女魔術師と解毒剤の水薬   作:ダラ毛虫

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エロイン大司教様ご登場
ただし本作では出番少なめ
原作通りな部分はさくさく進行です故


暇人mk2さん、誤字報告ありがとうございます



水の街へ

 場所は中央西端、水の街。

 依頼人は、法の神殿、至高神の大司教(アークビショップ)

 10年前に蘇った魔神王の1つを討ち滅ぼした金等級、第2位の冒険者。

 伝説に導かれし勇者ではなく、人の内より現れ出た史上の存在……剣の乙女。

 

「ーーお願いします。どうか、わたくし共の街を救っては頂けないでしょうか」

「救えるかどうかは、わからん。だが、ゴブリン共は殺そう」

 

 まあ、何処だろうと、誰が相手だろうと、彼は彼なのだが。

 

 

 

 

 そして、彼らが地下水道の探索を始めてより3日。

 今日だけで5度目の襲撃を撃退した一党(パーティー)は、ゴブリンの巣窟と化した水路……否、迷宮の探索を続行する。

 

 途中、地上で降った雨が排水口や運河から回り、雨の中で小休止。

 女神官が取り出した、堅く焼いたパンと薄めた葡萄酒で軽食を済ませながら、水の街の名物料理の話題などで穏やかに過ごす。

 

 しかれども、危険を冒すと書いて冒険。

 警戒は怠らない。

 

「ゴブリンの……船!?」

 

 水路をこちらに向かってくる、廃材を組み合わせて作られた船。

 それを認識した直後、女魔術師は小振りな丸い陶器の壺を鞄から取り出し、ゴブリンスレイヤーに投げ渡す。

「船ごと燃やすわ」

「……良いか?」

 視線の先は、再三「火と、水と、毒気と、内臓は、禁止!」と繰り返していた妖精弓手。

「~~~ッ! わかったわよ! 好きにしなさいよッ!!」

 とは言え、あんな数えていられないほど大量のゴブリンを相手にするより、『船ごと』潰した方が手早く安全なのは自明。

 叫ぶように、妖精弓手は許可を出す。

 

 そうなれば後は早い。

「守りを」

「はい! 《いと慈悲深き地母神よ、か弱き我らを、どうか大地の御力でお守りください》……!」

「《カリス(火石)……クレスクント(成長)……》」

 女神官の《聖壁(プロテクション)》の奇跡が、ゴブリンが放った雨の如し矢衾を退ける。

 女魔術師の呪文に従い、その杖の先で、白熱した火の玉が唸りを上げる。

 《火球(ファイボール)》の魔術が完成するのに先んじて、ゴブリンスレイヤーは、先ほど渡された小さな

壺、メディアの油(ペトロレウム)ーー燃える水(ガソリン)を『投石紐(スリング)で投げて割りやすい』ように、丸い陶器に詰め、蓋を蝋で固めたそれを、製作者の意図通り、投石紐で船の中央へと投擲する。

「《ヤクタ(投射)》!」

 甲板にぶつかり砕けた容器から飛び散った、べっとりとした液体は、直後に着弾した《火球》に飲み込まれ、そして、狙い通りに爆発炎上。

「……使えるな」

「でしょう?」

 ふむ、と頷くゴブリンスレイヤー。

 にっ、と笑う女魔術師。

 2人揃って、手は休めず、自分の投石紐を石に巻き付け、燃える船に残り矢を放とうとしているゴブリンの頭蓋を砕く。

 水路へ飛び込んだゴブリンは、装備が上等だったからこそ、鎧の重みに耐えかね、汚物の中へと消えていく。

 

 

「消費は呪文1つと奇跡1つ、あとペトロレウムの壺が1つで、成果はゴブリンが大量。

 上々ね」

「そうだな」

 その様子を、女魔術師は上機嫌に、ゴブリンスレイヤーは淡々と、そして、他の仲間たちは、呆れた顔で眺めていた。

 

 




燃ーえろよ燃えろーよー炎よ燃ーえーろー

この後のワニワニパニックは、原作通りの流れです



追記
うぉー! ゴブスレPV第2弾出とるー!
10月放送ですってよワッショイワッショイ!!

それにしても牛飼娘、たゆんたゆんやなぁ……(煩悩
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