専用機持ちによるタッグマッチトーナメントに突如として、襲撃してきた赤い未完成ISを六機全てを撃破して、これで状況は終了したと思われるが、俺の胸の奥では、今はまだ嵐の来る前兆でしかないという嫌な感じが拭えないでいた。
雷真「………」
鈴「これで終わりね。まったく、何なのよコイツら。見た目は、クラス代表の時の奴に似ているけど………」
セシリア「もしかしなくても、その発展型ですわね。それに、SEを阻害する機能があるだなんて………」
雷真「………」
鈴「雷真、どうしたのよ? さっきから黙っちゃって………」
雷真「いや、戦争を生き抜いた軍人としてなのか分からないが、まだ何か来る気がしてならないんだ」
鈴「止めてよね! アンタのその勘───」
鈴が最後まで言い終わる前にレーダーに熱源反応が全部で二十四あった。しかし、その熱源反応の並び方に見覚えがあった。その並び方は一つの熱源を三つの熱源が垂直に追いかける型で飛行しているのだ。
雷真「あの機体たちが存在するからもしかしたらと思っていたが………あの機体まで作り上げているのかよ!?」
鈴「雷真、もしかしてこの熱源反応って………!」
雷真「ああ、
セシリア「そんな!?」
雷真「各専用機持ちに告ぐ! 新たに
『『『『了解!』』』』』
専用機持ち全員に通信と新たに現れた未確認ISを合体前の【ZGMF-X56S インパルス】だと断定して詳細データを転送すると即座にフリーダムのセーフティーと刀奈たちのビーム兵器のセーフティーを解除して先制攻撃のハイマット・フルバーストを放つ。
雷真「合体させる前に墜とすっ!」
しかし、ハイマット・フルバーストを難なく躱わして合体を始め、直ぐに
雷真「クソッ、今の動きで分かった! あのインパルスたちには“
鈴「それって、雷真と同じくらい強い奴ってこと?!」
雷真「デスティニーならそう言えるが、インパルスだから分からない。けれど、インパルスはフリーダムを墜とした機体だ」
セシリア「フリーダムをですの!?」
鈴「でも、フリーダムは………」
雷真「俺が使っているフリーダムは回収されて修理された機体だ。それより、来るぞっ!」
鈴「──ッ!!」
セシリア「──ッ!!」
雷真「散開!」
俺の掛け声で散開する。
雷真「アスランやディアッカ、イザーク………それにシンの戦闘データまで、どうやってアイツらの戦闘データを?」
雷真「今は考えたって仕方ない。目の前の敵に集中だ」
セシリアたちとは違う別のフォースインパルスと一対一になるとインパルスは持ち前のビームライフルを撃ってくるのでラミネートアンチビームシールドで弾きながら、此方もルプスビームライフルで応戦する。
(※以後、ラミネートシールドと省略。by作者)
雷真「シンが乗るインパルスを相手をするのは戦争以来だな………。やっぱり、ルナマリアと比べると操作が上手いし、射撃が的確だな。しかし………俺はキラと違って殺すことに躊躇はしない!」
ルプスビームライフルでインパルスのビームライフルが放たれるビームに寸分違わずに命中させて、相殺させ、ルプスビームライフルを量子変化で自動的に後ろ腰へマウントさせながら、左腰からラケルタビームサーベルを引き抜き、近接戦闘に持ち込む。すると、それに合わせてインパルスもフォースシルエットからヴァジュラビームサーベルを引き抜き応戦する。
雷真「そこだっ!」
ラケルタビームサーベルがインパルスの機動防盾に防がれ。逆にヴァジュラビームサーベルをラミネートシールドで防ぐと互いプラズマが発生し、バチバチと音を立てる。その状態を30秒ほど続けていると目の前のインパルスから声が聞こえてきた。
インパルス「アンタガ、ステラヲ、コロシタ。トメヨウト、シタノニ!!」
雷真「なっ………これは!?」
インパルス「ダカラ、オレガ、アンタヲウツンダ。キョウ!ココデッ!!」
雷真「ぐっ………あああああっ!!」
まさか、インパルスから声……それも当時インパルスに乗っていた時の“シン・アスカ”の叫びと思われる言葉に驚いていると、急にインパルスがスラスターを強く噴かせ、体当たりを仕掛けたことに反応が遅れ、そのまま校舎のガラスを破砕音と共に破り、教室の机や椅子を破壊しながら廊下の壁に叩き付けられてしまう。
鈴『雷真!』
セシリア『雷真さん!』
雷真「大丈夫だ、気にするな! 今は目の前の敵に集中しろっ!!」
しかし、
雷真「まさかの無人機からの声と、いきなりの特攻に反応が遅れたが、次はそうは行かねぇぞ!」
インパルスのメインカメラを狙って、ゼロ距離でピクウスは放ち、インパルスのヘッド装甲に何発か命中すると、インパルス自ら一度距離を取った所にインパルスの胴体部に蹴りを決める。すると、インパルスが体勢を崩す。
雷真「よし!」
いくら
雷真「そこっ!」
蹴られて体勢を崩した所へ、ラケルタビームサーベルを上段から振り下ろすもインパルスが脚部のスラスターを噴かしたため、ラケルタビームサーベルは空を切り、ビーム刃は地面へと叩き付けられ、フローリングが融解する。
雷真「あとで、織斑先生に謝らないと………なっ!」
雷真「ハァァァアッ!!」
雷真「セラァァアッ!!」
雷真「ダァァァアッ!!」
教室の狭い空間の中、互いにこの場では取り回しが悪いビームライフルは後ろ腰にマウントし、ビームサーベルで何度も斬り合いをする。その際、何十個もの机や椅子をビーム刃で両断したり融解させたりしてしまい、教室の中は荒れ放題である。
雷真「………」
インパルス「………」
インパルスの次の出方を見るために、少し距離を取り睨み合う。すると、俺の視界に斜め上から勢いよく吹き飛ばされてきたラウラの姿が入った。
雷真「ラウラ!?」
インパルス「!!」
雷真「チッ!」
ほんの僅かの瞬間、ラウラに気を取られるとその隙を見逃さずにインパルスがスラスターを噴かし、距離を詰めてくる。そんな、インパルスに舌打ちながらラケルタビームサーベルをブラインドとして投擲し、狭い教室の中で
雷真「セァアアアッ!!」
するとインパルスは、投擲したラケルタビームサーベルをヴァジュラビームサーベルで弾き、次にシュベルトゲーベルを機動防盾で防ごうとするが
雷真「クソッ、逃した!!」
左腕だけに損害を絞ったインパルスは、そのまま入ってきた窓から外へと逃げる。
雷真「逃がすかよ!!」
逃げるインパルスを追いかけるとインパルスは此方を振り返り、チェストフライヤーとレッグフライヤー、コアスプレンダーに分離し、フォースシルエットが合体したままのチェストフライヤーを此方に向けて突撃させてくる。
雷真「これは、あの時の………!?」
インパルスが次にやろうとしていることが分かったので此方に向かってくるチェストフライヤーに、ラミネートシールドを構えながらピクウスで撃ち落とそうと試みるが、コアスプレンダーも“
雷真「ぐああああ!!」
直ぐに体勢を建て直すと、いつの間にかコアスプレンダーが
ブラストインパルスに合体すると、インパルスは主力武装のケロベロス二門を此方に向けて撃ってくる。なので此方もバラエーナプラズマ収束ビーム砲二門を撃ち、相殺させる。
雷真「ハァアアアッ!!」
すると、ビームとビームが干渉した際に衝撃波が生まれ、それにより校舎の防弾ガラスが一部、破砕音と共に砕け、または皹が入る。
雷真「埒が開かない。ここは、捨て身で行くしかないか!」
雷真「ウォォオオオオッ!!」
これ以上、ブラストインパルスと射撃戦を続けていると学園への被害が大きくなる一方なので捨て身に出ることにした。その捨て身は、ラミネートシールドを盾にしながら突撃するだけのシンプルなものである。
その行動にブラストインパルスはケロベロスで迎撃しようとするがラミネートシールドに阻まれる。しかし、此方もケロベロスの威力で突撃する勢いが弱るが、そこは
すると、上手くシュベルトゲーベルとコアスプレンダーの部分に斬撃が入り、腹部の部分からスパークし始めたので、距離を取り、目の前のインパルスの最期を見届ける。その際、インパルスから断末魔が聞こえた。
インパルス「オレ………ハ………アンタ………ヲ………」
雷真「………」
その断末魔から、当時のキラと和解する前のシンは、そこまでフリーダムという機体に強烈な恨みを持っていたのかと、初めて思い知った。
そんなことを考えていると織斑先生から通信が入った。
千冬『黒牙、聞こえるか?』
雷真「はい。聞こえます」
千冬『教師陣の準備ができた。これより援護に向かわせる』
雷真「了解!此方は平気なので他の専用機持ちの援護に向かわせてください。それと、決して攻撃には当たるなと、伝えてください」
千冬『心得た』
織斑先生との通信を終えると斜めに切断されたラミネートシールドとシュベルトゲーベルを
雷真「まずは、シャルロットとラウラから」
雷真「ターゲット………ロック。いけるか?」
雷真「シャルロット、ラウラ、聞こえるか!」
シャル『聞こえるよ』
ラウラ『此方もだ』
雷真「一瞬でいい! インパルスの動きを止めてくれ」
『『了解!』』
通信を終えるとシャルロットが使用ロックを解除したと思われる、ラファール・ティラールをラウラに投げ渡し、
シャル『雷真!』
ラウラ『今だ!』
雷真「いっけぇぇぇぇッ!!」
シャルロットとラウラの
雷真「今だ!逃がすな!」
シャル『分かってる!』
ラウラ『分かっている!』
胴体部だけになってインパルスが
しかし、撃破する少し前に離れた所からシャルロットとラウラに高速で接近する他のインパルスが居た。また、接近するインパルスに装備されている背部の武装が、色や武装に少し違いはあるが、とある機体に似た背部武装が装備されていた。
雷真「あれは………まさか! デスティニーシルエット!?」
雷真「シャルロット、ラウラ! 逃げろおおおお!!」
二人に向けて叫ぶが、二人に届く前にデスティニーインパルスの方が速かったため、デスティニーインパルスはチェストフライヤーをラウラに向けて射出、レッグフライヤーとコアスプレンダーになると、コアスプレンダーはチェストフライヤーに20mm機関砲を連射した。すると、ラウラにチェストフライヤーが接触したと同時にチェストフライヤーが大爆発。
ラウラ『!?』
いきなりのことにラウラも反応ができなかったのか、はたまた、デスティニーシルエットの“光の翼”が速かったのか分からないが大爆発がラウラを襲う。ラウラはそのまま地面へと落下していく。
ラウラ『ぐああああ!!』
シャル『ラウラ!』
雷真「ダメだ! シャルロット!!」
シャル『え?』
シャルロットが落下していくラウラを助けようと動いた時には既に、もう一機のコアスプレンダーがシャルロットに突撃。そして、コアスプレンダーとシャルロットの距離がゼロになると自爆。
シャル『きゃあああああ!!』
雷真「シャルロット!!」
シャルロットに突撃していたコアスプレンダーが自爆したのが合図になったのか、他の専用機持ちの悲鳴もオープンチャネルで聞こえてきた。
刀奈『きゃあああああ!!』
箒『うわああああ!!』
簪『きゃあああああ!!』
虚『きゃあああああ!!』
一夏『ぐああああ!!』
セシリア『きゃああああ!!』
鈴『きゃあああ!!』
雷真「みんな!?」
どうやら、他の専用機持ちもインパルスの特攻自爆を受けたようでオープンチャネルで悲鳴が届く。そして、専用機持ちの悲鳴が聞こえたあと、直ぐにオープンチャネルで教師陣に専用機持ちの救援に行くよう指示をだす。
雷真「教師陣は専用機持ちの救援を最優先に動いてください。さっきの自爆で、インパルスの反応は全てロストしたとはいえ。まだ、何があるかわかりません。警戒を怠らないように」
『『『『了解!』』』』
教師陣に指示を出したあとは、シャルロットとラウラの救援に向かおうとすると、何かに反応するような不思議な感覚に襲われ、本能のままに
雷真「!!」ピキィィリリ
雷真「ビーム!? どこから?!」
辺りを警戒していると上空から降下してくる熱源反応があった。しかし、その反応に今までで一番驚かされた。
雷真「ZGMF-X666S………レジェンドだと!?」
アヴァロン・フリーダムのビーム兵器を実技演習の授業でも使用するかについて
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アヴァロン・フリーダムの使用禁止
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アヴァロン・フリーダム ビーム兵器の禁止
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別機体のビーム兵器を使用
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別の機体を使う
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雷真は見学