に暗くなった画面に再び画像が映し出されたのだ。

 

それは、教会の中であった。

夜の教会の漆黒の中に、2人の男がいる。

1人は闇に溶け込むような、黒い神父服の男。

1人は闇の中でも自身が輝いているような金髪の男。

 

金髪の男はいった。

 

『カードゲーム大会だと?我に黙って開催するとはどういう了見だ?』

『だって、お前、ルール守らないじゃん』

『それがどうした!我がルールだ!──(ガチャガチャ)』

『どうかしたのか、ギルガメッシュ』

『ふむ、セイバーが出ぬというだけだ』

『……愉悦⤴︎(小声)』

 

 

「くそ、そんなこと言いつつあんなに金鯖当てやがって」

「目当てのものじゃないならくれくれ」

「くれよおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」

「くれよおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!」

 

 

 

『どうやら死にたいようだな、言峰』

『そんなことはない。それよりもギルガメッシュ、このようなことで腹を立てているのか?』

『ふん、我にとってはそのようなこと、瑣末なことよ。……そうだな、だが、何もしないというのもつまらん。ルール上、この大量の金カードもさほど必要はあるまい。オラリオの奴らにカードをくれてやるとしよう』

『……(ルール上という言葉を聞いてガラスの仮面の白眼をする言峰綺礼)』

 

一拍おいて、テロップが映し出される。

 

『【英雄王からのプレゼント】』

『お好きなサーヴァントをプレゼント!』

 

 

「ああああああああああああああああああああああああっ!」

「あああああああああああああああああああああッ!」

「あああああああああああああさあああああああああッ」

「あああああああああああああああああああいうえお!」

「なん、だと」

「夢か……」

「英雄王バンザーイっ」

「英雄王万歳」

「英! 雄! 王!」

「英! 雄! 王!」

「英! 雄! 王!」

「英! 雄! 王!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

「A! U! O!」

 

 

 

 

 

 

 

 

●おまけ

 

「なんですかこれ……」

「ベル……これが集団ヒステリー……集団洗脳というやつだ……」

「…………A! U! O!」

「ベルうううううううっ!気持ちを強く持てえええええええええええーっ!ゆーっ!おーっ!」

 

「ここはヘラクレス一択です!」

「リリ坊、そんなんじゃあ、いけねぇ。ここはロマンをとってシロウに決まっているだろう」

「ちーがーいーまーすー」

「いいや、違うね」

「ちーがーいーまーすー」

「だーかーらーなー」

 

「ふふっ、僕はこのランサーにするつもりさ」

「団長がそうするなら私もそうします」

「……ううっ!どうにも決められないよお!」

 

「……なぁ、アイズ。少し給金がおかしくないか? 給金深層に行ったくらいのヴァリスがあるのだが」

「……フツーじゃないの?」

 

「聖女、ですか」

「アミッド様!急患です!どうやらダンジョンで振り回した仲間の旗が刺さったらしく!」

 

「ジークフリート……戦いたいものだ……そう思わないか?ミノタウロス」

「ヴゥ……」

 

「ヘファイストス! 契約をしないかい?」

「聞くだけならタダだし、内容だけなら聞いてあげるわ」

 

「♪(処刑用BGMシロウを口ずさむ)」

「アスフィ団長が、鼻歌だと……」

 

 

 

 

 

●おまけのおまけ

 

 

数ヶ月後、ガチャの前にて。

 

「……あなたはまさか……ナイン──」

「……少し口を塞いでいただけるか、ペルセ──」

 

言いかけた口を話しかけられた方が塞ぐ。

それに反応し、今度は立場が逆転して、先ほど口を塞がれていた方が、もう片方の口を塞いだ。

 

「……貴方もこれを?」

「そういう貴殿もか」

 

「「ガシッ(手と手を強く握る音)」」

 

 

 

 

 

 

 

 




集団洗脳って怖いですねええええええええゆううううううううおおおおおおおおお!
そして心強い味方、【王女(笑)】2人目登場!


本日の一曲「黄金の王」
A! U! O! ええと、詳しく説明すると『Fate/stay night』でのギルガメッシュのテーマ曲。アレンジバージョンとして、CCCとFGOでの宝具BGM「cosmic air」、FGO1部7章での「黄金の王〜FGO〜」がある。1つ目はフレンドからギル借りて宝具を打てば、2つ目はマイルームのサウンドプレーヤーから聞けるので、ぜひ聞かれたし。というか、アニメでのこれが流れるシーン楽しみすぎる。


えっ。私?私はこんな王女(笑)なんかになったことなんかないわよ……えっ?だからなってないの!ほ、本当なんだからね! 嘘じゃないんだからね!

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