自由と白式   作:黒牙雷真

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第4話

セシリアと試合で無傷のまま雷真は待機所に帰ってくるがSEの補給は必要である。なぜなら、瞬時加速(イグニッション・ブースト)で多少SEを使用したからだ。

 

 

刀奈「お疲れ様」

 

雷真「ああ、サンキュー」

 

 

刀奈は待機所に戻ってきた雷真にタオルとスポーツドリンクを渡す。

 

 

刀奈「それにしても驚いたわよ。いつ、瞬時加速(イグニッション・ブースト)なんて覚えたの?」

 

雷真「織斑先生の過去の戦闘動画を見て、さっきの試合で見よう見真似でやったらできた」

 

刀奈「できた、って貴方ね……」

 

簪「本当に雷真は昔から出鱈目だよね」

 

本音「そうだね~、ライライはいつも人の技を見て直ぐに真似できるもんね~」

 

刀奈「それで次は織斑くんだけど、どっちの武装で行くの?」

 

雷真「どっち?ああ、刀奈たちはエールとランチャーしか見たことがないのか」

 

簪「エール?ランチャー?」

 

雷真「補給しながら説明するよ」

 

 

待機状態にしたストライクをSE補給機にセットして刀奈たちにストライクの武装について説明する。

 

 

雷真「まず、最初のジェット機みたいのがエール、これは高機動型のバックパックだ。次に緑色の奴はランチャー、こいつは砲撃戦に特化したバックパック。他にはソードがあるが、これは名前でどんなバックパックなのかは理解できるな。本当は他にもまだあるがお楽しみだ」

 

 

刀奈「3つも武装があるなんて凄いわね」

 

簪「アニメみたいでカッコいい!」キラキラ

 

 

刀奈は観賞深くストライカーパックのことを考えている、簪の方は……まあ、アニオタだから換装システムに目を輝かせている。

 

刀奈「それで次はエール、ソード、ランチャーのどれで行くの?織斑くんの戦いを観るからに近接のみみたいだけど」

 

雷真「なら、こっちも近接で行くさ。セシリアとの試合はストライクのテストを兼ねてたしな」

 

簪「なら、ソードで行くんだね」

 

雷真「ああ」

 

 

ストライクのSE補給が終わり、ストライクを起動させて、セシリアの試合前と同じようにソードのイメージを頭に浮かばせる。すると左腕と右の背中に重みが加わる感触を感じ、カタパルトに足を着ける。

 

 

雷真「よし、簪。頼む」

 

 

簪『カタパルト接続、進路クリア、システム・オールグリーン、発進タイミングを雷真に譲渡するよ』

 

 

雷真「了解。黒牙雷真、ストライク。行きます!」

 

 

 

 

 

 

 

▽▲▽

 

 

 

 

 

 

 

 

雷真『黒牙雷真、ストライク。行きます!』

 

 

 

雷真は一夏との試合をするために待機所からソードストライクで発進した。

 

 

真耶「黒牙くん、さっきとは別の武装ですね」

 

千冬「今回のは近接型のようだな。オルコットの試合で最初に見せたのが高機動型、また最後に見せた『緑』のやつが遠距離型と観て間違いないだろう」

 

真耶「今度は織斑くんが勝てると思いますか?」

 

千冬「無理だな。オルコットならまだしも、黒牙はそんな容易い奴じゃない。なんせ、奴は少しだけだが本気でオルコットを殺す気で戦っていたからな」

 

真耶「えっ!?」

 

千冬「あの『緑』の武装を出したのがいい証拠だ。あんな地面が焦げて燻るほどの威力だ。それをゼロ距離で撃たれたらSEなどあってないようなものだろ」

 

 

真耶「…………」

 

 

真耶は千冬からの説明で、もし本気で雷真がセシリアに向かってランチャーのアグニを撃っていたらと想像すると顔が青くなり背中が凍りつくのが自分でも分かった。

 

千冬「一夏、お前はどう黒牙と戦う?」

 

 

 

 

 

 

 

 

▽▲▽

 

 

 

 

 

 

 

 

アリーナの中央で白い機体を纏う一夏とトリコロールカラーの機体を纏う雷真が対峙していた。

 

 

一夏「セシリアに負けたが雷真、お前には絶対に勝つ!」

 

雷真「ああ。俺も……一夏、お前と全力で戦いたい。だから、フェアな真剣勝負をするためにお前に俺の武装を説明する」

 

一夏「なんでそんなことするんだ?」

 

雷真「だって俺はお前の武装がその手に持っている刀だけだって分かっているからだ」

 

一夏「そ、そうか」

 

雷真「いいか。まず、背中にある対艦刀のシュベルトゲベール、これは一夏の武器とあまり変わらないが単一仕様能力(ワンオフ・アビリティー)はない。次に左肩にビームブーメランのマイダスメッサー。他にはシールドとアンカーが複合武装になっている。セシリアの試合では使わなかったが頭部には多銃身対空機関砲もついている」

 

一夏「なんだよ、その武装の数!?」

 

雷真「言わなかったら、一夏も不完全燃焼だろ?」

 

一夏「そうだな。教えてくれサンキューな、雷真」

 

雷真「ああ、こっからは真剣勝負だ」

 

一夏「おう!」

 

 

試合開始の合図が鳴る前に雷真は背中からシュベルトゲベールを抜き、ビームを出さずに一夏に近づく。一夏は雷真がやろうとしていることに気が付き一夏も雷真に近づき、シュベルトゲベールと雪片弐型の剣先を合わせる。そのやり取りは剣道の試合前の構えである。

 

 

千冬『両者、準備はいいな?』

 

 

「「はい!」」

 

 

千冬『試合開始!』

 

 

千冬の合図で両者は互いに剣を弾き、後方へステップを踏んでからスラスターを噴かせ突撃する。

 

 

雷真「ハアアアアッ!」

 

一夏「ウオオオオッ!」

 

 

雷真はビーム刃を出さずにただの対艦刀として、一夏も単一仕様能力(ワンオフ・アビリティー)を使わずただの刀として互いに得物をぶつけ合う。

 

少し鍔迫り合いになるが雷真がスラスターを噴かせて後退する。それに合わせ一夏もスラスターを噴かせ、雷真を追いかけようとするがストライクの頭部に備え付けられている、多銃身対空機関砲イーゲルシュテルンにより、妨げられてしまう。

 

 

一夏「クソッ!」

 

 

一夏は正面から突撃するのは良くないと考え、回り込むように飛行する。

 

 

雷真「流石に考えるな。なら、これだ!」

 

 

雷真はシュベルトゲベールを左手で持ち、右手で左肩にある、マイダスメッサーを引き抜き、一夏に向けて投げる。

マイダスメッサーは一夏の背中に着実に近づく。一夏はハイパーセンサーにより背後からビームブーメランが迫っていることに気が付く。

 

 

一夏「ブーメランかよ!?」

 

 

マイダスメッサーの刀身はビーム刃が発生しており、絶対防御で受けた場合、かなりのSEが削られることは素人である一夏でも理解できた。

 

 

一夏「迫ってくるなら、落とすだけだ!」

 

 

一夏は単一仕様能力(ワンオフ・アビリティー)である零落白夜でマイダスメッサーを弾き、そのままスラスターを一気に噴かせて雷真に突撃する。

 

 

一夏「ウオオオオオッ!」

 

雷真「デヤアアッ!」

 

 

零落白夜を発動したままの一夏に対し雷真もシュベルトゲベールのビーム刃を出し、零落白夜と一騎討ちをする。

 

しかし、雷真はシュベルトゲベールのビーム刃を出してもSEは削られないが一夏は違う。試合が長引けば長引くほど不利になる。

 

 

一夏「チッ!(さっきのバルカンみたいなのを数発受けたからSEが……どうする!?)」

 

 

雷真「戦いの最中で考え事とはいい度胸だな」

 

 

雷真は考えことをしている一夏から少し距離を置いて。シールドと複合武器になっている、パンツァーアイゼンを白式の足に巻き付け、一夏を投げ回し、その勢いを利用して上空へと投げ飛ばす。

 

 

一夏「うわああああ!!」

 

雷真「これで終わりだ」

 

 

投げ飛ばされた一夏に雷真は瞬時加速(イグニッション・ブースト)で近づき、シュベルトゲベールで切り裂く。これにより一夏のSEがゼロになる。

 

 

『試合終了。白式、シールドエネルギーempty。勝者、黒牙雷真』

 

 

とアナウンサーが流れた。

 

 

一夏「クッソオオオオ!!また、負けた」

 

雷真「素人にしてはいい動きだったんじゃないか?一夏」

 

一夏「素人にしてはって、雷真だってISを操縦するのは初めてだろ?」

 

雷真「ISはな。だが、ISに似たやつなら動かしたことがある」

 

一夏「なんだよそれ……」

 

雷真「それよか、戻るぞ」

 

一夏「はぁ~、一度でもいいから勝ちたかったぜ」

 

雷真「精進したまえ」

 

一夏「むむ、なんかムカつく」

 

雷真「なら、早いうちに俺に一泡吹かせるんだな」

 

一夏「今に見てろよ。必ず、お前に一泡吹かせてやるからな!!」

 

雷真「楽しみにしてるよ」

 

 

それを最後に互いに待機所に戻る。

 

しかし、マイダスメッサーを弾き飛ばされたの驚いたな。今後の一夏に期待だな。

となれば、セシリアと手を組んで一夏にクラス代表を押し付けるか。よし、決まりだ!

 

 

 

 

アヴァロン・フリーダムのビーム兵器を実技演習の授業でも使用するかについて

  • アヴァロン・フリーダムの使用禁止
  • アヴァロン・フリーダム ビーム兵器の禁止
  • 別機体のビーム兵器を使用
  • 別の機体を使う
  • 雷真は見学
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