今朝の早朝特訓で一夏と簪をタッグマッチで組ませることを一年専用機持ちに伝え。その後、俺が刀奈たちとは誰とも組まないと宣言し、皆を煽った、その日の昼休み。
現在、二年の教室に向かっている。
雷真「えっとー、2年2組は……ここか」
今さらだが、二年の教室がある階に来ると二年の先輩たち、実質、一つ二つ年が下の女子たちが騒ぎ出す。
女子「ねぇ、あれって副会長だよね?」
女子「そうそう。でも、なんで二年生の階に?」
女子「多分、生徒会関連で布仏さんに話があるんじゃない?」
女子「「ああ、それで……」」
二年二組の前に着くまでにすれ違った女子たちから俺が二年生の階にやってきた目的を話し合っている会話が耳に入った。
そして……………………。
雷真「失礼します。布仏先輩、いますか?」
女子「え?」
女子「うそ?」
女子「黒牙くん!?」
やはりというべきか二年二組のクラスに入ると俺を見た先輩たちが騒ぎ出した。
それにより此方に気づいたのか先程まで友人と会話していた姉さんが俺の所へやってきた。
虚「どうしたんですか、雷真くん?」
雷真「ちょっと頼みたいことがあって………」
虚「頼みたいこと?」
雷真「少し話が長くなるから昼飯を食べながらでいいかな?」
虚「分かりました。友人に一言かけてきます」
雷真「ありがとう、姉さん」
その時、無意識に『姉さん』という言葉が出てしまい。姉さんのクラスが再び騒ぎだす。
虚「ちょっ……!?」
女子たち「「「「ね、ねねね姉さん!?」」」」
雷真「あっ…………やべ」
女子「ちょっと、虚!今のどういうことよ!?」
女子「なんで貴方、黒牙くんから『姉さん』って呼ばれてるの!?」
女子「まさか、二人は本当は兄弟?」
女子「いやいや、でも髪の毛の色が違うし」
女子「もしや、異母兄弟?」
女子たち「「「「「それか!?」」」」」
俺が姉さんを『姉さん』と呼んだこと伝言ゲームの様に連鎖していくと次第に内容が変な方向へとクラスの中で変化していたので、これ以上、このクラスだけじゃなく変に学園内で流れるのは流石にヤバいので訂正する。
雷真「ちょっと、皆さん落ち着いてください。姉さんを『姉さん』呼びしたことについて、今ここで説明しますから」
女子「「「…………」」」シーン
雷真「あー、それでは、布仏先輩を『姉さん』呼びしたのは、俺と布仏先輩が幼馴染だからです」
女子「幼馴染?」
雷真「そう、幼馴染。だから、布仏先輩とは異母兄弟でも異父兄弟でもありません。それに、俺には兄弟は居ません」
女子「なんだ………そうだったの」
女子「誰よ、異母兄弟なんて言って奴は………」←犯人
女子「「「「お前だよっ!?」」」」
女子「あれー?」←犯人
虚「と、取り敢えず。私は雷真くんと話があるから行きますね?」
友人「はいはい」
友人「なんか良い情報があったらよろしく」
虚「あったら、その時は教えます」
友人「約束だからね~」
何とか状況を打破出来た様なので一安心。
虚「もう、雷真くんの所為で騒ぎになったじゃないですか!?」
雷真「わ、悪かったよ。無意識に口から出てたんだよ……」
虚「前に同じことを注意したはずですが?」キッ
雷真「す、すみません」
虚「分かればよろしい」
色々と騒動があったが無事に姉さんと昼食を取りながら話ができる食堂へと来ることができた。
自販機で食券を買い。二人で座れる席に座る。メニューは俺が"日替わりの特製ラーメン"。姉さんが"幕の内定食"だ。
「「いただきます」」
雷真「…………」ズルズル
虚「…………」パクパク
お互いに話をする前に自分の昼飯を半分まで食べる。これは、これから話す内容が長いため、初っぱなから話してしまうと午後の授業を空腹の状態で受ける事になるかもしれないからだ。
虚「それで話って何かしら?」
雷真「まずは、今朝の特訓でタッグマッチトーナメントのことを話したことから話そうか」
虚「分かりました」
雷真「まず、今朝の特訓で一年生の専用機持ちに一夏は簪と組ませると話した。まぁ、色々と反発を受けたが何とか納得してくれた」
虚「なるほど」ズズズズ
雷真「次に、俺が誰とタッグマッチトーナメントに出るのかという話になって。みんなには、
虚「ブフーッ!?」
雷真「ね、姉さん!?」
虚「ケホッ、コホッ!」
雷真「だ、大丈夫か?」
虚「誰の所為だと思っているんですか!?」
雷真「ですよね…………」
姉さんは俺の『刀奈たちとは誰とも組まない』という言葉に飲んでいたお茶を吹き出し噎せてしまった。
虚「続きを」
雷真「分かった。そんな訳で姉さんには、タッグマッチトーナメントのパートナーを頼みたいんだ」
虚「ふむ……。それだけですか?」
雷真「それだけじゃないけど、ここでは話せない。土曜日の午後にとある場所まで一緒に来てくれれば、そこで話すよ」
虚「前者は保留として。今のは、"若様"としてですか?」
雷真「そこは、姉さんに任せるよ」
虚「分かりました。ては、土曜日の午後は空けておきます」
雷真「ありがとう、姉さん」
◇◆◇
姉さんに土曜日を空けてもらうことを了承されたあと、本日の授業は通常通り終了。そして、生徒会の仕事も簡単な物だけだったので30分で終わった。また、各部活動への貸し出しは今日は無いため放課後の特訓ができる。
そして、現在、一夏&簪vs俺で模擬戦をしている。
因みに、織斑先生、及び師匠により、ハイマット・フルバーストは緊急時以外は迎撃のみ使用が許されている。
一夏「ウオオオオッ!!」
雷真「ハアアアッ!!」
雄叫びと合わせて、一夏が握る雪片弐型のレーザー刃と俺が左手に持つラケルタビームサーベルのビーム刃がぶつかり、干渉し、バチバチとプラズマが飛び散る。
簪「一夏、下がって!」
一夏「おう!」
雷真「簪のミサイルかっ!」
簪の声で一夏は後退すると一夏を避けるかの様に背後から打鉄弐式によって放たれた複数のミサイル『山嵐』が襲いかかってくる。
雷真「それなら、これでっ!」
ミサイルをフリーダムの頭部に搭載されている実弾兵器のピクウスでミサイルを迎撃する。すると、ミサイルがピクウスにより爆発し、爆煙が起こる。
しかし、爆煙の中からマシンガンでも撃っているのではという数の実弾が爆煙の中から飛び出し、尚も襲いかかってきた。
雷真「簪の奴、ミサイルの中身を榴散弾頭に変えてたのか!?」
雷真「チッ………!」
普通ならフリーダムには
なので、ラミネートアンチビームシールドを構えながらフリーダムのスラスターを噴かし回避する。
雷真「初めてにしては中々やるじゃないか」
一夏「昼休みに目一杯、フリーダムの今までの戦闘データや動きを簪と観察して話し合ったからな」
雷真「なるほどな。ならこういうのはどうだ?」
スラスターを全開で噴かし、一夏との距離を無理矢理詰めながら、後ろ腰からルプスビームライフルを取り、連射する。
一夏「やばっ!!」
簪「一夏!」
雷真「ほらほら、どうした!」
ルプスビームライフルのビームを一夏が回避すると簪が一夏を守るように
一夏「サンキュー、簪」
簪「白式は燃費が悪いから防御は私に任せて」
一夏「頼む!」
雷真「…………」イラチ#
簪の一夏を守るような動きを見て少しイラッと来てしまった。分かってる。これは、模擬戦なのだから仕方がない。それに、このようなことを招いたのは自分だということは十二分に分かっている。
しかし、しかしだ!やはり、嫉妬してしまうのは惚れた弱みという奴だろうか?
雷真「ごめん、一夏。少し、憂さ晴らしするわ」
一夏「へ?」
一夏に"憂さ晴らしをする"と宣言してから現在、手に持っている武装を全て所定の位置にマウントし直し。
雷真「すぅー、はぁー」
雷真「ハァァアッ!!」
一夏「げっ、あれって!?」
簪「一夏、知ってるの?」
一夏「知ってるもなにも………来るぞ!?」
簪「!!」
簪「うそっ!?」
一夏「やっぱりかよ、此蓄生がぁぁぁあっ!?」
雷真「…………」ニヒリ
一夏「ぐっ…………!」
雷真「セァッ!!」
一夏「ぐああああ!!」
一夏「かはっ!!」
簪「一夏!?」
雷真「人のことを心配している余裕があるのか?」
簪「!!」
今度は簪を狙うためにアリーナの壁に激突して身動きが取れない一夏を踏み台に飛翔し、簪へと突撃する。
簪「私だって、負けない!」
雷真「いくぞ!」
簪は
簪「ヤアアアッ!!」
雷真「ハアアアッ!!」
互いにのビーム刃がつばぜり合いになると先程の雪片弐型とレーザー刃とは桁違いのプラズマが生じる。
一夏「背後ががら空きだぜ、雷真!!」
雷真「あまいな」
一夏が背後から零落白夜を発動させながら
一夏「そんなのありかよ!?」
雷真「ありなんだよ!」
背後から突撃しながら叫ぶ一夏にバラエーナプラズマ収束ビーム砲を一夏に向けて放つ。すると、バラエーナプラズマ収束ビーム砲から赤白いビームが放たれる。
一夏「雪羅シールドモード!!」
バラエーナプラズマ収束ビーム砲から放たれた赤白ビームを一夏は左腕部の多機能武装雪羅の零落白夜のバリアシールドでビームを無効化する。
それにより、白式のSEがアリーナの激突と合わせて半分も減少してしまう。
一夏「ぐぅぅっ……!!」
簪「一夏!?」
雷真「だから、人のことを心配する余裕があるのかよ」
今も尚、つばぜり合いになっている簪にゼロ距離で両腰のクスィフィアスレール砲2門を構えて放つ。SEを削る。
簪「しまっ………!」
簪「きゃあああっ!!」
一夏「喰らえ!」
雷真「今度は荷電粒子砲か………」
簪をクスィフィアスレール砲で吹き飛ばすと離れた所から一夏が雪羅の荷電粒子を連発してくる。
なので、リーチと取り回しが難しいシュベルトゲーベルより、扱い易いビームサーベルに武装を変更し、荷電粒子を切り裂く。
一夏「荷電粒子砲も切るのかよ!?」
雷真「ビーム刃同士でつばぜり合いになるんだ。ビームより威力が低い荷電粒子砲やレーザーくらい切れるだろうが」
簪「やっぱり、雷真は強い……」
一夏「分かっているけど、2対1なのに全く攻撃がヒットしないなんて……」
雷真「ほら、どうした?」
一夏「やっぱり、雷真の奴、余裕だな?」
簪「うん。まだ"奥の手"を出してないし、ハイマット・フルバーストも使ってない」
一夏「あー、あの全ての射撃武装を使う奴ね」
簪「あれをやられたら勝ち目は皆無」
一夏「そうだな。それに、雷真の奴。ストライクの剣を使った攻撃以外、全て後手に回ってから攻撃している」
簪「どうやったら…………」
一夏「雷真に一撃入れられるか……」
雷真「…………」
今の二人はどうやって、雷真という強敵に一撃を入れるか模索している。しかし、そんな時間を彼がくれるはずもない。
雷真「来ないなら、こっちからいくぞ!」
◇◆◇
2対1にも関わらず、模擬戦に敗北した二人と共に先程までの模擬戦の反省会を行う。
雷真「では、反省会を行なう」
「「はい」」
雷真「まず、一夏。事前に相手のデータを見ているのにも関わらず、射撃武装の可動域を見誤ったのがマイナス。次に、前に見せた同じ技なのに対処が出来てないところがマイナス」
一夏「うぐっ……!」
雷真「次に簪。ビームハルバードの扱いが実剣の薙刀に凝りすぎているところがマイナス。左右どちらにでもビーム刃を出せるんだ。つばぜり合いになったビーム刃をしまって、逆の方でビーム刃を出す戦法を覚えろ。次にシュベルトゲーベルとビームハルバードがつばぜり合いになった時、何故、リュミエール・ガントレットでシュベルトゲーベルを受け止めなかった?」
雷真「あそこはシュベルトゲーベルを片手のリュミエール・ガントレットで受け止め、ビームハルバードを使えば、一撃は入れられたはずだ」
簪「あっ…………」
雷真「そして、お互いの反省点はお互いに射撃武装を持っているのにも関わらずに近接に持ち込み過ぎだ。射撃が上手い相手を打破するには近接戦闘が確かに有効かもしれない」
雷真「けれど、2対1なら敵を中心に挟み込み射撃武装で攻撃すればいいだろう?複数の射撃から回避するのは慣れていないと難しいからな」
簪「言われてみれば……」
一夏「全くやってなかった」
雷真「今後は気を付けろよ。これにて反省会終わり」
アヴァロン・フリーダムのビーム兵器を実技演習の授業でも使用するかについて
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アヴァロン・フリーダムの使用禁止
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アヴァロン・フリーダム ビーム兵器の禁止
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別機体のビーム兵器を使用
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別の機体を使う
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雷真は見学