もしかしたらあったかもしれない、そんな未来   作:サクサクフェイはや幻想入り

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2018.8.17 指摘がありましたので、文章の方修正しました。 通りすがりのファンAさま、ありがとうございます。 それと、誤字脱字を修正してくださる皆様、毎回ありがとうございます(土下座


第三十六話

俺がホワイトグリントを展開しアリーナに降りると、勝負はすでに終わていた

 

「終わったみたいだね」

 

「うん、補給したら始めよう」

 

そう言って弐式を展開したまま、アリーナから去って行く簪さん。 補給と言ってもすぐ終わるだろうし、、ここで待ってるか。 そう思い、立ちつくしている楯無先輩に話しかける

 

「楯無先輩、そこに居たら危ないですよ。 補給と言っても、すぐに終わるでしょうし」

 

「・・・・・・えぇ、分かったわ」

 

そう言って力なく笑い、アリーナを後にする楯無先輩。 簪さんに負けたのがショックなのだろうが、今はそれを気遣っている暇はない。 楯無先輩がアリーナから見えなくなると同時に、簪さんが戻ってきた。 そんなにかからないだろうと予想はしていたが、ここまで早いとは思わなかった

 

「さて、完全とは言えなけど世界大会決勝(あの時)の再戦だ」

 

「もう叶わないと思ってた」

 

俺たちは武器を展開しつつ、会話を楽しむ

 

「俺もだな。 そう考えると白には感謝だが」

 

「うん。 私も弐式に感謝かな」

 

「「・・・・・・」」

 

互いに武器を向け、睨みあう。 これ以上は言葉は必要ない

 

「これ以上、言葉は不要か。 始めよう」

 

「うん」

 

高まる緊張感。 俺と簪さんは姿勢を低くする。 そして、開始のブザーが鳴る。 すぐにホワイトグリントをQBを使い、後退させる。 俺が立っていたところには春雷が撃ち込まれており、地面がえぐれていた。 そこから空へ飛びあがり、射撃戦を始める。 あの見た目に反して簪さんの機体スピードは速い。 クイックターンで高速で後ろを向き、そのまま両手のライフルで攻撃するも、重装甲な弐式にはあまり効果がない。 今度はこっちの番と言わんばかりに両手のガトリングと追加装甲のミサイルを発射される。 おまけに春雷も。 いくらPAがあるとはいえ、この物量のガトリングやミサイルを食らえばPAも減衰しきれないし、一瞬ではがされる。 QBを使って回避しつつ、ライフルで攻撃する。 今回狙うのはスラスターやハッチが開いたミサイルだ。 まぁ、そんなわかりきった攻撃に当たってくれるはずもなく、スラスターはことごとく避けられ。 ミサイルは追加装甲をパージすることで誘爆を防がれる。 装甲を次々パージしているせいか、どんどん機動性が上がってきている。 と言うよりも、やっぱりそう言う戦い方なのね。 ISになっても、その戦い方は変わらないようだ。 合間に肩のミサイルSALINE05を発射するも、ガトリングによってことごとく分裂前に撃ち落とされる。 まぁ、あっちも俺の手は分かってるからな、やり辛い。 だがまぁ、やりようはある。 また肩ミサイルを発射し、同じように迎撃される。 だが今回は有澤重工特製のスモークミサイルだ。 センサーも働かないはずなのだが、正確にこちらの位置をつかんでいるのかガトリングの弾が飛んでくる。 ただまぁ、その程度想定の範囲内だ。 後ろのスラスターを展開し、OB。 高速で簪さんの後ろに回り込む。 流石にOBの進路は予想できないのか、明後日の方向を撃っている。 俺はスモークの中に突撃し、そのまま後ろから蹴りを放つ。 片腕のガトリングを盾にしたらしく、大したダメージはないようだ。 ガトリングは使用不能、簪さんは吹っ飛ばすことに成功した。 それにしても、蹴った感触が重すぎる。 あれは相当装甲を追加している。 長引くのはまずいかもしれない。 そのまま簪さんを追いかけるようにスラスターを吹かし、煙の外に出る。 だが、簪さんも何もしていないわけではなかった。 俺が煙から出ると同時に、春雷が飛んでくる。 それをQBで軽く避け、ミサイルを発射しようとする。 それよりも先に簪さんのミサイルポットが開き、すべてのミサイルが発射された。 64発のミサイルだが、ミサイルの大きさが大きい

 

「現役時代よりも凶悪になって帰ってきてるじゃないか!!」

 

大きいと思った瞬間、ミサイルの外装が開き、中から本命のミサイル四基が発射される。 256発のミサイルが俺に迫ってくる。 簪さんも姿勢を整え、イグニッションブーストで俺に迫ってくる。 俺はミサイルを発射しつつ二段QBで後退し、距離を開ける。 あまり使いたくはないが、こればっかりは準備ができなかったため仕方がない。ミサイルを引き付けつつ、AAを発動する。 爆発に包まれるが、その爆発が終わらない。 256発のミサイルだからと言われればそれまでだが、多すぎる。 煙に包まれ、辺りの確認はできないが、両手のアサルトライフルを前方に構え、そのまま水平に周囲に後ろまで打ち込む。 すると、何かが爆発する

 

「くそ、やっぱりミサイルの数多すぎだろ」

 

PA展開まで30秒、今ここに留まるのは危険すぎる。 上空に逃げようにも、アリーナのシールドがあり逃げることはできない。 問題は簪さんがどこから向かってくるかだが...... そう思っていると、夢現を持った簪さんがいきなり目の前に現れる。 反応が遅れたが、左腕のライフルを切られただけで終わる。 急いでQBで距離を離し、右手のライフルで牽制を行う。 追加装甲はだいぶなくなっているため、ダメージは通るはずだ。 簪さんも余計なダメージを負いたくないのか、避けながら春雷を撃ち込んでくる。 それにしても、今のは? 新しくなった打鉄弐式には俺が知らない機能が? 装甲が少なくなったことで機動性が上がるのは分かるが、それでは今のスピードは説明が付かない。 イグニッションブーストも考えるが、気を抜いてたとはいえ、目の前にいきなり現れるとは考えにくい。 ミサイルを撃ち込もうとすると、簪さんも同じ行動を。 同時に撃ちだされるミサイルだが、俺は中間、つまり簪さんのミサイルとすれ違うところで自分のミサイルを撃つ。 流石有澤重工製。 火力が違う。 俺のミサイルは大爆発を起こし、簪さんのミサイルを巻き込んでいく。 その大爆発の隙に、PAが展開される。 俺はそのまま簪さんに接近するが、またさっきのように急な加速をして目の前に現れる。 だが、タネは分かった。 そのまま薙刀を躱し、距離をとる

 

「なるほどね。 簪さんも結構無茶したね」

 

「・・・・・・」

 

「大型化した山嵐がそのままブースターユニットになるとは」

 

大型化した山嵐は、機動性も格段にアップしている。 それをハードポイントでも設けて、接続しているんだろう。 そのおかげで、異常な機動性を得ていたようだ

 

「結構な負荷、かかるんじゃないの?」

 

「貴方に勝つために」

 

そう言って山嵐のハッチが開き、ミサイルが露になる。 確かにそのミサイルもスピードも脅威だが。 ネタが割れているなら対策をするだけだ

 

「そのくらいで俺に勝てるなんて思わないでくれ。 早く動くとわかっているなら、それを踏まえて間合いを見計らえばいいだけだ」

 

拡張領域から新たにライフルを二本展開し、両手に持つ。 こう考えるとISは武器の補給が楽でいい。 それは簪さんも同じなのだろうが。 簪さんがミサイルを発射すると同時に、俺もミサイルを発射しさっきと同じ様に中間で爆発させる。 だが今回は、残っていた追加装甲分のミサイルと、春雷も撃ち出しているためか全部は処理ができなかった。 まぁ、関係ないのだが。 二段QBで簪さんに接近するが、簪さんも山嵐を接続してスピードをあげてきていた。 このままでは俺が薙刀の餌食になるが、ならそのQBをキャンセルしてやればいいだけだ。 俺でも成功率は高くないが

 

「なっ!?」

 

「残念」

 

この土壇場で成功させたのだ。 それにより空を切る薙刀を横目にQBで懐に入り込み、蹴る。 これはダメージが入ったようだが、容赦せずに両手のライフルをフルオートにして撃ち込む。 だが、そんな最悪の状態でも簪さんは諦めていない。 山嵐のハッチをオープンさせ、全弾発射しようとしていた

 

「でもね、その程度想定の範囲内なんだよ」

 

QBで一気に近づき、AAを発動。 大爆発を起こす

 

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