どうもみなさん、メーQUEENです
CSMのオーズ、皆さんはもう買いましたか?
毎度のことですがやはりCSMは最高ですねー
個人的には付属のブックレットが一番好印象です
ああいう劇中の中から飛び出してきたような付属品ってゾクゾクしますよね
変身!私!
「あ、お目覚めですか?士さん」
自分の隣で倒れていた士が目を覚ましたのを見て、マシュは穏やかな表情で言った。
「ここは天国か?にしては随分と居心地悪そうな感じがするが」
ゆっくりと体を起こして、士は周囲を見回す。
瓦礫の山に混じって見える炎。一見すると先程のカルデアと何ら変わりは無いが、さっきまではあった天井や地球の様な物が無い。恐らくここはカルデアではないどこか、それも近くに転がっている看板や道路標識などから察するに日本のどこか。
「察するに、今私達がいる場所はカルデアにおいては特異点Fとされている地点だと思われます」
「特異点?ああ、あのロマ二とかいう奴が言ってたアレか」
「どうやら私達はあの後、どこかにレイシフトされたようです」
「レイシフト?」
「過去のある地点に転送される事です」
今の状況を端的に伝えるマシュに士は違和感を覚えた。
全身の形にピッタリとあう紫色の線の入った戦闘服のような格好。先程までは着けていたメガネも今は無い。
士は彼女のことを詳しくは知らないが、少なくとも彼の知る限りこの少女はこんな格好をしてはいなかった。
「なるほどな…それよりお前、その格好はどうした」
「あ、これですか?これはその…レイシフトしている間に遭遇した
「サーヴァント?何だそれは」
「えーと、簡単に言うと過去の偉人や伝説上の英雄の力を持った幽霊…みたいな感じの使い魔です」
「ほぉ…なら今のお前はそのサーヴァントとやらになっているわけか」
「厳密に言うと少し違いますがその認識で大丈夫ですよ」
ここで再び士には馴染みのない単語が飛び出した。彼の知っている限り、サーヴァントなんてものが出てくる世界は無い。最も、それに近いような仮面ライダーはいるが。この事をもう少し深く追求しようと考えた士であったが、その前に目覚めた時からずっと感じていたもう一つの違和感の方を優先する事にした。
「それと…もう一つ気になる事があるんだが」
「はい」
「お前、いつまで俺の手を握ってるつもりだ」
「えっと……あっ!?」
士の指摘で顔を真っ赤にした少女が、レイシフトの前から繋いだままだった手を慌てた様子で離した。
「ご、ごごご、ごめんなさい!私、その!ずっと気付かなくて…」
「まぁいい…お前、名前は?」
「ま、マシュ・キリエライトです!これからよろしくお願いします、士さん」
「マシュ、か。それにしてもお前、いつの間に俺の名前を…って、何だこれは」
ようやく解放された自分の右手を見た時、士はその異変に気が付いた。
いつの間にか右の手の甲に赤い紋章の様な痣が出来ている。さっき、瓦礫を退かそうとした時についたものだろうか
「それは…令呪ではないでしょうか」
「次から次へと新単語のオンパレードだな…その令呪ってのは何だ」
「令呪はサーヴァントと契約を結んだマスターに与えられる契約の証です」
「その令呪を消費する事で最大で3回だけですが、自分のサーヴァントに絶対的な命令を出すことが出来ます」
「恐らく…私が
「なるほどな、大体わかった」
「つまり、俺はお前のご主人様って訳か」
いたずらに笑う士に対して苦笑いをするマシュであったが、自分達に接近してくる魔の気配を感じると、素早く立ち上がって辺りを警戒し始めた。
「士さん、気をつけてください!敵が近付いて来ています!」
「やれやれ、落ち着いて話をする暇もないのか」
面倒そうにマシュの隣に立った士の十数メートル先からローブを身に纏った数体の骸骨兵と呼称すべき異形の者達がその手に全体がドス黒い血で染まった剣を掲げて、こちらに向かって来ている。
「ここは私にお任せください!」
近くにあった自分の身の丈ほどの巨大な盾を手に、マシュは士の前へと出る。
本来ならば、彼女よりも戦闘経験の豊富な士が先頭に立って戦うべき状況である。だが今の彼は武器と呼べるものは一切持ち合わせていない。戦いたいのは山々だが、流石に丸腰の状態で挑むほど士は無謀ではないので今は素直にマシュに従うことにした。
私は今、自らの宝具であろう巨大な盾をこの手に数体のスケルトンを相手取ろうとしている。最初に断っておくが、私には戦闘経験というものは皆無に等しい。戦闘訓練ならば常日頃からやっていたが万年補欠扱いの最下位。それでも今の私はやるしかない。今この場で力を有している私が戦わなければ、マスターである士さんがやられてしまう。瀕死の私に最期の安らぎを与えてくれた彼を何としても守り抜いてみせる。その想いを胸に私は今まで出した事もないスピードで敵に殴りかかった。戦い方などよくわからない私はとにかくがむしゃらに武器を振るって、斬りかかってくる敵をひたすら殴る事しか出来ない。恐らく初心者向きではないそれは私にはかなり扱い辛い代物だ。しかし幸いにも大振りな武器であったため、隙は大きいが、その分当たりやすく威力も高い上に敵もそれほど強い相手ではなかったので、多少の傷を負ったが私は敵を倒す事が出来た。
敵の消滅を確認してすぐに私は士の方を見る。
良かった。彼は少し深刻そう表情をしていたが無事のようだ。周囲に他の敵性生物がいない事を確認し、私は彼の元へと駆け寄る。
「士さん、お怪我はありませんか?」
「俺は特に問題無い、だが…」
『…繋がった!おーい、こちらカルデア管制室、聞こえるかい?!』
士さんが何かを言おうとした瞬間、聞き覚えのある明朗な声がそれを遮った。何か言いたげな士さんをよそに私はそれに応える
「こちらAチームメンバー、マシュ・キリエライトです。現在、特異点Fにシフト完了しました」
「同伴者は…門矢士一名、心身共に問題ありません」
『君達だけでも無事で何よr…って、ちょっと待った!』
私の最後の報告に通信機越しのドクターが声を荒げた
『門矢士って…もしかしてマシュ、君は今、士君と一緒にいるのかい!?』
「ええ、まぁ、その…色々ありまして」
『ど、どういうことなんだ!士君!』
「知るか。これは成り行きって奴だ」
あからさまにパニックになっているドクターに対して士さんは適当な返しをする。ドクターがパニックになるのも無理はない。私が行動を共にしているのは部外者以上にタチの悪い侵入者なのだから。
『マシュ、君は一体何をしたのかわかっているのかい!?謎の侵入者と共に行動してたなんて、場合によっては裏切り者扱いされるかもしれないんだよ?!』
「すいません、彼が部外者である以前に不審人物であるということは十分わかっているのですが…」
『はぁ…こんなことがもし所長にバレたら…!』
そうドクターが言った途端、それに合わせたかのようにどこからかヒステリックな女性の叫び声が聞こえてきた。
「鮮やかな程のフラグ回収だな、行くぞマッシュルーム」
「私の名前はマシュです!って…あ、ちょっと士さん!」
自身の呼び方を訂正しようとした私を置いて、士さんは声のする方へと走っていった。これからどうすればいいのかという漠然とした不安を胸に、私はマスターである彼の後を追うのだった。