未確認IS撃墜のために花月荘の砂浜からISを展開して、未確認ISである、ザク、ザクファントム、グフに向けて飛行する。また、ストライクの装備はエールだ。
雷真「各機に伝達。今回は本当の死線だと思ってくれ。そのため、刀奈と簪はグフを、シャルロットとラウラは赤いのを、鈴とセシリアは白いのを、それぞれツーマンセルで一機ずつ当たってほしい」
刀奈「やっぱり、雷真は三機なのね……」
雷真「ああ。俺が相手をするのは緑と水色、黒の三機だ。この三機は他の三機と比べてかなり強い」
雷真「シャルロットとラウラは赤いザクのオルトロスには絶対に当たるなよ」
シャル「わかった」
ラウラ「心得た」
シャルロットとラウラにガナーザクの一番脅威である、オルトロスを必ず回避するよう念を押す。
千冬『各機、聞こえるか?』
「「「はい!」」」
千冬『あと、約30秒後に未確認ISと接触する。気を引き締めろ!』
織斑先生からのザクたちとの接触時間を聞いたあと直ぐにストライクのハイパーセンサーの危険アラームが鳴った。
雷真「!!」
雷真「全機、回避!!」
「「「「!?」」」」
何とか俺の叫びで回避が間に合うが、俺たちが居たであろう場所に赤と白が混ざりあった太いビームが二本流れた。
刀奈「今のは……?」
雷真「間違いない、ガナーウィザードのオルトロスだ」
鈴「あんな距離から……」
雷真「オルトロスは設計上、超遠距離からの砲撃を目的に作られてるからな……」
雷真「悪いが先に行く!ガナーウィザードを一機だけ抑える。あとの指揮はラウラに一任する」
刀奈「ちょっ、雷真!?」
鈴「あ~もう!」
俺はストライクのセーフティを全て解除して一気にザクたちに向けて加速し、
他には、この六機を墜としたら、直ぐに一夏の加勢に行くためだ。
雷真「さぁ、相手をしてもらうぜ?アスラン、イザーク、ディアッカ!」
緑のブレイズザク、黒のガナーザク、水色のザクファントムの三機にコンバインドシールドのガトリングガンで牽制しながら他のザクたちと距離を取らせる。
雷真「やっぱり、アーモリーワンの強奪事件からの戦闘データを元にしているか…………。」
やはり、三人は連携が上手い。こちらがガトリングガンやレールガンの遠距離兵器を撃てば、イザーク機が対ビームシールドで防ぎ、その隙にディアッカ機がオルトロスを放ってくる。
逆に近接に持ち込めば、アスラン機がビームトマホークで攻撃を捌き、その隙にイザーク機が背中のハイドラガトリングビーム砲でこちらを狙ってくる。
雷真「クソッ!本当に厄介だな」
そんな愚痴をこぼしながら、戦闘を続けていると刀奈からオープンチャンネルの通信が入る。
刀奈『雷真、聞こえる?』
雷真「どうした?」
刀奈『どうやら、このグフとかいう奴にはSEがないみたい。それにそこまで強くもないみたい』
雷真「はあ?」
三機から放たれるビームを回避しながら、刀奈の言葉に質問する。
雷真「どういうことだ?」
刀奈『さっき、グフの攻撃をナノマシンで防いでる隙に簪ちゃんが山嵐を撃ったの。そしたら、そのうちの何発がグフに命中してマニピュレータが一つ使えなくなったの』
鈴『こっちも刀奈と同じよ。セシリアのレーザーが白い奴の肩や足に当たったわ』
ラウラ『こちらも、シャルロットのサブマシンガンが何発もザクに命中しているが決定打にはなっていないようだ』
雷真「ってことは……。SEを推進力か武器の威力に回しているのか?それに戦闘データも……」
雷真「だとなると、持久戦が有利か……」
俺は三機にビームを無駄撃ちさせるように近接と遠距離を交互に攻める戦法に変えた。するとアスラン機のビーム突撃銃が弾切れを起こしたのか対ビームから替えのマガジンを出そうするがそれをさせるほど俺は甘くない。
雷真「そこだ!」
雷真「やはり、近接はアスランが有利かよ」
量産機で無人機とはいえど、中身はエース級パイロットのデータが搭載されている機体、操縦技術の差が出てくる。
雷真「なんとかしないと……」
雷真「ん?無人機にデータ?もしかして……」
俺は機体特有の発想、誰しもが思い浮かぶであろう発想をザクたちから放たれるビームを回避しながらプライベートチャンネルでセシリアに確認することにした。
雷真「セシリア、聞こえるか?」
セシリア『なんですの?』
雷真「戦闘中にすまない。クラス対抗の時の無人機はセシリアの射撃にどう対応していたか知りたいんだ」
セシリア『あの時は、急なことに反応が…………ッ!!』
セシリア『………無人機だから?』
雷真「それは分からないが、それが有効かどうか、こちらで試してみる」
セシリア『分かりましたわ。こちらでも試してみます』
雷真「何かあったら連絡を頼む」
セシリア『了解』
セシリアとの通信のあと、一か八かで海面スレスレまで降下し、滑るように海面で回避行動をしながら三機を誘う。
雷真「これなら、どうだ!」
こちらを追尾してくる三機の少し前に単装砲を撃ち、それをレールガンで爆発させ、海面から大きな水しぶきを上げさせる。これにより、無人機の三機は急なことに対応が少し遅れる。
雷真「いっけえええええっ!!」
その隙に三機に対して、ガドリングガンとレールガンを連射する。連射した何発がディアッカ機のオルトロスに命中し、爆発。
それにより、ディアッカ機の右腕が肩から破損する。
雷真「よし、いける!」
水しぶきが止むとイザーク機がビームアックスを腰から引き抜き、振り下ろして来るのでコンバットシールドに備え付けられているビームブーメランを短剣代わりに使い、ビームを干渉させながら受け止める。その際、ビームアックスとビームブーメランの間にプラズマが飛び散る。
雷真「隙ができたな」
イザーク機はそのビームアックスの重さに両手を使う必要がある。また、ビームアックスは上から振り下ろしているため、スラッシュウィザードの武装である、ハイドラガドリングガンが使えないのである。
そこへ俺はストライクの内蔵武装のイーゲルシュテルンでイザーク機のメインカメラを破壊する。
雷真「よし」
メインカメラを破壊すると、イザーク機の腹部へ蹴りを入れて、一度後退する。そして、体制が整ったらイザーク機に向けて、ディアッカ機と同じようにレールガンと単装砲を連射する。
しかし、狙い撃ちされるはずのイザーク機の前にアスラン機が対ビームシールドを前にしてイザークを守るようにレールガンと単装砲の射線に入ってきたのだ。
雷真「なっ!?」
いくら、本人のデータが内蔵されているとはいえ、自分を犠牲にしてまで仲間を守るのは無人機ではありえないはず……なのに……。
雷真「まさか、そこまで学習しているのか?」
あまり考えたくはないがアスランたちの戦闘データだけでなく、学習するAIがこのザクたちに搭載されているのであれば、非常に厄介だ。
雷真「けれど、イザークの方はメインカメラがやられてるんだ。そこまで脅威にならないは…………ッ!?」
イザーク機がメインカメラをやられたことで、そこまで脅威ではないと安心しているとストライクのハイパーセンサーの危険アラームが鳴る。
雷真「下だと!?」
先ほどの急なことに対応しきれずに右腕を失ったはずのディアッカ機がいないことに気が付かずに、ビームトマホークを左手で持ち、海水の中から出てくるディアッカ機の攻撃に対応が遅れ、コンバットシールドのガドリングガンがビームトマホークに切断されてしまう。
雷真「しまっ……!!」
ガドリングガンを切断されたので慌てて左腕からパージする。そして、パージされたコンバットシールドは爆発する。
その爆発により、ストライクのバッテリーが少し削られてしまった。
雷真「まさか、あの状態でまだ動けるとはな……」
また、爆発したコンバットシールドの爆煙からビームが飛んでくる。これは、アスラン機のビーム突撃銃だ。
雷真「さすがはフェイスって所かよ!」
メインカメラがやられてた、イザーク機もアスラン機、ディアッカ機から俺の位置情報を得ているのか、ハイドラガトリンガンを撃ってくる。
雷真「チッ!」
流石にこれ以上時間をかけるのは刀奈たちが心配なので
これにより、イザーク機は至近距離でIWSPの砲撃を受け、撃墜。
残りは、アスラン機とディアッカ機だが、侮れない。
雷真「残り、二機!」
弾切れをしているIWSPから一気に二機共に仕留めたいのでマルチプルアサルトに換装する。
出来るだけ、アグニやビームライフルを使わずに近接で攻めるため、シュベルトゲベールとイーゲルシュテルンとマイダスメッサーのみで戦う。
雷真「ハアアアアッ!!」
シュベルトゲベールでアスラン機に斬りかかりながら、ハイパーセンサーでディアッカ機を追いながら、アスラン機の後ろにディアッカ機が回った所でイーゲルシュテルンを放つ。
それを何回か繰り返していると刀奈と簪のペアから通信が飛んでくる。
刀奈『雷真、こっちは終わったわよ?』
簪『そっちに加勢した方がいい?』
雷真「こっちよりも、セシリアたちの援護を頼む」
刀奈『分かったわ。あまり、無茶はしないでね』
雷真「分かってる」
通信が終わると先ほど同じようにアスラン機のビーム突撃銃を回避しながらシュベルトゲーベルで切り掛かろうとすると、アスラン機は左肩に装備されている対ビームシールドからビームトマホークを引き抜き、シュベルトゲーベルのビーム刃とビームトマホークのビーム刃でつばぜり合いになる。
これにより、シュベルトゲーベルとビームトマホークの間でビーム刃同士がぶつかり合いプラズマが飛び散る。
互いにビーム刃の脆い場所を探して、自分の得物を動かす。
それを何度もしていると後ろから危険アラームが鳴る。
雷真「またかよ!?」
後ろからの攻撃を回避するために、アスラン機に向けてイーゲルシュテルンでメインカメラを狙い、引き剥がす。
そして、後ろから攻撃してくるであろう輩の正体はディアッカ機だと分かっているため、ストライクの脚部スラスターだけを強く噴かせ、逆上がりの要領で前後を反転させ…………。
雷真「おらぁぁぁっ!!」
オーバーヘッドキックのように後ろから襲いかかってくるディアッカ機に蹴りを入れる。蹴りを受けた、ディアッカ機はそのまま海面に向かって落下していくので、アグニの照準を合わせ、放つ。
これにより、残るはアスラン機のみだ。
雷真「残るは、お前だな。アスラン!」
ディアッカ機を撃破したあと、雷真はアスラン機と睨み合う形で宙に浮いたままでいる。そして、互いに出方を見ていると、両者共に同じタイミングで突撃する。
雷真「ハアアアアッ!!」
両者は先ほど同じように何度もビーム刃を高速で移動しながら交える。しかし、やはり無人機では雷真が操るストライクに負ける。
それは、ディアッカ機にもやった様にフェイク技だ。
雷真はアスラン機とビーム刃を交えるギリギリのところで
アスラン機は雷真から投擲された、マイダスメッサーをビームトマホークで弾くがそれが決定な隙になった。
そんな、絶好の隙を雷真は見逃ずにアグニを放つ。
それにより、アスラン機は撃墜。
雷真「よし、終わったな」
アスラン機、イザーク機、ディアッカ機の計三機のザクを倒し終わると刀奈たちから通信が飛んでくる。
刀奈『雷真。こっちは全部倒したわよ』
雷真「こっちも今終わったところだ」
そんな、通信で雷真と刀奈は安堵していると…………
箒『一夏!一夏!』
「『『『『!?』』』』」
オープンチャンネルで箒が一夏の名前を叫ぶ声が雷真たちに届く。
雷真「箒、どうした!?一夏に何があった!?」
雷真もオープンチャンネルで箒に通信を送るが返信が返って来ない。
雷真「クソッ!」
雷真「全機、これより一夏と箒のバックアップに向かう!」
『『『『了解!』』』』
刀奈たちと合流し、全機で一夏と箒のバックアップに向かう雷真たち。しかし、その途中で一本の赤と白が混ざり合ったビームが刀奈を襲う。
雷真「!?」
雷真「刀奈ぁぁぁぁあ!!」
刀奈「えっ?」
雷真はビームが刀奈に当たる前に
雷真「刀奈、大丈夫か?」
刀奈「え、ええ……」
雷真「それにしても、一体何処から……ッ!?」
雷真は刀奈に目掛けてビームを放った犯人を探しているとハイパーセンサーのレーダーに新たに四機の熱源が確認された。
それは…………【ZGMF-X88S ガイア】、【ZGMF-X24S カオス】、【ZGMF-X31S アビス】、【ZGMF-X23S セイバー】の四機だった。
アヴァロン・フリーダムのビーム兵器を実技演習の授業でも使用するかについて
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アヴァロン・フリーダムの使用禁止
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アヴァロン・フリーダム ビーム兵器の禁止
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別機体のビーム兵器を使用
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別の機体を使う
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雷真は見学