緋色の鳥のような何かを見つけてしまったんだが   作:そば粉うどん

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前回のあらすじ 

 小5にしては落ち着いている上に結構なて⬆んさい小学生の田所天谷は、不幸にも他の世界で情報災害を起こした怪物のいる世界へと足を踏み入れてしまう。
 しかし、怪物は空腹によって弱りきっており、田所はあっさりと友好関係を結ぶことができてしまったのだった!
「なんなのだ?このあらすじは。」
 某特撮のあらすじの真似ですよ夕緋さん。
「というよりもこれじゃあ夕緋がただのポンコツにしか見えないのだが。」
 まあ事実だしね、仕方ないね。
「・・・作者よ、貴様を食らってやっても良いのだぞ?」
 止めてください(精神が)死んでしまいます。
「止めとけ夕緋。こいつを殺したらこの世界も終わるぞ。」
 メメタァ!
「ふん、ま、まあ天谷がそういうのなら今回は許してやろう。」
 よかった・・・。っとそれでは、
『さてさてどうなる第二話!』


第二話「緋色の鳥は外の娯楽が知りたいようです。」

夕緋とのファーストコンタクトから一夜明け、今日は日曜日。

「・・・よし、これくらいでいいだろう。」

 天谷は基本的に休日は部屋にこもるタイプなのだが、今日は夕緋のもとに行くと言う予定があるため少し準備をしていた。

 彼にとっては1日にあったことを彼女に報告することが日課のようになっているのである。そして、今回は

「よし、例のブツは持ったな。」

 彼はとある物をポケットにいれると四つ織りの紙を取りだし、あの言葉を口にした。

「あかしけ、やなげ、ひいろのとりよ、くさはみ、ねはみ、けをのばせ。」

 言い終わると共に、天谷は意識がスッと薄くなっていくのを感じた。

 そして、次の瞬間にはあの緋色の原野に立っていた。

「おお、天谷か。待っていたぞ。」

「おはよう、夕緋。」

 満面の笑みの夕緋と挨拶を交わしながら天谷はポケットに手を入れ、来る前にいれていたものがあることを確認すると、そのままそれを取り出す。

「?なんだそれは、新たな武器か何かか?」

「いやいや、そんなものじゃないよ。」

 と、天谷はそれを・・・いや、トランプを見ながら言う。

「これはね、外の遊び道具だよ。」

「遊び道具?娯楽と言うことか。」

 結構理解の早い夕緋。それを見ながら天谷はトランプをケースから取りだしシャッフルし、シート──これもポケットに入れておいた──を広げてその上においた。

「それじゃあ遊ぼうか。といってもまずはルール説明からだけど。」

「ああ。よろしく頼むぞ、天谷。」

 

 

  少年説明中~Now lording~

 

 

「・・・これで大体のルールは分かったかな?」

「ああ。大体は記憶した。」

 ルールとやり方を教わった夕緋は、少し笑みを浮かる。

「外の人間はこんなにも面白いことをやっているのか。人間への評価を改めなくてはならないかもな。」

 どうやら、トランプを気に入ったようだ。それもそのはず。彼女は今まで娯楽など味わったこともなく、そんなときに今一番気を寄せている存在から娯楽を教えてもらったのだ。気に入らないはずがないのである。

「それじゃ、まずは神経衰弱からやってみようか。」

 

          十分後

 

「嘘だろ・・・。初心者にぼろ負けとか、自信が壊れる・・・」 0勝10敗

「ま、まあそう気を落とすな。相手が悪かっただけだ。」 10勝0敗

 天谷、完敗。まあ無理もない。相手は完全記憶者であり、捲ったものが何処にあるか全て覚えていたのだから。

「対戦相手に言われてもなぁ・・・。仕方ない。次はスピードで勝負だ‼」

「あ、ああ。」(完全にやけくそだな。)

 

         また十分後

 

「いよっしゃあ!」 10勝0敗

「な、なんなのだあの早さは・・・。」 0勝10敗

 記憶能力はいいが、瞬発力では天谷に劣っている夕緋は、あえなくスピードでは完敗したのである。

「しかし、本当に楽しそうに遊ぶな。」

「当たり前だ。こんなに楽しいことがあったなんて、お前と会わなければ知らなかったことだからな。」

「なるほどな。っと、そろそろ時間かな。」

 どうやら、この世界での時間の経過は外の世界にも影響があるようで、既に時計の針は十二時を指そうとしていた。

「そうか・・・。なら、血をもらうとしよう。指を出してくれないか?」

「ああ。」

 そう言って差し出した指を夕緋はくわえ、

「はむっ、ジュルル・・・」

 指に少しの傷をつけ、そこから血を吸い始めた。

(なんというか・・・、エロくないか?)

 そんな考えをよそに、指を口からはなし、口をぬぐう夕緋。彼女はどうやら満足したらしい。

「ぷぁ・・・。ご馳走さま。ではそろそろ帰還させるとしよう。」

「あ、ちょっと待ってもらえる?」

「ん?なんだ?」

 天谷はもうひとつポケットからトランプを取り出すと、夕緋の手へと握らせた。

「それ、あげるよ。一人でもソリティアとかで遊べるしね。」

 天谷はここに来る前に、彼女が一人でも遊べるような物はなにかないかと考えていたのだ。

「あ、ありがとう・・・。」

 すこししどろもどろになりながら、彼女は笑顔でお礼をいった。

 その笑顔を見つめながら、天谷は自分の意識が薄れていくのを感じた──

 

 

 

 

 

 戻ってきた天谷は、次は何を持っていこうかと考えながらリビングへと向かうのだった。

 

 

 

 いろ  り 、 ま  た ──

 

 

 

次回 第三話「緋色の鳥は写真に興味があるようです」




前回のあらすじ追加。
そろそろタグにキャラ崩壊いるかな・・・。
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