西暦2015年ー日本ー
ある魔術師の男がいた。名を「鎖鐘 昭義」という。魔術の腕は中の下であるが190*90*30の大男であり、彼の素性を知らぬ俗人は「ヤのつく職業の人」と憶測だてるだろう。まあ、魔術師である点で下衆な者という大衆のイメージはさほど変わらないだろうが。しかし彼と天気の話でもした後は皆口をそろえて
「思ったより優しい人だった!!!」
と感想を友人に告げるのであった。
「サーヴァント、キャスターだ。召喚の導きに応じ参上した。よろしくなマスター」
青い髪の青年がにやりと笑ってそういった。俺ならできるっしょと思い敢えて触媒を用意せずに召喚したのだが、キャスターかあ…まあ、バーサーカーになってないだけマシか。手綱も取れないようじゃ聖杯戦争なんてできる気がしないからな。というか何故俺は触媒無しで召喚しようと思ったんだ…
「鎖鐘 昭義。お前のマスターだ。気軽に昭義と呼んでくれ。よろしくな」
スーツに身を包んでいるから、近代の英霊だろう。いや、近代のキャスターってどうなんだ?スーツを着るようになったのっていつぐらいの時代からだったかな…
「いいだろう、昭義。で、セオリー通りなら、キャスターってんのは工房を作るものなんだろうが、あいにく俺の陣地作成スキルはE-だ。まあ、お前さんが望むなら作らんこともないが…」
「おい」
確認してみたが、本当だった。どうやら認識阻害系のスキルや宝具は持っていないらしい。すんなりと読み取れた。前途多難ってレベルじゃないだろこれ。最早6騎でしのぎを削って貰うしかないのか?
「…じゃあ、工房は予め作っておいたここを使うとして、お前は何が出来るんだ?まさか物理アタッカー系キャスターじゃないだろうな」
「有難い、昭義。そうだな、俺は物理系ではないが前線でタイマン張るタイプのキャスターだ」
なんだと!?もうお前キャスターのクラス返還してこいよ…何でキャスターなんだ。
「じゃ、俺は宝具の準備しとくからお前さんもしっかり準備しときな。支度が出来たら娑婆を練り歩くぞ」
「!?、運悪く三騎士に出会ったらどうすんだよ。籠城した方がいいって」
冗談じゃない。街をノー天気に歩くキャスターなんていいカモだ。それこそ気の早い主人を持つ英霊にでも会ってみろ、仲良く聖杯の糧に一番乗りだ。俺の魔術だって攻撃向きじゃない。俺には聖杯で叶えたい夢があるのに…
「あ、そうだ。俺の真名も教えとくぜ」
「無視ですかい」
「まあ、気ぃ落とすなって、いざという時のためにその右手の令呪があるんだろう?しっかり使ってくれりゃあ、まず死ぬこたあねえよ。しっかり守ってやるからよお」
そう言って見せる彼は謎のどや顔を眼面に表していた。
「序盤で令呪切らなきゃいけないのかよ…」
「昭義はエリクサー症候群ってやつだな。そんなこと考えてっとすぐ敗退するぜ。聖杯戦争なんて英霊様の殺し合いなんだから序盤も終盤も修羅場に決まってんだろうがよ」
「はあ、じゃあ準備してくる…」
「チャンと着替えて来いよ昭義ィ!まさかそのカッコでネエチャンたちをナンパできるとは思ってないだろうなあ。しっかりしろよぉ」
「ホントに何しに行くつもりなんだよキャスタア!!」
本当に何をしに行くつもりなんだ…
「英雄色を好むってやつだよ」
先が思いやられる…ていうか真名教えてもらってないし…
CLASS:キャスター
マスター:鎖鐘 昭義
真名:???
性別:男
身長・体重:178*65
属性:混沌・善
筋力C 魔力C 耐久D 幸運A++ 敏捷D 宝具EX
クラス別能力
陣地作成E-:一応持っているがほとんど役に立たない
道具作成A:魔力を帯びた器具を作成出来る。Aランクともなれば割と何でも作れる
保有スキル
直感B:戦闘時における第六感。マスターにとっての最適解が取れるようになる
騎乗EX:騎乗の才能。…は別にないが、キャスターが道具作成によって作った物に限り、乗りこなせる
宝具
??? ランクEX 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:一人
ちょっと端折りすぎたかもしれませんね。