一応最後にライダー要素を入れる事が出来ましたが変身はまた次回…
後、調子に乗って次回予告なんかも書いてしまいましたw
これも特に問題が無いようなら章ごとに変えながらやっていきたいと思います!
「それで…どうしてあなたがここにいるのよ」
悲鳴を聞いて駆けつけた士達に助けられたオルガマリーは彼らに感謝することなく、憤怒の表情で士を睨みつけながらそう言った。
「はぁ…その言葉、そっくりそのままお返ししてやる」
明らかに面倒だと言わんばかりの士の態度にオルガマリーの顔はみるみるうちに赤くなっていき、その様子を黙って見ている事しか出来なかったマシュの顔が青くなっていく。
「ふざけるのもいい加減にしなさいよ、この侵入者!!」
「マシュのこの状態はどう言うことなのよ!!何故あなたが彼女と…!!」
「キーキーうるさい奴だな、少し声のトーンを下げて話せ」
「あの…所長、この姿はその……」
「デミ・サーヴァントでしょ、そんなことわかってるわよ!」
「私が聞いているのはそこじゃないわ、どうしてただの侵入者のあなたが彼女のマスターになってるのかってことよ!」
予想外の事態にヒステリックを起こして怒り心頭のオルガマリーとそれを煽るような士の問答を何とかして止めようと口を挟むマシュだったが、それが功を奏したのかここでオルガマリーが少し落ち着きを取り戻した。
「いい?サーヴァントのマスターになるにはそれなり適性が必要なのよ。それを持ったほんの一握りの人間…優れた家の優れた血を持つ一流の魔術師だけがサーヴァントとの契約が出来るのよ。だからあなたみたいに素性もわからないただの部外者にサーヴァントと契約なんて出来るハズが無い!」
「あなた、マシュに一体何したの?この子にどんな乱暴を働いて言いなりにしてるの?!」
「ったく、俺がそんなみみっちいことするかよ…むしろこいつが今ここにいるのは俺のおかげだ」
一応さっきよりは落ち着いているものの、やはり信用ならないのか親の仇でも見るかのような表情の彼女に士は呆れながら自身の手の甲の令呪を見せた。そしてそれに合わせるようにしてマシュが口を開いた。
「所長、信じられないのはわかりますが士さんの言っている事は全て本当なんです」
「士さんは死にかけていた私を助けてくださいました。そして彼との契約は強要されたものではなく、レイシフトの際に勝手にされたものなんです」
マシュは真っ直ぐな目でオルガマリーを見つめながらそう言った。ちょうど彼が自身を助けた時のように。
「そんなこと信じられる訳無いじゃない、第一部外者である彼をマスターとして認めるなんて…」
「士さんに関しては私も正直わからない事だらけですが、それでも一つだけ確かなことがあります」
曇り一つないマシュの言葉に戸惑いを隠せないオルガマリーをよそに彼女は最後にこう続けた。
「彼は私達が思っている程、悪い人ではありません」
「そうですよね、士さん?」
「ま、まぁ、当然だな!」
まさか自分に振られると思っていなかった士はその内容と彼女の可愛らしい笑顔に照れがらも何とか平静を装った。するとそれからずっと何かを悩んでいたオルガマリーは軽く深呼吸をすると覚悟を決めたように2人を見ながら静かに話し始めた。
「マシュ・キリエライト、そして門矢士。私としても大変不本意ではありますが緊急事態という事であなた達の契約を認めます」
「ここからは所長である私の指示に従ってもらいます…ただ」
やはりまだ士に対する警戒がまだまだ解けないのかダメ押しとばかりに続ける。
「これはあくまでこの特異点Fでの異常を解決するまでの間だけです、事態の収集がつくか他にレイシフトしている者を発見した場合、即座に彼女との契約を破棄してもらいます」
「…最も、私達以外にここにレイシフト出来た者がいるとは思えませんが」
「何故そう言い切れる?」
最後に暗い表情でそう呟いたオルガマリーに士はその理由を尋ねる。
「私達がここにシフトした理由がわかったのよ…あなた達、あの爆発があった時にコフィンの中に入っていなかったでしょう?」
オルガマリーの問いに2人は頷く。
「生身のままのレイシフトは成功率が激減するとはいえ不可能では無いわ」
「対してコフィンにはブレーカーがあって、シフトの成功率が95%を下回ると自動的に電源が落ちるの」
「だから彼らはそもそもレイシフト自体を行なっていない。ここにいるのは私達以外にはまずあり得ないのよ」
「なるほど…流石です所長」
「落ち着けば中々優秀なんだな、所長さん」
オルガマリーの的確な推理に素直に感心するマシュに対して士は少し棘のある言葉で彼女を評価した。
「それって私が普段落ち着いてないってこと!?フン…まぁ、いいわ…早速だけど2人にはベースキャンプの設営をしてもらうわよ」
「いい?こういう時はまず龍脈のターミナル、魔力が収集場所を探すのよ」
「そこならカルデアとの連絡が可能になるから。そうね、この街の場合は…」
『あの…お話しに割り込むようで悪いんですが、レイポイントはちょうど所長の足元です』
「うぇ!?あ…そう、そうよ!だから、予め私が見つけておいたのよ!感謝しなさい!次からは自分達で探すのよ、いい?!」
士の余計な一言の加わった(本人はそのつもりで言った)褒め言葉と通信越しのツッコミに先程2人の中で一瞬だが作り上げられた(?)クールで有能な指揮官像は音を立てて崩れ去った。
「これから宝具を触媒に召喚サークルを設置します。マシュ、あなたの盾を地面に置きなさい。」
「はい。士さん、よろしいですか…?」
「好きにしろ」
「…了解しました、それでは始めます」
オルガマリーの指示の元、宝具である自身の盾を置いたマシュは召喚サークルを完成させた。
「これはカルデアにあった召喚実験場と同じ…」
『シーキュー、シーキュー。もしもし!よし、これでさっきより通信が安定したぞ!』
『ふたりともご苦労様!これでさっきよりも格段に安定した通信ができるようになったし、補給物資だって…』
召喚サークルの設置を確認したロマ二が安堵の表情を浮かべている横から女性の金切り声に近い叫びが聞こえてきた。
「ちょっと!?何であなたが仕切ってるのロマ二?!レフは?レフはどこ?!レフを出しなさい!」
「うひゃぁああぁあ!?」
「うるさいわよ!いいからレフはどこ!?どうして医療セクションのトップがなぜその席にいるの!?」
通信越しにも伝わってくるオルガマリーの迫力に怯えながらもロマ二は答える
「なぜ…と言われるとボクも困る。自分でもこんな役目は向いていないと自覚しているし。」
「でも他に人材がいないんですよ、オルガマリー」
「現在、生き残ったカルデアのスタッフはボクを入れて20人にも満たない。」
「ボクが作戦指揮を任されているのは、ボクより上の階級の生存者がいないためです。」
「レフ教授は管制室でレイシフトの指揮を執っていた。あの爆発の中心にいた以上、生存は絶望的だ。」
「むしろ同じように爆発の中心にいたにも関わらず生きているあなたは一体…」
ロマ二の報告が自身の想像していた以上のものだったオルガマリーは途中から夢でも見ているような感覚に襲われたが、少ししてから我に返り、再びロマ二に状況を問い始めた。
「そんな…レフが……?いえ、それより待って、待ちなさい、待ってよね」
「生き残ったのが20人に満たない?じゃあマスター適性者は?コフィンはどうなったの!?」
「……47人、全員が危篤状態です。医療器具も足りません。何名かは助けることができても、全員は…」
苦虫を噛み潰したような顔をしたロマ二の報告に間髪いれずオルガマリーが怒鳴る
「ふざけないで、すぐに冷凍保存に移行しなさい!蘇生方法は後回し、死なせないのが最優先よ!」
「ああ!そうか、コフィンにはその機能がありました!至急手配します!」
そう言うとロマ二は慌てた様子でその場を離れた。その様子を見ていたマシュがオルガマリーに尊敬の眼差しを向ける
「……驚きました、凍結保存を本人の許諾無く行うのは犯罪行為です。」
「なのに即座に英断するとは。所長としての責任を負うより、人命を優先したのですね」
「バカ言わないで!死んでさえいなければ後でいくらでも弁明できるからからに決まってるでしょう!?」
「だいたい47人分の命なんてわたしに背負えるハズないじゃない…!」
「死なないでよ、たのむから……!…ああもう、こんな時レフがいてくれたら…!」
その時だった。
"フルボトル!スチームアタック!"
そんな何かの発動を意味する音声がどこからか流れると同時に、3人に向かって小型のミサイルが飛んできた。
次回、Fate/Decade Order〜!
「俺の名は…ブラッドスターク」
「お前の可愛い相棒が死ぬのも時間の問題だなぁ…ディケイド」
「それを早く渡せ!このままだと全員まとめてあの世行きだぞ!」
「変身!」
"KAMENRIDE・DECADE"
「仮面…ライダー……!」
全てを破壊し、全てを繋げ!