もしかしたらあったかもしれない、そんな未来   作:サクサクフェイはや幻想入り

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第二十三話

様子見など一切せず、イグニッションブーストを発動し一気に距離を詰める。 35ガトや四連チェインガンは距離が詰まるほど威力も集弾性もよくなるし、距離を詰めたほうがお得なのだ。 問題は楯無先輩のクリアパッションなのだが、そこは何とかしよう

 

「今回はいきなり距離を詰めてくるのね!」

 

楯無先輩は蒼流旋についているガトリングガンを撃ってくるが、超小型スラスターで難なく避け、近づいて35ガトを撃ちはじめる。 流石に過去の経験からか、水で受けとめず避ける。 何回もやったおかげか、楯無先輩の操縦技術が巧くなってきていることもあり、当たる数が最初に比べて少なくなっている。 まぁ、当たるだけ御の字なのだが

 

「はっ!」

 

しかもこの頃思い切りもよくなったのか、被弾覚悟で攻撃を当てに来ることもある。 まぁ、難なく避けるのだが。 なので今回は、その近づいてくるときにチェインガンを起動し、さらに被弾を増えさせる。 流石に35ガト、四連チェインガンの被弾はまずいと思ったのか、致命傷になる前にギリギリ射線に外れることに成功する。 ごっそりとはいかないが、半分くらいのSEを削ることができた。 仕掛けてくるとしたらそろそろだと思うのだが...... その考えは正しかったのか、白からの警告が入る

 

『温度が上がってるからそろそろだと思うけど、どうする?』

 

『このまま続行。 多少の被弾は構わない』

 

『りょうかーい!』

 

やはりクリアパッション、水蒸気爆発の準備は整ってきているようだ。 ここから慎重に立ち回らなければならないが、まぁなるようになるだろう。 そのまま作戦は続行し、四連チェインガンと35ガトの掃射を続ける。 楯無先輩は被弾を避けつつ、俺に攻撃を加えようとするが芳しくない

 

『来るよ!』

 

白の声と共に、左腕の35ガトが赤くなり始める。 俺はそれを楯無先輩に投げつけるが、中間あたりで爆発する。 やはりクリアパッションをやってきたようだ。 このままでは状況的にまずいので、短期決戦にするため距離を詰める

 

「今回は、クリアパッションの範囲内での戦いって言うことね!!」

 

「まぁ、そうなりますね」

 

接近しながらチェインガンを撃ち込むが、やはり避けられる。 さっきまでの弾幕を完璧にとは言わないが、避けていたのだ。 必然的に、弾幕が薄くなれば避けるのも容易くなる。 そのための接近なのだが、クリアパッションを無造作にいくつも発生されることで俺の足を止める作戦のようだ。 だが甘い

 

「まぁ、避けてくるわよね!」

 

イグニッションブーストや超小型スラスター使い、楯無先輩に接近して撃ち込む。 だが、楯無先輩も負けじと一番攻撃力の強い35ガトをよけ、チェインガンの弾幕を無視しつつ、蒼流旋のガトリングを撃ち近づいてくる。我慢比べというわけじゃないだろうが、ここで接近してくるとは

 

「ほんとに、思い切りがよくなりましたね」

 

「おかげさまで、ね!」

 

残りのSEは少ないだろうが、ここで勝負を決めるつもりか。 35ガトが撃てない距離まで接近し、蒼流旋を横なぎに振るう楯無先輩。 俺はいったん35ガトを収納し、その槍をはじき拳をいれようとするが水に止められた。 チェインガンを撃ってはいるが、どうも攻撃力的に破壊するまで行かない。 それに、拳を水に捕まれた

 

「捕まえた!」

 

瞬間、楯無先輩は離れ、大爆発が起る

 

~楯無視点~

 

一時的にミステリアスレイディの出力をあげて、ナノマシンを活性化して防御力をあげて拘束までしたけど、案外うまくいくものね。 そのおかげで、SEがほとんどなくなったけど。 私は油断なく槍を構える。 彼ならなんとかして脱出してそうだし、あれで終わりだとは思えない。 その予感は正しかったかのように、ロックオンの警告が

 

「っ!!」

 

その瞬間、水の盾を作るけど、何発かは食らってしまったみたいだった。 でも

 

「何で空の上から!」

 

~楯無視点 end~

 

「何で空の上から!」

 

「まぁそうですね。 終わらせてから説明しましょう」

 

『いやー、間一髪だったね!』

 

『ほんとだよ』

 

そう言いながら35ガトを構え直し、楯無先輩に接近する。 楯無先輩もただでは近づかせてくれず、クリアパッションを無差別に起こすことによって近づかせないようにしている。 だが今回は、元より被弾覚悟だ。 比較的爆発が小さいところを選びつつ、確実に楯無先輩に近づく

 

「っ!?」

 

これには驚いたのか、一際大きい爆発が起こるがそのころには

 

「まぁ、そうなるでしょうけど、流石に楯無先輩の近くまでは爆発圏内じゃないですよね」

 

「はっ!」

 

声をかければ驚いたような感じだったが、すぐに立て直し蒼流旋を振るってくる。 だが俺は、35ガトの引き金を引き、試合を終了させた

 

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「むー」

 

「「・・・・・・」」

 

「むーー!!」

 

「「はぁ......」」

 

むくれながら書類をやる楯無先輩。 そして、俺と布仏先輩はため息をつきながらそれを見ていた。 模擬戦も終わり、アリーナの使用時間も終わりということで、着替えて外に出たのだが、そこで布仏先輩とばったり会った。 そこで楯無先輩の居場所を知らないかと聞かれ、そこで楯無先輩が合流。 生徒会に連行という流れだ。 俺も楯無先輩にも布仏先輩にも申し訳なく、書類を手伝ったが俺の分は終わった。 楯無先輩は生徒会長ということもあり、日々雑務が溜まるらしい。 その関係でいまだ終わていなかったりする。 のほほんさん? のほほんさんなら

 

スカー......

 

寝ていた。 俺が入った時から寝ていたので、布仏先輩に聞いたら起こさなくていいとのこと

 

「むー!!」

 

「お嬢様、書類をやるなら静かにやってください」

 

「だって、だって!今日は勝ったと思ったのに、また負けたのよ!」

 

「それと書類は関係ありません」

 

駄々っ子になった楯無先輩に、ぴしゃりと言い放つ布仏先輩。 うん、まぁ、確かにその通りだけど...... 身もふたもなくないですかね、それ......

 

「それに説明してもらってない!」

 

「「・・・・・・」」

 

まぁ説明はするという約束だったので、それはいいのだが。 俺は許可を取るべく、布仏先輩の方を向く。 布仏先輩もしょうがないという顔をしながら、頷いた。 OKは出たので、説明し始めることにした

 

「まぁ簡単な話、無理矢理脱出したんですよ」

 

「無理やり?」

 

「はい。 どうもチェインガンだけでは、最後のあの水の盾だけはどうにもならなかったので。 片方のチェインガンをパージして、それを撃って爆発させて、そのパワーとイグニッションブーストを合わせて無理矢理脱出を。 それで、死角になるなら上に逃げたほうがいいかということで。 どうせ、あの爆発じゃ見えなくなることは分かりきっていましたから」

 

「うー!!」

 

説明すれば説明したで、今度はうなりだす楯無先輩。 その様子を見かねてか、布仏先輩が俺のことを退出させる。 まぁ、仕方ないか。 俺はそのまま自分の部屋に帰ることにした

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