ウルトラマンメビウス&ストライクウィッチーズ   作:オレの「自動追尾弾」

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外伝 コスモス・ビギンズ Ⅲ

ウルトラマンメビウス&ストライクウィッチーズ外伝

コスモス・ビギンズ

BEGINSⅢ 勇者の旅立ち

 

 

 

(オープニングテーマ:STRIKE WITCHES ~わたしにできること~)

 

 

 

 

 

私―――サーニャ・V・リトヴャグの目の前で、リドリアス達3匹の怪獣が巨大なロボットに攫われてしまった。呆然としていると、先ほどムサシさんが『ウルトラマンジャスティス』と呼んでいた巨人が光に包まれて消えてしまった。

 

「ジャスティスが……!?」

 

私とエイラが驚いていると、いつの間にか私たちの目の前に、黒い服とバンダナの女の人が立っていた。

 

「!ジュリ!」

「ムサシ、すまない……リドリアスたちが………」

 

ムサシさんに『ジュリ』と呼ばれた女性は申し訳なさそうに謝る。ムサシさんは気にしないでと言うが、私たちは何の事なのかわからなかった。

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

私たちは駐留基地に戻ると、先ほどのロボットとジャスティスの戦いと、あの山みたいな怪獣が現れた時の映像を見ていた。こんな風にさっきの映像を見ることが出来るなんてと最新鋭の技術に驚いていると、カワヤ先生が口を開いた。

 

「あのロボットは、この遊星の怪獣を狙って来たんだろうな………昔地球に現れたノワール星人みたいに………」

「あの山みたいな怪獣は、その囮だったんダナ………」

 

カワヤ先生に次いで、エイラが呟いた。

 

「まるで、アユの『友釣り』だ……」

「トモヅリ?」

 

ムサシさんの言葉にジュリさんが首を傾げる。ムサシさんは説明した。

 

「アユっていう魚は縄張り意識が強くて、よそ者の魚を見つけると追い出そうと攻撃をするんだ。その習性を利用して、攻撃してきた時に針が引っかかるようにする釣りを、友釣りって言うんだ。」

「なるほど。」

 

ムサシさんの説明に納得をした様子のジュリさん。

 

「あのロボットの消え方から言って、異次元に逃げた可能性がある。そうなっては、正直探しようがない………」

「ええっ!?」

「そんな………!!」

 

ムサシさんの言葉に思わず声が出てしまう。しかし、その時ジュリさんが口を開いた。

 

「いや、方法はある。」

「え?」

「あのロボットの消えた辺りに、まだ次元エネルギーが残留している。そこをこじ開ければ、ヤツを追跡できるはずだ。」

「本当か!?」

 

ムサシさんに頷くジュリさん。けれど、彼女は何故そのようなことが分かるのか……?

 

「あの、何でジュリさんはそんなことが?」

「ていうか、何者なんダアンタ?」

「え?」

「あ、えーと、それは………」

 

言いよどむ3人を見て、そういえば、とエイラがつぶやいた。

 

「考えてみたら、ジュリさんはジャスティスが消えた直後に現れていた………」

「あっ……」

「「うっ………」」

 

エイラの指摘に言葉を詰まらせる2人。何か隠しているのかと聞こうとしたその時、室内にけたたましい警報が鳴り響いた。

 

「!?」

「うぇっ!?な、ナンダ!?」

 

驚いていると、カワヤ先生がキーボードを操作するとモニターの映像が切り替わった。映像は今現在の外の様子らしきものが映っており、そこには青白く光る球体のようなものが5機編成で飛んできていた。

 

「侵入者か!?」

 

驚くのもつかの間、球体たちは緑色の光線を発射して、着弾地点で爆発、爆発の衝撃が施設まで到達して大きめに揺らした。

 

「きゃあッ!!」

「攻撃してきた……!?」

 

球体からの攻撃を受けて、あれが友好を築こうという意思がないことが分かった。私はエイラと顔を見合わせて頷き合うと、ムサシさんたちの止める声も聞かずに格納庫に向かい走り出した。

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

ストライカーで出撃をした私たちが球体の下へ到着すると、球体は攻撃を続けて周囲を破壊していた。ゴルメデやエリガルたちが逃げ惑うのを眼下に見下ろしつつ、球体の背後を取るとエイラの機関銃と私のフリーガーハマーが放たれて、球体の1体が爆炎の中に消えた。

 

「そこまで防御力がない様子ダナ……!」

 

エイラがそう呟くと、球体たちは私たちに標的を変えたらしく方向転換をしてこちらに攻撃を仕掛けてきた。

 

「サーニャ!!」

「!!」

 

エイラの予知で警告を受けて回避、再度攻撃を仕掛けるが避けられてしまう。Uターンをした球体たちの攻撃を回避していると、レーダーに飛翔体の反応があった。その次の瞬間、9時の方向からの攻撃で球体3体が爆散した。

 

「今のは!?」

[2人とも!!]

「!ムサシさん!?」

 

飛んできた赤い戦闘機から聞こえた声はムサシさんのものであった。戦闘機で駆け付けてきてくれたようだ。その時、残り1体となった球体が私たちに背を向けるように転身をして飛んで行ってしまった。

 

「逃げる気か!?」

 

私たちは球体を追いかけると、進行方向には岩山地帯に建った発電施設が見えた。すると、球体は速度を落とさないまま高度を下げて、発電施設に激突!爆発が起きて岩山の一部まで崩れた。

 

「自爆………!?」

「何で……!?」

 

驚いていると、爆発した施設と岩石が吸い寄せられるように集結して生物のような姿になって立ちあがった。

 

「ガァアア!ピィーーーッ!!」

 

ごつごつとした岩の身体と金色に光る5つの目に叩きのような束になった尻尾を持ち、背中から4本のコイルを生やした怪獣が咆哮と共に背中から電撃を周囲に放つ。

 

「怪獣!?」

「何で………!?」

[まさか、さっきの球体が岩石と発電装置を取り込んで怪獣になったのか!?]

「―――!?2人とも避けろ!!」

 

ムサシさんがそう推測をした時、エイラが叫ぶと怪獣が背中からの電撃をこちらに向けて放ってきた。エイラの警告で間一髪回避出来たが、怪獣は攻撃の手を緩めなかった。

 

「ガァアア!ピィーーーッ!!」

「アイツ………!!」

[!?]

 

エイラが悪態をついたその時、岩山の影でテールダスが縮こまっているのが見えた。逃げ遅れたようだ。そのテールダスに向けて、怪獣の電撃が放たれた!

 

[ダメだぁあーーーーッ!!]

「!?」

 

その時、ムサシさんの戦闘機がテールダスと怪獣の間に入り電撃から身を挺して盾となった!

 

「ムサシさん!?」

 

私が悲鳴を上げた瞬間、戦闘機から火花が散り、次の瞬間には爆発を起こした!

 

「ムサシさん!?」

「イヤァアアーーーッ!!」

 

 

 

 

 

しかし、悲鳴を上げたその瞬間、空の彼方から青い光が飛んできて爆発の中に飛び込むと、その光が巨大な人型―――さっきのジャスティスのような、青いウルトラマンになった。

 

「えっ……!?」

「ウ、ウルトラマン………!?」

 

青いウルトラマンの登場に驚いていると、遠くからジャスティスと、全身が金色の魔神のような者が飛来して、青いウルトラマンに並び立った。

 

「あの巨人たちは、一体………!?」

『サーニャちゃん、エイラちゃん。』

「!?」

「ムサシさん………!?」

 

その時、私の脳内にムサシさんの声が響いた。エイラも同様らしく驚いていた。

 

『僕は大丈夫だ。後はコスモスとジャスティス、カオスヘッダーに任せてくれ!』

「え……!?」

「ガァアア!ピィーーーッ!!」

 

ムサシさんの声に戸惑うが、3人は咆哮を上げる怪獣に向けて構えを取った。

 

『フウッ、ハァアッ!!』

『ジュァッ!!』

「ガァアア!ピィーーーッ!!」

 

怪獣が雄叫びを上げたかと思うと、何と両腕を伸ばしてジャスティスとコスモスを攻撃してきた。2人はそれを受け止めると、金色の魔神―――カオスヘッダーはテールダスを抱えて飛んで行った。安全な場所まで連れていくようだ。

私たちはテールダスの安全を確認すると、怪獣の元まで飛んで行き、エイラは両腕を、私は背中のコイルに向けて攻撃、腕の中ほどが吹き飛び、背中のコイルを2本破壊した。

 

「ガァアア!ピィーーーッ!!」

 

怪獣の部分破壊に成功すると、コスモスとジャスティスは腕を頬り投げ、コスモスとジャスティスが金色の光線を放ち怪獣の胸部に直撃する!

 

「ガァアア!ピィーーーッ!!」

ドォオオンッ

 

怪獣が悲鳴を上げると、頭部から弾け飛ぶように爆散した。

 

「やった!」

「スゴイ………!!」

 

怪獣が倒されたのを見たエイラが歓喜の声を上げた。

 

『―――コスモス、やはり強い………』

『『『!?』』』

「え……!?」

 

突然、声が聞こえた。振り返ってみれば、そこには不気味な赤い光球が浮かんでいた。

 

「何ダあいつ………いきなり現れたゾ!?」

『あれは『ワロガ』!?あの球体は、お前の差金か……!』

 

驚いていると、球体は話し始めた。

 

『『闇の星』ワロガ………コスモス、同胞の仇!倒す!必ず!!』

 

光球はそう告げると、そのまま消えてしまった。

 

「消えた………」

 

光球の消えた辺りを見て呟くと、コスモスとジャスティスはヒカリに包まれて、みるみる小さくなっていった。

光の小さくなった先に行ってみれば、そこにはムサシさんと、ジュリさんの姿があった。

 

「あ………!」

「やっぱり、2人が………!?」

 

驚く私たちに、2人は少し気まずそうな笑みを浮かべていた。

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

戦いのあった2日後。

ジュリさんの言っていたロボットの消えた辺りを調べてエネルギーを掃射してこじ開けてコスモスと一体化したムサシさんが向かってみると、平行世界の地球の月面につながったそうだ。ムサシさんは戦闘機―――テックスピナー1号に乗って、リドリアス達の捜索に向かう事となった。

 

「君たちも行くのか。」

「はい。」

「向こうの地球に、私たちの仲間がいる可能性があるからナー。」

 

私たちもそれに同行し、他の501隊員の捜索も同時に行う事にした。

 

「アヤノくんには、連絡したのか?」

「はい、「無事に帰ってこい」と、釘を刺されましたけど………」

 

すると、ジュリさんとカオスヘッダーが話しかけてきた。

 

「ムサシ、こちらの宇宙は任せてくれ。」

『君たちのいない間、ジュランは私が守ろう。』

「ありがとう、2人とも。」

 

ムサシさんが礼を言うと、私たちはテックスピナーに乗り込み、ジュランから旅立った。

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

(エンディングテーマ:ウルトラマンコスモス〜君にできるなにか)

 

 

 

 

 

―――こうして、僕たちは旅立ち、メビウスたちに出会った。

 

―――この先、どんな困難が待ち受けていようと、絶対に乗り越えてみせる、そう、胸に刻んで。

 

 

 

 

 

ウルトラマンメビウス&ストライクウィッチーズ外伝

コスモス・ビギンズ     END




あとがき

外伝三部作の後編です。今回はサーニャ視点。

OPとEDは「わたしにできること」と「君にできるなにか」っていうダジャレですw作業BGMに作った主題歌プレイリスト聴いてた時に思いつきました。

まさかのスフィアとサンダ-ダランビア登場。サンダ-ダランビアって『ダークスパークウォーズ』に参戦していたけど誕生経緯が不明だったため、今回誕生秘話的な感じで登場させてみました。
自分的にはこの後怪獣墓場から復活して『ダークスパークウォーズ』に参戦した、という感じ。

ムサシとコスモスの一体化。そしてかつて敵対していたカオスヘッダーとジャスティスとの共闘。何気にジャスティスはカオスヘッダーと初対面でしたね。

今回の黒幕はワロガ。その二つ名が差すものは一体?

ムサシたちの出発。この時カオスヘッダーが残ってそのままジュランの守護者になり、『ウルトラマンサーガ』に繋がります。

次回からは本編に戻ります。

では、また次回。
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