もしかしたらあったかもしれない、そんな未来   作:サクサクフェイはや幻想入り

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あざとい!のほほんさんあざとい!アーキータイプブレイカー、今日の限定の本音シナリオあざとすぎ!!でも大好き、お菓子あげちゃう!

キモイこと言ってますが、気にしないでくださいね~


第一話 初戦からラスボス級

『メインシステム、通常モードで起動~』

 

『いや、あってるけど間違ってる......』

 

初戦前だというのに白の能天気な声を聞きながら、内心ため息をつく。 ISを普通に学内で展開すれば、校則違反で反省書や停学、最悪退学なんかもあり得る。 では練習するところは? と思うだろうが、アリーナと呼ばれる場所で練習ができるらしい。 詳しくは説明されなかったが、ISの操作を練習するところ。 そう覚えることにした。 まぁ、入学もしていないからな、説明されなくても問題ない。 アリーナのカタパルト、その上に立つ。 あぁ、懐かしい感覚だ。 あの、ビルドファイターズの時、毎回カタパルトから発進していた

 

『発進のタイミングは黒夜に譲渡したよ、いつでも行ける』

 

『そうか......』

 

まぁそうだな...... 目を閉じ、精神を集中する。 久しぶりの戦闘だ。 現役から離れて久しいし、それに今回は生の感触を感じる。 目を開け、目の前を見る。 ハイパーセンサーで強化された視界越しに、目の前を見据える

 

「それじゃあ行こうか。 白石黒夜、打鉄出る!・・・・・・なんてな」

 

『with白、発進!』

 

カタパルトの電圧が上がり、体が押し出される感覚がする。 そうか、これが機体を動かすということか。 初めての感覚に感動しながら、ブーストを点火する。 特に苦の感覚はせず、俺は空を飛ぶ

 

『どう、自分で初めて飛んだ感覚は?』

 

『悪くない。 あぁ、悪くない感覚だ』

 

少し興奮を覚えるが、そこはそれ。 下を見れば、打鉄を装備しこちらを見上げる織斑先生。 試験だし、下手に女性を待たせるわけにはいかない。 俺はブーストを調整し、そのまま織斑先生の前にゆっくりと降りる

 

「驚いたな、まさか初飛行で飛ぶとは。 それに、滑らかに飛んでいた。 何者なんだ、お前は」

 

『白い閃光だよ!』

 

聞こえるはずもないが、俺の代わりに応える白。 あぁ、ちょっと黙っててほしい。 味方のはずの白にちょっと頭が痛くなる思いをしながら、織斑先生の質問に答える

 

「普通の一般人ですよ。 時間がもったいないですし、始めましょう」

 

ISには武器を量子化させて保存できる特殊なデータ領域があり、その特殊な領域は拡張領域と呼ばれる。 そこから量子変換された武器を呼び出し、または収納することができるので基本ISは武器を持つ必要がない。 固定装備やらはあるが、基本的には武器は呼び出して使うのが一般的だ。 俺は拡張領域から打鉄の標準装備である、焔火を取り出し両手に構える。 まぁ俺の、現役時代の基本スタイルだ。 それに織斑先生は驚くも、近接ブレードの葵を展開することで応える

 

『それでは...... 始め!』

 

アリーナのスピーカーから女の人の声が聞こえたが、気にせずに俺は引き打ちに徹する。 スピードに差はないが、織斑先生は手加減しているのか、それともブレード一本しか必要ないのか、追加で展開する様子はない。 なら引き打ちを、そう思って距離を空けるが、一瞬で詰められる

 

『イグニッションブーストだ!』

 

「最初から逃げるとは、感心せんな!!」

 

「戦術、と言って下さい」

 

白が何か言っていたが、気にすることなく織斑先生に対応する。 ()()()()()()()()()で接近されたところで、恐れるにたらない。 それに動きを見れば直線だしな、見切りやすい。 上段から振り下ろしてきたブレードを半身ずらすことで避け、蹴りをいれて距離を空ける。 それにしても、遅い

 

『あのあの!』

 

『なんだよ白』

 

『遅いと思ってるみたいだけど、ACと比べられたらISなんてどれも遅いよ!』

 

大事なことを忘れていた。 俺が乗っているのはISであり、ビルドファイターズの愛機ホワイトグリントではない。 遅いのは当たり前だし、反応が悪いのも当たり前だ。 それは理解したが

 

『・・・・・・ブースト速度と反応速度だけでもなんとかならないか』

 

『うーん、ブーストはリミッターを外せば何とかなるけど、反応速度はこれで最大だよ!』

 

何故か楽しそうな白だが、それって俺からしたら割と絶望的なんだけど。 今も織斑先生に攻撃しようとライフルの引き金を引くが、俺の命令よりわずかに遅いため避けられる。 まぁ、ビルドファイターズの時は専用で調整してたし、仕方ないと言えば仕方ない。 それよりブーストが何とかなるって話だが

 

『ブーストの方はリミッターを外すせば何とかなるけど、エネルギーを大幅に消費するし、何より長い時間使えばブースト自体が焼き焦げて動かなくなるよ!』

 

『リミッター外せばって、もしかしてこれが通常の時の最高速か?』

 

『もちろん!さっきのイグニッションブーストを除けば、だけど』

 

『あのQB(クイックブースト)もどきか』

 

織斑先生の攻撃を避けながら、白と会話する。 それにしても、もう弾切れしそうだな焔火。 右手はフルオートで常に撃ちまくっているからあれだが、弾の消費が激しい。 感覚が鈍っていることを抜きにしても、あまりにも当たらない。 織斑先生の動きが上手いのもあるが、やはり反応速度の差か。 またもイグニッションブーストで迫ってきた織斑先生の葵を避け、蹴りをいれて距離を離そうとする。 だが、織斑先生は予想済みだったのか、後ろに飛ぶことで衝撃を殺し、すぐに向かってくる。 まぁ、そんなのはどうでもいいんですがね。 俺は右手の焔火を投げ、左手の焔火で狙い撃ち爆発させる。 向かってきていた織斑先生の目の前で爆発したが、ISには絶対防御があるので大丈夫だろう。 白の試算でも、あの程度の爆発で絶対防御が貫通されることもないと言ってたし。 それと、もう一つ忘れていた。 打鉄には肩部のミサイルが付いていないことに。 あぁ、それにしても弾切れ間近ではあったが、武装を一つ失ってしまった。 後あるのは、今左手で使っている焔火と、近接ブレード葵が一本。 ブレオンで戦えってか。 煙が晴れ、織斑先生の姿が現れる。 装甲がところどころ煤けているが、問題ないみたいだ。 俺が動かなかった理由は、織斑先生が動かなかったというのもある。 それに武装も、碌なのないしね

 

「お前は、本当にISに触れてまもないのか?」

 

織斑先生が睨みつけるように言ってくるが

 

「本当ですよ。 I()S()()()()()()()、まもないです」

 

『まぁ、ISにはね』

 

どうやら、ビルドファイターズの時データは学園には提出されていないようだ。 まぁ、世間一般的にビルドファイターズの時データが出回ることはないけどな。 それでもなお疑いの眼差しを向けてくる織斑先生に、面倒くさくなる。 早く終わらせて帰るか

 

『白、ブーストリミッター解除』

 

『りょうか~い!見せてみて、この機体での君の本気!』

 

白に言われるまでもなく、俺は眼鏡をとって右手に葵を展開する

 

「ほう、眼鏡をとったほうがモテそうだが、お前」

 

「顔の美醜なんかどうでもいいですよ。 見てくれしか見ない人にも興味はないですし。 おしゃべりはここまでです、()()()行きますよ」

 

腰を少し低くし、いつでも突撃できるような体制にしておく。 織斑先生は織斑先生で俺の雰囲気が変わったのが分かったのか、油断なくブレードを構える。 やっぱりこの人も本気ではなかったようだ。 今は見ればわかるが、どうやら本気のようだ。 別にバトルジャンキーと言うわけではないが、長く戦っていなかったせいか、何処か燃えるものがある

 

『それじゃあ、第二ラウンド開始と行こうか!行くぞ白!』

 

『了解!』

 

白に声をかけ、宣言しながら織斑先生に向かってブーストをさらに吹かした

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