ウルトラマンメビウス&ストライクウィッチーズ   作:オレの「自動追尾弾」

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第十九.五話 その時ウルトラの星は

第十九.五話 その時ウルトラの星は

 

機械人形 ゴブニュ(ヴァハ)

巨大機械人形 ゴブニュ(ギガ)

巨大機械人形 ゴブニュ(オグマ)

 

ウルトラ兄弟 登場

 

 

 

 

 

地球でウルトラマンたちを救う作戦が開始されたころ、遠く離れた光の国に近い宇宙域では、ウルトラマンたちとゴブニュの戦いが続いていた!

 

『ダァアッ!!』

『ジュァッ!!』

 

ウルトラマンのスペシウム光線とセブンのエメリウム光線が発射され、ゴブニュ数体を破壊する。更に飛来してきたゴブニュにはウルトラマンジャックのシネラマショットと80のサクシウム光線が貫き、ウルトラマンAの放ったバーチカルギロチンが10体近くのゴブニュを両断した。

 

『すごい……さすがはウルトラ兄弟だ!』

『我々も負けていられないな!』

『ああ!!』

 

グレートがパワードにそう言うと両の拳を突き出して必殺のバーニングプラズマを放ってゴブニュを破壊する。パワードも両手を十字に組んでメガ・スペシウム光線を発射して遠くから迫るゴブニュ数体を破壊し、接近してきた1体に掌底打ちを喰らわせて吹き飛ばし、背後にいた個体と衝突して両者とも破壊した。

その時、2人の頭上からゴブニュ数体が光線を放ちながら迫ってきていた。グレートたちは回避して反撃をしようとした時、横から光線がゴブニュに直撃して爆散した。何が起きたのかと交戦の放たれた方を見ると、額に青いクリスタルを持ったシルバー族のウルトラマンと、同じく額に大きなクリスタルを持ったレッド族のウルトラマンだ。

 

『遅くなってすみません!勇士司令部所属ネオス、只今到着しました!』

『同じく宇宙保安庁セブン21(ツーワン)、戦線に加わります!』

『おお、ネオスに21!』

『助かったぞ!』

 

グレートがネオスと21に礼を言う。4人が頷き合っていると、遠くの方でレオとアストラの兄弟が放ったダブルキックを受けて、何十体ものゴブニュが爆炎へと変わっていった!

 

『数が多すぎる………これじゃあキリがないわ!』

『弱音を吐くなベス!こいつらを光の国に近づけてはならない!』

『だがスコット、この数は流石に………!』

 

グレートたちから離れた宙域でチャック、スコット、そしてウルトラウーマンベスのUSAチームがグラニウム光線を放ちながら会話をする。しかし、ベスとチャックの言う通りゴブニュは母艦と思わしき『機械島』から次々に発進してきており、他の宇宙警備隊員たちもかなりエネルギーを消耗してきていた。

 

『負傷した者とエネルギー切れの者は、銀十字軍の元まで下がれ!無理に戦線に残るな!』

『こっちよ!』

『す、すみません………』

 

80が負傷したレッド族の隊員を運ぶシルバー族に指示を飛ばすと、ユリアンが誘導をする。

しかしその時、1体のゴブニュ(ギガ)が迫って来た!気づいた80が咄嗟にサクシウム光線を放つが、ゴブニュ(ギガ)は何体もの小さなゴブニュ(ヴァハ)に分離して回避、そのまま80にしがみ付こうと接近してきた!

 

『おっと!』

『ッ!?』

ドガァアアンッ

 

しかし、80の目の前に何者かが割って入るように現れたかと思うと、その者にしがみ付いたゴブニュ(ヴァハ)が次々に自爆してしまった!

 

『なっ………!?』

 

80が絶句していると、爆炎が晴れてその白いボディの輝きが目に入った。

 

『………へっ、しゃらくせえ!俺は全身が鎧!この程度の爆発どうってことないぜ!!』

 

それは地球の西洋の騎士のような白銀の鎧に身を包み、顔には不敵な笑みを浮かべた仮面を付けた戦士であった。

頭頂の赤い飾り尾をなびかせるその姿を見た隊員の1人が、声を上げた。

 

『おお、メロス支部隊長だ!!』『メロス支部隊長が来てくれたぞ!!』

『来てくれたのか、メロス!』

 

80もその戦士、宇宙警備隊アンドロメダ星雲支部隊長・メロスに声をかけた。

 

『ゾフィーから出動要請があってな!光の国の危機にはぜ参じたわけだ!』

『あにき、先に行くもんじゃないぜ。』

『ファイタス!』

 

メロスが説明をすると、彼の隣に銀色に光る翼のような装飾のフェンシングを思わせる鎧を見に纏い、腰にレイピア状の剣を差した戦士、メロスの弟ファイタスが軽口を言いながら現れた。

その時、再び無数のヴァハがしがみ付かんと迫って来た。

 

シュパッ

『!?』

 

しかし、それに気が付いたファイタスが腰の剣を引き抜くと一瞬の内に十体近くを切り裂いた!

 

『さっきアニキにしたみたいに自爆しようったってムダだぜ!ウルトラナンバーワン戦士のオレを、甘く見るなよ!!』

 

ファイタスはそう言うと、フェンシングのような突きを無数に放ち、迫って来ていたヴァハをすべて貫き砕いてしまった!

 

『やるなファイタス!俺も負けていられないぜ!!』

 

メロスはそう言うと鎧の両肩にあるロックボタンを押した。すると、両肩のサスペンダー状のパーツが跳ね上がり、先端から稲妻のような光線を発射、遠くから迫ってきていたゴブニュ数十体を破壊した!

 

『見たか!アンドロレーザーN75!』

 

勝ち誇るメロスは、次に腹部に装着された武装を手にして、投擲する!

 

『アンドラン!』

 

投げられたアンドランは高速で回転をしながらさらに数十体を斬り割いて爆散させた!戻ってきたアンドランをキャッチしたメロスは腹部に再度装着すると、腕を大きく回し始めた。

 

『トドメと行くぜ、レーザーショット………ん?』

 

必殺の光線を放とうとしたメロスだが、遠くに輝くウルトラサインを察知して中断させた。

 

『総員、退却?………!?ゾフィーがウルトラキーを!?』

『確かにアレを使えば、あの”島“を………!』

 

ウルトラサインを読み取ったメロスたちは、大隊長・ウルトラの父の決定に驚く。

 

ウルトラキーとは、その名の通り巨大な鍵であり、ウルトラの星の軌道を司っている。その莫大なエネルギーは兵器として使えば天体すら破壊可能な代物であり、ウルトラの父はかつて運航の邪魔となる惑星「デモス一等星」を破壊したことがあった。

 

現在はウルトラの星の軌道にウルトラキーを必要としないよう調整がされており、キーは厳重に保管をされており、使用には大隊長・ウルトラの父の許可が必要だ。

ゾフィーはゴブニュと機械島を破壊すべく、ウルトラの父にウルトラキーの使用許可を申請していたのだ。

 

『おいおい………ちょっとまずいぞ………』

『どういうことですか?』

『さっき、アウラがあの”島“に乗り込んじまったんだよ………』

『何だって!?』

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

同じ頃、機械島の上では王冠を思わせる頭部を持ったシルバー族の女戦士―――宇宙警備隊S・P5星雲支部隊長アウラが、無数のゴブニュ(ギガ)と戦っていた。

 

『アーパッシュ!!』

 

飛び上がったアウラが光の球に包まれると、その光にゴブニュは一瞬動きが止まると光球から無数の光の矢が放たれた!

 

『デルタアロー!!』

 

光の矢がゴブニュ数十体を貫き爆散させた!アウラはアーパッシュを解除させると着地をした。

 

『ふん、機械人形じゃあこの程度でしょうね!』

『アウラ支部隊長ーーー!!』

 

アウラはゴブニュの残骸を見下ろして鼻を鳴らす。すると、彼女の後ろから声をかける者がいた。頭頂とこめかみに、合わせて4枚のヒレを持ったウルトラマンゼノンだ。

 

『ゼノン。』

『光の国から撤退命令が出ています!ウルトラキーで島を破壊するそうです!』

『何ですって!?分かったわ。』

 

アウラはウルトラキーの使用を聞いて驚くが、直ぐに冷静になると撤退命令に従って島から立ち去ろうとした。

 

《ピャラピョロピャラピョロ………》

『!?』

『なに………!?』

 

その時、2人の目の前に右腕と左足、そして胴体に不可思議な模様の入った装甲を付け、左右非対称の巨大な頭部の左側の4つのランプがスクロール点滅するロボット『巨大機械人形 ゴブニュ(オグマ)』が現れた!

ゴブニュ(オグマ)は頭部から電撃を放つが、アウラとゼノンは左右に飛んで回避をする。

 

『私たちを逃がさないって魂胆ね………!』

 

アウラが舌打ちをする。すると、ゴブニュ(オグマ)の背後に足元から順番に積みあがるようにしてもう2体のゴブニュ(オグマ)が出現し、計3体の機械人形が2人に立ちふさがった!

 

《ピャラピョロピャラピョロ………》《ピャラピョロピャラピョロ………》《ピャラピョロピャラピョロ………》

『数で圧そうって気?させないわ!』

 

アウラはそうはいかないとばかりに飛び上がるとアーパッシュの体制となった。

 

『デルタアロー!!』

 

そして無数の光の矢がゴブニュ(オグマ)に向けて放たれた!

 

ガキキキキッ

『!?効いていない………!?』

 

しかし、デルタアローはゴブニュ(オグマ)の装甲に弾かれて地面に落下し爆発を起こす。

 

『相当頑丈なようね……ならこれはどう!サウザンドアロー!!』

 

アウラは叫ぶと、今度はデルタアローよりも大型の矢を無数に放った!サウザンドアローはゴブニュ(オグマ)の1体を貫き機能を停止させるが、他の2体には掠った程度であった。

 

『そこだ!』

《!?》

 

しかし、そこにゼノンが腕を逆のL字に組んで必殺のゼノニウムカノンを放ち、オグマの1体に直撃をして装甲を爆発させた!

破壊までは至らなかったものの、巨大機械人形の動きを止めるのには十分であった。

 

『アウラ支部隊長、今のうちに!』

『ええ!』

 

アーパッシュを解除させたアウラが返答をすると、ゼノンと共に飛び立とうとした。しかし、周囲からヴァハが何百体も現れると、2人の身体にしがみ付いてきた!

 

『何!?』

『こいつらッ……ドコさわってるのよ!』

 

振り解こうと足を振り回すアウラ。しかしヴァハたちは離れず、そのまま自爆をしてしまう!

 

ドォオンッ

『グァアッ!!』

『キャアッ!!』

 

悲鳴と共に地面に落ちる2人。ヴァハの自爆によるダメージで悶えていると、そこに2体のオグマが、ハーモニカのような電子音を不気味に発しながら近づいてくる。

 

《ピャラピョロピャラピョロ………》《ピャラピョロピャラピョロ………》

『ぐっ………!』

 

文字通り機械的に迫ってくるオグマ。アウラは負傷した左腕を庇いながら立ちあがるが、この傷ではアーパッシュを使えない。

 

『スパイラルビーム!!』

ドウッ

《………!》《………!?》

『!?』

『あれは…!』

 

しかし、上空から螺旋状の光線が降ってくると、オグマの胴体を貫いて爆破させた。見上げてみれば、そこにはメロスとファイタスの兄弟が来ていた。

 

『メロス!』

『大丈夫か!?』

『まったく、このじゃじゃ馬が………!』

 

メロスたちの救援にゼノンは声を上げる。メロスは負傷したアウラにため息をつくが、最後に残ったオグマが電撃を放ってきた。

メロス兄弟は咄嗟に2人を庇うが、ブラックホールの重圧にも耐える鎧には通用しない。

 

『とっとと終わらせてやる!』

 

メロスは叫ぶと、両腕を大きく回す。

 

『レーザーショット………』

 

そしてエネルギーが両腕に溜まると、伸ばした腕を交差させて、必殺の光線を放った!

 

『アンドロメロース!!』

ビシュッ

《ピャラピョロピャラピョロ………ッ》

 

メロスの必殺光線『レーザーショットアンドロメロス』はゴブニュ(オグマ)に直撃し、ゴブニュ(オグマ)は仰向けに倒れ爆発した!

 

『助かったわ、メロス………』

『おいおい、感謝しているようには見えないぞ?』

 

ゴブニュ(オグマ)が倒されたのを見たアウラが、少し悔しそうに感謝をする。気の強い彼女らしくはある。

 

『それよりも、早くこの島から離れるぞ。ゾフィーの攻撃の巻き添えになっちまう。』

『そうね。』

『肩貸すぜ。それとも、お姫様抱っこをご所望か?』

『ひとりで行けるわ。』

 

釣れないねえ、と肩をすかすファイタスをしり目にとっとと飛び立つアウラ。メロスとゼノンも飛び立ち、機械島から離れていく。

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

ウルトラの星からウルトラキーを持って飛び立ったゾフィーは、機械島周囲の隊員たちの撤退が完了したと連絡を受けた。護衛として付いたネオスと21が左右に立ち、機械島を十分に狙える地点に静止してウルトラキーの狙いを定め、エネルギーのチャージを開始した。

その時、ゾフィーを察知したらしいゴブニュ(ギガ)が数体迫って来た!

 

『来たぞ!ゾフィー隊長に近づけるな!』

『おう!』

 

21はネオスに言うと、ネオスは腕を十字に組んだネオマグニウム光線を、21はL字に組んだレジア・ショットを放ってゴブニュを破壊する。しかし、ゾフィーが背後に迫る気配を感じ取って振り返ると、無数のヴァハが集まってギガとなって、ゾフィーに向かってきた!気づかれないように分離した状態で背後に接近いてきたのだ!

 

『!?しまった!』

『『!?』』

 

ネオスと21が気付くもすでに遅く、ギガはゾフィーに迫ってきていた!

 

 

 

 

 

ザシュッ

 

 

 

 

 

『『………!?』』

『何だと……!?』

 

だがその時、どこからか飛んできた高速回転するカッターでゴブニュは両断された!

カッターが戻っていく先を見たゾフィーの目に映ったのは、鋸のようなギザギザの刃がついたカッター・アイスラッガーを頭頂に戻す、1人のウルトラ戦士の姿だ。一瞬ゾフィーはウルトラセブンだと思ったが、その鋭い目つきと額の青いビームランプを見て、その名前を口に出した。

 

『エプター!』

『ゾフィー隊長、今の内だ!』

『!ああ!!』

 

ゾフィーにエプターと呼ばれた戦士はゾフィーに諭す。既にエネルギーの充填は完了しており、いつでも撃てる状態になっていた。

ゾフィーは再度機械島を狙うと、ウルトラキーの先端から強大な破壊光線が放たれた!

眩い光を放つ破壊光線は真っすぐに機械島に着弾すると、内側から爆散した!

 

『す、すごい………!』

『これがウルトラキーの力か………!』

 

初めて目の当たりにしたウルトラキーの力に、ネオスと21は目を丸くする。ウルトラキーを下ろしふう、と息を吐くゾフィーに、エプターが肩に手を置いた。

 

『やったな、ゾフィー。』

『エプター……さっきはありがとう。』

『何、宇宙警備隊隊長を助けるのは当然の事だ。』

 

エプターは笑って返す。すると、ウルトラマンとセブンがこちらに飛んできた。

 

『ゾフィー!』

『!エプター司令も………ご無事でしたか………』

『おいおいよしてくれ、今は君の方が上官じゃないか。』

『いえ………』

 

エプターの姿を確認したセブンが、恐縮したように挨拶をする。

 

エプターは現在、宇宙警備隊要請学校の教官を務めているが、元恒星測員で宇宙観測員時代のセブン直属の上司であった。セブンはかつて彼の命令に背いてしまったことがあったため、今でも彼に頭が上がらないときがあるのだ。

 

『さて、島は破壊したが、まだロボットが残っているようだな。』

『ああ、残りのロボットを破壊せねば!』

 

ウルトラマンはそう言うと、セブンたちは頷いて残ったゴブニュ(ギガ)に向かって行った。

 

 

 

 

 

本編につづく




光の国での戦いを描いた番外編です。サブタイトルの元ネタはウルトラマンタロウ第2話「その時ウルトラの母は」から。

冒頭でウルトラ兄弟登場と書いてあるのに、ウルトラ兄弟以外がメインという詐欺w一番目立っていたのは80とユリアンくらいですね。

あまり公式で出番がないゼノンと、最近ちょっと知名度を上げてきているメロス兄弟とアウラという珍しい組合せ。ところでゼノンってシルバー族とレッド族どっちだろ?

ウルトラキーを使うゾフィー。当初は「ザ・ウルトラマン」つながりでビッグM87光線も考えていました。現在のウルトラの星の軌道にウルトラキーを必要としないのは、ウルトラマン超闘士激伝から。

最後に登場したエプターは、要するにセブン上司です。
「セブンXをセブン上司として登場させる」というアイデアを思いつき、登場させました。
メタ的には「セブンXのスーツのビームランプとアイスラッガーを取り換えただけ」という設定で、他はセブンXまんまです。アイスラッガーのデザインは一峰大二先生の漫画版から。
名前はギリシャ語で「7」という意味の「Επτά」から。
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