ウルトラマンメビウス&ストライクウィッチーズ   作:オレの「自動追尾弾」

31 / 53
第二十四話 魔城からの脱出(中編) 【Bパート】

第二十四話 魔城からの脱出(中編) 【Bパート】

 

 

 

 

 

各エリアでウィッチたちと宇宙人たちが戦っている頃、ジュダはコンピューターの置かれた部屋でコンソールを操作していた。

 

『―――どうやら、あのウィッチ以外にも誰かが侵入していたようだな………』

 

コンピューターが操作された形跡を見つけてジュダが呟いた。既に『賊』は退散した後のようだが、何を探っていたかまでは不明であった。

 

『まあ、何かデータを盗られた事はないようだし、放っておいても問題ないだろう。』

 

そう判断して、ジュダは再びモニターに視線を戻した。そこには、いくつもの平行世界の様子が映っていた。

 

鎧をまとったウルトラマンと宇宙人、怪獣が己の拳で戦う世界。

ウルトラマンを模したパワードスーツを着た地球人が戦う世界。

怪獣の姿をした少女が黒い怪物と戦う世界。

忍者のような服装のウルトラマンや怪獣が戦う江戸時代っぽい世界。

ウルトラマンのような力を持ったネコが奮闘する世界。

他にも、ウルトラマンに似ているが異なる巨人や改造人間の世界をいくつも映し出していた。

 

『1500年前、ウルトラマンキングによって次元の狭間へ追放されたが、そのおかげで平行世界を観測し、テレパシーで干渉することが出来た。それを利用して、平行世界の星人や怪獣、技術を取り入れて、グア軍団を再興どころか、ここまで強大な組織となった……ヤプールの協力もあって、ようやくあの宇宙に帰還できる………だが、まだ早い。わしが地球に、光の国に降り立つにはまだ………』

 

ジュダはモニターを見つめながら、ぶつぶつ独り言を言っていた………

 

 

 

 

 

第二十四話 魔城からの脱出(中編)

 

幻影宇宙帝王 ジュダ・スペクター

奇獣 ガンQ

再生怪獣軍団

双頭怪獣 ジャゴン

宇宙三面魔像 ヴァジュラリン

超獣人間 コオクス

ミサイル超獣 ベロクロン

グア軍団七星将

グア軍団入団希望宇宙人集団

 

 

 

 

 

ウルトラマンゼアス

ウルトラマンナイス 登場

 

 

 

 

 

―――爬區阿葉寸蛇袈砺㰦裏………爬區阿葉寸蛇袈砺㰦裏………

 

不気味な呪文が聞こえてくる荒野で、我夢とウィッチたちは呪術師・魔頭 鬼十朗と対峙していた。

 

「魔頭……あの時、倒したと思っていたのに………!」

「ふん、私は元より霊体、生死などに縛られぬ存在よ………」

「え、あの…ガムさんがウルトラマンって………?」

「ニパ、その話は後で。」

 

魔頭と我夢が睨み合っている後ろで、戸惑ったニパをエイラがなだめた。魔頭は、首から下げた六角形のメダルを見せた。

 

「元の世界でさ迷っていたところを、ジュダに誘われてな。今ではグア軍団の「再生怪獣軍団」と「妖魔呪幻衆(ようまじゅげんしゅう)」を率いる、七星将『呪の星』という訳だ。」

「再生怪獣だと………?」

 

我夢は魔頭の言葉の意味が分からず聞き返すが、その時、地面が大きく揺れた!

 

「うわ!?何ダ!?」

「地震!?」

「いや、これは……!?」

 

我夢達が必死に倒れないよう踏ん張っていると、地面が割れて2体の怪獣が姿を現した!

 

「ギャヮアーーリュリュ!ギャヮアーーリュリュ!」

「ピギャァーオッ!ピギャァーオッ!」

 

それぞれ上下に向いた三日月形の2本角が頭に生えて、腹部と腕がトゲで覆われ、正気には見えない目を持った『古代怪獣 ゴモラⅡ』、

もう一体は、一目で石頭と分かる骸骨のような頭に鋭い牙をはやした口、力強い筋肉を蛇腹のような凹凸の体表で覆われた怪獣―――

 

「レッドキング!?」

「多々良島のとは、別のヤツか!?」

 

レッドキングの姿を見たサーニャとエイラが声を上げた。

2体の怪獣は別の種類だが、共通点として、胸のあたりに先ほどのガンQに似た『目玉』が付いていた。

 

「あの目玉は………?」

 

ニパがゴモラⅡとレッドキングの目玉に気付いたが、魔頭の笑い声が遮った。

 

「ふははははは!死んだ怪獣をジェロニモンたちが復活させ、私の呪術で強化させた再生怪獣だ。お前たちに勝てるかな?」

「死んだ怪獣を………!?」

 

魔頭の告げた事実にサーニャが驚いたその時、レッドキングが大きく口を開けるとその口から岩のようなものを吐き出した!

 

「!危ない!!」

ドゴォオオオオンッ

 

我夢が咄嗟に飛びつくように庇うと、その背後に着弾した岩が大爆発を起こした!

 

「爆発した!?」

「アイツ、こんな技持ってたカ!?」

 

倒れたエイラとサーニャが思わず口に出した。

 

「おそらく、君たちの知っている怪獣とは見た目が似ているだけで、別の怪獣なんだろう………」

「怪獣にも、そっくりさんがいるんだ………」

 

我夢の推測通り、今目の前にいるレッドキングは、『M78星雲』の世界にいるレッドキングとは別の宇宙の怪獣『装甲怪獣 レッドキング』であった。

このレッドキングは爆発性の岩石を大量に飲み込んでおり、これを吐き出す攻撃が武器であった。

 

「ギャヮアーーリュリュ!」

 

続いて、ゴモラIIも角から放つ光線を放ち、我夢達を襲う!我夢たちは背中を見せて全力疾走で逃げると、その背後で爆発が連続して起きた!

 

「くっ……このままでは……!?」

 

我夢は走りながら振り向きつつ、何とか反撃しようとした。しかし、今度は崖の上からもう1体の怪獣が姿を現した。

 

「フェッフェッフェー!」

「もう1匹!?………?」

 

現れたのは、木彫りの恵比寿像がそのまま巨大化したような見た目をしており、左手に釣り竿、右手に木彫りの鯛を持ち、ゴモラⅡとレッドキングと同様に胸に目玉を持った『魔神怪獣 コダイゴンジアザー』であった!

 

「………何あれ?」

「怪獣………なのか、アレって………?」

 

コダイゴンジアザーの珍妙な出で立ちに茫然とする、怪獣2匹含めた一同。コダイゴンジアザーはそんな事を気にすることなく、手にした鯛をこちらに向けてきた。

 

『商売繁盛!商売繁盛!』

 

手にした木彫りの鯛はそう言うと、口から光弾を発射してきた!

 

「うわぁーー!?」

「きゃああああっ」

 

光弾は我夢達から離れた地面に着弾して爆発を起こした。その威力にゾッとする間もなく、コダイゴンジアザーは更に光弾を放ってくる!

 

『商売繁盛!商売繁盛!』

「うわわわ!?」

 

コダイゴンジアザーの攻撃に困惑する5人。咄嗟にニパが障壁を張って防御しようとしたが、そこに背後からゴモラⅡとレッドキングが光線と岩を吐き出してきた!

 

「うわああああ!?」

 

5人は吹き飛ばされ、地面を転がった。そこへコダイゴンジアザーが再び鯛を向けた。

 

「フェッフェッフェー!」

「まずい……このままじゃ全滅ダ……!」

「アイツ、ふざけた見た目で何て強さなのさ………」

 

エイラが思わずつぶやいた。迫って来る3大怪獣の前に魔頭が現れると、我夢に向けて笑いながら聞いてきた。

 

「どうした、変身しないのかウルトラマンガイア?それとも、休憩が必要か?」

「くっ………!!」

 

挑発してくる魔頭を前に、我夢は唇を噛んだ。先ほどの変身からまだエネルギーが回復しておらず、変身までまだインターバルが必要だ。

その間にも3大怪獣が迫って来る。絶体絶命の危機と思われた時、

 

ドォオンッ

「!?」

「え、な、何………!?」

 

突如ゴモラIIとレッドキングに光線が命中して、体表で爆発させた!何事かと思って周囲を見渡すと、彼らの背後にある崖の上に、2人の人影が見えた。サーペント星人とガルト星人だ。

 

『よし、命中!』

『いや、まだ倒してないから油断しないで!!』

「アイツらは………?」

 

突然現れた宇宙人2人に一同は呆気に取られていた。魔頭は眉をひそめてサーペント星人たちを睨んだ。

 

「何だ貴様らは?試験ならウィッチを狙わんか!!」

 

魔頭はそう叫ぶと、翳した右手から紫色の火の玉を放つ!火の玉は星人たちの足元に着弾すると、爆発を起こして星人たちは吹き飛んだ!

 

『『うわぁーーーッ!!』』

ドシャッ

「あ。」

 

吹き飛んだ星人たちはエイラたちの目の前に頭から落下してきた。落ちてきたサーペント星人とガルト星人はふらふらと立ち上がると、その時、星人たちの頭がズレてガシャンと落ちた。

 

「え!?」

 

その下にあったのは、少し気弱そうな顔の男性と、少し濃い顔の男性だった。2人は少し痛そうな顔をしていたが、直ぐに笑顔を我夢たちに向けてきた。

 

「あ、大丈夫だった?」

「あ、はい………」

「あの、あなたたちは………?」

「あ、僕は「朝日 勝人」です。」

「僕は「夢星 銀河」です。」

 

2人が名乗ると、我夢達は彼らが地球人である事に驚いた表情をした。そしてそれは魔頭も同じであった。

 

「試験の参加者に、地球人が紛れていたか………!」

「まさか、お前らも異世界から来たのカ!?」

「いや、僕たちは『光の国』のある宇宙の人間だよ。」

「そうなんだ……」

 

勝人の説明を聞いて頷くエーリカ。しかし魔頭は、顔をしかめていた。

 

「ええい、私の邪魔をするとは……怪獣ども!」

「ギャヮアーーリュリュ!ギャヮアーーリュリュ!」

「ピギャァーオッ!ピギャァーオッ!」

「フェッフェッフェー!」

 

そう言って両手を上げると、崖の上にいた3匹の怪獣がこちらに向かってくる!我夢とエーリカたちは手にした銃を構えたが、それを5人の前に立った勝人と銀河が制した。

 

「ここは僕たちに任せて!」

「え!?」

 

何を言っているんだと、エイラが言おうとしたが、勝人は振り返って笑いかけた。

 

「それに1つ訂正しておくと、僕たちは地球人じゃないんだ。」

「へ?」

 

我夢が呆気に取られていると、勝人は懐から電動歯ブラシを取り出した。

 

「………え?」

「は、歯ブラシ………?」

 

一同が、敵味方関係なく呆気に取られる中、勝人は歯ブラシを歯に当てて、手ではなく頭を動かして磨き始めた!

 

「え、何で歯磨きしてるの?」

 

思わず素で聞くニパだったが、当然答える者はいない。そしてその隣では、銀河が左腕に付けた腕時計のボタンを押すと上蓋が開き、中に入っていたチョコレートを1つ取り出して口に入れた。

 

「こっちはチョコ食べてるし!?」

 

エーリカが思わず突っ込みを入れたその時、勝人は歯磨きをした後に再び歯ブラシを天に掲げると、歯ブラシの先端から放たれた光が勝人を包み込み、銀河の体が発行し、2人は巨大な姿となった!

 

「!?」

「何ぃい!?」

 

赤い顔に前方に尖ったトサカと尖った耳、赤い体に銀色のラインを走らせて、金色の目を光らせた戦士―――『清なる巨人』ウルトラマンゼアス。

そして左右非対称の模様に左胸にカラータイマーが特徴の戦士―――『ナイスな奴』ウルトラマンナイス。

 

『シュワッ!!』

『ナァッ!!』

 

2人のウルトラマンが、再生怪獣達の前に立ちはだかった!

 

「うええええええええ!?え?あ?えええええ!?」

「ウルトラマンだったのか………!!」

「なんて正反対の変身方法のコンビなんダヨ………」

 

2人が変身した事に驚くニパや我夢たちであったが、エイラの驚きと呆れの混じった一言に「確かに……」と納得して頷いた。

ゼアスとナイスは3大怪獣に向き合うと、ゼアスはゴモラⅡとレッドキングに、ナイスはコダイゴンジアザーに向けて走り出した。

 

『シュワッ!!』

「ギャヮアーーリュリュ!ギャヮアーーリュリュ!」

「ピギャァーオッ!ピギャァーオッ!」

 

ゼアスは初手でレッドキングに殴りかかるが、その体表は装甲のように固く、逆に拳を痛めて殴った手を振って痛そうにしていた。そこをレッドキングが後頭部を殴ってきて倒れ込む。そこにさらに踏みつけようとするが、ゼアスはなんとか転がるように回避する。そこをレッドキングの岩石とゴモラⅡの光線が襲い掛かった。

 

「ギャアアーーリュリュ!」

「ピッギャァーオッ!」

『ウワアッ!!』

 

倒れた状態で何とか避けるゼアス。何とか立ち上がると、ゴモラⅡに向けて駆け出し、その尻尾を掴んだ。そのままジャイアントスイングをして投げ飛ばすと、レッドキングの拳を空手の型でいなし、カウンターで顔面をぶん殴ってふっ飛ばした。

 

『ナァッ!!』

「フェッフェッフェー!」

 

一方、コダイゴンジアザーと対峙するナイスは、チョップをしたりキックしたりして攻撃をするが、レッドキング以上に頑丈な身体のコダイゴンジアザーにはまるで効いていない様子であった。コダイゴンジアザーは手にした釣り竿で何度も殴り、怯んだナイスは膝をつく。

 

『グウッ……!』

「フンッフンッフンッ!」

 

それでも殴るのをやめないコダイゴンジアザー。しかしナイスは振り下ろされた釣り竿を掴むとそれを奪い取り、逆にコダイゴンジアザーに振り下ろした!

 

バキッ

『ナ………』

「ア~~ン?」

 

しかし、釣り竿は殴った拍子に折れてしまい、唖然とするナイス。おまけに自分の釣り竿が折れた事に怒ったらしいコダイゴンジアザーが、拳を握りしめていた。

 

「フェェエエェー!」

『ナッ!?』

 

慌てて落ち着くようにジェスチャーするナイス。しかし、コダイゴンジアザーはナイスを殴り飛ばすと、手にした鯛―――『鯛砲』を思いっきり放り投げてきた!

 

『商売繁盛!商売繁盛!』

『ナァ!?』

 

すると鯛砲は飛翔しながらナイスに突っ込んできた!鯛砲はナイスの頭を何度もつつくようにこうげきすると、距離を少しとって口から光弾を発射してきた!

 

『商売繁盛!商売繁盛!』

『ナッ、ナァッ!?』

「「「「「鯛強!?」」」」」

 

鯛砲の強さに思わず叫ぶ我夢たち。まさか単鯛、もとい単体でウルトラマンを圧倒するとは思ってもみなかった。鯛砲は倒れたナイスになおも突進をして苦しませる。

 

『!?』

 

苦戦するナイスに気が付いたゼアスが駆けつけようとしたが、ゴモラⅡが腕で円を描くとそこに円型の拘束光輪が発生、それがゼアスを縛り上げて、身動きが取れなくなってしまった。

 

『ヌゥ!?』

「ギャアアーーリュリュ!!ギャアアーーリュリュ!!」

 

ゼアスが動けなくなったところに、レッドキングが尻尾の一撃を喰らわせて転倒、そこにゴモラⅡは腕を向けると、手の甲からロケット弾を発射させた!

 

ドォン!ドォンドォン!

『ウグアァッ!!』

「ゼアス!」

「た、ただでさえ1対2のハンディマッチで厳しいのに、結構強いぞあいつら!」

「このままじゃまずいゾ!」

 

苦戦を強いられるゼアスを見て、エーリカたちは焦燥感を抱く。エイラは腰に下げたトライガーショットを引き抜くと、コダイゴンジアザーに向けて光線を放つが、コダイゴンジアザーの体表に当たっても「ポンッ」という鼓のような音と共に弾かれてしまった。

 

「光線が通じない……!?」

「無駄に強いなアイツ……!?」

 

光線の着弾地点を、まるで蚊に刺されたかのようにポリポリと掻くコダイゴンジアザーを見上げながら、呆気にとられるエーリカたち。コダイゴンジアザーは攻撃してきたエイラに気付くと、エイラに向かって歩き出した。

 

「やばい!」

 

急いで逃げようとするエイラだったが、そこに、サーニャがエイラに叫んだ。

 

「エイラ、胸の目玉を狙って!」

「!!」

 

エイラはサーニャの言葉を聞くと、トライガーショットをロングバレルモードに変形、胸の目玉に照準を合わせると、引き金を引いた!

 

ドォンッ

「!?グェエエ!?」

 

するとどうだろう、コダイゴンジアザーは苦しそうに胸を押さえ、鯛砲も連動して地面へと落下した。

エイラ自身、コダイゴンジアザーに自分の攻撃が効いた事に驚いていると、サーニャがそれを見て確信した顔で声を上げた。

 

「やっぱり、あの目玉が再生怪獣の弱点なんだ……!」

「何だって!?」

「そうか、あの怪獣達は魔頭達の呪術で蘇った。あの目玉が術の要だったんだ!」

 

コダイゴンジアザーの様子を見た我夢が言う。そしてその言葉を聞いたナイスは立ち上がると、コダイゴンジアザーの胸の目玉を睨み、落ちていた鯛砲をコダイゴンジアザーに向けて投げた。

 

『商売繁盛商売繁盛!?』

ゴンッ

「グエッ!?」

 

鯛砲が直撃したコダイゴンジアザーはよろめくと、ナイスはそれを好機と見たのか、右手をカラータイマーに重ねると、人差し指と中指を伸ばした状態で腕を伸ばし、指先から破壊光線『ミレニアムショット』が発射された!

 

ドォンッ

「イタイッ!?」

 

ミレニアムショットは胸の目玉に直撃して消滅させた。コダイゴンジアザーは悲鳴を上げると仰向けに倒れ、煙のように消滅してしまった。

 

『ゼァアッ!!』

 

そこで拘束光輪を破ったゼアスも立ち上がり、ショルダータックルでゴモラⅡとレッドキングを突き飛ばすと、距離を取って右手を上に上げて高速回転を始めた!

 

「ギャヮアーーリュリュ!ギャヮアーーリュリュ!」

「ピギャァーオッ!ピギャァーオッ!」

 

ゴモラⅡとレッドキングはロケット弾と岩石で攻撃をするが、高速回転に弾かれてしまう。ゼアスは回転をしたまま2大怪獣に接近し、右足を伸ばして『ゼアス・スーパー・キック』で空高く蹴り飛ばしてしまった!

 

「ギャヮアーー!?」

「ピギャァー!?」

 

吹き飛ばされて空中でグルグルと回る怪獣達。ゼアスは回転を止めると、伸ばした手の先で球を描き、胸の前に手を持っていくと、腕を左側で十字に組んだ。

 

『シュワッ!!』

バシュッ

 

腕から放たれた必殺の『スペシュッシュラ光線』が怪獣に向かって行き、胸の目玉を正確に打ち抜き、再生怪獣を消滅させた!

 

「やった!!」

「倒した………!」

 

再生怪獣が倒されたのを見たニパとサーニャが歓声を上げる。一方、エーリカは別の事を考えていた。

 

「あのウルトラマン………(あんなグルグル回って吹っ飛んでる怪獣の胸の目玉を、正確に撃ち抜くなんて………なんつー射撃技術なのさ………!)」

 

エーリカはゼアスの隠れた実力を見抜き、密かに感心していた。

 

「おのれ小癪なぁッ!!」

 

しかしそこに、怒りの表情の魔頭が叫ぶと再び紫色の炎に包まれて、巨大なガンQの姿に変貌してナイスとゼアスの目の前に現れた!

 

『ナァッ!?』

「キヤハハハハハハハハハ!!」

 

突然現れたガンQにゼアスとナイスは驚くが、ガンQは体当たりを仕掛けた!

 

ドォンッ

『ジュアッ!?』

『ナァッ!?』

「キヤハハハハハハハハハ!」

 

吹き飛ばされる2人を嘲笑うガンQ。ゼアスとナイスは何とか立ち上がるが、カラータイマーがピコンピコンと点滅を始めた。

 

「これ以上は……」

「え?あれってマズいの?」

「ああ、エネルギー切れ間近の合図ダ……」

「ええ!?」

 

カラータイマーが鳴り始めたウルトラマン2人に危機感を見せる我夢やエーリカに対して、ウルトラマンを詳しく知らないニパはエイラの説明を聞いて、ようやくピンチに気が付いた。

立ち上がったナイスとゼアスだが、その時、今まで怪獣達と戦っていて気が付かなかったが、丘の向こうに4匹の怪獣や宇宙人が、大きな魔法陣を囲んで不気味な手の動きをしており、まるで儀式をしているようであった。

 

面子は先ほどのジェロニモンとプレッシャーに加えて、リング状のパーツが付いた尖った頭に発光体を持った『異次元人 ギランボ』と、悪魔のような姿に大きな角を持った『大魔獣 ビシュメル』であった。

 

そしてその後ろでは、ボロボロでくたびれた怪獣の群れが犇めいているのが見えた。

 

『アイツらは……まさか、怪獣の再生を行っているのか!?』

『何だと!?』

 

ゼアスとナイスはそれに気が付いて阻止をしようと駆けつけようとするが、ガンQが行く手を阻むように立ち塞がり、目玉から光線を直撃させて爆発を起こして吹き飛ばした!

 

『ウァアッ!!』

『グァアッ!!』

『まだあの怪獣達は、再生したばかりだ。後で呪術による強化を施すから、まだ倒されては困る。』

 

地響きと共に倒れるウルトラマンたちに、ガンQ=魔頭が言う。我夢はエスプレンダーを手にすると、エネルギーがある程度溜まっている事を確認した。

 

「今なら1回くらいなら………!」

 

そう言ってエスプレンダーを構えようとするが、その時、ガンQがこちらを見下ろしてきた。

 

「キヤハハハハハハハハハ!!」『待て、この場でこれ以上暴れられるわけにはいかん……!』

「何!?」

 

そう言った瞬間、ガンQの目玉から不気味な光線が放たれると我夢たちを包み込み、数秒もしない内に消えてしまった!

 

『何!?』

『みんなをどうした!?』

『安心しろ、アイツラは別の場所に送り込んだ。お前らも行け!!』

 

そう言って、ガンQは先ほどと同じ光線をナイスとゼアスに放ち、同じように他の場所に送り込んでしまった。

 

『儀式の方は任せたぞ、ジェロニモン。』

「グォゴゴォオウ………!」

 

ガンQはジェロニモンにそう言うと、その場から姿を消してしまった。

 

 

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 

 

 

シャドー星人フォードは突然の空間転移に困惑していたが、直ぐに体制を整えて他のシャドー星人に指示を飛ばした。

 

『お前ら、大丈夫か!?』

『はい、しかしここは……?』

『わからないが………とにかく、試験を続行すべきかどうかは不明だが………』

 

残っていたシャドー星人、キュード、サッド、ジャッド、オード、サンド、カイドも少し困惑していたが、周囲のジャダン5人とターラ星人も、周囲を探っていた。その時、遠くの方で爆発が起きた!

 

『何だ!?』

 

フォードが何事かと見ると、そこではウィッチたちが黒いプロテクターを着た赤いトサカと嘴、3本指を持った怪人複数人と戦っている所だった。

 

『ウィッチどもはあそこか!!』

『しかし、あの怪人たちは………!?』

 

シャドー星人たちが戸惑っていると、ジャダンがウィッチたちの元へ走って向かって行った。

 

『ウィッチがいたぞ!!』

『早い者勝ちだ!!』

『あ、アイツら!』

『無謀だろ………』

 

フォードたちは呆れていたが、ジャダンたちに気が付いた芳佳たちは怪人・コオクスの攻撃を避けながら驚いた。

 

「う、宇宙人たちが!?」

「今はそれどころじゃないのに………!?」

『うおおおおおおお!!』

 

驚いている間にもジャダンたちは蛮刀を振りかざして来たが、そこにコオクスが指先から放った閃光やロケット弾がジャダンに直撃をして爆発し倒れた。

 

『ぐああッ!!』

『何!?』

「ガァアーッ!!」

『うわああ!?』

 

仲間がやられて驚くジャダンだが、コオクスたちの攻撃は芳佳たちだけではなくジャダンにも及ぶ!生き残ったジャダン2人はコオクスを睨むと、意を決したように顔を見合わせて頷いた。

 

『ええい、このままで済むかぁッ!!』

 

2人のジャダンは飛び上がると両手を合わせた。すると、2人は光に包まれて1つの巨大な姿に変わって行き、長い2つの頭と巨大な翼を持った100m以上はある『双頭怪獣 ジャゴン』に変貌した!

 

「怪獣になった!?」

「「グォオオォウッ!!グォオオォウッ!!」」

 

芳佳たちやコオクスがジャゴンに変身した事に驚いていると、ジャゴンは口から火炎を放ってきた!

 

「危ねえッ!!」

「きゃあ!?」

 

リュウが咄嗟に芳佳たちを庇い火炎から守ったが、その火炎はコオクス数体を焼き尽くした!

 

「「グォオオォウッ!!グォオオォウッ!!」」

 

ジャゴンは勝ち誇ったようにひと鳴きするが、残ったコオクスが閃光やミサイルを放つとジャゴンに命中、爆発によってダメージを負った!

 

「「グォオオォウッ!?」」

「何!?」

「あのサイズの怪獣を、数体の攻撃で………!?」

「人間サイズでも、超獣は超獣という事か………!!」

 

それを見た美緒が驚嘆している中、リュウは冷静な分析をしていた。ジャゴンは地面に落ちるが長い首をこちらに向けてきた。

 

「「グォオオォウッ!!」」『『こ、これほどとは……!!』』

 

コオクスの意外な戦闘力に驚くも、ジャゴンは何とか立ち上がり反撃を仕掛けようとした。しかしコオクスは容赦なく追撃をして頭部で大爆発を起こし、ジャゴンは地に伏して絶命した。

 

「つ、強い………!!」

「何、あの怪人………!?」

 

コオクスの圧倒的な強さを見て唖然とするウィッチたち。ミライはそれに答えた。

 

「あれが『超獣』だ…!」

「超獣………?」

「ヤプールが怪獣を改造して生み出した怪獣兵器だ。怪獣よりも強力だし知能も大分高い………」

『その通りだ。』

 

ミライの説明にヤプールが続けた。

 

『コオクスは能力故に、貴様らの人間サイズにも対処ができる。戦闘員としては十分だ。』

「1体1体が、怪獣以上の力だと………!?」

「そんなのが、まだいるの……!?」

 

ヤプールの説明を聞いた美緒とリーネが戦慄した。コオクスは再度ウィッチたちに狙いを定めると、ミライとリュウは4人を庇いつつトライガーショットを構えた。

 

『ヴァヴァ~~~!!』

「「「「「!?」」」」」

 

しかしその時、叫び声と同時にコオクス達のど真ん中に何者かが飛来してきた。それは腕を振るうとコオクス達を吹っ飛ばした!

 

「うおっ!?」

「なんだ!?」

 

突然の事態に驚いた一同だったが、現れたのは3つの顔が縦に並んだトーテムポールを思わせる石像のような宇宙人―――ヴァジュラリンであった。

 

「ジャシュライン!?」

「いえ、同族のヴァジュラリンだそうです。」

「同族……!?」

 

リュウはヴァジュラリンを見てジャシュラインだと思い驚いたが、ミライに訂正されて別の意味で驚いた。ヴァジュラリンはコオクスの大半を蹴散らすと、ヤプールが怒鳴りつけた。

 

『何をやっておる!?何故こちらに攻撃をする!?』

『やかましいヴァヴァ!!』

『このウィッチは、ワラワたちの獲物ジュラ!』

『たとえヤプールでも、渡すわけにはいかないリン!』

 

ヴァジュラリンはヤプールに啖呵を切ると、美緒を睨みつけた。

 

『お前!邪魔が入ったが、ようやく決闘の時ヴァヴァ!!』

「な………!?」

「こんな時に………!!」

 

ヴァジュラリンに宣言されて絶句する美緒と芳佳。するとヴァジュラリンは右手に付いた丸い楯を取り外すと翼のような鍔と柄を持った両刃の剣に変化、切っ先を美緒に突き付けた。

 

『いざ、尋常に勝負ヴァヴァ!!』

「くそ、仕方ない……!!」

 

宣言と同時に飛び掛かってくるヴァジュラリン。美緒は意を決すると烈風丸を引き抜き、振り下ろされたヴァジュラリンの剣を受け止めて、鍔迫り合いになった!

 

「坂本さん!!」

「来るな宮藤!コイツの目的は私だ!!」

 

心配して駆け寄ろうとする芳佳だが、美緒はそれを制止した。そして何とか押し返そうとするも、ヴァジュラリンはニヤリと笑った。

 

『やはり、ワチキの目に狂いはなかったヴァヴァ!!』

『この腕前、なかなかのものジュラ!』

『あなたとならば、良い戦いができそうだリン!!』

「ぐぅ………!!」

 

楽しそうに笑うヴァジュラリン三姉弟。美緒は何とか耐えようとするが、徐々に押され始めた。そこで美緒は、咄嗟に左手でトライガーショットを引き抜くと、トリガーを引いて光弾を発射した!!

 

『ヴァヴァ!?』

 

光弾はヴァジュラリンの脇に着弾をして火花を散らし、美緒から離れて着地をした。

 

『やるじゃないヴァヴァ……』

「す、すまない……剣の戦いとは思っていたのだが………」

『いや、それくらいは構わないジュラ………』

 

そう言うと、中段の顔のランプと目が光り、剣を腕に収めた。

 

『ワラワたちも、似たようなものジュラ!!』

「!?」

 

次の瞬間、ヴァジュラリンの両手に炎が纏われ、腕を振るって火球を放ってきた!

 

「ぐぅッ………!!」

 

美緒は何とか避けるが、炎はそのまま地面にぶつかり爆発を起こした。その爆風に身を晒される美緒だったが、再び飛んできたヴァジュラリンの剣を避け、烈風丸を振り下ろしたが受け止められてしまった。

 

『まだまだヴァヴァ!!』

「ぐうっ!?」

 

今度は逆に烈風丸を受け流されると、返しの一閃が放たれ、美緒は慌てて後ろに飛んで避けるが、前髪の数本がはらりと落ちた。

 

「く……!」

「坂本少佐!!」

 

リーネが悲痛な叫びを上げたが、美緒は烈風丸を構えると、ヴァジュラリンに向けて振り下ろした!

 

「烈風斬!!」

ドウッ

『むぅッ!!?』

 

美緒の放った烈風斬がヴァジュラリンの腕に命中、数m後ろに飛ばされると、ヴァジュラリンは腕に付いた傷と美緒の烈風丸を交互に見た。

 

『今の技は………!?』

『あの技………これ以上使わせるわけにはいかないリン!』

『同意見ジュラ………もっと楽しむジュラ!』

「何?」

 

ヴァジュラリンは下段のランプと目が光り、飛びあがると同時に美緒にドロップキックを放つ!美緒は咄嗟に避けるが、地面を大きく穿つキックにゾッとする間もなく、ヴァジュラリンは回し蹴りを放ってくる!

 

「なっ………!?」

『さっきの技は使わせないリン!』

『ここで決めるヴァヴァ!!』

「ちぃっ!!」

 

美緒は再び烈風丸を構えてガードの姿勢を取る。だが、ヴァジュラリンは剣を上段に掲げる構えを取った。

 

『喰らうヴァヴァ!!』

「なっ!?」

 

次の瞬間、ヴァジュラリンは剣を振り下ろしてきた!

 

ガギンッ

『なっ!?』

 

しかし、その剣撃は割って入ってきた芳佳が張った障壁に阻まれた!

 

「宮藤!!」

「大丈夫ですか坂本さん!!」

 

芳佳はシールドを張って防ぎ切った直後、すぐに間合いを取ってトライガーショットの一撃を喰らわせた!

 

『ヴァヴァ!?』

「宮藤!!」

「すみません、坂本さんが危ないと思ったら………!」

「いや、いい…ありがとう………」

 

美緒は呆気に取られていたが、礼を言うと改めて烈風丸を構えた。そしてヴァジュラリンは、自分の攻撃を防がれた事が信じられない様子であった。

 

『ま、まさかあの小娘に、ワチキの剣を防がれるなんて………!』

『実力を見誤っていたジュラ………』

『これは油断できないリン……!』

「ヴァジュラリン!これ以上戦っても、意味はないぞ!!」

 

美緒はヴァジュラリンにそう告げるが、ヴァジュラリンは首を横に振った。

 

『それは無理な相談ヴァヴァ!!ワチキたちは戦いを楽しむためにここに来たヴァヴァ!!』

戦闘(バトル)(マニア)め……!」

 

ヴァジュラリンの執念に、美緒は思わず舌打ちした。

 

『とにかく、このままでは終われないリン!!』

 

すると、中段の顔のランプと目が光り、ヴァジュラリンは美緒に向かって跳躍してきた!!

 

「来るか!!」

 

美緒はヴァジュラリンの攻撃に構えるが、その時、横から飛来してきた物体が美緒たちの間に着弾、爆発を起こして3人を吹き飛ばした!

 

『『『うぉお!?』』』

「きゃあッ!?」

「芳佳ちゃん!!」

「坂本さん!?」

 

吹き飛ばされた芳佳と美緒にミライたちが駆け寄った。ミライたちに手を貸されて起き上がると、何が起きたのかと周囲を見ると、

 

「グロロローーーッ!!」

 

いつの間にか、彼らを見下ろすように黒い身体に赤い突起がゴテゴテと生えた巨大な生物がいた!

 

「怪獣!?」

「いや、超獣だ………『ミサイル超獣 ベロクロン』だ!!」

「あれも超獣………!!」

「グロロローーーッ!!」

 

ミライの説明にひかりが驚いていると、ベロクロンは全身のミサイル発射管から無数のミサイルを放ってきた!

 

「!マズい!!」

「逃げろ!!」

 

全員が一斉にその場から離れようとするが、ミサイルは周囲の地面に着弾し、あちこちで爆炎が上がった!

 

『ぐわあああーーーっ!!』

『こ、こっちにまで何で……ぎゃぁあッ!?』

 

ミサイルの雨はシャドー星人やターラ星人にも降り注ぎ、悲鳴を上げて爆炎の中に消えていく!生き残ったフォードと部下のキュード、サッドの2人はその光景に唖然としていた。

 

『そ、そんな……!?』

『ヤプールめ………我々まで巻き添えにする気か!?』

「グロロローーーッ!!」

 

さらに、ベロクロンはミライたちに狙いを定めると口を開き、内蔵されている2連装のミサイルが顔を見せた。

 

「まずいっ!!」

 

ミライが咄嗟に叫ぶが、ベロクロンは無情にもミサイルを放った!

 

「グロォオオオオッ!!」

 

2発のミサイルはミライたちに向かって行く!ミライは咄嗟に後ろにいる芳佳とひかりに目を向けた。

 

「2人とも伏せて!」

「え!?」「ミライさん……!?」

 

ミライは右手を突き出すと、赤いブレスレットが出現、そこから金色の光が放たれるが、そこにミサイルが着弾して爆発が起きた!

 

「!?ミライ!!」

「芳佳ちゃん………!?」

 

ミサイルの爆発が起きて、炎に包まれるミライたちを見てリュウたちは不安の声を上げるが、爆炎が晴れるとそこには金色の光に守られて芳佳とひかり、そして………

 

「あっ………!?」

 

銀色の身体に赤いラインを走らせた異星人………ウルトラマンメビウスの姿があった!

 

「ウルトラマン………!?」

「メビウス……!!」

 

はじめて見たメビウスの姿にひかりは戸惑うが、芳佳はメビウスに期待の目を向けていた。

 

「グロロローーーッ!!」

 

一方、ベロクロンはメビウスの出現に警戒するように距離を取るが、すぐにメビウスを睨み、再びミサイルを発射する体制に入った。

 

『待て、ベロクロン!』

「グロォ………」

『!?』

 

しかし、ベロクロンをヤプールが止めるとミサイル超獣は後ろに下がった。メビウスたちはそれに戸惑っていると、美緒がヤプールに聞いた。

 

「何のつもりだ!?」

『何、貴様らと戦うには別の場所があるという事だ。』

「別の場所だと?」

 

美緒の言葉にヤプールは不敵な笑みを浮かべて鎌状の右手を掲げると、全員の足元に魔法陣のようなものが現れて、光を放ち始めた!

 

「これは……!?」

 

美緒が何が起きたかと思う間もなく、ウィッチとメビウス、それにシャドー星人やヴァジュラリンたちはその場から消え失せてしまった………

 

 

 

 

 

★☆★☆★☆

 

 

 

 

 

『………』

 

ジェロニモン達が儀式を続けているのを、後ろから隠れている覗いている者がいた。その者はジェロニモン達の後ろで犇めく再生怪獣たちの姿を見た。

 

(迷い込んだコントロールルームで再生怪獣の姿を見て飛び出して来たが………あの数、俺1人では難しそうだ………だが、母星に連絡はとることはできないし、あのウルトラマン達も戻って来るか分からない………やるしかない。俺1人でやるしかないんだ………!!)

 

その者は意を決したように腕を大きく回すと拳を握り、己を鼓舞する意味を込めて、叫んだ。

 

 

 

 

 

『レッドファイト!!』

 

 

 

 

 

―――こうして、レッドマンの孤独な戦いが幕を開けた。

―――この戦いを描いたのが、テレビ番組『レッドマン』であるという事は、ファンの間では周知の事実である。

陳瓶(ちんぺい)書房刊『レッドファイト~赤いあいつ列伝~』より

 

 

 

 

 

つづく




第二十四話【Bパート】です。

・冒頭の別世界の映像は『ウルトラマン超闘士激伝』、『ULTRAMAN』、『怪獣娘~ウルトラ怪獣擬人化計画~』、『ウルトラ忍法帖』、『ウルトラニャン』となっています。それ以外も円谷作品やそれ以外の世界になっています。

・再生怪獣軍団は「そっちかよ!」シリーズw証であるガンQの目玉はカラータイマーみたいな分かりやすい弱点として設定しました。
 再生怪獣がボロボロでくたびれているのはアトラクション用スーツの言い訳ですw

・ゼアスとナイスのコンビ登場。この2人ってよくコンビで登場してるけど、劇中にある通り変身方法は正反対なんですよねw
 この2人の戦いは、未熟故にちょっと危なっかしい感じを目指しました。

・ちなみに『爬區阿葉寸蛇袈砺㰦裏』は周囲に流れてるお経なんですが、『ハウアバズンタカレコリ』と読みます。元ネタはウル忍の100回記念。

・シャドー星人の名前はシャドーから車道を連想して、歩道、弓道、茶道など『道』にちなんだ名前を付けました。

・ジャゴンVSコオクス。ジャゴンって100m以上あるんだけど、「超獣は怪獣より強い」という分かりやすい例として出しました。

・まさかまさかのレッドマン登場。レッドマンの劇中の戦いは援護もなにもない状況で必死になっていたって説をどこかで見かけて、それを採用しています。書籍は元ネタに似た語感のカンガルー怪獣チンペから。

では、また次回。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。