自由と白式   作:黒牙雷真

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第30話

~刀奈たちが出て少し経った頃~

 

 

 

 

 

とある宇宙に宇宙服を着た青年が一人、漂っていた。

 

 

 

雷真「ん、ん~…………ここは?」

 

雷真「そうだ、俺はゲートをぐぐって…………フリーダム!」

 

 

俺は慌てて辺りを見渡すとどうやら宇宙に居るようでアークエンジェルから乗ってきたフリーダムを探すが見当たらない。

 

なので、もしかしたらと思い首元を探ると案の定。パイロットスーツの中に入れていたはずの蒼い羽の首飾りがパイロットスーツの外に出ていた。

 

 

雷真「ということは……俺は元の世界に還ってきたのか?」

 

雷真「取り敢えず、地球に行かないと」

 

雷真「フリーダム、起動!」

 

 

 

~BGM:ミーティア~

 

 

 

 

首飾りを握りながら『起動!』と念じると慣れた感覚でフリーダムが俺の身体を覆う様に展開された。

 

 

雷真「地球の座標は………こっちか!」

 

 

フリーダムのレーダーを確認しながら地球へと向かう。地球の衛星軌道付近になるとフリーダムのレーダーに熱源照合がされた。

 

何故、こんな離れているのに照合されたかは分からないが照合されたのは刀奈たちの霧纏の淑女(ミステリアス・レイディ)、打鉄弐式、ラファール・リヴァイブ・カスタムの三機だ。

 

 

雷真「刀奈たちは、もうカオスたちと戦ってるのか!?」

 

 

俺は直ぐにフリーダムで大気圏突入態勢に入る。

また、大気圏に突入する際、地球の花月荘に居るであろう、織斑先生たちに向けてフリーメッセージを送る。

 

 

雷真「座標誘導システム起動、姿勢制御システム起動、排熱、冷却システム起動!」

 

 

フリーダムで大気圏突入しながらフリーダムに搭載されている全ての大気圏突入用システムを起動させてからラミネートアンチビームシールドを構え、背中のスラスター翼を広げ、ハイマットモードにする。 

 

(※以後、ラミネートビームシールドと省略。by作者)

 

 

雷真「間に合ってくれ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

▽▲▽

 

 

 

 

 

雷真が大気圏に突入している頃。花月荘の作戦室では、無断でシルベリオ・ゴスペルとカオスたちに向かったIS学園の専用機持ちに真耶が必死に連絡を取ろうとするが通信が繋がらない。

 

 

真耶「まだ、通信は回復しないんですか!」

 

千冬「無駄だ。恐らく連中の方で切っている」

 

真耶「ですが!」

 

束「ちーちゃん!カオスとかいうISに向かった専用機持ちの子のSEが危険域に入るよ!」

 

千冬「なに!?」

 

千冬「周辺の封鎖中の職員に救出命令を出せ!」

 

 

千冬が指示を出したのと共に作戦室のレーダーに新たな未確認ISの反応が出る。

 

 

束「ちーちゃん、ちーちゃん!」

 

千冬「今度はなんだ!」

 

束「新たに未確認ISの反応だよ!」

 

千冬「なんだと!?」

 

束「それに…………コイツ、宇宙から単独で大気圏を降下してるよ!束さんでも、単独で、ましてやこんな高速で大気圏内を突入できるISは作ってないよ!」

 

千冬「束がたどり着けていない性能のISだと…………?」

 

 

千冬と束は単機で大気圏内を降下する未確認ISに驚いていると真耶からの口からまた驚くべきことを聞かされる。

 

 

真耶「先輩、その未確認ISからフリーメッセージです!」

 

千冬「読み上げろ!」

 

真耶「『我、黒牙雷真。現時刻を以て前線に復帰する!』とのことです………先輩、これって!」ポロポロ

 

千冬「黒牙…………本当にお前なのか?」

 

 

 

 

▽▲▽

 

 

 

 

 

高速で大気圏を無事に通過するとフリーダムのレーダーを頼りに刀奈たちの所へ向かいながらフリーダムにかかる地球の重力や海風などをフリーダムのメインシステムで適切な状態にする。

 

 

 

雷真「これで行ける!」

 

 

システムの調整が終わると瞬時加速(イグニッション・ブースト)を連続で使用する。また、フリーダムの通常飛行速度は明らかに箒の紅椿を凌駕している。

 

 

雷真「見つけた!」

 

 

地球に降りて約10分ほどで刀奈たちをフリーダムのハイパーセンサーで目視できる距離までたどり着いた。

 

また、最悪の事態になる前に間に合ったと思った。その時 、カオスが瞬時加速(イグニッション・ブースト)で刀奈の首をつかんだのだ。

 

 

雷真「!!」キュパーン

 

 

それがトリガーになったのか俺の頭の中で何かが割れ、思考がクリアになり、二段階瞬時加速(ダブル・イグニッション・ブースト)を使い、刀奈の首を掴んでいるカオスの右腕をフリーダムの腰に搭載されているラケルタビームサーベルで切り落とす。

 

 

雷真「刀奈ァァァァア!!」

 

 

カオスは右腕を切り落とされると一度後退し、セイバーと共に此方の様子を見ている。

 

 

刀奈「カハッ、ケホッ、コホッ!」

 

簪「お姉ちゃん、大丈夫?!」

 

シャル「刀奈、大丈夫?!」 

 

刀奈「ええ、私は大丈夫。でも、一体何が…………」

 

刀奈は首を絞められていたがそこまで強くなかったのか無事の様だ。

 

 

簪「お姉ちゃんを助けたのは…………」

 

シャル「新しい未確認ISだよ」

 

刀奈「えっ?」

 

 

刀奈は息を整えて俺を見ると、こう口にした。

 

 

刀奈「天使………?」

 

雷真「…………」

 

 

良かった、無事で……。さぁて、俺の大切な奴らをいたぶってくれた礼をしなくちゃな。

 

カオスとセイバーに向かう前に手が空いている刀奈にラミネートシールドを渡す。

 

 

刀奈「これは?」

 

雷真「…………」

 

刀奈「ちょっと!?」

 

 

俺は無言でカオスたちに向けてスラスターを噴かせて刀奈たちをいたぶってくれた礼をすることにした。

 

 

雷真「お前ら、生きて帰れると思うなよ!」

 

 

右手に持っているラケルタビームサーベルを一度戻して後ろ腰にマウントしていたルプスビームライフルを取り、左手ではラケルタビームサーベルを引き抜き、近接戦と銃撃戦を両方行う。

また、カオスは腕が使い物にならないと分かるとMS(モビルスーツ)形態からMA(モビルアーマ)形態へと変形する。

 

 

雷真「そこっ!」

 

 

ハイマットモードで高速移動しながらルプスビームライフルでよく狙いながら撃つが思うように当たらない。

 

 

雷真「まだ、俺がフリーダムに慣れてないからか………なら!」

 

 

性能に慣れてないなら技術で補うまで!

ストライクの時には出来なかった、偏向射撃(フレキシブル)を使う。するとセイバーの左足に当たる。

 

 

雷真「よし!」

 

 

フリーダムの危険アラームが鳴り、後ろからカオスがビームクローで当てに来ることが分かったので、その場でバク転宙返りをしてカオスの後ろからラケルタビームサーベルで縦に真っ二つにして撃墜。

 

 

雷真「まずは一機。次!」

 

 

カオスを撃破すると下から複数のビームが飛んできたので全て回避する。回避に成功すると左手で持っているラケルタビームサーベルを右腰に付いているもう一本のラケルタビームサーベルの連結させてアンビデクストラス・ハルバードにする。

 

 

雷真「海から……なら、アビスか!だったら、これで!」

 

 

ラケルタビームサーベルをアンビデクストラス・ハルバードへと連結させた後、態勢を持ち直し海面に向けてルプスビームライフル、バラエーナプラズマ収束ビーム砲二門、クスィフィアスレール砲二門をハイマット・フルバーストする。

 

 

雷真「当たれぇぇぇえっ!」

 

 

 

フルバーストを連射していると少し先の海面で何かが大きく爆発し、フリーダムのレーダーからアビスの熱源が消滅した。

 

 

 

雷真「残るは二機!」

 

 

アビスを撃破してからセイバーの方に視線を向けると今度は後ろの方から危険アラームがなるので後ろを向きながら指でアンビデクストラス・ハルバードを回転させて防御態勢に入る。

 

後ろを向き終わると複数のビームがアンビデクストラス・ハルバードに当たり弾かれる。

 

 

雷真「次はガイアか!」

 

 

右手に持つ、ルプスビームライフルを後ろ腰にマウントしてアンビデクストラス・ハルバードの連結を解き、二本のラケルタビームサーベルにすると緩急を付けながらガイアに向けて突撃する。

また、此方に撃ってくるビームは全て緩急を付けた高速移動で回避する。

 

そして、ガイアの前までに着くと右手に持つラケルタビームサーベルをガイアに向けて投擲し、ブラインドに使う。

 

ガイアは投擲されたラケルタビームサーベルを対ビームシールドで防ぐので、その隙にガイアの後ろに回り、後ろ腰にマウントしているルプスビームライフルを構えて撃つ。

 

 

雷真「この距離なら!」

 

 

四回ほど連射するとガイアから離れてガイアが爆発するのを見る。

ガイアの最期を見届けたら次はセイバーを狙う。

因みにだが、先ほど投擲したラケルタビームサーベルは一定時間が過ぎると自動的にフリーダムの腰にマウントされる様に設定してある。

 

 

雷真「最後はセイバー、お前だけだ!」

 

 

セイバーは俺と同じタイミングでスラスターを噴かせるとセイバーは左手肩に搭載されているヴァジュラビームサーベルを引き抜き、近接戦に応じてくる。

 

 

雷真「セヤアアアッ!」

 

 

互いのビームサーベルがぶつかるとサーベル同士の間でプラズマがバチバチと発生する。

また、互いにビームサーベルのビームが薄い部分を探すためにビーム刃の位置をずらし合う。

 

埒が明かないと分かったら『切り捨て御免!』のような相手を切り捨てながら走り去る様に行ったり来たりを繰り返しながらビームサーベルを交える。

 

そして、10回ほどセイバーとビームサーベルを交えていると、ある時、俺の視界に映る物全ての物事がゆっくりと遅く見えるような不思議な現象が起きた。

 

 

雷真「!!(なんだ、これ!?)」

 

 

その現象の中、セイバーがヴァジュラビームサーベルを上から振り下ろして来るのでそれをフリーダムの機動性で横に反転し回避すると同時にセイバーの身体を腹から横一閃に真っ二つにする。

 

真っ二つにされたセイバーは俺の後ろで爆発する。

 

 

雷真「…………。(今のは一体…………)」

 

 

無事にカオス、アビス、ガイア、セイバーを倒すことに成功すると海に浮かぶカオスたちの残骸をフリーダムの拡張領域(バススロット)に収納しながら刀奈たちの元へ行く。

 

刀奈たちの前に着くと刀奈が何故か知らないけどストライクのシュベルトゲベールを、シャルロットはサブマシンガン二丁を、簪は春雷を俺に向けていた。

 

 

刀奈「先ほどは助けて頂いた事とあの四機を撃破してくれたことに感謝します。しかし、貴方は一体何者?顔を見せてくれるかしら?」

 

 

うわー、三人ともスゲェ敵意を向けてくるよ

 

 

俺は刀奈の指示通りにフリーダムのヘッド装甲を解除し、オーブ製のパイロットスーツのヘルメットを取る。

 

 

簪「えっ……?」

 

シャル「うそ…………」

 

刀奈「らい……しん?」

 

雷真「ただいま。刀奈、簪、シャルロット」ニッコリ

 

 

笑顔で三人に『ただいま』を言うと次第に三人の顔がグズグズの表情になり泣き出し抱きついてくる。

 

 

刀奈「らい……しん……雷真!」ポロポロ

 

簪「良かったよ、本当に良かったよ!」ポロポロ

 

シャル「僕たち、雷真があの四機に殺されたと思って……」ポロポロ

 

雷真「悪かったな、心配かけて」

 

刀奈「本当よ!」ポロポロ

 

シャル「僕たちがどんな思いで居たと思ってるのさ!」ポロポロ

 

簪「あとで目一杯お説教してやるんだから!」ポロポロ

 

雷真「ああ、全て終わったら受けてやるよ」

 

 

 

アヴァロン・フリーダムのビーム兵器を実技演習の授業でも使用するかについて

  • アヴァロン・フリーダムの使用禁止
  • アヴァロン・フリーダム ビーム兵器の禁止
  • 別機体のビーム兵器を使用
  • 別の機体を使う
  • 雷真は見学
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