神奈川県南部 国道134号線
ガラガラガラ…
旅行用カートを引く3人の男女。
「いい加減疲れよ~歩きたくないよ~総長。いつ着くの湘南。」
一番後ろを歩く女の名は霧生 恋。見た目は腰までかかる茶髪をツインテールにしてる。顔は幼さを残すものの美少女である。
「うるさいなぁ、鶫に聞けよ。というか総長言うな。…俺もつかれた…なぁ鶫?」
俺の名は板垣 十全。見た目は白い髪を肩位まで伸ばし、所々に青いメッシュを入れている。顔は…知らん。
「もうここは湘南ですよ。まぁ、時期に着くでしょう。」
先頭を歩くのが鶫 彼方。見た目は銀縁のメガネで黒髪をオールバック気味にしてる。顔はアイドル顔負けのイケメン…爆発しちまえ。
「時期っていつなの~何時何分何秒~?」
恋が愚図る。
「うるせぇ!!誰のせいでこうなったと思ってんだ!!」
「アタシのせいじゃないでしょ!!」
こいつ何言ってんだよ…。
「テメェが駅弁全制覇するっつってバカ買いしてる間に電車が出ちまったのが原因だろうが!!」
「はぁ!?総長が次の電車まで時間あるからって次の駅まで歩こうとかいい始めたのが原因でしょ!!」
「だから総長って言うんじゃねぇ!!」
〝グゥゥ~~~~~″
「お腹すいたぁぁ~~」
「俺もだ…。」
ヤバい…目が霞んできた…
「あまり騒ぐと無駄に疲れますよ、二人共。」
二人を尻目に鶫は歩き続ける。
「鶫の言うとおりだな…湘南ついたら梅屋で奢ってやるから、行こうぜ、恋。」
「…わかったよ、歩くよ。」
諭吉さんまではいかないといいなぁ…。
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「「「ん?」」」
地鳴りがしライトが3人を照らす。
「いぃぃ~~~~、ヤッホーーーぅ!!」
「来たぜ、湘南ンンンーーーーー!!」
数台のバイクが通り過ぎる。
「うわぁ~~、バカ丸出しじゃん!!」
恋がケラケラ笑う。
「同感ですね。同じバイク乗りとして恥ずかしく思いますよ。」
鶫が答える。
「………。」
バイクが行った方を見る。
今のも夏の湘南に呼ばれたのか…
「ん?どうかしましたか?」
「いや…。」
変に思われたか…。
「恋にバカって言われる奴らがいるとは…不憫だ…。」
「全ちゃんってホント失礼だよ~。」
ようやく総長は辞めたか…だが
「全ちゃんってナメてんのかぁ!!」
「メンチ切ってないで行きますよ。とうとう日付が変わりましたか。」
「えぇぇ~~~~~。」
マジかァ…orz…
「ねぇねぇ、全ちゃん?」
凹んでる俺に恋が話かける。
「あぁ?」
「さっきのバカ丸出しの人達いたじゃん?大人数に囲まれてるんだよ。」
「?」
「と思ったら海にダイブした、殴られて…。」
「??」
「殴ったのは女の人で『肉まん!!』って叫んでる。」
「???」
ゴメン状況が全然わからない…。
「今の女性が噂に聞く『三大天』の一角ですか。」
三大天…。
「鶫?詳細知ってる?」
鶫に聞く。
「えぇ。三大天の一人『皆殺し』腰越 マキ。どこのチームにも属さず、配下も持たない一匹狼。だが、その戦闘能力は桁外れ…と聞いてますね。」
鶫が続ける。
「ちなみに、最初の集団のトップが三大天の一人『血まみれ』片瀬 恋奈。現湘南最大のチーム江乃死魔のリーダー。しかもその数は現在うなぎ登りだが、その数を統率するだけの能力は持っている…らしいです。」
腰越マキ…片瀬恋奈…ね。
「うーん…。」
「どうかしましたか?恋さん?」
「コシゴエ?の方はアタシじゃ厳しいなぁって思ったの~。」
恋がむくれながら言う。
「私でも無理ですね。全さんなら互角まではいけると踏んでいますがね。」
「ど~うかな?」
「とか言って、全ちゃん戦いたいと思ってるでしょ~…だって顔ニヤニヤだよ。」
「え?」
顔に触れて確かめる。確かに口元が歪んでるようだ…。
まぁ、仕方ない。久しぶりの上玉だしな。
「しかし、戦闘は今は控えるべきでしょう。今の我々はたった3人ですしね。…何より、夏は始まったばかりですよ。」
どうやら鶫も恋も笑ってるようだ。さっきの見て笑えるコイツらはやっぱ最高だわ。
「「だな・だね。」」
声が揃う。
「じゃあ、まずは湘南の先輩方に挨拶周りに行こうとするか…手始めに、あそこの海の家にたむろってる『血まみれ』先輩にさ。」
皆殺しはきえてるしね…。
「行こうゥ!!」
恋が拳を空に突き上げる。
「ですね。」
鶫は若干下がったメガネをかけ直す。
「チーム『百鬼夜行』…俺に続け。」
夏の湘南に呼ばれたものがまた一人その地に足を踏み入れる。
…湘南の夏が平穏に過ぎた事はない…その言葉の通りに…。
小説書こうとすると難しいですね…妄想想像ならポンポンできるのに。