夢の雄英タッグトーナメントの開催宣言とともに盛り上がりを見せる会場だったが一部の生徒が気付き始めた。
「おい…全員で俺たち24タッグいるよな…」
「あぁ…でも…」
「トーナメントの一番下のリングの数は6個…」
『気づいたようね!この夢の雄英タッグトーナメントに出場することができるチームは12チーム!そしてその中でも右のブロックは勝てば即決勝のシードブロックよ!さて…あとは分かるわね?』
ミッドナイトのアナウンスと共に弱肉強食の出場権争いが始まった。
「フォフォフォ!力のないタッグはこの場に必要ない!」ミスミスミス
B組有数の巨漢 太陽 光 が他のタッグに襲いかかりジャイアントスイングで薙ぎ払う。
『さあ、弱肉強食のサバイバルマッチ!トーナメントに行きたいならガンガンいきなさい!』
ミッドナイトの煽りにあてられたのか激しさを増す出場権争い。
轟の氷、爆轟の爆破。「竜巻地獄〜ッ!」…どこからともなく起こる竜巻。抗う術を持たないタッグは次々と薙ぎ払われていく。
心操と青山のタッグもその一つだった。
「ちくしょう…やっぱりダメなのか…良個性はいいよな」
すでに流れ弾でパートナーの青山は気絶しており、必死に生き残りをかけて逃げ惑ったが体力の限界だった。
「あっ…」
無差別に飛ばされた氷弾が心操の顔面に迫っていた。
( 氷…速っ 避け! 無理ッ 当たる…死ッ!?)
眼前に迫る凶弾を前に心操の脳裏に走馬灯が過ぎる。
個性が発現してからの日々、洗脳系個性故の扱い。
「人のこと操る個性なんだろ?ヴィランみたいだよな」
違う!俺はヒーローになりたくて…
「お前に操られたってことにしたら許してもらえたよ。洗脳野郎のことなんて誰も信用しないだろーしな!」
どうせ誰も信じてくれない。
「心操も戦闘向きな個性だったらなぁ…お前ならヒーロー科にも行けただろうに」
俺だって欲しかったさ戦闘向きの強個性!でも生まれ持っちまったんだ!
仕方ないだろ!どんなに戦闘向きじゃなくたってヴィランみたいだって言
われたってこれしかない…これでやるしかないんだよ!
走馬灯の果てに思考は現在に戻り、心操は諦めたように目を閉じそのときを待った。
ガキンッ!
「えっ…?」
およそ肉と氷が当たったとは思えない音がしたと思うと、いつまで経っても訪れる筈の痛みがやってこない。
「硬度6…
そこに立っていたのは雄英一心体ともに硬派な男 切島鋭次郎だった。
この日、心操は理想のヒーローをそこに見た。
遅くなりましたが、12日過ぎたら前ほどではないにせよ更新します。
最近キン肉マン関連の作品増えてきたね?(にっこり