Fate/Revolution   作:カリアン

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8話です。


第8話「黄金の夜」

 「キャスター、キャスタアアア!!!」

 「手前に見えて無いモン、ソレは…」

 

 太陽の輝く荒野の下、2騎の英雄の押し問答。願う事とは、生きる意味とは、果たしてなにを求めるべきなのだろうか。

聖杯に願うこと

 

 

未来

 

希望

 

雪辱

 

矜持

 

 何を願うかは、自分の自由なのだろう。だから、決して、後悔のないように…。

 

 

 

 

 「『******』!!」

 

 未来永劫続くかと思われた空間は一瞬で、時が止まり、動き出すことなく破壊された。

 荒野は道路に、太陽は街灯に。光の出力は落ち、暗さに目が耐えられなかった。

 

 「!?」

 「キャスター、アキヨシ!助けに来ましたよ!」

 

 ここに集うは3騎の英雄。

 ランサー、シャカ・ズールー

 キャスター

 バーサーカー

 

 「おい、ランサー!撤退だ!」

 「ぐう、承知した」

 

 ランサーとそのマスターだろうか。彼らは闇に消えてゆく。俺は追うつもりはなかったし、キャスターも同じだろう。

 バーサーカー、彼は紳士であるが、狂戦士のクラスを冠するもの。…ランサーよりも狂っているとは思えない。

 

 「バーサーカー、助けてくれて有難う」

 「いえいえ、戦うのは私の役目ですので、お気になさらず」

 

 彼の真名は予想だにしない。サーヴァントとしては理想的な立ち回りを、彼はしている。宝具の情報を与えないスキルか宝具を所持しているのであろう。先ほどの彼の使用した宝具名は、聞き覚えのない言葉に変換されていた。まあ、単純に知らない言語圏出身のサーヴァントという可能性もあるのだが。

 

 「ふうん、バーサーカー。助けに来るにしては随分遅れてきたじゃねえか。」

 「おい、キャスター。失礼だろ」

 「いえ、いえいえ、遅れてきたのは事実ですので。ええ」

 

 不意に、彼の顔に目をやる。先ほどまでついていなかった月明かりもなしに光り輝く王冠。虹色のマントを身に着けていた。やはり、ファラオのような優雅さを秘めている。

 

 「こりゃまあ、随分と重装備なことで。ランサーは撤退したんだ。何のための装備だい?」

 

 彼の顔が裂けた笑みを映し出す。

 

 「ふふふ、もう…分かるでしょう?」

 

 「ぐっ!?」

 

 途端、時空が裂けた様な痛みが腕から腰に掛けてまで現れる。

 

 「昭義ッ!!」

 

 

 

 

 体が萎える。力が入らない。目が霞んで…

 

 ああ、怖い怖い怖い怖い怖い辛い辛い辛い寒い寒い吐きそうだ…

 

 嗚呼、キャスター…助けて…くれ…

 

 あれ、そういえば、由香利ちゃんは…?

 

 そこで意識はフェードアウトした。

 

 

 

 

 

******

 黄金の蜂蜜酒

 時空を超えるアーティファクト

 

 萎縮

 相手の体を萎えさせる強力な魔術の一種

******

 

 

 

 

 「っ、ガハッ!何だったんだ今の…」

 

 目が、覚めた。不愉快な文字列が脳裏をよぎったかと思うと、いきなり覚醒世界に引きずりだされた。

 

 「おお、起きたな。キャスターのマスターよ」

 

 そこには中年の髭が立派な男性と、20代程の女性がいた。…サーヴァントだ。

 

 「キャスターッ!」

 

 呼んでみたが、応える声はしない。

 

 「落ち着け、まだ害は与えん。それとキャスターならワシらは知らんぞ」

 

 どうやら、本当に害を与える気はないらしい。目の前にマスターがいて、殺さないというのはそういうことだろう。

 

 「ワシらがしたいのは情報交換だ。お前さんが持っているサーヴァントの情報をできるだけ寄越してくれ」

 

 サーヴァントの情報…

 ライダー、ランサー、バーサーカー…、キャスター…

 

 思えば真名を知っているサーヴァントは内2騎。割と出来るマスターなのでは?

 

 「分かった。交換しよう」

 

 

 

 

――――

 サーヴァント、セイバー。大空の王…。って、アーチャーの交戦したサーヴァントってセイバーとバーサーカーだけかい。

 

 「ほーん、ナポレオンにシャカねえ…。お前さん、自分のサーヴァントの真名教わってないって…いや、割れる口は少ない方がいいってことかな」

 「いや、嘘って可能性も考えましょうよ。アーチャー…」

 

 ここはアーチャーとそのマスターの工房。というより貸し宿。どうやら、魔術協会出身のマスターらしい。

 

 「まあ、取り敢えず、お前さんは捕虜だ。逃げようなんて…考えんなよ?」

 

 陽気にアーチャーは笑う。釣られて俺も笑う。わっはっは…ハァ…

 

 

 

 

 

 

 

CLASS:アーチャ―

マスター:サビル・ヴィザビネア

真名:???

性別:男性

身長・体重:174*70

属性:秩序・中庸

筋力C 魔力C 耐久B 幸運A 敏捷D 宝具A

クラス別能力

対魔力C:二小節以下の魔術をキャンセルする

単独行動A:マスター不在でも3日間現界出来る

騎乗D;騎乗の才能

保有スキル

神性E:神に近しい者である証明。ランクダウンしている。

大陸の覇者EX:大陸にかけて領土を広げた者。軍略とカリスマを兼ね備えている。

宝具

??? ランクA 種別:対国宝具 レンジ:600 最大捕捉:30人

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