ウルトラマンメビウス&ストライクウィッチーズ   作:オレの「自動追尾弾」

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第十九話 地球の意地【Bパート】

第十九話 地球の意地【Bパート】

 

 

 

 

 

「来るぞ!攻撃開始!!」

 

先陣を切った美緒が手にしたスーパーガンの引き金を引くと、稲妻状のジグザグした光線が発射され、先頭のネウロイ1体を撃破した!

 

「おお!コアの位置を把握していたとはいえこの威力か………いい銃だな。」

[感想なら、後で原稿用紙にでも書いといてくれ!ガンフェニックス、スプリット!!]

 

リュウが美緒に言うと、ガンフェニックスが分離してガンブースターと共に攻撃を開始する。

 

「ウィングレッドブラスター!」

「バリアブルパルサー!」

「ガトリングデトネイター!」

 

ガンマシンとファイターEXⅡが放つ光線がネウロイを十数体撃破するが、次々にネウロイが迫ってくる。ネウロイのビームが飛び交う中をシャーリーが駆け抜けながらマットガンを発射して、ネウロイに命中させる。

 

「こっちの世界でいくら撃ち落としても、勲章はもらえないかもよねー、っと!」

「これだけの数倒せば、勲章でチェスが出来るナ!」

 

軽口を叩きながらエーリカがZATマイティを、エイラがダイナミックショットを撃つと、ネウロイ数体が砕け散った。その時、大砲を構えた大型ネウロイがエネルギーを蓄積し始め、ビームを放つ体制に入った。

 

「ガイアァァアアアーーーーーー!!」

 

その時、我夢はエスプレンダーを前に突き出すと赤い光に身を包み、土煙を大きく巻き上げて、ウルトラマンガイアが現れる!

 

「「「キィイイイイイイイイイ!!」」」

 

ガイアの着地と同時にネウロイがビームを放ちながら迫るが、ガイアはビームを避けると右手から三日月形の手裏剣光線『ガイアスラッシュ』を放つと迫って来たネウロイを返り討ちにした。

 

『ジュアッ』

 

ガイアは『フォトンエッジ』を放つと、エネルギーを貯めていた大型ネウロイを貫いて爆発と共に砕け散る。

 

『現れたなウルトラマンガイア!貴様の首ももらうぞ!!』

《ギャキィイキィイーーー!!》《キキィーーー!!》

《グォオオ………》《………》

《………》《グホォオ………》

 

ガイアの姿を確認したマノウが叫ぶと、待機をしていた6体のロボット軍団が機動し、ガイアに狙いを定めた。

インペライザーとヘルズキング、デスフェイサー、メカギラスの光線がガイアに迫るが、ガイアはバリアを張って防御をする。その隙を突いてガメロットがバネ状の足を駆使して大ジャンプをすると、落下と同時にガイアを殴りかかる!

 

『ガァアッ………デヤァッ!!』

 

ガイアは一瞬怯むが、直ぐに向き直って右フックを顔に叩き込むと、ガメロットは数歩後退る。

 

《ギャキィイキィイーーーッ!!》

 

そこにドラゴドスが火炎を吐きながら迫るが、ガイアは飛び上がって回避、そのまま空中で前転をして飛び蹴りを喰らわせると、ドラゴドスは空中でのたうち回るように長い胴体をくねらせた。

 

『ええい、ちょこざいなッ!!』

 

マノウが苛ついて叫ぶと、デスフェイサーとインペライザーが迫った。

 

「メテオール、解禁!!マケット怪獣の出番だ!!」

 

その時、リュウの号令を聞いた美緒、エイラ、サーニャが腰のホルスターからマケット怪獣のカプセルを取り出すと、メモリーディスプレイにセット、ロボット軍団を狙ってトリガーを引いた。

 

《REALISE.》

 

電子音と共に緑色の光が集まり、3体の怪獣が現れる。

 

「グワォオォオォオオ!グワォオォオォオオ!!」

「ギョオギャアアアーーー!ギョオギャアアアーーー!!」

「ガァアアアーーー!ガァアアアーーー!!」

 

エレキミクラス、アギラ、そして全身が金属を思わせる銀色の身体に大きなトサカ、クチバシを持った怪獣・ウインダムが2大ロボットの目の前に現れて勇ましく鳴き声を上げた。

 

「ウインダム!デスフェイサーを撃て!!」

「ガァアアアーーー!!」

 

美緒の指示を受けたウインダムが、デスフェイサーに向けて額からレーザーショットを撃つが、デスフェイサーは体を捻らせて避けた。

 

「ギョオギャアアアーーー!!」

《……!?》

 

その時、アギラがデスフェイサーの背中にタックルを叩き込む!レーザーショットの回避に入っていたデスフェイサーは予期せぬ攻撃に対処できずタックルを受けてしまい、うつ伏せに倒れてしまった。

 

「いいゾ、アギラ!」

 

アギラに称賛の声を送るエイラ。エイラは『未来予知』の固有魔法でデスフェイサーの行動を予測し、アギラにあらかじめ指示を送っていたのだ。

デスフェイサーは起き上がろうとしたが、そこにウインダムのレーザーショットが左腕に直撃、肩から先を破壊することに成功した!

 

《グォオオ………》

 

ミクラスと対峙していたインペライザーがそれを察知すると、ミクラスを放り投げて救護に向かおうとするが、起き上がったミクラスが背後から掴みかかってそれを阻んだ。

 

「ミクラス!!」

「グワォオォオォオオ!」

 

サーニャの指示を聞いたミクラスが電撃を放つと、インペライザーは電撃に体をしびれさせる!そのまま回路がいくつかショートしてしまったのか動かなくなる。

 

「デスフェイサーはウインダムに任せて、今の内に他のロボットを!」

「「はい!!」」

 

インペライザーは自己修復機能で修復されるだろうが、流石に内部の修復の間は動けないだろうと判断した美緒の指示を聞いて、エイラとサーニャはミクラスとアギラをヘルズキングとメカギラスの元に向かわせた。

 

『ええい、地球人の分際でぇッ!!』

 

しかし、怒りの声を上げたマノウが口から突風を吹いて妨害を行う。怯んだミクラスとアギラに向けてヘルズキングがキャノン砲『ヘルズガン』を放つと、2体を爆発が襲った!

 

「グワォオォオォオオ!」

「ギョオギャアアアーーー!!」

「ミクラス!」「アギラ!」

 

2体が攻撃を受けたことに悲鳴を上げるサーニャとエイラ。消滅まではいかなかったが、ダメージは大きいようだ。

 

『怪獣のハリボテごときが、私に勝てるものか!!』

「コイツ……!!」

 

マノウが小馬鹿にしたように嘲笑う。エイラは手にしたダイナミックショットを構えるとマノウに向けて引き金を引いた。しかし、目の前にメカギラスが波打つように転移をしてバリアを展開して防御してしまった。メカギラスの持った四次元テレポート能力だ。

 

《キキィーーー!!》

 

そのまま口から光線を放つが、サーニャが障壁を張って防御をする。

 

《BANISH.》

 

しかし、そこで活動限界時間を迎え、3体のマケット怪獣が霧散してしまう。インペライザーも修復が完了したのか再起動し、右腕のみになったデスフェイサーも起き上がった。

 

「ここまでか………!」

 

上空の小型ネウロイは粗方片付いたが、大型がまだ3体残り、ロボット軍団もデスフェイサーに損傷が見られるがそれ以外に目立ったダメージがないようであった。

 

『グァアッ……!!』

 

その時、ガメロットの拳を受けたガイアが苦痛の声を上げて倒れた。ガンマシンやウィッチたちはネウロイ殲滅のためにガイアたちから距離があり、今から向かっても時間がかかった。

 

『ハッハッハッ!地球人にしてはなかなか手こずったが、所詮はこの程度だ!!』

 

勝ち誇るように笑うマノウ。意気揚々とガイアに近づき、両手のひらを合わせて狙いを定めた。

 

『さて、諸君には残念だが、これでウルトラマンは終わりだ!!』

 

マノウは宣言をすると、ヒッポリトタールの入ったミサイルを放とうとした!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『―――いや、終わるのは貴様だ!ドン=マノウッ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズバッ

 

 

 

 

 

「「「「「!?」」」」」

 

『………え………?』

 

次の瞬間、マノウの右腕が宙を舞い、後方数十メートル先に落下した。

何が起こったのか分からないマノウの目の前には『青いウルトラマン』の姿があり、一瞬遅れて、右腕の痛みが彼の脳に伝達された。

 

『ぎ、ぎゃあああああああああああああああッ!?』

「あ、あれは………!?」「どういうことだ!?」

 

悲鳴を上げるマノウの目の前に現れたのは、青い体に銀色の尖った『耳』にカラータイマーの横の「スターマーク」と肩の突起、右腕の『ナイトブレス』から『ナイトブレードを伸ばした巨人―――

 

「ウルトラマンヒカリ!?」

 

ウルトラマンヒカリその人であった!

 

『ばッ!?バカなぁああ!!き、貴様は、あそこでブロンズ像になっている……!?』

 

痛みと、目の前で起きたあり得ない光景に混乱するマノウ。しかしマノウの言う通り、ウルトラマンのブロンズ像の中にある、『ハンターナイトツルギ』のブロンズ像が確かにあった。

 

「ツルギの、ブロンズ像………?あ!!」

 

しかしリュウは、目の前のウルトラマンヒカリと、ハンターナイトツルギのブロンズ像から、その答えが結びついた。マノウも同様に、真相に気づいた様子だった。

 

『ま、まさか貴様!鎧を………!?』

『そうだ。ヒッポリトタールミサイルが直撃する瞬間、私はアーブギアを脱いでその場から離れると身体を休め、反撃の機会を伺っていたのだ。日本で言う『空蝉の術』と言うヤツだ。惑星アーブに怒られても仕方がないがな………』

「鎧を囮にしたのか………!」

 

ヒカリの作戦に舌を巻く一同。マノウは悲鳴を上げながら、後退ってヒカリから離れた。

 

『こ、こんな事………ロボットども何をしている!私を守れぇッ!!』

 

先ほどまでの余裕はどこへ行ったのか、情けなく叫ぶマノウ。すぐさまインペライザーとドラゴドスがマノウを守るように立ち塞がった。

 

『見苦しいな……』

 

ヒカリはため息をつくとナイトブレードを構えた。

 

「まてヒカリ!」

『?』

 

しかし、ガンウィンガーのリュウがそれを止めた。ヒカリは、自分の体を気遣っているのかと思ったが、実は違った。

 

[こちらエリ。奇襲チーム、目標地点に到着しました。]

「よし、こっからが本当の『オペレーション・アースズ・ウィル』だ!」

 

エリーからの通信を聞いたリュウが笑みを浮かべる。既にロボット軍団もマノウも、十分にウルトラマンのブロンズ像から遠ざかっていた。

 

「メテオール、解禁!!」

「「「「「「「[G.I.G.!!]」」」」」」

 

リュウの宣言にエリーと、7人のウィッチたちが返答をする。ウィッチたちは腰に下げたトライガーショットを引き抜くと、ロボット軍団に狙いを定めた。

 

「『キャプチャー・キューブ』、発射!!」

 

そして美緒の号令と共に、7つの銃口から青い光弾が発射された。そしてそれぞれがロボット軍団とマノウを包み込むように、ドーム状のバリアが展開された!

 

『な、何だこれは………!?』

 

マノウは自分を包んだバリア『キャプチャー・キューブ』に困惑する。ロボット軍団もバリアを叩くが、そう簡単には破壊できそうにない。

キャプチャー・キューブはドーム状のバリアを展開して敵の攻撃から身を守るメテオールだが、怪獣をバリアの中に閉じ込めて足止めをすることもできるのだ。

 

「ウルトラマンを助けるまで、そこで大人しくしていろ!」

「陽動は『ここまで』だ!」

 

シャーリーと美緒が叫ぶ。しかしその時、キャプチャー・キューブに封じられていたインペライザーが空間転移して、バリアの外に出てしまった!

 

「何!?」

『おお、インペライザー!でかしたぞ!さあ、そいつらを殺せぇッ!!』

《グォオオ………》

 

美緒が驚きの声を上げる。マノウが命令を下すとインペライザーは中央のガトリング砲を回転させ始めた!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドンッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『何!?』

『!?』

 

しかし、その時、インペライザーの足元の地面が爆ぜたかと思うとインペライザーの腹部に大きな穴が開いて、インペライザーの上半身が重低音と共に地面に落ちた!

 

「来たか!」

 

リュウたちの目線の先には、金色の粒子を撒きながら飛ぶ、戦闘機―――第4のガンマシン『ガンスピンドラー』の姿があった!

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

ここで一度、時を戻そう。

 

ウルトラマン処刑まで、残り15時間20分………

 

「こ、これは………!!」

 

トリヤマとリュウ、アライソ整備長らに地下の格納庫に連れられた芳佳、ミーナ、バルクホルン、ペリーヌ、カナタたち奇襲チームは、黒光りするボディの先端に尖ったドリルを光らせる、巨大なマシンに圧巻されていた。

 

「マグマライザー。かつての防衛チーム『ウルトラ警備隊』の誇る地底マシンだ。」

「地底マシン………つまり、地面の下を進むんですか!?」

 

アライソの説明に、地底を掘り進むメカの概念すらなかった芳佳たちウィッチは、その事実を聞いて驚いていた。

 

マグマライザーはウルトラ警備隊が使用していた地底戦車であり、地上を時速100kmで走り、地底を時速25kmの速度で掘り進み、補給なしで12日間の地底作戦行動も可能である。鋼鉄の十万倍の硬度を誇るドリルと岩石破砕用のレーザーを装備、謎の地底都市の粉砕やガッツ星人に捕らわれたウルトラセブンの蘇生など、重要な任務をこなしてきた名機中の名機だ。

 

「でもこれ、穴を掘るドリルよりも車体の方が大きいですわよ?これじゃあ、先端が突き刺さったらそれ以上進めませんわよね?」

「あ………」「確かに………」

 

ペリーヌの指摘に芳佳とバルクホルンも気づいた。よく気づいたなとアライソが笑った。

 

「ま、お嬢ちゃんの言う通りだ。コイツには、当時地球に攻めてきた宇宙人の技術、要するに今で言う『メテオール』が積まれていたんだ。」

「メテオールが………?」

 

ミーナは、先ほどメテオールについて簡単に説明を受けたが、まさかそれが目の前の戦車に積まれているとは。

 

「コイツには、岩石を砂にまで粉砕する音波を発する装置が積まれていてな、コイツで車体全体を包み込んで、ドリルとレーザーと併用して地面を掘り進むってワケよ。それでいて、中の搭乗者は安全なんだから、大したモンだよな。」

「なるほど………」

 

アライソの説明に納得をする一同。

 

「でも、やっぱ人間には手に余る品だったみたいでな……これの後に作ったヤツはてんでダメだったんだよ。ダックビルはいい線行っていたんだが、他のは1回でオシャカになったり、ハリボテや設計図だけ作って計画が中止になったりしてなぁ………だが、今度の新型は違うぜ。」

「それがアレ、ですか………」

 

ミーナはマグマライザーの隣に鎮座した新型戦闘機を見た。

両翼を持って大気圏内を飛行できることが分かるが、それ以上に目を引くのは、機首で銀色の光を反射する巨大なドリルだ。実に機体の3分の1を占めるドリルを持ったこの機体こそ、ガンブースターに次ぐ第4のガンマシン『ガンスピンドラー』だ。

 

「コイツで地底から奇襲を仕掛けるって作戦は分かりましたけど………」

「メテオールの限界時間の1分じゃあ、あの土俵の下まで地底を進めないのでは?」

 

ミーナが疑問を口にするが、トリヤマは問題ないと答えた。

 

「調べたところ、あの土俵の下には怪獣頻出期に途中で計画が中止になった「海底特急電車」の海底トンネルがあった。それを利用して、土俵まで掘り進むことが可能な地点まで移動し、一気に掘り進む。」

「そこまで調べていましたのね……」

 

ペリーヌは、普段ののん気でとぼけたトリヤマのイメージが強いせいか、ここまで調べて作戦を発案したと知って素直に感心していた。しかし、とアライソ整備班長が頭を掻きながら口を開いた。

 

「だが、コイツは慣らし運転も住んでない、出来立てほやほやもいいトコだぜ?」

「だが、他に手段はないんだ。無理を承知で、こうしてお願いをしに来たのだ………頼む!この通りだ!!」

「お願いします、アライソさん!!」

 

トリヤマが頭を下げると、芳佳たちも同じく頭を下げた。それを見たアライソはやれやれ、と肩を落とした。

 

「………朝までには、最終調整を終わらせる。」

「え?」

「それまでに、パイロットにはマニュアルを頭に叩き込ませとけ!」

「アライソさん………ありがとうございます!」

 

アライソの言葉に芳佳たちは深く頭を下げた。リュウがミーナにメテオールショットを試してほしいと話し、芳佳たちが作戦の段取りを確認していると、アライソがトリヤマに話しかけた。

 

「それにしても、補佐官がこんな無茶な作戦立てるとはなぁ。」

「なーに、孫娘とあまり歳が変わらない娘たちが、命を懸けているんだ。大人のワシらが無茶をせんで、どうするんじゃ?」

 

それもそうだな、と呟くアライソ。

 

「そんじゃあ、俺も調整に入るかね………(俺も命張るぜ、一郎………)」

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

そして現在………

 

ガンスピンドラーの掘った穴からミーナ、ペリーヌ、バルクホルン、そして芳佳が飛び出すと、ウルトラマンのブロンズ像へと向かって行った。

 

「ウルトラマンを確認!」

「ここからは、我々の番だ!!」

 

再生に時間がかかっているらしいインペライザーに目もくれず、ウルトラマンのブロンズ像の前まで来た4人。それぞれが手にしたトライガーショットとメテオールショットをウルトラマンに狙いを定めると、リュウが号令を下す。

 

「メテオール、解禁!!」

「「「「ハイドロ・タールウォッシャー!!」」」」

 

宣言と同時に、ミーナはタロウとマックスとツルギ、ペリーヌはコスモス、バルクホルンはダイナ、そして、芳佳はメビウスに向けて引き金を引くと、銃口から青白い物質が噴霧されて、ウルトラマンたちを包み込んだ。

 

「目覚めて、ミライさーーーん!!」

 

芳佳が叫んだその時、ウルトラマンたちをブロンズ像にしていたヒッポリトタールが洗い流され、赤と銀の体を取り戻し、その目に命の光が蘇った!

 

『ダァアッ!!』

『デャァアッ!!』

『トァアーー!!』

『ダァアアッ!!』

『セヤァアッ!!』

 

アーブギアが地面に落ちてガシャンと音を立てる中、5人のウルトラマンは立ちあがると気合を入れる声を上げる!

 

「やったー!!」

「ウルトラマンが蘇ったー!!」

『そ、そんな………!?』

 

一同が歓喜の声を上げる。その時、ようやくバリアが解除されて外に出たマノウが愕然としていた。

 

『メビウス!』

『ヒカリ、ガイアも………』

『サンキューな、みんな!』

 

ヒカリとガイア、ウィッチたちが合流して、7人のウルトラマンは頷き合い、ダイナは芳佳たちにサムズアップを送った。

 

『さて、積もる話もあるだろうが………』

『まだ、あれだけのロボットがいるのか………』

 

しかしマックスとコスモスは、周囲に立つロボット軍団を見て気を引き締める。だがその時、各々のカラータイマーがピコン、ピコン、と点滅を始めてしまった。

 

「カラータイマーが………!」

「助けたのはいいけど………」

「今度はこのまま撤退、って訳にもいかなそうだな………」

 

ウルトラマンたちのエネルギーが既に限界だと知って、顔をひきつらせるエーリカとシャーリー。マノウは冷や汗をかきながらも、無理に笑った。

 

『ハ、ハッハッハッ!ヒッポリトタールを洗い流したのは驚いたが……そんな虫の息の貴様らなんぞ、仕留めるのにブロンズ像にする必要もないわぁあッ!!』

《ギャキィイキィイーーー!!》《キキィーーー!!》

《グォオオ………》《………》

《………》《グホォオ………》

「くっ………!」

 

マノウの笑いに乗じてか、ロボット軍団もエンジンを唸らせる。更に、上空の大型ネウロイや残った小型ネウロイも集まり始めた。

 

 

 

―――邪悪な力に負けるでない!

 

 

 

『!?』

「え……?」

「今の声は………?」

 

その時、その場にいた者達に聞こえた声があった。どこから聞こえたのだろうと辺りを見回していると、サーニャが声を上げた。

 

「!?こっちにすごいスピードで、何かが近づいてきます!!」

「何!?」

「でも、なにこのスピード……2時の方向です!!」

 

サーニャが指した方向を見ると、それは金色に光る、18mほどの大きさの鳥のような飛行物体であった。

 

『な、何だあれは!?』

『あれは、マックスギャラクシー!?』

 

それを見たマックスが飛行物体・『マックスギャラクシー』に驚いた。マックスギャラクシーはそのままネウロイの群れを掻い潜り、ウルトラマンたちの頭上で静止をした。

 

「よく頑張ったなGUYS、そしてウィッチたちよ!」

 

すると、マックスギャラクシーの上から少しくたびれた白衣を着た、ボサボサな白髪と無精ヒゲの老人がひょこっと顔を出した。

 

「あれ!?あのおじいちゃん……!」

「知っているのか、ハルトマン?」

 

その老人を見たエーリカが声を上げた。バルクホルンの質問に答えたのは、ミーナであった。

 

「私たちが、我夢さんのいた世界で出会った人よ。ただのおじいさんとは思っていなかったけど………」

 

ミーナ自身もいきなり現れた老人に驚いているが、メビウスやヒカリ、タロウ、それにリュウは、この老人に会ったことがあるような気がした。

 

「さーて、ヒッポリト星人にロボットにネウロイか………最後のひと踏ん張りじゃ。わしがすこーし手を貸してやろう。」

「え…?」

 

老人の申し出にキョトンとしていると、老人はどこからともなく金色の打ち出の小槌のようなものを取り出して、大きく振りかざした。

 

「お前たちはまだ死ねない………地球の人間が、一人でもお前たちを欲している間は死ねない………辛くとも、まだ戦わなければいけないのだぁあッ!!」

 

老人は叫ぶと同時に、小槌をマックスギャラクシーに向けて振り下ろす!

 

カァーーンッ

 

『『『『『『『………!!』』』』』』』

 

するとどうだろう、マックスギャラクシーから金色の光が放たれて、ウィッチたち共々ウルトラマンたちを包み込んだではないか!

 

「この光は………?」

「あったかい………」

 

芳佳たちは自分たちを包む光から、何か温かいもの感じ取る。その光に包まれていると、カラータイマーの点滅が消えて、青く輝きだした!

 

「カラータイマーが………!」

「この光は、エネルギーを回復してくれるのか………」

 

マックスギャラクシーから放たれた光でエネルギーを回復したウルトラマンたち。心なしか、芳佳たちも魔法力が回復しているようだった。光が晴れると、たじろいでいたマノウがウルトラマンたちのエネルギーが回復している事を知って1歩下がってしまう。

 

『ま、まさか……!?』

『ありがとうございます!』

『おかげで元気満タンだぜ!!』

 

メビウスとダイナが老人に礼を言うと、老人は納得したようにうんうんと頷くと、背中合わせに円を組むように立つウルトラマンとウィッチたち。

 

「さーてと、元気いっぱいになったし、こっから反撃と行くか!!」

「ああ。奴らは、一発殴るだけじゃあ気が済まん!」

「反撃だー!」

 

シャーリーとバルクホルン、ルッキーニがデスフェイサーを見ながら叫ぶ。

 

「サーニャとコスモスに酷い事しやがって……!」

「今日は、私も怒ってるよ…!」

 

エイラとサーニャが、ヘルズキングを睨んだ。

 

「これより、ネウロイとロボット軍団の殲滅作戦を開始します!」

「勲章は別にいらないけど、カイトの分も借りを返さないとね!!」

 

ミーナがドラゴドスを、エーリカがガメロットを見据えた。

 

「これ以上、あなた達の好き勝手にはさせません!」

「万死に値しますわ!!

 

リーネとペリーヌがインペライザーに向けて叫んだ。

 

「今までの狼藉、許すわけにはいかん!!」

 

美緒がメカギラスに、烈風丸の切っ先を向けた。

 

『みんな、ヒッポリト星人は、私に任せてくれ。』

『タロウ教官…わかりました。』

 

タロウの申し出にマックスが頷き、ガメロットを睨む。

 

『さて、決着をつけるぞ!』

『ああ!本当の戦いは、ここからだぜ!!』

 

ガイアがインペライザーを、ダイナはデスフェイサーを見ると、拳を手のひらに打ち付けた。

 

『ヒカリ、君はダメージがまだ残っているのだろう?無理はするなよ……』

『心配はいらない。この程度、何という事はない!』

 

コスモスはヒカリを心配するが、ヒカリはドラゴドスを見上げ、コスモスはため息をつくとヘルズキングを見た。

 

「各機、ウルトラマンとウィッチを援護しつつ、ロボット軍団殲滅に当たれ!」

[[[G.I.G.!!]]]

 

アイハラ・リュウ隊長はガンマシン各機に師事を飛ばすと、CREW GUYS ジャパンの隊員たちは返答をした。

 

「ミライさん、行きましょう!!」

 

芳佳が、メカギラスを睨むメビウスに向けて言うと、メビウスは頷いた。

 

『みんな………行くぞぉおッ!!』

『『『『『『おうッ!!』』』』』』

 

今、ロボット軍団との決戦の火蓋が切って落とされた!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく




第十九話です。

・今回の黒幕、宇宙の帝王 ジュダがついに登場。ヤプールすら従える辺りはウルトラファイトビクトリーの影響がありますね。スチール星人バトラーの断末魔も、ジュダの名前です。
 ちなみに今回ヒッポリト星人を登場させたのは、序盤の山場を作るためなのと、映画『ウルトラマン物語』でヒッポリト星人がジュダの配下だったことにも由来しています。

・まさかの勝利の鍵となったロードラ。実は第八話で、さり気なく登場していたりします。メビウスって、過去の怪獣や宇宙人がまさかの活躍見せるのが魅力だと思います。
 今作初のオリジナルメテオール『ハイドロ・タールウォッシャー』。裏設定として、調整すればヒッポリトタール以外も溶かせます。

・メテオールショットを使うミーナ。ミーナならば固有魔法でアメイジング・トリプルを使いこなせるかな、と思いまして。でも、ミーナが魔法で使うそれを素で持ってるジョージもスゴイ気が……

・歴代防衛チームの武器にマケット怪獣総進撃と、まさに総力戦。何気にウインダムは今回が初登場。

・アーブギアで空蝉の術をやらかすヒカリ。鎧をまとうヒカリだからこそできる業です。

・小説版『アンデレスホリゾント』よりガンスピンドラー登場。やっぱり防衛チームにドリルマシンは付き物という事で、数話前から登場を仄めかしていました。

・ガイア篇に登場した謎の老人再び。マックスギャラクシーはエネルギー増幅装置みたいなものと考えているので、今回、このような登場となりました。

・次回、いよいよロボット軍団との決着です。お楽しみに。
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