IS学園を奇襲して来た
そのこともあって、俺たちが少し休んでいる間に織斑先生は他の手の空いている教員たちと連携して瓦礫の撤去などを行っていた。それを見た、俺はもう躊躇することを少し止めることにした。
雷真「織斑先生」
千冬「どうした、黒牙」
雷真「人が足りないなら、俺の部隊を呼びますよ?」
千冬「そうか。なら、悪いが頼む。流石に教員だけでは時間がかかりそうでな」
雷真「分かりました。では、港を借りていいですか?」
千冬「港をか? 構わんが、何故港なのだ?」
雷真「俺の部隊はそれなりに人数がいるのと。もしも、また再び、クルーゼの手の者が此処に攻めてくるか分からないのでアストレイ隊も呼ぼうと思ったので」
千冬「なるほど。ならば、責任はしっかり持てよ。黒牙中尉」
雷真「ハッ!」敬礼
取り敢えず、織斑先生から許可を得たのでメルカバーのドッグにいるシノブに緊急用メールで指示を出してから俺も瓦礫の撤去を手伝う。
加えて、もしも、まだハルバートンさんとナタルさんも付いて来てくれるのであれば。今回を機に
雷真「刀奈、簪、シャルロット。ちょっと来てくれ」
刀奈「なにかしら?」
雷真「悪いんだけど、専用機を展開してくれるか?」
簪「専用機を?」
シャル「ガイアたちじゃなくて?」
雷真「新しいフリーダムには、
シャル「えっ!」
簪「それって………」
刀奈「紅椿の絢爛舞踏のよりも強力じゃない!?」
やっぱり、三人ともそう思うよな。俺でさえ、アヴァロン・フリーダムの
雷真「まぁ、そんな訳で機体を修復するから展開してくれ」
刀奈「わかったわ」
雷真「ソラ、頼む」
ソラ『オーケー。任せて!』
刀奈「え?」
簪「え?」
シャル「え?」
刀奈たち三人が専用機を展開したら、ソラに頼んでフリーダムとして展開してもらい、アヴァロン・フォースを使うため、ソラに頼むと、ソラの返答に三人と驚いた表情をした。
アヴァロン・フォースを発動しながら、三人の専用機に触れて修復が終わると三人からソラのことについて質問された。
刀奈「ねぇ、雷真。今の声は………」
簪「もしかして、だけど………」
シャル「フリー……ダム?」
雷真「ああ。フリーダムのコア人格である、ソラだ」
ソラ『ZGMF-X40AIS アヴァロン・フリーダムこと、ソラだよ。よろしくね。あっ、名前が何でソラなのかは、兵器として生まれたボクだけど。空を飛ぶのは大好きだから、ソラって名前にしたんだ』
雷真「なるほど。そうだったのか………」ナットク
刀奈「これって、めちゃくちゃ凄い発見よね?」
簪「うん。間違いなく、世界レベルで」
シャル「教科書に載っていた通り、ISには自我があるんだね」
雷真「ソラは元
シャルロットにツッコミを入れ、刀奈たちの専用機が完全に修復が完了したあと、アビスたちのことについて話をする。
雷真「三人とも、アビスたちは完全に扱えるようになったのか?」
刀奈「私は、地上戦がまだね。今回は水中戦しか出来なかったから」
簪「私は、
シャル「僕は、大体扱えるようになったよ」
雷真「フム……そうか」
どうやら、一番適合しているのはシャルロットの様だ。刀奈は、アビスの最も秀でている水中戦闘をものにはしたが地上はまだのようだ。簪は
雷真「分かってはいると思うが、お前たち三人の
刀奈「え?回収しないの?」
雷真「回収してどうする? 今回の様に何かしらの理由で専用機ISが使えなくなった時のために、お前たちに渡してあるのに」
簪「じゃ、じゃあこれからも………」
シャル「ガイアたちを使っていいの?」
雷真「だから、そう言ってんだろうが。それに、お前たちをもっと頼ることにしたからな」
そう言い残して、俺は教員陣の瓦礫撤去の手伝いをすることにした。瓦礫の撤去を続けていると、フリーダムにプライベートチャンネルが届く。その回線コードはメルカバーの物だった。
ハルバートン『こちら、アークエンジェル級三番艦、メルカバー。黒牙中尉、聞こえているか?』
雷真「こちら、黒牙。聞こえています、准将」
驚いた。まさか、ハルバートンさんがプライベートチャンネルで通信してくるとは……。驚き過ぎて、ハルバートンさんのことを“准将”と無意識に呼んでしまった。
ハルバートン『もう、私は准将ではないと言ったはずだぞ。それより、メルカバーはどこに停泊すれば良いかね?』
雷真「それでしたら、自分が誘導します」
ハルバートン『了解した。誘導ビーコンを頼む』
雷真「了解!」
メルカバーが来たことを織斑先生に伝えようとするがセイバーの起動反応が確認出来ないので、山田先生を探して港を借ると伝えてからメルカバーに誘導ビーコンを送信する。
雷真「こちら、ZGMF-X40A IS アヴァロン・フリーダム。誘導ビーコンを送信。誘導ビーコンに従って移動してください」
ハルバートン『こちら、メルカバー。誘導ビーコンを受信した。誘導ビーコンに従って停泊する』
港に降りて、メルカバーを待っていると水中からメルカバーが浮上してきた。完全に浮上が完了して停泊が完了するとメルカバーの右側にある、一番ハッチのリニアカタパルトに向かって飛翔しながら、メルカバーに通信を飛ばす。
雷真「こちら、フリーダム。メルカバー、一番ハッチからの着艦を許可されたし」
ハルバートン『こちら、ハルバートン。メルカバーへの着艦を許可する』
雷真「了解」
メルカバーの乗員は殆どが俺の部下だが、軍人としてのやり取りは知らないため、こうやって部下たちに実演して学習させる。これが出来るのは、偶々、メルカバーに乗っていた、ハルバートンさんのお陰である。
そして、一番ハッチのリニアカタパルトからメルカバーの艦内へ入ると、俺の部下の開発班と戦闘班が集結していた。
雷真「皆、急ぎで来てもらって悪いな。20分後、アストレイ隊による救助演習という名の瓦礫撤去を行う。質問がある奴は挙手」
部下「はい!」
雷真「○○、なんだ?」
部下「えーっと、その、せっかくのIS学園なので………その出会いとかは?」
雷真「はぁ~。救助演習をしっかりこなすのであれば、俺から学園の教員方に交渉して見る。ただし、痴漢などの犯罪行為はするなよ」
部下「は、はい!」
雷真「では、20分後に演習を開始する。その間に、開発班はアストレイ隊の整備を頼む。俺は、ブリッジに向かう。以上だ」
「「「「御意!」」」」
開発班と戦闘班に指示を出してからフリーダムを待機状態して、勝手知ったるなので道に迷わずにブリッジに続く、エレベーターに向かう。
雷真「黒牙雷真、入ります」
エレベーターに乗ってブリッジに到着すると連合の敬礼をしてから、エレベーターからブリッジへと入る。
ハルバートン「どうだね、中尉。ブリッジを見るのも久方ぶりだろう?」
雷真「いえ。ほんの、二ヶ月ほど前に“
艦長席から首だけ振り向いて、アークエンジェル級のブリッジが懐かしいか聞いて来たので、思っていることを返した。
ハルバートン「そうか。私は、懐かしくて仕方ない。君も、そうだろう。バジルールくん」
ナタル「そう……ですね。懐かしいといえば、懐かしいですね」
どうやら、ハルバートンさんだけではなく。艦長席の斜め下後ろのCICにある副艦長席にナタルさんも一緒にメルカバーに乗って来たようだ。
雷真「すみませんが、お二人に今後の話があるのでブリーフィングルームに来てもらえますか?」
ハルバートン「構わんよ」
ナタル「分かった」
雷真「それからシノブ。アキトを連れて、お前もブリーフィングルームに集まってくれ」
シノブ「御意!」
ハルバートンさんの隣にいた、シノブにアキトを連れてくるよう頼んでから、俺はハルバートンさんとナタルさんと共に、先にブリーフィングルームへと移動する。
ブリーフィングルームに到着するとシノブとアキトが集まるまでにハルバートンさんとナタルさんにバルトフェルトブレンドコーヒーを出して、近場の椅子に座り込む。
雷真「はぁ………」
ハルバートン「随分と肩に力が入っていたようだな」
雷真「ええ。先程、ザフト製潜水母艦を五隻撃沈させましたから。その時に、敵母艦の船員から命乞いの叫びを聞きました」
雷真「たかだか半年の間に人を殺さないだけで、こんなにも精神的に来るなんて思っていませんでした。“
“
それに、演習でもSEがあるから簡単には死なないし、俺の方が技術的に上だからと思ってできるだけ武装やスラスターなどを狙って行ってきた。この先、この甘さは毒と化す。それが自分だけならいい。いずれ、これは、仲間をも殺す毒と化す。ならば、甘さを失くす必要がある。
切り換えろ。もう、これは俺たちとクルーゼたちの戦争だ。撃たなければ、死ぬ。刀奈たちを守るために、敵を撃て。
雷真「ふぅー」
ハルバートン「ほう、意識を切り換えたか」
雷真「はい」
意識を半年前のオーブ軍の軍人をしていた頃に戻すことに成功すると淹れたコーヒーを飲みながらシノブとアキトを待つ。
二人がブリーフィングルームに入ってきて、全員に新しいコーヒーを入れてから今後のことを話し合うことにした。
雷真「それでは、全員が集まったので今後のことについて話し合いたいと思います。クルーゼの勢力は、本格的にIS学園を攻めてきています」
雷真「なので、今回の件と前回の件を日本IS委員会を通して、全世界に危険勧告をお願いします。そうすれば、奴らも迂闊には動けなくなるはずです」
ハルバートン「確かに………世界的に危険勧告をすれば、奴も動き難くなるな」
ナタル「その場合、黒牙やその部下たちの
雷真「その時は、クルーゼ勢力が使っている
ナタル「わかった」
これで、クルーゼの勢力に牽制ができる。あとは、IS学園の瓦礫撤去と修繕だ。
雷真「次に、シノブとアキトにはIS学園の外壁を修繕する際にラミネート装甲と対ビームコーティングを施して欲しい」
雷真「また、クルーゼの勢力に攻められた校舎を修繕工事のために休校にするのは、他の生徒に迷惑がかかる。流石にそれだけは避けたい」
シノブ「分かりました」
アキト「手配しておきます」
雷真「それから、今回の戦闘に関わった者をメルカバーに乗船させる。一夏たちにもクルーゼのことを説明するべきだと考えている」
ハルバートン「そうだな。本来なら彼らには無関係な争いに我々は巻き込んでしまった。無論、黒牙中尉、君もだ」
雷真「自分は………己の決断で銃を持ち、銃を撃ちましたから」
ナタル「………」
ブリーフィングルームでの話合いが終わると俺は、時間通りにアストレイ隊の格納庫に移動する。移動したら、フリーダムを展開してカタパルトからの出撃を実践して見せる。
アストレイ隊の彼らは、まだカタパルトからの出現演習を行っていない。行ったことといえば、大気圏内外の仮想戦闘訓練くらいなものだ。
雷真「これより、IS学園の救助演習という名の瓦礫撤去作業を行う。また、今回はカタパルトからの出現演習も加える」
雷真「マニュアルなどで見たことは有るだろうが、実際には初めてだ。だから、俺が実演を見せる。しっかりと確認しろ」
「「「「御意!」」」」
部下たちから返事が返ってきたので、ブリッジにいるシノブに管制官をしてくれるように通信を入れる。入れたカタパルトにフリーダムの足をセットする。
シノブ『APUオンライン。カタパルト接続。各パワーフロウ正常。進路クリア。アヴァロン・フリーダム。発進、どうぞ!』
雷真「黒牙雷真。フリーダム、行きます!」
アヴァロン・フリーダムのビーム兵器を実技演習の授業でも使用するかについて
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アヴァロン・フリーダムの使用禁止
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アヴァロン・フリーダム ビーム兵器の禁止
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別機体のビーム兵器を使用
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別の機体を使う
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雷真は見学