もしかしたらあったかもしれない、そんな未来   作:サクサクフェイはや幻想入り

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第二十四話

クラス対抗戦もいよいよ二日後、ということでいろいろなところで盛り上がりを見せていた。 ここら辺は普通の学校と変わりないのかと思いつつ、賭け事がないのに安心する。 まぁ、賭け事をやったところで罰する人がいるので、やらないほうが賢明なのだが。 放課後になり、一夏との約束を適当に断りつつ、廊下を歩いていた。 まぁ、一夏との約束を断ったのは理由がある。 まず一つ目に、篠ノ之箒の存在だ。 よっぽど中学最後の全国大会のことをばらされるのを恐れているのか、俺が一夏と話しているだけで睨みつけてくる。 もっとも、これは俺の勘違いかもしれないのでそこは別にイイ。 二つ目は、一夏の周りに女子が増えたとの噂がある。 何故噂なのかと言われれば、この頃は一夏が話しに来る回数が減っているからだ。 どうも、二組で引き込まれているらしい。 クラスの女子が噂をしていた。 まぁ、それに関しても被害を被っている。 話に来れば文句を言っていたのに、今度は来ないことに文句を言い始めたのだ。 何故か俺に。 いい気なものですねー、本当に。 とまぁ、話は脱線したが、一夏の周りに女子が増えた噂だ。 その二組が原因らしい。 二組に転校生がやってきて、しかもその転校生が国家代表候補だとか。 楯無先輩あたりに情報を聞いてみよう。 前のセシリア・オルコットのような女尊男卑思考だと、また対応も違ってくるからな。 その二組の転校生だが、一夏の幼馴染らしい。 これはのほほんさんが言っていた。 前に食堂が騒がしかったが、一夏がいるあたりだったのでスルーしておいたが、正解だったらしい。 そして何より、これが一番の理由なのだが、他人、楯無先輩を除いてだが、練習したくない。 アリーナは不特定多数が利用するものであり、一夏と一緒に練習すれば多くの女子が見るだろう。 その中で俺の打鉄を展開すれば、不特定多数に顰蹙を買う。 クラス対抗戦は仕方ないにしても、その前までに変な顰蹙を受けたくないのだ。 一応、学園側としてはこうなった原因を試合に合わせて発表してくれるらしいのだが、それでも面倒ごとは起こるだろう。 俺は面倒が嫌いなんだ。 後は一夏のコーチには篠ノ之箒とセシリア・オルコットが付いている。 下手に藪をつつく趣味はないということだ。 この間の一件もあり、アリーナの受付の一部、女尊男卑思考の連中に睨まれている。 その中で一夏と一緒にアリーナに現れれば、俺だけ何か理由をつけて入れないに決まっている。 ともかく、俺が廊下を歩いていれば、通路をふさぐように人影が

 

「見つけた」

 

「はっけ~ん!」

 

簪さんとのほほんさんだった。 発見ということは、俺を探していたのだろうか? まぁ、教室に居たくないということもあるし、早く帰りたいから放課後はすぐに教室を出るようにしている。 そして、人通りのないところを歩きつつ、部屋に帰ると。 人通りのないところなど危険ではないか? なんて思うかもしれないが、一応学園長と楯無先輩がつけてくれた警護の人がいる。 もちろん、他の人にはバレないようにではあるが。 なので心配いらないし、俺自身護身術は嗜んでいる。 もし襲われても、対応は出来る。 まぁ、もし相手がプロの場合は拡張領域から木刀なりを出して応戦するが。 さて、話は飛びまくったが簪さんとのほほんさんだ

 

「何か用か?」

 

「来て」

 

「レッツゴー!」

 

「いきなりすぎる......」

 

簪さんとのほほんさんに両腕をホールドされ、ずるずる引きずられる。 いやあの、逃げないですけど。 ていうかのほほんさん

 

「シロクロ?」

 

「歩けるけど?」

 

のほほんさん、君のような勘のいいガキは嫌いだよ。 言葉には出してないけど、簪さんからも無言の圧力が。 女の子って、こういう考え敏感なのかなぁ...... 関係ないことを考えつつ、引きずられていく。 ようやくついたのは整備棟だった。 いやそれにしても、つくまで誰にも会わないとか奇跡だろ。 流石に整備棟に入る時に自分で歩くと言えば、二人は腕を離してくれた。 その二人の後ろをついて行き、俺と簪さんが初めてあった整備室の前までくる。 扉をくぐれば、打鉄弐式が展開されていた

 

「なるほどね、ようやく完成したと」

 

「うん。 弐式自体にはあまり手を加えてないけど、ようやく完成した」

 

俺を見る瞳は、どこか挑発的だった。 いやまぁ、ここでおっぱじめてもいいけどさ、それはそれで困るだろう。 何故かのほほんさんがお菓子広げてるし

 

「完成記念の~、お茶会だよ~」

 

俺の疑問に答えてくれたのか、そう言うのほほんさんだが、自分がお菓子を食べたかっただけじゃないだろうか? 少々疑問に思いつつ、手招きされているのでのほほんさんの近くに腰を下ろす

 

「本音は......」

 

のほほんさん特有ののほほんとした空気にやられてか、簪さんもどこか肩を落としながら近づいてきた

 

「かんちゃんもシロクロも物騒すぎだよ~」

 

「まぁ、ビルドファイターズ上位陣は何処か殺伐としてたからな」

 

「うん、私もようやく白石君と戦えると思うと、抑えが効かなくて」

 

お菓子をつまみながら、会話を楽しむ

 

「そんなのクラス対抗戦で決着つければいいんじゃないの~?」

 

「あ、俺本気でやるつもりないから。 適当にやって、適当に負けるし」

 

「・・・・・・そう言うことみたい」

 

もう組み合わせも発表されていて、初戦の相手は簪さんだった。 熱いバトルを展開したいところだったが、流石に本気でやれば女性利権団体が動く可能性がある。 流石にそうなれば、(アイツ)が出てくる可能性がある。 だいぶ慣れてきたとは言え、練習時間が少ない愛機(ホワイトグリント)に乗るのは避けたい。 なので今回は適度に結果を出しつつ、負ける。 そうしようと思っていたのだ。 今の俺は白い閃光を名乗ってないし、ISは初心者と言っても過言ではないのだ。 なので負けても大丈夫

 

「かんちゃんとシロクロ本気のバトルは見てみたかったのにな~」

 

「それについては問題ない。 ちゃんと日は改めてやるから」

 

「そうなの!?」

 

のほほんさんは俺と簪さんの本気のバトルが見たかったのか、どこか残念そうに言っていたが、俺の言葉を聞くなり身を乗り出して聞いてきた。 その勢いに押されつつ、俺は簪さんと頷く

 

「う、うん。 お姉ちゃんの後になっちゃうけど、いいよね?」

 

「俺は戦えればそれで」

 

簪さんが許可をとってくるが、別に俺に聞く必要はない。 まぁ俺は、言った通り戦えればそれでいい。 ただ心配なのは、それまでに勘が取り戻せるかだ。 お姉ちゃんの後と言っていたが、それは予想していた。 なんか楯無先輩が嬉しそうに帰ってきたときがあって、その時に話を聞いた。 まぁその直後、難しい顔をしていたのだが。 そんな風に、完成記念ということでお茶会を楽しみ解散となった

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