もしかしたらあったかもしれない、そんな未来 作:サクサクフェイはや幻想入り
整備が予想外に早く終わり、暇になったが考えたいことがあったので部屋に戻る。 その道中で考えるのは、あの眼鏡女子のこと。 名前までは分からないが、何処か更識会長に似ていた。 布仏先輩の知り合いだし、たぶん更識会長に聞けばわかるのだろうが。 それにしても、驚いた。 まさか、ビルドファイターズ時代の名前を聞くとは。 まぁ、学園長とか更識会長、白から散々聞いてはいるのだが一般生徒から言われたのは初めてだった。 ただまぁ、これで少し警戒しなければいけないのは分かった。 純白の機体を見て、
『トレードマークだからね、変えるつもりはないよ!』
との事だった。 まぁ、最初から正直に変えてくれるとは思っていなかった。 それだけ思い入れがあって、既存のカラーから変えたわけだしな。 ともかく、色々考えたいことはあるが部屋でゆっくり休みたかった。 部屋の前の扉に立ち、鍵をひねり扉を開ける。 あぁ、ようやく休める。 だが、神様は俺を休ませてくれないらしい
「ご飯にします? お風呂にします? それとも、わ・た・し?」
扉を思いっきり閉める。 なんか幻覚が見えた気がする、更識会長とか言う幻覚が。 うーむ、ストレートに言うが欲求不満なのだろうか自分。 ストレス等は感じるが、そう言うことは関係ないと思うのだが。 白、どう思う?
『幻覚じゃなくて、思いっきりいたね!付け加えるなら、エプロン装備の楯無が!』
幻覚であってほしかったのだが、どうやら幻覚ではないらしい。 白に確認を取れば、今も部屋の中、玄関のところでスタンバっているようだ。 ここはあれだろうか、不法侵入者として警察に通報したほうがいいのだろうか? まぁ、そんなことするはずもないが。 そんなことすれば織斑先生はもちろん、面倒なことになるのは目に見えている。 ここはあれだ、被害を最小限に抑えるしかない。 扉を開けて
「ご飯にします? お風呂にします? それとも、わ
続きを言わせる間もなく、扉を速攻で閉め、鍵をかける
「・・・・・・」
あまりの早業に、ポカンとする更識会長だが、それを無視して横を素通りする。 なに、俺がとった行動は簡単だ。 被害を最小限に済ませるには、誰にも見られないようにすればいい。 なので速攻鍵を閉め、後は無視する。 部屋から閉め出してもいいが、それを見られた場合更識会長の格好的に俺が速攻で豚箱か研究所行きだ。 なので、面倒だがそのままというわけだ。 疲れているのにこの仕打ち、本当に疲れる。 少しほっとしたのは、横を通った際ちゃんと水着をつけていたことだ。 これで本当に裸エプロンだった場合、常識を疑っていた
『でも、ちょっとがっかりしてたよね?』
『ノーコメントだ』
白が何やら言っているが、ノーコメントだノーコメント。 一つ言うなら、俺にだって性欲くらいはある。 それはさておき、着替えたいのだが更識会長がいる。 いまだ玄関で固まっているようだが、いつ復活するかわからない以上着替えるのは得策ではない。 部屋を見れば、朝の日課の時に学園長と会ったのだがその時頼んでいたものがもう届いていて、セットまでされていた。 しかも、ベッドもちゃんと設置されている。 ・・・・・・なぜか二つだが。 どうも学園長の話では、倉庫として使われていたため、普通の部屋よりちょっと広いらしい。 そこだけはお得感がある。 まぁ、昨日掃除とかしたのだ、それくらいの贅沢は良いだろう。 とりあえず、昨日使っていたベッドには俺の荷物があったので、今日の予習復習を始めることにした。 したのだが
「もー、ノリが悪いわねー」
「・・・・・・」
なんというタイミングの悪さか、更識会長が復活したようだった。 猛烈にため息つきたくなるのをこらえ、更識会長の方を向く。 てか、まだ着替えてなかったのか
「ノリが悪いという前に着替えてください」
「なに? この格好は目に毒?」
そう言って、エプロンの裾を少しずつ上げていく更識会長。 日焼けとうはしていないが健康的な白い太ももが...... じゃなくて
「目に毒とかそう言うことじゃなくて、速く着替えてください」
『でも、まんざらでもない様子である』
白は黙っとけ。 注意をしてもなお、裾をあげるのをやめない更識会長。 ・・・・・・これは少し、怖い目にあってもらわないとだめかな? からかわれるのは癪だし、注意してやめないほうも悪い。 少し鬱憤も溜まってるし、いたずらしても許されるだろう、ということなのでいたずらを決行する
「茶番は終わりだ」
一気に距離を詰め、両手を素早く拘束し壁に押し付ける。 更識会長は抜け出そうともがくが、これでも剣道は全国大会優勝、護身術等もかじっているのだ。 そう簡単には抜け出せないし、抜け出させない。 何より腕力等も俺の方が強い。 気がかりなのはISの展開だが、それよりも早く気絶させればいい話だ
「男の前でそんな格好して、誘ってるんですか? 男は狼、昔から言われてるでしょう? 女尊男卑の世の中だろうが、そんなものは変わらないんですよ?」
「あの、その......」
予想外の出来事にどうも弱々しい。 もしかしてこの人、予想外の出来事には弱いのか? そんなことを考えつつ、さらに畳みかける
「ISを展開しようとしても、この距離じゃ俺が更識会長を気絶させるほうが速いですよ。 それで、襲ってもいいんですか? というよりも、そんな格好して襲ってほしいんですか?」
「いや、いやぁ......」
ついには、目尻に涙が溜まってくる。 アカン、これ完全にやりすぎた感じじゃないですか。 もはや抵抗もないし。 演技の様子もないし。 白さん、どう思いますか?
『事案発生だね!通報しといたよ!』
いや誰にだよ。 てかヤメロ
『流石に冗談だよ!楯無のISに聞いたら、悪戯は日常茶飯事らしいしね、ちょっとお灸据えたほうがいいんじゃないかなーって僕も思ったし』
ISにお灸据えたほうがいいと思われるって、どれだけ悪戯しているのか。 逆に気になるが、そろそろやめるか。 後は悪戯控えるように言っとけばいいかな。 だんだんと顔を近づけ、そして......
「いたずらしすぎると、いつかこんなふうにされちゃいますよ」
耳元でそう言って手を離すと、何故かへたり込んでしまう更識会長。 いや、マジでどうしたんだ? 心配になり更識会長を起こし、顔を見る。 すれば、目を回していた。 アカン、やりすぎた。 気絶しているようだった
「どうしよう......」
『本当に事案発生させちゃったね。 通報しました』
いや、だからどこにだよ。 とにもかくにも、床に寝せておくのは非常にまずいので、横抱き、つまりはお姫様抱っこをしてベッドに運んでおいた。 そのままシャワーを浴び、着替えを済ませ勉強していればベッドの方から物音が聞こえた
「う、うぅん......」
多分起きたのだろうが、俺は気にせずに勉強を続ける。 もう少しでキリのいいところまで行くので、そしたら更識会長に謝ることにしよう
「「・・・・・・」」
何故か無言の時間が続くが、俺が勉強を終え更識会長の方を向くと。 掛け布団を頭からかぶる更識会長の姿が。 物音とかしなかったけど......
「あの、更識会長?」
「っ~~~~!? 正座!」
「はい?」
「だから正座!!」
俺が声をかければ、じたばたしていた更識会長だが、何故か正座を強要された。 聞き返せば、自分の目の前の床を指し、正座を再度強要された。 いやまぁ、正座しますけど