『元』王道RPGゲームの中に転生したら、無限魔力で世界を救う羽目になって…   作:リル★

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コロシアム編最後?


第2話 勝手にライバル認定されても困るんですけど!!

『スレイプニル』

 無数の斬撃が敵を襲う。

 

『グングニール』

 大きな斬撃が敵を切る。

 

「勝者:ハイ・ゼルンだぁ!」

 コロシアム全体が歓喜に包まれた。

 白髪の長身の男は何も言わずにフィールドを後にした。

 

────

 

第3回戦目(準決勝)

 

VSゼルン

 

 優魅は白髪の真面目そうで、心の奥に活力ある力を持っている男と握手を交わし、その男と距離を取った。その男とはゼルンだ。

 

(わたくし)はゼルン。斬撃魔法の使い手だ。普通はモンスターを召喚するのではなく、持ち込むのは禁止だよ。けど、私はそれを認めよう。お願いするよ司会者兼審判。」

「モエちゃんの同行ダメだったの?」

「まあな。まあ、いてもいなくても変わりはしない。安心してくれこのコロシアム内では死ぬことはない。」

「それじゃあ、始めるよ!モエちゃん、攻撃!!」

 

 メラぽにょん(モエちゃん)はゼルンに向かって、体当たりをした。

 

『ミュルグレス』

 ゼルンは無数の斬撃を空に向かって撃った。その斬撃は一旦宙に留まってから、地面へと落ちていく。まさに、斬撃の雨のように。

 メラぽにょんは倒れてしまった。

 

「よくも…モエちゃんを!!」

「だから言った。いてもいなくても変わらない…と。終わらそう。」

 

『ニュルミョン』

 斬撃が自由自在に動いていく。

 ゼルンが手を動かすとその斬撃はその手の動かした方向へと向かっていく。

 

「こっちはこれよ!」

 

『トール』

 優魅は空に向かって斬撃を撃った。その斬撃は、地面へと落ちていく。

 凄まじい威力の斬撃が地面に向かっていった。ゼルンの操った斬撃は、優魅の斬撃に押し負けて消えてしまった。

 この斬撃はまさに小さな隕石が落ちたようだった。

 

「なら、こいつでどうだ?」

 ゼルンは左の方向へと踏み込んだ。そして、目には見えなくなってしまった。

 

「はやい!」と優魅は思いつつ、次の行動を考えることにした。

 "早いやつはいつも()()を取ろうとする。"

 優魅は後ろ側に攻撃する準備をした。

 

 

スッ

 

 優魅の予想通り優魅の後ろ側に回り込んでいた。

 

『スレイプニル』と優魅は先制を仕掛けた。

『グングnぃ…』とゼルンが言いかけた時、優魅の技が入った。

 

 無数の斬撃がゼルンを襲う。ゼルンはたまらずに優魅との距離を離す。

 

「やるな。次の技で一気に終わらしてやる。」とゼルン。

 ゼルンは魔力に限界を感じ始めていた。

 ゼルンは真下に小さな斬撃を撃つことによって、空を飛び始めた。そして、空中に留まったゼルンは手を優魅に向けた。

 

「やっと時間が出来た。」と優魅。

 優魅には現ストックしている最強の攻撃技を撃つための時間を確保することが出来たようだ。

 優魅はゼルンの方向を向き、技を撃つ構えに入った。

 

 

『アレス・テンペスト』

 風がたちまち斬撃のエフェクトへと変わり、斬撃の刃が優魅に狙いを定める。

 ゼルンが手を下ろすと、全ての斬撃は優魅に向かって飛んでいった。

 

『フェンリル』

 優魅は大きな斬撃を沢山繋がった怪物のようなものを作った。それは、フェンリルと呼ばれる、狼のようでケルベロスのようなものだった。

 

 ゼルンの斬撃はフェンリルに吸収された。斬撃で作られているフェンリルはゼルンを襲う。

 その攻撃が直撃。ゼルンは地面へと落下していった。

 観客も含め辺りが静かになった。

 

「しょ…勝者は、なんと…優魅だぁァ!」

 

 コロシアムが歓喜で包まれた。

 

 

 メラぽにょんが戻ってきた。

 ゼルンも意識が戻った。戦いによって気絶していたようだ。

 

「この勝負負けたよ。君を私の好敵手(ライバル)と認めよう。次会うときはまた戦おう。」

「ありがとうございました。けど、会うことがないと思うけど。」

「いや、好敵手は会うに決まってる。まあ、またいつか戦いあおう。」

 

 ゼルンはその場から去っていった。

 

────

 

 優魅は休憩を取っていた。今は次に戦う相手が戦っている。が、優魅はそれを見ようとはしなかった。

 

「さすが、勇者の仲間だったのよねぇ」

 そんな声が観客の1人から聞こえた。

 

「勇者の仲間?」と優魅は思わず聞いてみた。

「そうよ、今戦っているのが元勇者の仲間のアランよ。」

 

 優魅の表情は晴れ渡った。上手く行けば、勇者の元へ行けるかも知れないと思い、嬉しさが募ったのだ。

 そして、決戦が始まる。

 

「モエちゃん、そこで見ていてね」

 優魅は戦場へと向かっていった。

 

────

 

第4回戦目(決勝)

 

VSアラン

 

 アランは重装備を身にまとっているいた。

 アランは元武器屋の少年で、勇者が武器屋に来た時に仲間になった。得意なのは武器を使った攻撃だ。

 優魅とアランは握手を交わし、一旦距離を置く。

 

 アランは魔力が全くない。そして、覚えてる技がない。物理的な攻撃しか出来ないようだった。

 つまり、優魅の使える技は全くない。

 

「いくぞっ、強者っ!」

 アランが襲いかかる。

 

 優魅は何も出来なかった。

 

 

 

「まいりました!」

 優魅がそう言うと、アランが一瞬止まった。

 

「はっ?今の聞き間違いだよね?」

「何が?私は"まいった"とは言ったよ」

「なぜ?」

「それは、あなたには勝てないからよ」

「そうかそうなのか…つまり、さっきの試合で全てを出し切ったんだな。」

(そうした解釈の方が良いかもね)「そうよ」

「今回の勝負はお預けだ。」

 

「勝者…アラ~ン!」

 優魅へのブーイングが会場を呑み込んだ。

 

「みんな聞いてくれ、優魅さんは魔力を使い切ったんだ。ゼルンとの勝負で。許してあげてくれ」

 アランは会場に向かって言う。そうして、会場の不穏な空気は消えた。

 

「アランさん、ありがとう」

「大丈夫だよ」

「負けた身で何なんだけど…一つお願いいいかな?」

「なんだ?」

「勇者の仲間だったんだよね?勇者に合わせてくれない?」

「無理だな。僕も会いたいよ。」

「離れ離れになっているのね…」

「全ては死神のせいなんだ。勇者が死んだのは…。それに、新たな希望も死んだのは。」

「死んだの?」

「そうだよ」

 

 アランは少し涙を流していた。

 

「じゃあ、勇者の墓場に連れて行ってくれない?」

「それならできるよ。」

「ほんとに?お願いしていい?」

「いいよ。明日の昼にここに集合ね。」

「分かった。」

 

 アランは先に帰っていった。

 優魅は明日の昼まで何をするかメラぽにょんとともに考えていた。

 

────

 

 優魅が会場から外へ出ると、そこにはゼルンがいた。

 コロシアムでは経験値が入らなかったけど、ここで倒せば経験値が入るかも知れない。と優魅は思う。

 

「ゼルン、やっほー」

「好敵手…。何か気さくすぎやしないか?」

 

 優魅はゼルンに触れた。

 

「次あったら戦おうと言ったよね?」

「そうだな。言った覚えもある。」

「じゃあ…」

 

『トール』

 優魅の出した重い斬撃はゼルンを押し潰す。

「いきなり何をするんだ?」とゼルン。

 

「だから、戦ってあげてるの!後、先に言うね。ごめんなさい。」

「ど…どういうことなんだっ?」

 

『スレイプニル』

 無数の斬撃がゼルンを襲う。

 

『グングニール』

 斬撃の刃がゼルンを倒した。

 

 ゼルンは死んでしまった。

 優魅は15477の経験値を手に入れた▼

 優魅はレベル27になった▼

 ついでに、メラぽにょんにも経験値が入った▼

 メラぽにょんはレベル18になった▼

 

「後は復活させるだけ…と。けど、復活の中で一番体力を復活させないのは…」

 

『復活魔法:緊急蘇生(エミリア)

 ゼルンは体力1で復活した。

 

「私はどうして…。どうなっ…」と言いかけた時、

『スレイプニル』

と優魅は欠かさず攻撃した。

 

 優魅は経験値を手に入れた。

 優魅はその後も繰り返し、緊急蘇生と殺しを連続で行った。

 

 優魅のレベルが42になった時に、終わりを告げる。コピーできる1時間が過ぎてしまったのだ。

 

「よくもやってくれたな」とゼルン。

「こっちにはまだモエちゃんがいるけど」

「うっ」とゼルン。

「今日はありがとうね。レベル上げに手伝ってくれて。」

「そんな覚えはないが。」

「まあ、あなたが次会ったらなんて言わなければね。」

「もういい。またいつか会おう。」

 

 ゼルンは足早でその場から離れていった。

 

 

 

 現在の優魅

 

レベル:42

A:132

B:125

MP:相手と同じになる

PP:無限

S:144

 

 現在のメラぽにょん

 

レベル:39

A:97

B:38

MP:101

PP:15

S:88

 

 次は明日だ。ついに、勇者に会うことが出来る。と優魅は期待を膨らませていた。




ゼルン

【年齢】27歳
【血液型】B型
【特徴】白髪、多分染めてる方。長身。
【技】斬撃魔法
【特徴】強いけど、優魅のずる賢さには頭が上がらない。
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