一夏が生徒会庶務に就任して早くも二週間が経過し、現在は9月。その間に、一夏はシューター・フロウの円軌道からの
他には、この二週間の間に105ダガーやカラミティたちのニュースは流れなかった。そして、現在、毎度の放課後特訓を終えて、いつもの面々で夕食を取っている。席は俺、刀奈、簪、シャルロットの四人一席で、一夏とそのハーレムメンバーは隣で五人一席を取っている。
雷真「明日から確か、『キャノンボール・ファスト』に向けた授業が始まるんだよな?」
刀奈「ええ、そうよ。9月27日に行われる『キャノンボール・ファスト』に備えて、IS学園の全校生徒は高機動調整の授業が行われるわ」
一夏「9月。そういえば、今月は俺の誕生日か」
セシリア「い、一夏さん、今なんと?」
ラウラ「い、一夏、今なんと言った?」
一夏「え?だから、今月は俺の誕生…………」
セシリア「一夏さんのお誕生日は9月27日なのですか!?」
ラウラ「嘘ではないのだな!?」
一夏「なんで、自分の誕生日の日に嘘を付く必要があるんだよ?」
ラウラ「い、いや、そんなつもりで言った訳ではないのだが…………」
セシリア「箒さん、鈴さん。少しよろしくて?」
箒「!!」ギクッ!
鈴「!!」ギクッ!
ラウラ「そうだな。二人には、少しばかり尋問か自白薬を使わなければなるまいな」
刀奈「ラウラちゃん、その発言はいただけないわね。私たちIS学園生徒会メンバーの前で、学園の生徒に向けて尋問に自白薬を使うなんて物騒な言葉は特に」ギロリ
ラウラ「うぐっ!」
雷真「箒に鈴。もしも、本当に尋問や自白薬を行われそうになったら言えよ?その時は、俺か刀奈。もしくは、織斑先生が対処するから」
箒「織斑先生の場合は分かるが、二人はどんな対処をするんだ?」
雷真「そうだな。まず、刀奈はラウラにくすぐりの刑を執行して対処。俺の場合は、ねぇ?」ニヤリ
鈴「な、何よりそのニヤリ顔は!?」
箒「そ、そうだぞ!?」
雷真「箒とセシリア、鈴なら直ぐ分かるさ。一学期前半の放課後特訓を思い出せば。実際に受けた人間が側にいるし」アハハハ
箒「あ、あれをやるのか?」ガクブル
セシリア「ほ、本当におやりになるのですか?」ガクブル
鈴「こ、殺さないわよね?」ガクブル
雷真「多分な」
俺が言っているのは、一学期の前半の頃。放課後特訓中に一夏が白式の制御を誤り、落下しながら顔から
それを見た俺は、あまりの怒りでSEEDが発動し、オオトリで一夏に向けて全門フルバーストしたのである。
そして、当のフルバーストを受けた一夏は最終的には気絶してしまい。その時の記憶がなくなっているようだ。
雷真「それで、一夏。お前の誕生日を皆で祝おうと思うんだが、どうする?」
一夏「そうだな……。毎年、中学の時の友達も祝ってくれるから俺の家に集まる予定なんだが、みんなも来るか?」
セシリア「も、もちろんですわ!」
ラウラ「嫁の誕生日なのだ。さ、参加するに決まっている!」
鈴「私も参加するわ」
箒「わ、私もだ!」
一夏「雷真たちは?」
雷真「無論、参加させてもらう」
刀奈「そうね。生徒会長として、同じ生徒会メンバーを祝わない訳には行かないわね」
シャル「僕も参加するよ」
簪「わ、私は三人が参加するなら」
一夏「わかった。でも、パーティーをするのは16時くらいになるけどいいか?」
雷真「大丈夫だろう」
こうして、生徒会メンバー&一年専用機持ちのメンバーでキャノンボール・ファストのあとに一夏の誕生日を祝うことになった。
一夏「そういえば、さっき、雷真と更識会長が言っていた高機動調整って、具体的には何をやるんだ?」
雷真「はい、誰か説明できる人。今がポイントの稼ぎ時だぞ」
俺のその一言で、一夏を射止めたい女性陣は獲物を狩るように目の色を変えた。
そして、一番最初に斬り込んだのはラウラだった。
ラウラ「ふむ。基本的には高機動パッケージのインストールが主流なのだが、お前の白式にはそれがないだろう」
ラウラはそう言い終わるとプチトマトを頬ばった。
鈴「そこで、高機動パッケージが無い場合はエネルギーの分配調整とか、各スラスターの出力調整なんかをやるのよ」
言い終わると鈴はレンゲに乗せた小籠包を頬ばる。
一夏「なるほどな。たしかセシリアのブルー・ティアーズにも機動パッケージってのはあるんだよな?」
セシリア「ええ!私、セシリア・オルコットの駆るブルー・ティアーズには、主に高機動戦闘を主眼に捉えたパッケージ『ストライク・ガンナー』が搭載されていますわ!」
そう言い終わるとセシリアは、その場でフフンと誇らしげにその腕で胸を押さえた。
一夏「なら、セシリアが有利だよなぁ。なあ雷真、超音速機動について教えてくれよ」
雷真「はぁ…………。女心が分かっていないバカめ」ボソッ
雷真「セシリア、悪いが一夏に教えてやってくれるか?」
セシリア「……そう、したいのは山々なのですが、申し訳ありません。それはまた今度。ラウラさんにお願いしてくださいな」
ニコッと微笑むセシリアだったが、その顔にほんの一瞬だが曇った表情を俺は見逃さなかった。
雷真「わかった。そういうことだがら、ラウラ。当分の放課後の特訓の後半を使って一夏に超音速機動をレクチャーしてやってくれ」
ラウラ「心得た」
ラウラからの返事を聞いたあと、俺は食べ終わった食器とお盆を持って食堂の返却口へ持っていく。
一夏「雷真、もう部屋に戻るのか?」
雷真「ああ。日本支部とフランス支部のIS委員会から刀奈と簪、シャルロットのビーム兵器について詳細データを送るように通達が来ているからな」
刀奈「ごめんなさい、雷真」
簪「ごめん、雷真」
シャル「ごめんね、雷真」
雷真「気にするな。ビーム兵器を作ったのは俺だ。それに、日本支部には知り合いが居るし、フランス支部には脅…………ンンッ!軍事的交渉をしているから問題はないさ」
鈴「今、アイツ『フランス支部には脅し』って言わなかった?」
箒「確かにそう……」
雷真「箒に鈴」ギラリ
箒「は、はい!」
鈴「は、はい!」
雷真「世の中にはな?知らない方が良いこともある。わかったか?」クロイエミ
箒「は、はい」ガダガタ
鈴「ど、
雷真「よろしい」
◇◆◇
一夏の誕生日がキャノンボール・ファストの同じ日だとわかった週末。現在、俺は刀奈、簪、シャルロット、本音、虚さんと共に一夏の誕生日プレゼントを買いにレゾナンスまで来ている。
雷真「ね、眠い……」フラフラ
簪「雷真、大丈夫?」
刀奈「フラフラじゃない」
シャル「僕たちのビーム兵器の詳細データは月曜日に送ったのに、そんなフラフラするまで何をやってたの?」
雷真「簡単に説明すると改めて、フランス政府にシャルロット・デュノアを失うとラファール・ティラールのようなビーム兵器の情報が手に入らないと分からせて。あとは色々と…………」
3徹して、アストレイの量産状況の確認やら何やらや臨海学校前にオーダーメイドした婚約指輪と結婚指輪が完成したことに嬉しくなって昨晩眠れなかったなんて、超絶恥ずかしくて絶対に言えるわけがねぇ。
刀奈「本音に虚ちゃんは何か知ってる?」
本音「私は知らな~い」
虚「一応、知ってはいますが雷真くんから口止めをされているのでお伝えできません。申し訳ありません」
刀奈「そう。なら、仕方ないわね」
シャル「でも、無理はしないでね?」
雷真「大丈夫。健康管理は軍人の基本だ」
シャル「なら、いいけど」
雷真「皆は、一夏に何をプレゼントする気なんだ?」
刀奈「そうね………。何にしましょうか?」
簪「そうだね」
本音「私はお菓子の詰め合わせかな」
虚「私は、自分が愛用しているお茶を」
シャル「僕は腕時計かな。一夏、腕時計付けてなかったし。雷真は?」
雷真「俺か?俺の方は既に手配してある」
シャル「手配?」
雷真「オーダーメイドで名入れされてる各種の包丁一式セット」
シャル「す、スゴいね………」
刀奈「雷真が包丁なら、私は圧力鍋にしようかしら?」
簪「お姉ちゃんが圧力鍋なら、私はフライパンにしようかな?」
虚「それでは、お嬢様方と本音。私たちは四人で織斑くんのプレゼントを買いに行きましょう。雷真くんとシャルロットさん、少しですがこの間のお詫びにお二人でデートをしてきてください」
刀奈「う~……仕方ないわね」
簪「今回は仕方ないね」
本音「この間はごめんね~」
雷真「そういうことなら、お言葉に甘えて」
シャル「虚さん、ありがとう」
虚「いえ」
虚さんの提案で俺とシャルロットは少しの間だけだが二人でデートをすることにした。
刀奈たちと別れたあと、俺たちはデートをしながら一夏の誕生日プレゼントである腕時計を買うために時計屋に来ている。
雷真「それで、どんな腕時計をプレゼントにするんだ?」
シャル「ん~、そこが問題なんだよね。雷真の好みは刀奈たちから聞いてるから分かるけど、一夏の好みは全く知らないし」
雷真「なら、実用性のある時計にしたらどうだ?」
シャル「そうだね、そうするよ。すみません!」
店員「はい、何でしょう?」
シャル「実用的な腕時計ってありますか?」
店員「そうですね…………これなどは如何ですか?」
店員が見せてきた腕時計はメタリックブラックのゴツい腕時計だった。
店員「彼氏さんに、お似合いだと思いますが?」
雷真「すみません。今回は自分のではなく、友人への誕生日プレゼントなんです」
店員「そうでしたか、申し訳ございません。でしたら、そのご友人のイメージカラーなどは分かりますか?」
シャル「イメージカラーですか?」
店員「はい。そちらのお兄さんは黒のTシャツにインディゴ色のデニムパンツを着ていらっしゃるので、黒系の色がお好きなかと思い。この、メタリックブラックの腕時計を選ばせてもらいました」
雷真「なるほど。確かに、わりと黒とか白が好きですかね」
シャル「だとなると、一夏の場合は…………白?」
雷真「だな、アイツの専用機もカラーリングは白だから白系統とかどうだ?」
店員「でしたら、こちらの白を基調とした物にゴールドホワイトのアクセントがある腕時計がオススメですよ?機能も豊富で気温、湿度、天気、ニュース等が横のボタンで小型の空中ディスプレイが起動するんですよ」
雷真「これはなかなか………」
シャル「えっと、お値段は……」
店員「そうですね。消費税込みで、このお値段です」
店員が自分の懐から小型の計算機で白を基調としたゴールドホワイトのアクセントがある腕時計の値段を計算していき、此方に見せた値段は…………まぁ、公務員が2ヶ月働いた金額だと思ってくれ。
シャル「ん~…………じゃあ、これにしようかな」
店員「ありがとうございます。では、直ぐにご用意致します」
雷真「なかなかの物が見つかって良かったな?」
シャル「うん!そういえば、雷真の誕生日は12月なんだよね?」
雷真「ああ」
シャル「なら、雷真は何か欲しい物とかある?」
雷真「ん~………これと言ってないな」
シャル「そうなの?年頃の男子とかはゲームとかだから、雷真はゲームとかやらないの?」
雷真「年頃って……あと二年もすれば実質、俺は成人なんだけどな………」
シャル「そうなんだ……」
雷真「そうだな………あっ!」
シャル「何か見つかった!?」
雷真「ああ。俺の誕生日にはシャルロット特製の豚の角煮が食べたいな」
シャル「え?そんなので良いの?」
雷真「おいおい、シャルロットが学園祭の時に豚の角煮を食わせてくれるって言ったんじゃないか」
シャル「いや、そうだけど………。でも、本当にそんなのでいいの?」
雷真「俺的には豚の角煮が楽しみなんだが。なら、シャルロットが俺に何か喜びそうな物をプレゼントしてくれよ。その方が俺も嬉しいしシャルロットも満足するだろう?」
シャル「そうだね、わかった!僕が一生懸命、雷真に何か喜びそうなな物をプレゼントをするよ!」
雷真「楽しみにしてる」
シャル「うん!」
シャルロットの一夏へ誕生日プレゼントを購入したあと、俺たちは別行動をしていた刀奈たちと合流して昼食を取ることにした。
雷真「この蟹のクリームスパゲッティすごく美味いな」
刀奈「そうね。特に蟹の旨味とクリームのまろやかさがマッチしてて美味しいわね」
簪「こっちの明太子カルボナーラも美味しいよ」
本音「病み付きになりそうだよ~」
虚「確かに、この二つのパスタは美味しいですね」
刀奈たちと合流したあと、六人で近場のレストランにて昼食を取ることにした俺たちは、ランチメニューのオススメである『蟹のクリームスパゲッティ』と『明太子カルボナーラ』を注文して、大皿に乗せられた二つのスパゲッティを取り皿に取って堪能してから、学園に戻ることにした。
アヴァロン・フリーダムのビーム兵器を実技演習の授業でも使用するかについて
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アヴァロン・フリーダムの使用禁止
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アヴァロン・フリーダム ビーム兵器の禁止
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別機体のビーム兵器を使用
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別の機体を使う
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雷真は見学