インフィニット・ストラトス~獣耳とかツイてる彼女~ 作:王・オブ・王
すべての授業が終わった後、杏澄が急いで教室から出ようと鞄を持ち立ち上がる。
だが、それを予測していた一夏、箒、セシリアの三人がそれより素早く動き出していた。
教室を出ようとした杏澄に背後から飛び出すようにタックルする一夏、その背後からセシリアと箒もタックル。まるでアメリカンフットボールのようなその衝撃の映像にクラスメイトや山田真耶は表情を変える。もちろん驚愕する方向に。
織斑千冬はHRの時に三人から出る殺気のようなものを感じ取っていたのでそこまで驚いていない。
「逃がさないぞ杏澄!」
「逃がしませんわよ杏澄さん!」
「逃がさんぞ杏澄!」
三人の下敷きになっている杏澄。ちなみにこの後の訓練が嫌で杏澄は逃げ出そうとした。
だが自分だけが辛い思いをしてたまるかという気持ちを胸に一夏は杏澄にタックルしたのだ。普通の女子生徒や女性に対して一夏はこのようなことを決してしないだろう。
セシリアはただ杏澄と一緒に訓練がしたいから、箒はこれ以上幼馴染が情けなくなるのを防ぐためだ。
そしてそんな三人の別種の感情が入り混じった魂を込めたタックルによってタッチダウンを防がれた杏澄は……。
「杏澄?」
「どうしましたの杏澄さん?」
「なにかあったのか杏澄?」
「馬鹿者どもが」
呟いた千冬。
一番上の箒が降りて杏澄の横を向いた顔をのぞきこむ。
結果わかったことは、顔の半分が前髪で隠れているのでなにもわからない。
「杏澄さん!? ちょっとどきなさい織斑一夏、いつまで杏澄さんのお尻に顔をおしつけてますの! うらやま、げふんげふん!」
「ちょっ、待てセシリアっ、ぐお!」
セシリアに蹴り転がされた一夏が杏澄の上から降りる。急いで杏澄の体を仰向けにするセシリアだったが見事に前髪が目を隠している。
そこはとりあえず気にせずに、杏澄に声をかけたが返事は帰ってこない。
「あすみん、気絶してるのかなー?」
「結構いい音したもんね」
クラスメイトたちがそんな会話をしている。
若干ながらも冷や汗を流す一夏と箒、やってしまった感があるのだろう。
一番杏澄を気絶したことに自責を感じると思われたセシリアが何も言わないので、全員がセシリアの方を見た。
そこで仰向けになっている杏澄を見ているセシリアは―――涎を垂らしている。
「あ、杏澄さん……な、なんて豊満でムッチリとした、ハァハァっ……今介抱してさしあげますわぁっ!」
「確保ォォォッ!」
箒が杏澄の貞操に危機感を感じ叫ぶと、一斉にセシリアにタックルする一年一組女子生徒。
沢山のクラスメイトたちが覆いかぶさるその固まりから最後に聞こえた声は『なぜ邪魔しますのぉ!』だったが、一夏は『当然だろ』と頷いた。
もしかしたらセシリアは自分よりアホなのかもしれないと思う一夏であった。
結局、杏澄が起きたのはそれから10分ほどしてからだった。
タックルされた前後の記憶が若干なくなっていたが、まぁ気にすることもないだろう。
とりあえず箒が貸し出された量産型ISこと
ISスーツのセシリアと、誰が制服を脱がしたのかISスーツの杏澄、制服の中にISスーツを着ている杏澄は脱ぐだけで良いのだが、本当に誰が脱がしたのか……。
「ふぅ、あの重圧を耐えた甲斐がありましたわ」
「なんの話?」
「いえいえ杏澄さん、お気になさらないで」
まぁ脱がしたのは無論セシリアなのだが、杏澄が中にISスーツを着ていたということだけが彼女の悔いである。
どうせなら着替えまでさせたかったセシリアだが、箒が居た手前それは結局はできなかっただろう。
とりあえず杏澄とセシリアもISを展開させ、四人が立っている。
「どうする?」
「杏澄は私と向こう側で訓練だ、最近腑抜けているようだから鍛えなおしてやる!」
「え~」
箒に連れて行かれる杏澄だが、セシリアは何も言わない。
なぜなら、箒が杏澄に友情以上の感情を抱いていないのを知っているからだ。だからこそ今は一夏を相手に訓練することを選んだ。
否、これは訓練と言う名の実戦だ。
「一体杏澄さんの隣に立つかふさわしいか!」
「いやセシリア、お前なんで杏澄を」
「ケダモノにはわかりませんわ!」
「杏澄の方がよっぽどだけど、ていうか俺は別に杏澄のこと……」
問答無用と言うようにセシリアがライフルを一夏に向ける。
同時に一夏が雪片弐型を抜いた。お互いが視線を交えてこの状況にこれ以上何も言うことは無いと頷く。
そして同時に二人は、動き出した。
一方、杏澄と箒はだいぶ離れたアリーナの端で訓練中だ。
打鉄の刀一本を借りて杏澄は箒と打ち合いをしているが、専用機で性能が上のはずの杏澄の方が押されている。
単純な接近戦、ほぼ同じ条件下で戦うなら剣道日本最強の箒にただの根暗が敵うはずもない。
「一夏にも驚いたが驚くほど弱くなってるな、昔は私達より強かったじゃないか!」
「そんなこと言ったって、箒ちゃんと離れてから剣道なんてしなかったし、成長すれば一夏の方が自然と力も強くなるからそりゃ私が一番弱くなるのも必然なわけでっ」
「もう良い! はやく来い……昔はもうちょっと明るかった気もするが」
「昔みたいにはいかないんだよっと!」
素直に一直線に刀を振り下ろすが、箒はそれを綺麗に受け止める。
お互いの刀がつば競り合いになるが、箒は目をギラつかせてそのまま刀をかたむけ杏澄の攻撃を受け流すと、その流れのまま横に刀を薙ぐ。
結果は直撃、剣道で言うならば『胴』の位置に直撃して、杏澄のサイレントビーストが後方に下がった。
「いやはや、強いっ」
「まだまだこんなものではない、あちらも盛り上がっている」
杏澄が上空を見ればビームとバーニアの光が交差していた。
あれに参加したくはないと思いながら目の前の箒を視界に入れる。
お互いに刀を構えて、杏澄は必死に昔の感覚を思い出そうとした。
そして―――。
外はすっかり真っ暗になった頃、箒以外全員がボロボロになっていた。
一夏とセシリアの試合は結局両者互角の戦いを繰り広げた結果、同時にエネルギーがゼロになったらしい。
杏澄は言わずもがな一方的にボコボコにされて、という感じだ。
とりあえず全員解散。
杏澄は服を着て誰よりも早くアリーナを出る。
「待ってたわよ杏澄!」
そこに居たのは鈴で、そう言えば約束していたなぁとか思い出す。
「一夏はまだだよ」
「別に今一夏の話はしてないでしょ、あんたって昔からそうよね」
「いや、女の子が待ってたら一夏のことだと思うでしょ?」
「うん、すんごい納得」
さすがにそこに反論ができるほど、鈴は事例に覚えがある。
昔から一夏が傍にいる杏澄は、自分のために誰かが待っているなんてそんなわけがないとか思ってしまう。 まぁほかにもいろいろ理由があるのだろうけれど、鈴はとりあえず一夏目当てで無いと杏澄に言う。
杏澄は内心『じゃあなんで?』なんて思うが、鈴は見るからにツンデレだ。素直になれないのだろうと理解した。
「あのさ、あたしが居なくて寂しかった?」
「えっ……そ、そりゃぁね」
―――まさか鈴ちゃん、私に気が合ったり?
と考えてしまう杏澄だったがすぐに首を横に振った。
前に一夏のことを聞きに来た生徒相手に危うく一歩踏み出してしまいそうだったことを思い出す。
さらに思い出したのはつい最近セシリアと良い感じになったかと思いきやドン引きされたこと。
勘違いするなと自分に言い聞かせて、頷いた。
「そうだ言い忘れてた」
「えっ!?」
嬉しそうな表情の鈴。
「中学の時の友達に連絡した? きっとみんな喜ぶよ、弾とか!」
「……なんかあんた一夏に似た?」
「失敬な!」
結構ショックな杏澄であった。
少し怒ったような表情の鈴。
「もっとなんか―――」
「お~い二人とも~」
結局そんな時に一夏の声が聞こえてきた。
鈴はそちらを向いて一夏を睨む。
「なんだよ?」
「あんたたちやっぱそっくりだわ」
「杏澄とそっくりって……そりゃねえよ」
笑う一夏。
そしてそんな感じで話もなあなあになったところにセシリアと箒もやってきて、五人は移動を始めた。
行く場所はもちろん晩御飯が目的で、一向は食堂へと向かう
それからはしばらく一夏と鈴が色々話したりもしていたり、まぁそれぞれ楽しく食堂へとやってきた。
いつも通りの端の席に座った面々。
並び方としては箒、一夏、セシリア、杏澄、鈴という感じだ。
ちなみに箒と一夏と杏澄が和食、鈴がラーメンでセシリアが洋食である。
「杏澄って昔からロボットとか好きなわりにはISの操縦上手くないのね」
「まぁ乗るのと見るのは別だからね」
「言いたいことはわかるけど」
鈴と杏澄が他愛もない会話をしながら食事を続けていた。
セシリアは静かにその会話を聞きながら食事、今は特に話すべきこともないということだろう。
幼馴染同士の会話だ、一夏ぐらいしか入ることもできない。ざっと一年ぶり、それはつもる話もあるだろうとセシリアはセシリアなりに納得してみた。
―――しかし、このままで終わるセシリア・オルコットではありませんわ!
「ん、悪寒が走った」
「やだ、あんたの悪寒当たるんだからやめてよ」
「でも事実だし」
そんな言い合いをしているがセシリアは自分のことだとまったく思わないまま笑って食事を続ける。
ここで動き出さないあたりまだセシリアにも計画性というものがあるのだ、理性のないただの獣でないとわかる瞬間であるがあまりに不純。これがグレートブリテン及び北アイルランド連合王国の貴族、オルコット家当主の今の姿と知ればそのお抱えメイドでさえも頭を抱えることになるだろう。
しかし、愛の力は偉大である。
食事を終えて疲れ切った体のまま部屋へと帰ってきた杏澄は、電気をつけて上着を脱いでハンガーにかけるが、そのままベッドにダイブ。
仰向けになってそのまま、すぐに寝息を立てて眠ってしまうのだった。特に気を付けることもなくただベッドにだいぶしてしまったせいでシャツもスカートもだいぶめくれているが下はISスーツだ。
そしてそれから数分してからノックの音が部屋に響く、が杏澄が起きることは無い。
もう一度ノックされるが起きない……するとドアノブが回りそっと扉が開いた。
彼女、セシリア・オルコットは少しばかり夜更かしでもしようと杏澄の部屋を訪ねたのだがまったく反応がないのでドアノブを回したら開いていた。
鍵をかけないなんて不用心なと思いながらも部屋にそっと入ってドアを閉めるとベッドの方へと歩いてきてそこでようやくベッドに寝ている杏澄を視界にとらえる。
なるほど、と頷いて少しいたずら心がセシリアを支配した。
「失礼しますわ~」
そっとベッドに乗ると、杏澄のめくれあがったワイシャツやスカートを少し見る。
やはり中にISスーツを着ているのが残念だと少しだけため息をついてセシリアはベッドから降りようとしたが、そこで気づく。
カチューシャが外れかけていることに……。
誰も居ないのはわかっていても周囲を見渡して、セシリアはカチューシャを取ろうとしたが―――止まる。
「いえ、いけませんわ……」
淑女として、なによりも友人として嫌がることをやる気は無かった。
だからこそ位置を直そうとして杏澄の上半身に自分の上半身を覆いかぶせるようにした瞬間―――。
「んぅっ……」
モゾッ、と杏澄が動いて布団の軋み方も変わる。体勢を崩したセシリアは位置を直そうと思ったカチューシャを思わず取ってしまった。
そして体勢を崩したセシリアの目には杏澄の顔が映る。取ってしまったカチューシャを直そうと思った瞬間、杏澄の頭頂部こといつもはカチューシャに隠れている部分に目が行き、止まる。
「耳?」
そこには獣耳、しいてはネコ耳らしいものが付いている。
装飾品ではないと感覚でわかった。ぴくぴくと動いているのもそうだが、なんとなく思ってしまったのだ。
そして、セシリアが杏澄の顔に目をやると杏澄が顔を動かしたことにより前髪が避けられその目が見えた。
まだ目はつむっているが、長いまつ毛に整った顔。
「き。キマシタワ……」
「ん?」
セシリアがとっさに発した一言により、杏澄が覚醒する。
その目が開かれ、あの試合で見たときの目がもう一度セシリアの目の前で開かれる。あの時は良くはわからなかった。ただぼんやりと見えた気がしただけだ。
だからわからなかった目が、今目の前にしっかりとある。
「
その目はネコ目と言われるものだ。普通の人間より瞳孔などがネコのように細い眼。
ネコ目で琥珀色、その瞳はまるっきり狼のものに等しい。
そして極めつけに頭の上の耳、ネコ耳のように見えるが今となっては狼の耳に見えないでもなかった。
セシリアは魅入っていた。そして肝心なことをてんで忘れていた。
「きっ―――」
「き?」
「きゃぁぁぁぁっ!!?」
突き飛ばされたセシリアはカチューシャを手放してそのままベッドから落ちて背中から床に落ちる。
そこまで痛くはないが、少し状況整理までに時間が掛かる。そして状況整理をするまでの間にこの叫び声を聞いた生徒たちが部屋の外へと集まり、杏澄と仲の良い者たちがドアを開ける音がした。
セシリアの目線の先にいる杏澄はドアの開く音が聞こえるとすぐにベッドの上に置いてあるカチューシャを付けて前髪をしっかりと下ろす。
入ってきたのは一夏で、その次に鈴で箒、ほかの生徒たちは外で待っているのだろう。
「……セシリア・オルコット?」
鈴がつぶやくと、一夏と箒がそちらを見る。
「まさかセシリア、本気で」
「ちちち、違いますわ誤解ですわ! ―――ッ!?」
立ち上がってそういうセシリアだったが、突然一夏に胸倉をつかまれた。
先日セシリアが喧嘩を売ったときにも決してしなかったような鋭い目つきで、目一杯の怒りがセシリアの全身を貫く。
そこまでの怒気を身に受けるというのは初めてなこともあり、セシリアは言葉をつまらせる。
「それは信じるけど、なにをしたんだよ……杏澄があんな声を上げるなんて普通じゃ―――」
「一夏! 大丈夫だから!」
「杏澄……」
「杏澄さん……」
一夏が、セシリアの胸倉を離す。
「……ごめん」
「いえ、私が貴方の立場でもこうして怒っていたでしょうから、前者を信じてくれただけありがたいですわ」
「と、とりあえず外の騒ぎをっ」
「収拾した」
箒が出て行こうとすれば、入ってきたのは千冬だった。
ドアを閉めた音と共に現れた千冬は全員を見渡して深い深いため息をつく。
雰囲気からしていつもとは違うのは確かであり、服装も急いで着たという感じのジャージ姿、いつもよりジャージのしわが明らかに目立つ。
そして千冬は杏澄を見て少しだけ笑う。
「まぁ隠しきれるとは思っていなかった」
「うん、私も……」
「束のやつが推薦しなければこうはならなかったんだがな」
「まぁまぁ、とりあえずセシリアさんに……箒ちゃんもだよね」
千冬と言葉を交わした後に、セシリアと箒の名を呼ぶ。
「とりあえず私の隠された秘密の一部を二人にだけ教えてあげよう!」
この学園に来てから珍しく元気にそういう杏澄、一夏は少しだけ不安そうな表情でありそれは鈴も一緒だ。
セシリアはわかっているが箒は首をかしげる。
杏澄は黙ってカチューシャをとって前髪をかきあげて手を下すとうまい具合にその両目が見えるようになった。
「まぁこんな目と耳があるんだよね私、箒ちゃんにも見せたことないもんね」
「あ、ああ……」
「少し引いちゃった?」
「いや……素直に綺麗だなと」
箒がそういうと、セシリアがハッとした表情をする。
「私も綺麗だと思いますわよ! その耳もキュートで!」
「ありがと、二人にそう言ってもらえると助かるよ。私もお姉ちゃんもわかんないんだけど子供の頃からこれがあったんだよ、でもみんながみんなこれを受け入れてくれるかはわかんないから、二人にお願いがあるんだけど……秘密にしておいてくれないかなって、思ったり~」
やはりどこか不安そうにそう言う杏澄。
だがそれとは正反対に微笑みを浮かべる箒とセシリア。当然だというように笑う二人を見てもどこか不安そうな杏澄。
一夏も鈴も察してホッとした表情を浮かべるが杏澄は明確な答えがほしいのだ。
「もちろん秘密にするぞ」
「ですので! ですのでこれからは遠慮なく、二人きりの時はありのままの杏澄さんをぉ゛っ!?」
興奮したようにそういうセシリアだったが、昼間と同じように太ももに鈴の良い蹴りが入って何も言えずにうずくまる。
まったくと言ったようにため息をついた千冬。一夏は安心したように杏澄の隣に座った。
ふと疑問が杏澄の脳内をよぎる。
「どうしてセシリアさんは私の部屋を……まさか―――へぶっ!?」
頭部を千冬に殴られる杏澄。
千冬には杏澄の次の言葉が手に取るようにわかった。
間違いなく『まさか夜這いを!?』だ。
とりあえずこの部屋で喋れなくなったものはこれで二人、安心だろうと頷いて千冬は頷く。
少しばかり騒がしいがこれでも大事な妹分なのだ。そんな杏澄が傷つくようなことにならなくて良かったと、千冬は内心安心したりしていた。
こうして杏澄の秘密の一端が箒とセシリアにバレた。
案外まだあるのだがそれはさすがに自分から言う気はしないので杏澄は最大限隠すだろう。
杏澄が『百合色学園生活』とか言いながらそれをエンジョイできない最大の理由なのだ。
いずれセシリアやらにバレる可能性が無いとも言い切れない。
しかし当面の問題はクリアだと、一夏は安心して杏澄のベッドに横になるのだった。
「ちょっと、なんで一夏また私の布団で寝てんの?」
だが一夏が起きることは無く、今日もまた杏澄のベッドで寝ることになる。
ちなみに一夏と杏澄が一緒に寝るということにセシリアと鈴が大騒ぎしたが、千冬が黙らせた。
杏澄が箒の部屋に行けばいいじゃないかと言う話になったが千冬がそれを却下。
寝ている一夏と起きている千冬にはわかる。そんなことをして杏澄が不意に大変なことになったとき、篠ノ之箒の貞操の危機の可能性すらも出てくる……。
不満そうにしているセシリアと鈴を見て、千冬は珍しく面倒そうな表情を表に出して、深いため息をつくのだった。
あとがき
まぁ杏澄の秘密の一つこと獣耳と目、ということでござるまする。
そしてセシリアがガチになってきましたな。
杏澄の秘密はまだまだあるんですが……まぁどうでもいい(
では、次回もお楽しみくださればまさに僥倖!