千冬「それでは、黒牙。昨晩の無断外泊と今朝のホームルームの欠席、並びにレースの時間に遅刻ギリギリで現れた理由を説明してもらおうか」ピキピキ
雷真「は、はい…………」正座
キャノンボール・ファストの一年生専用機持ち組のレースも終わり。皆、一度学園に戻ってから本日のカリキュラムは終了となったのだが。
無断外泊等をした俺はホームルームが終わったあとに織斑先生と山田先生、それに、婚約者三名の六人で生徒指導室にて正座で問い質されています。
雷真「えっと……裏の仕事で、その…………」
千冬「…………」ギロリ
雷真「う、海の上で
「「「なっ!?」」」
俺の言葉に織斑先生以外が驚きの声をあげる。
千冬「
雷真「痛い"、痛い"痛い"!!」タップタップ
千冬「このバカ者がぁぁぁあ!!何を勝手にそんな危険な行動をしている!?」ギリギリ
雷真「ず、ずびま"ぜんんんんっ!!」
雷真「"あ"あ"あ"、頭が割れるゥゥゥウ!?」
千冬「はぁ………。お前は織斑や他の連中以上に事をやらかしてくれる。それで、サイレント・ゼフィスルのパイロットは?」
雷真「れ、レースの時間が迫っていたので海面に蹴り飛ばして放置しました」チーン
千冬「山田先生、既にターゲットは居ないとは思うが念のため軍の奴らに連絡を」
真耶「分かりました」
千冬「おい、黒牙三人衆。あとは任せる」
「「「はい!」」」
シャル「そういう訳だから…………」
簪「無駄な抵抗は止して………」
刀奈「観念しなさい、雷真♪でないと…………」
雷真「で、でないと………?」
刀奈「テンペストⅡで……」
簪「私はビームハルバードで……」
シャル「僕はラファール・ティラールで……」
「「「ボコボコにしたくなるから、ね♪」」」ニッコリ
雷真「は、はい…………」
その後、三人にかなりのお説教やお小言を受けたのはいうまでもないだろう。お説教が終わると何故か、今度の休日に俺の財布で高級スイーツの食べ放題に行くことになった。
◇◆◇
刀奈「それでは、皆様、ご唱和ください。せーのっ!」
「「「「一夏、誕生日。おめでとうっ!」」」」
刀奈の声を合図にそれぞれが手に持っているクラッカーを盛大に鳴らす。
一夏「お、おう。サンキュ………」
現在の時刻は17時。場所は織斑家。そこには、一夏の誕生日を祝うために十人近くの男女が集まっていた。
まずは、生徒会メンバーである。俺、刀奈、虚さん、本音。次に、いつものメンバーで箒、鈴、セシリア、シャルロット、ラウラ、簪。そして、一夏の友人の五反田弾と御手洗数馬。それと弾の妹の五反田蘭だ。最後に何故かいる新聞部の黛薫子先輩。
雷真「知っているとは思うが、初めまして。二人目の男性IS操縦者の黒牙雷真だ」
弾「お、おお。俺は一夏と鈴とは中学からのダチの五反田弾だ。弾でいい」
数馬「同じく、御手洗数馬だ。数馬でいい」
雷真「なら、俺のことも雷真で構わない」
弾「よろしくな、雷真」
数馬「よろしく、雷真」
雷真「こちらこそ、よろしくな。弾、数馬」
弾と数馬と三人で自己紹介をし、握手をかわす。
弾「それで雷真。ぶっちゃけ、単刀直入に聞くがお前さん、婚約者が三人もいるって本当か?一夏の奴から聞いたんだが……」
数馬「あっ、それは俺も聞きたい!」
雷真「ああ、それは本当だ。あそこの水色の髪をしている双子の姉妹と金髪で髪を後ろに束ねている女子がそうだ」
数馬「確か、今日の一年生レースでダブル優勝の日本代表と代表候補生の更識姉妹に……」
弾「4位のフランス代表候補生、シャルロット・デュノアちゃんだっけ?」
雷真「ああ、それであってる」
弾「ウオオオオオ、羨ましい!!どうしたら、そんなにモテるんだよ!?」
雷真「そうだな………。モテるというよりも、一緒に過ごしてたら好きになっていたのが正しいかな」
数馬「一緒に過ごしていたらって、雷真はあの三人とは長い付き合いなのか?」
雷真「婚約者でいうなら双子の姉妹の刀奈と簪だけが長い付き合いだな。生まれた時から一緒に育ってきたようなものだから」
雷真「シャルロットに関しては、ちょっと訳ありでな。そのことに関しては答えられない」
数馬「そうか。で、さっき『婚約者でいうなら』って言ってたけど。あの二人以外にも幼馴染が?」
雷真「おう。双子の近くにいる眼鏡をかけた美人とノホホンとしている美少女も刀奈と簪と同じで生まれた時から一緒に育ってきた幼馴染だ」
弾「なにっ!?なら、眼鏡の美人に関してはもっと詳しく」
雷真「………。(かかった)」ニヤリ
雷真「いいぜ。まずは名前からだ。名前は、布仏虚さん。そんで、年齢は俺たちよりも一つ上で…………」
それから弾に虚姉さんとくっ付けるために色々と情報を流した。大体、情報を流し終わると鈴が『プレゼントの御披露目会』と言って一夏にプレゼントする順番をくじ引きで決めて順番に一夏へ渡していく。
まずは、トップバッターの弾の妹の蘭だ。蘭のプレゼントはココアベースのスポンジに生クリームとチョコのケーキ。
続いて、鈴のプレゼント…………これはプレゼントなのか?鈴が出したのは特製ラーメンだった。何でも、麺から作ったとか。さすがは中華民。こだわりますね。
続いて、セシリアのプレゼントは何と、王室御用達のメーカーの高級ティーセットにセシリアが愛飲している一等級の紅茶もセットらしい。流石は英国貴族のお嬢様。
え?お前もそんな変わらないだろうって?俺は更識家の婚約者であるが、俺の黒牙の家がどんな家か知らないから一緒ではないはずだ。
続いて、シャルロットのプレゼント。まぁ、中身は知っているので簡単に高性能の腕時計とだけ。
続いて、刀奈のプレゼントは、前に言っていた通り圧力鍋だった。
続いて、俺も簪も本音も虚さんも宣言通りの品物をプレゼントしていた。
続いて、ラウラのプレゼントは何とドイツ軍で正式に使用されているコンバット・ナイフとナイフのホルスターだった。
そして、ラストは箒。箒のプレゼントは男性用の着物だった。
◇◆◇
雷真「……」ジー
刀奈「……」(。◇ ∀ ◇。)キラキラ
簪「……」(。◇ ∀ ◇。)キラキラ
シャル「……」(。◇ ∀ ◇。)キラキラ
本音「……」ジー
一夏にプレゼントを渡したあと、俺たちはとある二人の状況を物陰に隠れて観察している。
弾「ま、また会えましたね。あはは……」ポリポリ
虚「そ、そうね……」
弾「…………」
虚「…………」
その沈黙のあと、二人は同時に口を開く。
「「あ、あの…………」」
弾「そ、そちらからどうぞ……」
虚「い、いえ、そちらから……」
「「…………」」
二人とも恐縮してしまい。思うように事を進められない様だ。こんな、少女漫画にあるあるな展開を見ている此方としては…………。
刀奈「二人を見ていると、何かこう胸が『キュンッ!』ってしちゃうわね」
シャル「分かる分かる!」
簪「ヒーローがヒロインに告白する前の瞬間みたい」
本音「お姉ちゃんにも春が!」
雷真「少しは、姉さんの恋愛を応援してやれよ」
刀奈、シャルロット、簪、本音の四人は、どうやら乙女心がくすぐられるのかワクワク、ドキドキといった心境で二人を観察しているようだ。
刀奈「まぁ、そうなんだけど……」
シャル「でも、こういう展開を見てると乙女心がね」
簪「雷真は四年間の間、戦争で忙しかったから。分からないものは仕方ない」
本音「でも、ライライは少年物も分からないと思うよ~」
雷真「……仕方ないだろう。恋人が欲しいだなんて思う前に刀奈が居たんだから。それよか、そろそろ二人だけにしてやろうぜ」
刀奈「それもそうね」
簪「仕方ない」
シャル「もうちょっと見たかったな……」
本音「ドロロン!」
◇◆◇
姉さんと弾による少女漫画のような雰囲気をあとにして鈴の発案で二人一組になり。ボードゲームをすることになった。その際、俺と一夏のパートナーになる権利を求めて少しばかり肉体的に騒がしくなったりした。
そして、ある程度、ボードゲームで白熱したあと。俺と一夏は近所の自販機へ飲み物を買いに行くことにした。
雷真「悪いな、一夏。今日はお前が主役なのに」
一夏「別にいいよ。俺だけ何もしてないし」
雷真「そうか。えーっと、刀奈が缶コーヒー、簪はコーラ、シャルロットはオレンジジュース、箒は緑茶、鈴は烏龍茶、ラウラはスポドリ、セシリアが紅茶と…………」
雷真「!!」ピクッ!
これは明確な殺気!でも、これは今日感じたことがあるぞ!?
雷真「一夏、すまないが小銭を左に落としたみたいだ。拾ってくれるか?」
一夏「あ?分かった」
雷真「…………」
一夏が完全に俺の左側に移動した瞬間、飲み物を放り投げ。上着の下に付けているホルスターからカスタムが施されているガバメントを引き抜きながら親指でセーフティを解除し、殺気を感じた方に構える。
一夏「おい、雷真!?」
雷真「……そこに隠れてる奴。出てこい」
一夏「雷真?お前、何を言って……」
雷真「出て来ないなら、こう呼んだ方がいいか?サイレント・ゼフィルスのパイロットのエム」
一夏「え!?」
エムの名前を呼ぶと奴は暗闇の中から街灯の下へと出てきた。しかし、そのエムの素顔に俺たちは驚愕した。
一夏「……千冬……姉……?」
雷真「……織斑……先生……?」
エム「違う。私はお前だ、織斑一夏。そして、私の名前は…………
一夏「ッ…………」
雷真「織斑、マドカ……だと?」
この織斑マドカと名乗る、サイレント・ゼフィルスのパイロットは異常な程に織斑先生に似ている。いや、俺は知っている。似たような奴らを……"
まさか、コイツは織斑先生のクローンなのか!?
マドカ「私が私たるためにお前の命をもらう!」
────パンッ!!
マドカ「ぐぁ……!!」
一夏「はっ……雷真!?」
雷真「動くなよ、織斑マドカ。次は頭を狙う」
マドカ「くっ…………」
雷真「撃たないとでも思ったか?生憎、俺は日本であっても、今更、人に向けて銃を撃つことに何の躊躇もないんでな」
俺は織斑マドカが懐から一夏に向けて銃を構える前に銃を引き抜こうした右腕の肩を何の躊躇もなくガバメントの引き金を引き、右肩を撃ち抜いた。また、その事に一夏はとても驚いている様だ。
雷真「それに前に言ったはずだ、サイレント・ゼフィルスのパイロット。
一夏「雷真、お前…………」
マドカ「くそっ…………」
雷真「一夏、ラウラに応援を要請」
一夏「で、でも…………」
雷真「早くしろ!」
一夏「は、はいっ!」
???「その必要はない」
俺は、俺が人に向けて銃を撃ったことに戸惑う一夏にラウラへ応援要請をする様に促すと、後ろの方から応援要請をするはずの本人の声が聞こえてきた。
ラウラ「手伝おうと思って家を出たら、銃声が聞こえたのでな。急いで駆け付けたら、これだ」
雷真「さすがは、ボーデヴィッヒ少佐。迅速な行動、お見事です」
ラウラ「ふざけるのもそこまでだ。ターゲットに集中しろ、中尉」
雷真「申し訳ありません。さて、織斑マドカ。戦力は此方側が圧倒的に優位だが、どうする?無駄な抵抗は止めて、大人しく投降するか。それとも、武力で以て制圧されるか?」
雷真「好きな方を選ばせてやる」
マドカ「ぐっ…………」ギリ
ラウラ「選ばせる前に私が拘束する。こいつが何故、織斑教官と同じ顔で、二人と同じ名字を持つのか尋問する必要がある」
雷真「だ、そうだ。大人しく拘束されてくれ」
俺がガバメントを構えたままの状態で、ラウラが織斑マドカを拘束しようとすると上空から無数の実弾が降ってきた。
雷真「上ッ!」
ラウラ「なにっ!?」
雷真「二人ともISを緊急展開!」
一夏「今度はなんだよ!?」
直ぐにISを展開し、一夏とラウラはSEと腕部で実弾を防ぎ。俺は
雷真「AMF-101C、哨戒索敵型AWACSディン」
雷真「
ラウラ「くそっ……やられた!」
雷真「チッ………!」
どうやら、AWACSディンの砲撃は織斑マドカを逃がすための弾幕だったようだ。それに、ご丁寧に織斑マドカの右肩から出血した血痕までもAWACSディンの銃弾により、コンクリートがボロボロで分からなくなってしまっている。
雷真「二人とも今のことは織斑先生以外誰にも話すな」
一夏「何でだよ?」
雷真「考えたくはないが、織斑マドカは………織斑先生のクローンの可能性がある」
ラウラ「なん……だと!?」
一夏「千冬姉のクローン……!?」
雷真「俺は、異世界で同じ人間から作られたクローンを二人知っている。だから、あり得ない話ではない」
一夏「…………」
ラウラ「…………」
雷真「だから、いいな?織斑先生以外にこの事を口外するな」
一夏「…………わかった」
ラウラ「…………了解」
雷真「(まさか、よりによって織斑先生のクローンとは……これからどうなることやら。先が思いやられる)」
雷真「はぁ……」
気付いたら、あと3日で投稿して一年が経つのか……。
今まで読んでくれた読者様にはとても感謝しています。
これからも【自由と白式】をお願いします。
アヴァロン・フリーダムのビーム兵器を実技演習の授業でも使用するかについて
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アヴァロン・フリーダムの使用禁止
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アヴァロン・フリーダム ビーム兵器の禁止
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別機体のビーム兵器を使用
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別の機体を使う
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雷真は見学