もしかしたらあったかもしれない、そんな未来   作:サクサクフェイはや幻想入り

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第五十一話

臨海学校二日目。 専用機持ちのパイロットは今日から本格的なテストということで、ビーチから少し離れたところに集まっていた。 他の生徒は、勿論海で遊んでいる。 臨海学校とはいったい

 

「・・・・・・」

 

「・・・・・・」

 

そしてここ、かなり空気が悪い。 なんせ、一夏が俺のことを睨んでくるからだ。 この間の一件が決め手となり、一夏は俺のことを敵視している。 中立のシャルロットはなだめようとしているが効果はないし。 そんな空気が悪い中、ようやく先生である織斑先生と山田先生が到着する

 

「織斑、お前はここに何しに来ている。 私情など捨て置け」

 

「でも千冬姉、こいつは女の子に!」

 

「織斑先生だ!」

 

バコンと鈍い音を響かせ、織斑先生の拳が一夏の頭上に炸裂する。 体罰問題になるんじゃないかとも思うが、何時ものことらしいので静観する。 一夏の見せしめのおかげで、篠ノ之箒、セシリア・オルコットがこちらを睨みつけてくるのをやめる。 それに合わせて桃華もやめたようだ。 簪さんと凰さんは我関さずといった感じだったので何の問題もない。 さて、ひとつ気になるのだが、何故篠ノ之箒がここに居るのか。 アイツは確か専用機を持っていなかったはずだ。 そんなことを考えていると、少し騒がしくなる

 

「~~~~~~~~ちゃーん!」

 

「はぁ......」

 

何処からか声が聞こえ、それと同時に織斑先生が頭を抱え始める。 どうやら知り合いのようだな。 織斑もその声を聞き、首をしきりにかしげている。 その声の主はまっすぐこちらに向かっているようで、段々と声が近づいてくる。 シルエットが見えるが、よくわからない。 織斑先生に勢いよく突っ込んでいくが、織斑先生は受け止めず体を横にずらす。 すると、その声の主はそのまま通りすぎ...... 近くの岩場に激突した。 あまりの出来事に揃って声を失うが、気にした様子もなくその声の主は起き上がる

 

「もー、ひどいなーちーちゃんは」

 

てへぺろみたいな顔をしているが、結構な速度で岩と激突しているのに怪我一つないとは、類は友を呼ぶということだろうか。 会話を聞きつつ、そんなことを思う

 

「まったく、自己紹介をしろ」

 

「えー、めんどくさいなー。 はーい、大天才の篠ノ之束でーす、これでいいでしょ?」

 

「はぁ......」

 

その言葉に驚きはするも、織斑先生と一夏の共通の知り合いと言ったら限られてくる。 それにしても、篠ノ之束博士の登場とは

 

『すごいでしょう、ママン』

 

『いろんな意味でな』

 

白が楽しそうに俺に語り掛けてくる。 いやまぁ、ISなんてぶっ飛んだものを開発したのだ、製作者がぶっ飛んでいてもおかしくないのだが...... さて、今回篠ノ之束博士がわざわざこんなところに来たのは、妹である篠ノ之箒に会いに来たらしい。 それともう一件別件があるのだとか。 その時俺の方を向いたような気がしたが、気のせいだろう。 今は篠ノ之箒の専用機である紅椿のフィッテングを行っていた。 それに合わせ、各自それぞれの兵装の試運転が開始され、俺も企業連のテストパイロットのためそれをこなしていく。 まぁ言ったら悪いが企業連、ロマン兵器ばっかり今回の試運転任せてきやがった。 そんな中果敢にもセシリア・オルコットが篠ノ之束博士に話しかけるも、それを無視し俺のほうにやってくる

 

「やぁ、()()()()君」

 

「・・・・・・残念ながら人違いですよ、白い閃光ならあそこに」

 

そう言って、新たに専用機となったホワイトグリントを操り空を飛ぶ桃華を差す。 だが、そんな俺にも笑みを崩さぬまま篠ノ之束博士は話しかけてくる

 

「そうだったね。 白い閃光は()()()んだったね」

 

何を言いたいのかわからず、俺は目を細める。 すると篠ノ之束博士は満足したのか、指パッチンをする。 すると、さっきの紅椿を運んだようなものが篠ノ之束博士の真横に浮遊する

 

「ふふ、これまでのお詫びかな。 だから君には、すべてを()()()()()()()()の君にこれを受け取ってもらいたい。 私が開発した、最初で最後の()()()IS。 NS-WGを」

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