脱衣場の一件で空気が凄く重い。また、シャルルの胸部が膨らんでいることに理解ができないでいる。シャルルは男子のはず、なのになんで……。
雷真「…………」
シャル「…………」
雷真「えっと……シャルル。その胸部の、ふ、膨らみは……?」
シャル「…………」
雷真「まさか、パッド!?」
シャル「違うよ!」
雷真「ってことはつまり…………自前?」
シャル「…………」コクリ
雷真「えっとつまり、シャルルは……霊長類ヒト科の男じゃくて、男性でもなくて、はたまた男の子や男の娘でもなく。霊長類ヒト科の女で、女性であり、女の子で、一人称がMR.ではなくMS.で、トイレの標識は黒じゃなく赤の方で、生物表示では雄ではなく雌。そういうことなのか?」
シャル「うん……。てか、途中から質問の内容がおかしくなってない?トイレ標識とか、生物表示とかさ」
雷真「いや、俺でも流石にこれは……」
シャル「僕だって、女だってことを黙ってたのは悪かったけどさ」
雷真「まあ、とりあえず。なんで、シャルルは男に扮してIS学園に来た?なんてのは野暮か。まあ、大方予想はついてるから聞かないし。それに聞かれたくないだろう?」
シャル「なん……で?」
雷真「俺も人に聞かれて欲しくないことがあるからな」
その時の雷真の瞳には悲しみの色がシャルルには見て取れた。これにより、シャルルは決心をする。
シャル「ううん、雷真には知ってほしい。なんで、僕が男の格好をして、IS学園に来たのかを」
雷真「分かった」
シャル「僕がこの学園に来たのはね、実家からそうしろって命令されたんだ」
雷真「シャルルの実家って、デュノア社だよな?」
シャル「うん……。僕の父がそこの社長をやっているんだよ。その人から直接の命令でね」
雷真「は?なんで、シャルルがそんなことを命令されないといけないんだよ」
シャル「雷真、僕はね。父の本妻の子じゃないんだよ」
雷真「…………」
シャル「父とはねずっと別々に暮らしてたんだけど、二年前に引き取られたんだ。そう、僕の実のお母さんが亡くなった時、デュノアの家の人が迎えにきてね」
シャル「それで色々と検査を受ける過程でIS適性が高いことがわかって、で非公式であったけれどテストパイロットをやることになってね」
シャル「でも、父に会ったのはたったの二回だけ。話をした時間は一時間にも満たないと思う」
雷真「…………」
シャル「その後のことだよ、会社が経営危機に陥ったのは……」
雷真「世界第三位のISメーカーでも第三世代機が完成していないから、その立場は危うくなるわけか」
シャル「その通り、第三世代機の開発が形にならなくてね。このままだと、開発権限が剥奪されてしまうかもしれないところまで来てね」
雷真「それがシャルルの男装になんの関係があるんだよ?」
シャル「簡単だよ、注目を集めるための広告塔。それに雷真が思っている通り、男性操縦者情報とその専用機の機体情報が手に入るかもって…………。そう、雷真、君と一夏のデータを手に入れるために命令されたんだよ、あの人にね」
雷真「…………」
シャル「はぁー、本当のことを話せて楽になったよ、聞いてくれてありがとう。それと、今まで嘘をついていて、ごめんなさい」
雷真「シャルルはこのままでいいのか?一応、シャルルから秘密を聞いたから俺も話す。俺は軍人だ」
シャル「え?雷真が軍……人?」
雷真「だからシャルルがやっていることは他国へのスパイだ。それが日本政府にバレたら、日本政府がフランス政府に告発して、シャルルは本国に強制送還されて、牢獄に入れられるぞ?」
シャル「…………」
雷真「お前はそんなのでいいのか?それに俺たち子供は親を選べない。親は子を望めるが俺たち子供はそんなことすら望めないんだよ!俺たちは産まれてからじゃないと何にも望めないんだ」
雷真「だからシャルル。今は望んでいいんだよ。お前が生きたいように、暮らしたいように、過ごしたいように、心の底から願う、お前自身の生きざまをさ」
シャル「僕は……僕は……僕は」
雷真「大丈夫だ、安心しろ。だから、言ってごらん?」
シャル「僕は皆とまだ一緒に居たいよ!もっと普通の女の子みたいにお洒落したり、恋をしたいよ!誰か助けてよ!」ポロポロ
雷真「やっと本心から助けを求めたな」
シャル「えっ?」ポロポロ
雷真「安心しろ、俺がお前の……最後の希望だ」
シャル「雷……真」ポロポロ
雷真「さて、やりますか!俺の友達を泣かせたんだ。それ相応の制裁は受けてもらうぜ、フランス政府とデュノア社長様よ!」ゴキゴキ
肩の骨を鳴らしてからパソコンを開き、ネットで色んなサイトを経由しながら、偽造と撹乱工作を行い、デュノア社にハッキングする。これにより、フランス政府とデュノア社の黒い部分がアレよアレよと出てくる。
雷真「おいおい、マジかよ。フランス政府も真っ黒かよ。笑えねぇな、ああ笑えねぇよ」
シャル「雷真、君は一体何をやっているの?」
雷真「そんなの決まってるじゃん、フランス政府とデュノア社にハッキングをかけてるんだよ。てか、こんな簡単なセキュリティーでよくもまあ、今まで情報が無事だったな。マジでこんなのはお遊びと何ら変わらないぞ?"
シャル「あっち側って?」
雷真「いや、こっちの話だから気にするな。よし、これで終了」
ハッキングが終わると携帯を使い国際電話で、デュノア社に連絡を取る。そして、デュノア社の社長が出て来たら、まずは名前をミスターKと名乗り、デュノア社が秘密裏にしていたことを各国の政府に告発するぞと脅し、シャルルの親権を更識に変更させる。
次はフランス政府に国際電話を繋ぎ、フランス政府のお偉いさん方にミスターKと名乗り、これまたデュノア社と同様にフランス政府が秘密裏にしている情報を各国の政府に告発するぞと脅し、シャルルが仮にフランスに帰国しても投獄をしないよう約束させる。
雷真「ふぃ~、疲れたが全部終わった。あとはお義父さんの方に連絡を入れるだけか」
携帯を今度はお義父さんに繋げる。
更識父『どうしたんだい、雷真くん?』
雷真「いきなりですが、三人目の娘は欲しくありませんか?」
更識父『えっ?』
それからお義父さんにシャルルと俺のハッキングしたことにより得た、経緯や情報を話した。それにより、お義父さんは快くシャルルを三人目の娘として迎え入れてくれることを約束してくれた。
雷真「では、今度は夏休みに、はい。では、おやすみなさい」
シャル「終わったの雷真?」
雷真「ああ。それとコーヒーをありがとうな」
シャル「ううん。どうせ、これが最後になるかもしれないし」
雷真「それなんだが………。シャルルはフランスに帰国しても投獄されないことになったから。フランス政府をおど………ンン!フランス政府と話をつけたから、あとデュノア社にも話をつけて親権を奪ったから。だからシャルル、お前はもう籠の中の小鳥じゃなくて、自由に飛んでいいんだよ」
シャル「えっ?それ…………本当なの、雷真?」
雷真「ああ、本当だ」
シャル「ってことは僕は、牢獄に入れられないで済むの?」ポロポロ
雷真「ああ」
シャル「普通に自由に生きていけるの?」ポロポロ
雷真「ああ」
シャル「普通の女の子みたいにお洒落してもいいの?」ポロポロ
雷真「ああ。だけど、女の子としてこの学園で生活するはちょっと待ってな。今はまだ、早いから」
シャル「うん!雷真が救ってくれた命だもん、だから雷真が決めて」
雷真「ちょっとまて、シャルル!今の発言はいかんせん、良くないと思うぞ」
シャル「なんで?」
雷真「今の発言を端から聞いたら、一種のプロポーズに聞こえるから注意しろよ」
シャル「ぷ、ぷぷぷプロポーズ!?/////」プシュ~
雷真「それじゃ、飯に行こうぜ。先に出てるから準備をしてくれ」
シャル「うん」
先に部屋を出ると、そこには……鬼の形相をしている、刀奈と簪が居た。その後ろには虚さんと本音も居た。
雷真「ど、どうしたんだ?刀奈に簪。そんな鬼の形相で………」
刀奈「どうした、ですって?」ゴゴゴゴ
簪「そうだね。なぜ私たちが居ることが分からないなら自分の胸に聞くといいよ?」ゴゴゴゴ
雷真「え、えっと……」
一応、簪に言われた通りに手を胸に当てながら虚さんに助けを求める視線を送ると、虚さんはハンドサインで電話を表した。あっ、なるほどね。お義父さんからの電話………終わったわ。
雷真「えっと、お二方に新たな姉妹が出来て良かったですね」ガタガタ
刀奈「言い残すことは?」
簪「それだけ?」
雷真「ひ、いや!?」
更識姉妹「「私たちという者が居ながら………。他の女なんかに……いっそ一回、死んでこい!この浮気者!!」」
雷真「ギャアアアアア!!」
また、男の格好になって部屋から出て来たシャルルがまず見たのは、頭から湯気を出して地面にめり込んでいる雷真と、こちらを鬼の形相で睨んでいる更識姉妹の姿だった。
シャル「え、えっとこの状況は一体……何?」
雷真「…………」チーン
刀奈「シャルルくん、少しお話がしたいの」ゴゴゴゴ
簪「だから、一緒に来てくれるよね?」ゴゴゴゴ
シャル「は、はい!」
その言葉の後、シャルルと撃沈している雷真は刀奈と簪によって部屋の中でO☆HA☆NA☆SHIをされたそうな。
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雷真は見学